ベネチア映画祭のラインナップが発表!
2000年8月1日 12:00
8月30日より開催される第57回ベネチア映画祭のラインナップが発表された。今年は、オープニングセレモニーでクリント・イーストウッドに金獅子賞の特別功労賞が渡され、その後イーストウッドの新作「スペース・カウボーイ」がオープニング作品として上映される。20本のコンペティション参加作品のうち、アメリカ映画はロバート・アルトマン監督の「Dr. T and the Women」とジュリアン・シュナーベルの「Before Night Falls」の2作品のみで、アメリカ映画よりもアジア、ヨーロッパ作品の比率が圧倒的に多いのが今年の特徴。これについて映画祭の事務局長は、最近のDVDの普及と、配給サイクルの短期化により、ハリウッドメジャーがアメリカ公開とほぼ同時期にヨーロッパでも作品を公開するようになったため、ベネチア映画祭に出品される作品が減ったためと分析している。ちなみにアルトマンの新作は、リチャード・ギア、ヘレン・ハント、ローラ・ダーン、リブ・タイラーが出演。シュナーベルの作品にはジョニー・デップが出演する。コンペティション部門の審査委員長は、ミロシュ・フォアマン。また、コンペティション外では、ウッディ・アレンがドリームワークスと製作したヒュー・グラント主演のコメディ「Small Time Crooks」やロバート・ゼメキス監督作の「ホワット・ライズ・ビニース」、ユニバーサルの「U-571」などが上映される。映画祭に華を添えるゲストとしては、イーストウッドに金獅子賞を手渡すシャロン・ストーンや、リチャード・ギア、ジョニー・デップ、ハリソン・フォード、ミッシェル・ファイファー、クリスティーナ・リッチ、ジョン・タトゥーロ、ケイト・ブランシェットなどが出席を予定している。日本からは、北野武監督作品の「BROTHER」がワールドプレミア上映される。