キリエのうたのレビュー・感想・評価
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アイナジエンドの唄はいいのだが
アイナジエンドの唄はいいの特にカバーのさよならとか異邦人とかは格別
映画としては情報詰め込みすぎで子供時代 高校生時代 現代と入れ替わり立ち替わりで話がわからんくなってしまったし 長いと感じたということは面白くなかったということだろう
とりあえずアルバムは買います🎵
歌の説得力と岩井俊二らしい映像の美しさの力技
狐憑きの話
キリエ(路花)は歌を聴かせることにより、ひとに取り憑く。
路上の客の顔は歌を聴いて感動しているというより、つままれている。
夏彦はキリエ(希)に取り憑かれ「狐を妻として子を生ましめし」そうになったが、津波により救われる。しかし、キリエ(希)がいなくなったその後も憑かれ続ける。
風美も路花の歌を聴き憑かれそうになるが、夏彦と共に行政という壁に救われる。この映画で福祉司や警察という公(おおやけ)は風美や夏彦や客を妨げるものではなく、物の怪(もののけ)から護るもの。
真緒里は代々、祖母も母も歌を歌わすことにより、ひとに取り憑く家系だった。真緒里はそれが嫌だった、、、はずだった。しかし、夏彦に会った。夏彦を歌わしても取り憑けない。夏彦はすでに取り憑かれているから。
そして、路花に会った。雪の場面。真緒里は路花に歌を歌わせる。路花は真緒里に歌を聴かせる。この「さよなら」を聴いた時点ですでに、真緒里は憑かれていた。
2023年、真緒里はイッコと名前を変え、路花はキリエと名前を代え新宿でまた出会う。
イッコはキリエに歌わせる。青い服を着させて。儀式として。
(儀式として、キリエ(希)もキリエ(路花)も人に憑く前にシャワーを浴びる)
そして「キリエのうた」により、ひとが引きつけられ集まってくる。
ラストも、隣の客を癒やすのではなく、取り憑いて終わる。
憐れむより慈しめ
路上Liveで日銭を稼ぎ半分ホームレスのような生活をする『キリエ/小塚路花(アイナ・ジ・エンド)』と、
目を掛けてくれる男の間を渡り歩いて暮らす『イッコ/一条逸子/広澤真緒里(広瀬すず)』の二人の人生が
新宿の路上で交差したしたことから始まる数奇な運命の物語り。
『キリエ』はある出来事がトラウマとなり、
歌うとき以外はほぼ声が出ない状態。
『イッコ』は嫌っていたにもかかわらず
自身の母親や祖母がそうしていたように
「女」を使い糊塗を凌ぐ。
二人の生き方を大きく曲げた天変地異は
ここに象徴されるように
多くの他の人々の人生をも変えてしまったことは
我々も知るところ。
最初は場所も時間も異なる点のエピソードが
バラっと展開され
頭の中で整理するのにてこずるのは事実。
現代の東京、
少し前の大阪、
それより少し後の帯広、
そしてずっと以前の宮城、と。
しかしその点が次第に触手を伸ばし、
線として繋がる構成の見事さに唸り、
浮かび上がって来た事実に落涙。
情より法が優先されることで
却って不幸がもたらされる現実もちくりと入れ込み
情感のある脚本に仕上がっている。
また小物の扱いも特徴的。
大小二つのアイテムが、
主要な二人を繋ぐ鍵としてさらっと使われる巧みさ。
三時間近いほぼ1/4が
歌のシーンの体感。
そのため音の良い劇場で鑑賞すべきとの思いは強い。
彼女の声は〔スワロウテイル(1996年)〕での『グリコ(CHARA)』のそれにも似て、
ハスキーで骨太、時としてかそけき。
バレエを踊るシーンでは〔花とアリス(2004年)〕の『アリス(蒼井優)』を想起させ、
元よりセルフオマージュの多い監督だしなとの感想はぬぐえず。
『アイナ・ジ・エンド』は、
今回が初の本格的な演技と思われるが、
変化のない表情と訥々とした喋りが逆に奏功。
小学校の教師を演じる『黒木華』は
善良な若い女性役では右に出る者がいないのでは。
仲立ちとなる
やや煮え切らない役柄の『松村北』も悪くはない。
『水越けいこ』『大塚愛』『樋口真嗣』『カールスモーキー石井』もクレジットされており、
いったいどこに出るの?と
目を皿のようにして探してしまった。
アイナ・ジ・エンドの歌をずっと聴いていたくなる
歌うことは出来ても話せない路上ミュージシャン・キリエ、キリエのマネージャーになった職業不詳の女性・イッコ、3.11で婚約者が行方不明になった青年・夏彦、どこから来たのかわからない喋らない謎の少女・イワン、子供に寄り添う小学校教師のフミ。みんな何らかの悩みや苦しみを抱えていて、彼らがどう絡んでいたのかが徐々にわかってくるという、2010年頃から2023年までの13年間を描いた話。
北海道の帯広、宮城県の石巻、大阪、東京など場面が切り替わり、2023年から突然過去にシーンが切り替わるなど、わかりにくいが、少女イワンとキリエが同一人物なんだろう、というのは序盤から想像出来るので、その過程を謎解きのように追うストーリーは面白かった。
東日本大震災で母と姉を失い、声も失ってしまった少女・イワン役の子役・矢山花が目力のある演技で素晴らしかった。
BiSHのアイナ・ジ・エンドはハスキーでブサカワだが、キリエ役にピッタリ。彼女の歌に引き込まれた。彼女の歌をずっと聴いていたくなった。バックのギタリスト役・村上虹郎もよかった。
黒木華のほんわかした優しさに癒され、松村北斗はカッコよかった。
広瀬すずがカラーウィッグをどんどん変え、何を仕事にしてるのかなかなかわからなかったが、結婚詐欺師とは驚き。彼女が悪女を演じても悪い女に見えないのは美人だから?最後は死んだのかなぁ?彼女は、助かって、罪を償い、更生して欲しい。
最初、キリエとルカをアイナ・ジ・エンドが一人二役で演じる必要性を感じなかったが、これは夏彦が成長したルカを観てキリエを思い出すためなのかもしれない、とその意味を考えさせられた。
いずれにせよ、アイナ・ジ・エンドの歌やダンスを含め、彼女の魅力を堪能した。
3時間と長いが、長さを感じさせない魅力があり、良かった。
やっぱこの人男心がわかってるー!
男って過去の恋愛をいつまでも引きずるもんだから、眼の前にそっくりな妹が現れたらそりゃもう‥
酷評も多いけど、この作品って何かを伝えるんじゃなくて自分の為に描いた作品な気がする。
こうゆう大衆に媚びてないやつ俺は大好き!ただちょっと不幸要素が多かったかな?
美しい映像と登場人物の物語が素晴らしいけど重かった
全く情報を入れずに見に行きました。それが大正解。
物語が進みながらああ!そーゆう事ね!と答えがわかっていくのが爽快でした。
岩井監督らしく本当に風景が美しい、キャストの三人が美しい。女の子2人逞しくて前半はワクワク見てたんですがだんだん重くて辛くて涙出てきました。特に夏彦が人間臭くて色々狡いけど憎めなくて儚くて愛おしい。彼が泣くところでは一緒に泣いてしまった。高校生からおじさんになるまでその歳の取り方が演技で出せるの上手かった。
それにしてもアイナちゃんの歌声は凄い。本当にすごい。お店の中で歌うところでは鳥肌たちました。
彼女の歌声は人を吸い付ける魅力がある。
SING!の時の歌声で大好きになったんですが、キリエでは180度違う胸が引き裂かれそうな、そしていろんなことを乗り越えていく力強い歌声で素晴らしかったです。
全て分かった上でもう一回観に行きたいなーと思いました。
よく分かりませんでした。
主要キャストの人生が複雑に絡み合った物語で、ちゃんと最後の落ちまで描かれてはいるのですが、結局のところ何を伝えたかったのかよく分からない作品でした。
映像や雰囲気に浸る作品かとも思いますので、これでいいのかも知れませんが、作中にアイナ・ジ・エンドさんが歌うシーンがとても多く出てくるので、彼女の歌が好きでないと作品に浸るのは難しいかも知れません。
映像と演技は皆さん良かったですが、残念ながら歌は私には合わなかったです。
それと、ラストレターを観た時にも思ったのですが、岩井俊二監督は広瀬すずさんを綺麗に撮るのが上手いですね。
追記>
ラストのライブで使用許可を取っていないため警察が介入してくるシーンがありましたが、あれは色々な意味で考えが浅く、しょぼい演出だと思いました。
切絵のうた
正直、長さの割に描ききったものがないように感じる。
イッコの生死や夏彦のその後、キリエが流浪に戻った(?)理由など何も明かされず。
フミに関しては3番目のクレジットに疑問符が付くレベル。
大学に行けなくなったのは分かるが、イッコが家どころか名前まで捨てた理由も不明。
(警察も「逸子」と呼んでおり、正式に改名済み?)
バレエ設定も、アイナを踊らせたかっただけにしか見えない。
警察や児相を悪者のように描いているが、明らかにメインキャラの方に問題があるのもモヤモヤ。
松本まりかや江口洋介らをちょい役で起用、大塚愛や安藤裕子はまだしも、石井竜也は気付けない。笑
しかしその豪華さも無駄遣いにしか思えない。
広瀬すずの母に奥菜恵という配役と、イワン役の子はよかった。
当て書きとすら思える主演のアイナは、『PCR』の演技では不安があったが、杞憂でした。
歌にもダンスにも真剣に向き合ってきただけあって、台詞や表情のみならず指先まで感情が乗っていて見事。
それだけに、クライマックスの歌唱を綺麗に整えすぎたのが少々残念。
本当に感情の乗った彼女の歌はまさに魂を揺さぶるものだから、監督には最後まで“生”の感情を引っ張り上げて欲しかった。
長くは感じなかったものの、地震のシーンや海のパートなど冗長なシーンも多い。
序盤だけ中途半端に年号を出すのも、時系列が余計に分かりづらくてにくい。
脚本は、せめて主人公であるキリエの感情の動きや変化くらいは描ききらないと、“物語”にならないよ。
基本的に音楽🎵ものは大好物😊
3時間飽きることなく見られたけど、 終わってみるとよく分からない作...
3時間飽きることなく見られたけど、
終わってみるとよく分からない作品
少なくとも、
3月の東北で、風呂上がりに下着のままでいたり、
そのまま窓を開けても寒そうな素振りがないのは、
現実的ではない
ても、作品として嫌いじゃない
キリエが歌い出すたびに、なぜかジンワリと泣けてくる
やっぱり苦手
アイナ・ジ・エンドが好きか嫌いで全く別物になりそう。歌しか歌えないKyrieと姉キリエが喋り方も見た目も同じでどっちにも入り込むことが出来なかった。せめて姉は女優さんをキャスティングして欲しかったし、歌しか歌えないキャラをもう少し徹底して欲しかった。
あと、意味不明な下着シーンが気持ち悪かった。
そして、3時間聴くには自分的にはアイナ・ジ・エンドの声がやっぱり苦手だと再確認した。
アイナさんを撮したいがために豪華な脇役の方も一人一人の出番が一瞬過ぎて少しもったいないかな…。
ストーリーは割と好きだっただけに少し残念。
岩井俊二監督、松村北斗さん、広瀬すずさん、黒木華さんメインで違う作品を観てみたい。
アイナが好きか嫌いか
かつてはCharaが苦手な私を見事にChara好きにさせてくれた『スワロウテイル』の事もあり、アイナが苦手な私を映画の力で好きにさせる事が出来るか?との希望を基に鑑賞。
結果ますますアイナが苦手になりました。
久々の音楽映画で岩井マジック再論なるかと思いましたが残念。
そもそもアイナの特に声が生理的に受け付けないので街角での路上ライブシーンはただただうるさくて苦痛。
歌う度になぜか周りが惹かれて行き、喫茶店で金切り声で歌われても笑顔で拍手する客たちにうんざり。お前の歌声が雑音ばっかで聞きたくないよと内心ツッコミ。
喋るシーンも喋れない設定のかすれ声が苦痛で、アイナ周りの全てが苦痛でしたが、岩井俊二最新作だと念じながらなんとか鑑賞しました。
岩井俊二最新作を見る度に「90年代の監督、2000年代前半までが最高潮」と言う印象を再認識しながら、最新作公開となれば観に行くと言う、因果なもんです。
篠田マジックとばかりは言えない当時の言われ方で言うと“映像作家”岩井俊二がいた時代は確かにあった。
その点で言えば『リリイ·シュシュのすべて』を自らの遺作にしたいと言っていた岩井俊二は賢明だ。
なにせ今回はハナからアイナを受け付けなかったので、たまたま友達と一緒に来ただけのキリエが夏彦を誘うくだりなど脈絡もなく淫売にしか見えなかったです。路花と比べてただでさえ見所の少ないキリエの印象は申し訳ないが、ただの流し目のしつこい淫売です。よって夏彦にも感情移入できず。
震災のシーンもペラいちの波の静止画のようなもので津波を表していたように見え、昔の岩井俊二ならジオラマでもなんでも波に呑まれるシーン撮影したんじゃないかな。とか思い。(被災者への配慮とかあんだけ揺らしといてもう要らない)
お決まりのように最後には警察騒ぎ&花束と血
なんの衝撃も無い。
期待外れを納得したヤッパリな残念3時間でした。
アイナ目的、アイナが好きなら魅せるシーンは多々あります。
らしい映画。
良く言えば日本映画らしい。明確なオチがあるというより、他の世界線でキリエたちが暮らしているような、皆がなにかの形で幸せに(といっても幸せの形は色々でしょうが)過ごしているんだろうと思う内容でした。私は好きでした。
原作未読ですが、少し事前情報を得ていたのでスムーズに理解出来ました。ルカとキリエの二役、イッコの本名など。
松村北斗目当てで見ました。夏彦の心情、弱く、脆い青年の趣を表現してました。(電話のシーンはよく見る松村北斗にしか見えませんでしたがそれはそれで良かったです)横顔の儚さは素晴らしかった。キリエ(ルカ)を前にして泣き出したシーンは切なくなりました。
全編通してアイナさんのMVのように感じましたが、震災やイッコの心情など、色々な物を絡めてありラストの演奏は広瀬すずさんの刺されたシーンを引き立てて美しかった。
広瀬すずさんの美しさと松村北斗さんの儚さ、弱さ、アイナさんの力強い歌声が合わさって人の心を揺さぶる作品になったと思いたいが、割りと見る人を選ぶ作品になってます。歌唱曲の年代やラストのフェスの乱闘(あまり乱れてはないですが)は学生運動のような夢追い人とその他の気持ちを表してますが、今の若い人にはそこまで入れ込めないかもと…。むしろ30代以降の大人の方が感情が入りやすいです。夢を追いかけたけど、妥協したり。夢を夢のまま過ごした経験があれば、スッと胸に落ちる感覚がありそうです。将来を見据えるわけではなく、今を楽しむキリエの姿と歌を感じられると思います。
アイナさんの特徴的な歌声を存分に大音響で楽しめるので、ファンの方はぜひ。
いい松村北斗が見れて良かった。
余談ですが、キリエは「讃歌」や「祈り」の意味を持ち、ルカはキリスト教を説く弟子の一人です。ルカが姉のキリエを名乗ったのは、讃歌として歌う、キリエを忘れないよう伝えていくためかなと思いますが、親はキリスト教信仰者とはいえ、何故姉にキリエと名付けたのでしょうか?名前の意味の姉妹差が大きい気が…そこだけが辻褄が合わない気がして疑問です。
広瀬すずが可愛かった
原作に目を通さず、興味本位で観てきました。
正直な感想は、何を伝えたかったのか分かりづらかったです。
ルカの姉(キリエ)が津波によって亡くなってしまうシーンで、ルカと合流したキリエが亡くなってしまったのになぜルカは、生き延びることができたのかと疑問に思ってしまいました。合流した後にルカとキリエは、はぐれてしまったのでしょうか。
また、キリエは自分が死ぬことが分かっていたかのように夏彦と電話をしていましたが、夏彦の気持ちになって考えてみると、フィアンセの確認などの発言は、今言うことではないだろと、少しムカついてしまいました。早く逃げてほしかったです。キリエがシャワーを浴びた後に、地震の揺れを感じるシーンは服を着て欲しかったです。
広瀬すずの、演技は圧巻で、途中から出てこなくなると物足りなさすら感じました。
アイナも、初主演とは思えないほどの存在感を出していてよかった。
1回目の鑑賞ではカタルシスはなかった。2回見なくては!
個人的な妄想混じりの散文感想です。
頭の中を整理する意味でも書いて見たいと思います。
岩井作品はドラマも含めて全て見ていて待望の新作ということで見にきました。まだ頭の中で整理しきれてないのですか、なんですかね、この、映像からもらった感がないのは。情報量が多すぎて鑑賞中は処理しきれてなかった!
キリエ=切り絵、そしてクリスチャンということでステンドグラスを思い起こさせるのですが、キリエは人から光を当てられることで輝き魅力を発揮する存在なのだと思うと、なるほど最後は幼馴染、レコード会社の人間など誰かに光を当てられなくとも自ら輝き出す(声が大きくなる、一人でネカフェに泊まれる)ようになったっていう自立の話かと思うのですが、ただその一歩が小さすぎて分かりづらくて、、、。
「スワロウテイル」や「リリィシュシュのすべて」「マリア」「花とアリス」など各作品のテイストか合体したようなストーリーや設定が随所に見られ、特にカメラワークでは女の子二人のシーンでは故篠田昇さんを思わせる岩井美学をたくさん感じあぁ岩井さんの作品だなぁとしみじみ。
お話に関しては表題の通りで
広瀬すずさん演じるイッコは、結婚詐欺をしていたので感情移入は出来ず。ただ今思えばそれは結局、おばあちゃんから続く血は争えなかったと取るのか、自分の夢を奪い去ったかの男への復讐だったのか、、、。残念ながらそういった行動を起こすきっかけとなる悔しがるような感情を表すシーンが少なかったかな。なので結婚詐欺して恨まれて、、、。そりゃそうだしか感情が湧かなかったです。その分、夏彦が感情を露わにしていて、恋人を自分の夢を邪魔するものと思ってしまう自己嫌悪に苛まれる。この3人はある意味同じ境遇で本人達の知り得ないところで感情を共有しているのかも。
アイナさんの演技はよかったのです。ただキリエも感情が見えにくいストーリー設定なのでドライなんですよね。悲劇的なシーンにそれほど感傷的にならなかったかな。歌詞があまり入ってこなかったので(ここで感情を爆発させてた?)キリエの感情にも触れられず、、、。
そしてあの場面での武尊、要らなかったと思います。
七尾旅人は最高!
今回一人二役が二人。と言っていいと思いますが、主人公が誰かになり変わることで何かを変えて幸せの青い鳥を探して(途中に砂浜の鳥籠から飛び出した二人が描かれていましたね。)自己実現をするお話だとするとらさらにそこで、過去の名前を捨てたイッコと過去をひきづっているキリエという二人の対比で描いた狙いは素晴らしい。でも、だとしたら二人の関係値は平等であった方がより分かりやすかったような。同級生設定の「花とアリス」ではこの辺がうまくできていたと。
大人になっても姉の彼氏を慰めるシーンでは一人二役が素晴らしく生きた極めて映画的なシーンと思います。
ということで、過去に傷を受けた若者たち3人のその後の身の振り方の話しで、それぞれのどう向き合っていくのかという話というのが今の感想。
歌詞も理解しないとほんとのところお話も理解できないですね。
警察や法律、児童保護施設はほんとに人に寄り添っているの?っていうところ、岩井さんも違和感を感じていたのね。途中に出てくる人智を超えたものの恐ろしさをほんとに胸が締め付けられるくらいたっぷり描くのすごいけど怖い。
長いなぁ・・・
2023年劇場鑑賞242本目。
コロナワールドのトイレって予告の音だけが流れるのですが、アイナ・ジ・エンドの歌がずっと流れていて映画のタイトルがしばらく分からなかったのがこれでした。
ハリウッド映画では最近珍しくないのですが、邦画で3時間近くあるのは珍しく(もちろん七人の侍を筆頭にないことはないのですが)、最近だとドライブ・マイ・カーが印象的なくらいで久々な気がします。
予告で歌わないと声が出ないと聞いていたのですが、声がかすれているとはいえ普通に話せています。しかも、アイナ・ジ・エンドが普通にしゃべるシーンがあるのですが、そこでのしゃべり方が声が出せない設定とそんなに変わらず、終盤になるとそんな設定すらなかったかのように普通にみんな声で会話しているのでこの設定に時間使うだけ無駄になっています。そこだけでも20分は削れたのでは?
映画大好きポンポさんで語られていた事で、あるワンシーンを撮るためだけに作る映画がある、というものなのですが、多分この映画の広瀬すずのラストカットがそれに当たるのでしょう。あのシーンだけは本当に美しかった。それにしてもそこにいくまでが長すぎました。
アイナ・ジ・エンドさんの歌声に引き込まれる作品。 本年度ベスト!!
アイナ・ジ・エンドさん目当てで鑑賞したけど期待以上の歌と踊り!
これに加えて思ってもいなかった体を張った演技に圧倒された!
ストーリーは今一つって感じだったけど彼女の演技に0.5点の加点。
アイナ・ジ・エンドさん演じる小塚路花の名を隠して生きるキリエ。
広瀬すずさん演じる広澤真緒里の名を隠して生きるイッコ。
この2人を中心に展開するストーリー。
2人とも本名を隠しながら生きる理由が本作の肝って感じだったけど、思いもしない災害の出来事を交えた作品とは思わなかった。
路上ライブで歌うキリエのシーンが多目。
自分的にはそこは大満足!
本作オリジナルの曲も良いけど、オフコースやあいみょんのカバー曲もとても良かった!
ハイトーンのハスキーボイスが心地良い!
お笑いの粗品さんも登場。
ミュージシャン姿がお似合い!
調べたらキーボード弾ける方だったのね。
どうりでカッコ良かった(笑)
キリエの過去が壮絶!
キリエの現在、幼少期、学生時代の時系列が入り乱れながら展開するストーリーなんだけど、どの時代も壮絶過ぎる!
そんな中、ある人物の潮見(松村北斗さん)や学校の先生の寺石(黒木華さん)の力を借りながらキリエが自分の人生を歩んで行く感じ。
広瀬すずさん演じるイッコが怪しい(笑)
派手な衣装や交友関係の広さ。
お金も結構使うんだけど、一体何の仕事してるの? と気になる。
そんな中、イッコがスクリーンから消えてからの展開も予想外で、マジかっ!って感じ(笑)
前述の通り、本作はアイナ・ジ・エンドさんの作品って感じで自分的には大満足!
血が繋がって無いから個人情報は話せない。
路上許可証がないから盛り上がってるライブを中止させようとする。
等のシーンも考えさせられた感じ。
キリエのこれからの未来がメッチャ気になります( ´∀`)
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