「ゆれる」西川監督は「カンヌに違和感」?
2006年7月4日 12:00

洋邦問わず原作物が多くを占める映画界において、オリジナル脚本にこだわり、2年の歳月をかけて本作の脚本を執筆した西川監督。今回は「サスペンスフルであってサスペンスにならないようなさじ加減」に最も苦労したという。映画は、兄弟の幼なじみ・智恵子が、稔と2人だけの現場で渓谷の吊り橋から転落し、果たしてそれが“事故”であったの否かが法廷で明らかにしていく。「本来のサスペンスは、観客が推理をしながらも、予想外のラストを期待されます。でも、私にとってはその謎自体はどうでもいい。サスペンスフルな作りにはしても、人間関係の移ろいや内面のドラマが一番大切でした。その主題を外してサスペンスに没頭されることが一番嫌でした」
そうして出来上がった本作は、カンヌ映画祭監督週間に正式出品となった。映画の作り手にとって大きな存在であろう“カンヌ”について監督は、「コンペのいわゆる“選ばれた人しか入れない”華々しさは、映画の作り手の立場からするとちょっと違和感がありますね」と言う。「もちろん、カンヌが選んできた作品には自分も影響を受けてきましたし、世界最大のマーケットで紹介され、より多くの人に観てもらえる意味では行ってみたい映画祭ではありました。今回出品された監督週間は、コンペや映画祭本体に対する反発組織という成り立ちなので、そこに選ばれたのは嬉しかったですね。コンペに比べると会場も小さく華々しくもないですが、私自身のスタンスに合っていると感じました。もちろんコンペに行きたくないとは言いませんけれども(笑)」
「ゆれる」は7月8日より公開。
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