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リドリー・スコット監督来日。オリバー・ストーンとは「違う見方を」

2005年3月8日 12:00

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リドリー・スコット監督と花束贈呈に来場した小倉優子
リドリー・スコット監督と花束贈呈に来場した小倉優子
12世紀のフランスとエルサレムを舞台に、正義、真実、勇気を信じ、“キングダム・オブ・ヘブン(天国の王国)”を追い求めた1人の騎士を描いたスペクタクル・アクション巨編「キングダム・オブ・ヘブン」。急ピッチで編集作業が進められている本作だが、プロモーションのため、3月7日にリドリー・スコット監督が来日し、パークハイアット東京(東京・新宿)にて来日記者会見を行った。
最近の歴史大作ブームにはいささか食傷気味な感もあるが、そんな中であえて“歴史モノ”を作る意味とは何だろうか? その問いに監督は「歴史を振り返ると『事実は小説よりも奇なり』という言葉通り、興味深い素材が沢山見つかる。それに、私たちは過去の歴史から何も学んではいないんだ。歴史映画を作ることは、その歴史を再構築し、そこから何かを学ぶという行為なんだよ」と持論を展開した。
また、オリバー・ストーン監督が「アレキサンダー」の会見の中で、映画の時代と現在の中東の紛争の問題を比較して見ることを勧めていたが、それについては「この映画は、現在起こっている問題と連動して見ることはお勧めしないね。私はドキュメンタリー作家ではなく映画を製作する人間だから、映画を娯楽として楽しんでもらうことを第一に考えているよ。もちろん、映画から何かを学んでいただくことはいいことだけど」とコメント。作品のベクトルが異なることを強調した。
キングダム・オブ・ヘブン」は5月14日より公開。
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