首のレビュー・感想・評価
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名古屋弁でまくしたてる信長
北野作品は得意ではないが、レビューが賛否両論なので観てみた。なるほど挑発的な映像が数々あったが、やっぱり醒めて観ているのか感動するものではなかったね。
あんなに名古屋弁でまくしたてる加瀬亮扮する信長は初めて観たし、信長があんな正統派名古屋弁ならどうして北野武扮する秀吉が標準語なのかね。ちょっとね。
でも新左衛門役の木村祐一と茂助役の中村獅童は目立っていたと思ったな。特に中村獅童の汚れ具合は大したものだったよ。
タケシ・キタノはリドリー・スコットを超えた⁈
何度もいろんな人に映像化されて来た「本能寺の変」を完璧に北野武風に捉えた、彼の代表作にもなりうる作品だった。
同じ週に観たナポレオンと比較しても、合戦シーンも引けを取らない迫力があり、世界のキタノを十分に感じられた。
役者も北野組に参加することを楽しんでいる雰囲気がよく出ていて、アドリブも含めた台詞回しも小気味よく、映画館でも笑いが起きていた。
おそらく本能寺の変にまつわる文献を読み漁って、タケシさん的解釈をして、笑いや踊りのエッセンスを加えて、本能寺の変を語り切った「首」、あっぱれでした。
誰も真実を見た人なんて居ないんだから。
こういう事を「映画」として皆に知らしめて話題にする事こそ「映画」の役割なんだと思うんですよね♪
実際、織田信長って「もしかして!こんなクズ野郎だったのでは!?」って考える余地出来ますよね?
この作品を観たら(笑)
なんだかんだ理屈じゃぁないんです!
観終わって、自分が「好き」か「嫌い」か? で判断すれば♪
あまりにベタ褒めでも、あまりに貶しても...『う~~ん?どっちなんだ!?一体この映画は!?』ってなった時点で もう成功してると思うんですよね♪
私の感想ですか?
「超良かった」です!!
「中村獅童いい」
今年235本目。
「怪物の木こり」と今作中村獅童の映画だったと言うとちょっと言い過ぎですかね。この2作とにかく彼が凄い。突き抜けている。こう言う演技見ると「凄かったあ」とレビュー書いていて余韻が残ります。作品最後がかなりいい。ここでスパッと終わるのビートたけし尊敬します。彼の哲学のようなラスト。お笑いはボケてツッコんでスパッと終わるそこに通ずるものを感じました。
熱狂!
カウンター狂乱の滅多斬り。容赦なく描写される最期。人間味滲み出る本能の闘いは鮮烈。それでいて苦く、熱く、泥臭く。美化されない生々しい生き様がリアルで親近感沸かせる。ここから不意に魅せる北野節で笑える戦国スペクタクル。重厚感溢れる予告から一気に惹き込まれる新たな時代の幕開け。
何度も観返したい
豪華俳優陣の演技が素晴らしい。
なかでも、加瀬亮さんの狂気の演技と浅野忠信の冷静な演技。
初めから終わりまで終始ドキドキ・ハラハラ。
最後のシーンは「えっ?終わったの?」という感じで、観終わってから咀嚼するのに時間がかかり、「嗚呼そういうことだったのか」と分かる。
それも北野映画らしい。
時折見せるユーモアも。
エグイ描写とシンプルな構成
構成とプロットは非常にシンプル
ありもしない美徳、出来もしない出世、成就しえない恋を首に見立てて固執したやつが
どんどん不幸せになっていくストーリーでわかりやすい。ハナからそんなもの気にしてない猿とわかったうえで我慢できる狸だけが生き残る
描写は北野らしい描写はグロ、間はシニカルに展開していく。
こんなもんだろと思ってみたらほんとにこんなもん、そんな映画
シニカルな笑い
北野監督が秀吉って似合わないなあ、と思ったが、北野映画ということで北野ワールドの一員でした。
まず、加瀬亮の尾張弁丸出しのイカれた信長を怪演。その他、クセのある面々が多数。秀吉ら三人組の掛け合いは思わずクスッとしてしまう。そして薔薇要素が必要だったのかはわからん!
首が簡単にすっぽんと飛ぶのはシニカルでした。
やめとけ
戦国判アウトレイジだと聞いてはいたが、全く盛り上がりに欠けてストーリー展開がつまらなかった。これなら現代版ヤクザ同士の抗争を描いた方が面白かったと思う。
無駄にいい役者が沢山出演してるが、脚本渡されて出演を打診された時点で断った渡辺謙は賢明だったと思うよ。とにかくクダラナイ。男色も意味不明。役者がかわいそう。金と時間の無駄。たけしはもう撮らない方がいいね。晩節を汚すよ。
何かを失ったタケシ映画
今までの特に初期のタケシ映画に期待できた映像表現が今回の作品では見ることができなかった。
良くも悪くも撮影的な物語表現が普通だったような気がする。
物語の展開やキャラクター設定は、タケシらしいとは思うがタケシ映画としての映像的なヒリヒリ感を感じなかった。
写っているのは確かにヒリヒリしているのだが映画表現としてはヒリヒリしない。
今回から撮影スタッフが変わったからか。
物語はタケシ映画だが、映像での語り方が普通になってしまった。
これはこれで凄いとは思うけど。
ただ、タケシ映画は、初期のような荒さがあるが魅力的な映像表現がタケシ映画には合うと個人的には思う。
役者も素晴らしいが・・・ちょっと物語的に乗れなかった。
宣教師達は怖かったろうな…
面白かったです。
戦国時代の武将達は皆、あんな感じだったんだろうな…と思わせます。
忠義や大義は表向きでその実は裏切りの連続。
大河ドラマや教科書のイメージと大違いw
あと宣教師達は諸外国と比べて日本はさぞ不思議で恐ろしい国だと思った事でしょう。
宣教師達が残した記録を勉強したくなりますね。
映画の方は日本映画独自の嫌な間も無いしストレスなく鑑賞出来ます(所々、日本映画独自の不愉快なギャーギャーはありますが…)。
茶番パートとおっさんずラブを2割くらい減らしたら、もっと良かった
パワハラと尾張訛りの信長(加瀬亮)、真面目で空気を読めない説教坊主の明智(西島秀俊)、食えない狸の家康(小林薫)、なんだバカヤロー連発してる秀吉(ビートたけし)、しれっと大事してる千利休(岸部一徳)が、キャラクターにハマっていて、とても良い。
秀吉・秀長(大森南朋)・黒田官兵衛(浅野忠信)のシーンは、これアドリブで笑ってるだろ!って思ったけど、それも秀吉陣営ではリアルっぽくて良き。荒木村重(遠藤憲一)には、なんだかサラリーマン的悲哀を感じました。
一緒に見に行った歴史好きが、御前会議でもめて暴力沙汰になるとか、斬首刑を農民達がわいわい見に来るとかリアルだし、話への絡め方は好き嫌いあるにしても、男色と主従関係、人間関係を結びつけるのはそれ程違和感はない、戦国時代というと、シリアスな忠義話になりがちなところに、いじりを入れてくるのは面白い視点だと。
荒川良々がやった役のことを聞いたところ、あのいじりとかが、これまでの大河的な歴史物と全然違う代表ということですが、歴史ファンに受け入れられるのか興味深い。
私はコミカルパートとおっさんずラブパートをもう少し少なくした方が、本筋に意識が集中できて良かったです。
盛り上がりに欠けた
史実とはかけ離れたストーリーで良くも悪くも好き嫌いが分かれる作品
ブラックジョークやグロさが北野武時々見せる面白さがビートたけしっぽいなと思いながら観てると本能寺の変に入りそのまま終わる
つまらなくは無いけど盛り上がりラインまで一つも行かず平坦
個人的に一番気になったのは秀吉役のたけしが年寄り過ぎて関白にでもなってないとおかしい風貌
後加瀬亮の演技が凄いもうとにかくそれだけは見て欲しいぐらいには凄かった
ブラックコメディ本能寺の変
昔たけし御本人が秀吉の生まれ変わりだと言われた、とテレビで話していた。この秀吉、なんだか妙に説得力あり。そしてさすが、隅々までキャストが凝っていて個性的。それぞれが楽しんで演じていることがわかる。普通の時代劇ではないだろうことは解っていたが、男色って…世継ぎや妻がいながら本当は、そっちですってイマイチしっくり来ない感じがする。とにかく首がハネられるシーンが多いが、そんなに簡単に本当は落とせないだろうと思うのだが、首こそが勝利の証、象徴、そんなふうにも見て取れる。
アドリブも多かったそうで、いかにもゆるい空気が流れていたシーンがいくつかあったが、不思議とリアリティを感じるのが北野マジック。北野作品はフランス映画のようなテンポで、決まった型や時代劇特有のリズムのようなものがない。 そこが逆に気まずい雰囲気を生み、そしてリアルに感じるところもある。
どう捉え判断するかは観客次第だが、私はファンタジーのようなブラックコメディと観た。
大河に物足りない人向け
戦国時代をリアルに、悪く言えば汚くバイオレンスに描きつつブラックジョークを混ぜた作品。
迫力あるシーンも多く大河で物足りない人にはうってつけだと思う。
リアルもグロも笑えるシーンも実力のある俳優あってのもので主要キャストは良かったし、信長だけ訛り全開なのも狂気を演出するためのものだと感心。
戦国時代好きな人なら観て損はしないと思う。
斎藤利三良かった。
ただ木村の演技だけ酷かった気がする。
解釈が自由すぎる
戦国時代の裏側を容赦なく描き、全体的に締まった映画も作れだろうに、普段のビートたけしの殿を秀吉に入れ込んできた。戦国時代の解釈を自由にすると、たけしのような秀吉だったかもしれないし、役者さんの解釈を自由に戦国時代を当て嵌めた映画作りに見えました。
映画の細かい設定にすべてを嵌め込むのではなく、役者が好きなように演技したものに本能寺の変を当て嵌めてきた印象です。
高度なコント映画なんだと思います。好みは分かれると思いますが、こんな不真面目で破天荒な芸術があっても良いと思いましたね。北野監督じゃないとこんな形の映画は作れませんね。そういう意味では斬新だと思いました。
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