コヴェナント 約束の救出のレビュー・感想・評価
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現地通訳、アーメッド役の役者に脱帽
3部構成で最初は、米軍対タリバンの団体戦。2番目は、米兵1人、現地通訳の現地人の逃走劇、最後は米国に戻って復活した米兵が再度アフガニスタンに単独戻り命の恩人の通訳家族を守りに行く話。 最初の銃撃戦が1番ドキドキしたが、その後も緊張感は続く。
それにしても現地通訳の役の役者がかなり良い味出してる。助演男優賞ものだわ。
そして、他のみなさんも書かれているが、エンドタイトルで現地通訳本人とその家族も皆殺しになりまだまだ逃げ隠れしている人達が多数いることには衝撃を受けた。
現地で反タリバンで、諸々協力する人たちも多数いるが、まさに他人事なのにまさに命賭け何は毎回驚かされる。
BL
デビュー作「ロック、ストック&トゥー・スモーキング・バレルズ」←(今だに覚えられない題名 ナガイ!)で鮮烈なデビューを飾り、映画ファンに「英国のタランティーノ」的な紹介をされたガイ・リッチー
その後もコンスタントに作品を発表しているが、どこか鼻につく作風で、個人的には推しの監督ではなかったガイ・リッチー
あのマドンナとの結婚も一因だろうな😲
ガイ・リッチー作品、全部観ているわけではないけれど、今作かなりベタな作りで判りやすく、一番好きな作品カモ(・∀・)
副題、自分でつけるなら「炎の友情、怒りのアフガン!」か⁉ ←(どっかで聞いたことある題名)
この映画の後日譚は自分にはわかりましたよ〜(*´∀`*)
ジェイク・ギレンホールと通訳のアーメッドは家庭を顧みず、二人仲良く釣り行ったりキャンプ行ったりするんですよ (゚д゚)ォ!
ジェイクは以前「ブロークバック・マウンテン」でもヒース・レジャーとアンナコトコンナコトしてたからなー(・∀・)ニヤニヤ
まぁ、冗談はさておき(多様性の時代デスカラナ!)とても観やすく誰でも楽しめる映画デス! オワリ
「不条理な戦争」今こそ観てほしい作品
この自己犠牲の美談を素直に賞賛したい
感動の実話をベースにかなり脚色したであろうけれど、タリバンは許容出来ず、さりとて米国に協力と言うよりビザが欲しいがための通訳を引き受け、挙句タリバンに追われる身となったアフガニスタン人の地獄の境地と彼を救うべく現地に戻った米兵を描く。
当然のことながら本作の中では、米国=善、タリバン=悪、として描く。この点を以って米国のご都合主義を揶揄することは容易いかも知れませんが、そんなことは当たり前でしょ。ウクライナに侵攻したロシアとて自らは正しい事を行っていると思い込んでいるのだから。逆にウクライナは当然に自らのみが正義と確信しているはず。日本だってアジア諸国に欧米からの解放なんて欺瞞を掲げ、さんざの侵略を行い迷惑かけたのに、今では既に金で解決した事、過去の事は蓋をして未来志向で行きましょう、と都合のいい方便振り回す始末。あれもこれも戦争なんてそんなものですから。
9.11を経てアフガニスタン駐留の米国が遂に、目的も霧散し撤退を決めた。途端に米軍に封じ込まれていたタリバンが早々に政権を掌握し粛清が始まった。本作のエンドタイトルに、米軍に協力した通訳など3000人もが今もタリバンの恐怖におののいている、とテロップが出る。逆に言えば本作で描く内容はごく稀有な例であると、正直に謳ってもいる。3000人全員を救出しなければ善とは言えず、と騒ぎ立てるのは簡単ですが、米国なんかに行きたくない人も相当数いるでしょう。ほんの一例かも知れませんが、実話ですし、この自己犠牲の美談を素直に賞賛して何が悪いのでしょうか。
軟派のイメージ強いガイ・リッチー監督がイギリス人であるにも関わらず突然に硬派に転向か? どっちにしたって命の恩人を放っておけない人間の本質にこそ興味が湧いたのでしょう。お仲間のマシュー・ボーン監督が相変わらず軟派の「アーガイル」2024年でほぼ自爆してしまったのとは対照的です。演ずる役のふり幅大きいジェイク・ギレンホールは「エンド・オブ・ウォッチ」2012年や「アンビュランス」2022年などの極限リアルをここでも好演。ブルーの瞳が乾ききった茶色の世界に実に相応しい。もう一人の主役であるアーメッド役のダール・サリムは知的で落ち着いた雰囲気で、ところがいざとなった時の動きが素晴らしく、儲け役かも知れません。調べたら結構な出演歴で、どこかの作品で既に観ていたのですね。
現地人の通訳が戦地の爆撃で死んでしまい、その補充に選ばれたアーメッド。通訳は的確なれど態度が少々不遜と聞かされせていたけれど、言葉以上に空気を読みジョン曹長を随所で助ける。いよいよのタリバンの武器庫を発見するまでは、数多の中東もので観たようなシーンの連続で少々画面が緩む。けれど、その場での激戦以降の脱出シーンから俄然描写に力が漲り、以降ラストまで一直線の素晴らしさ。ドローンを多用し従来にない視点からの映像が興味を途切れさせない。
当然にアフガニスタンでの撮影であるハズもなく、中東と言えば多くの撮影が行われるモロッコでもない。調べたらなんとほぼ全編スペインだとのこと。目立つ車を敢えて避け、手押し荷車での山登りの壮絶は、単にビザ欲しさ以上に任務を遂行すべく忠誠でここまで人は動けるのだと、本作の白眉シーンでもある。逆に埃の一切ないロサンゼルスにおいてすら、心の安らぎを妨げる自責が辛い。その辺を女房もよく分かっているようで、夫のケジメを応援する太っ腹に感動です。
こうしてアフガンに舞い戻り、私財を投げ打って雇った傭兵の助けを借り、二転三転後に遂に出会った2人のシーンには鳥肌が立ちました。タリバンの気配の中で、再会に抱き合うなんてありえなく、少し離れて何気なく言葉を交わす見事なシーンです。傭兵のリーダーも後になって「あのヒーローがお前たちと分かっていれば金なんて要らなかったよ」と、人情の世界に緊張も緩みます。ただ、ダムのシーンで、数人の命を救う為に、遥かに多数のタリバンの命を空襲する現実には心も痛みます。当たり前ですが戦争=殺し合いなんですから。
例によってエンドクレジットに実際の関係者達の写真が映される。まだまだ最近のことゆえ、一部は顔を目を隠しての生々しさ。なによりダール・サリムはイラク
のバクダッドの出身とのこと。軽々しく中東問題に触れられないとも感じます。
緊張感と臨場感のあるストーリー
あなたに幸せを
熱い友情などではない。やむにやまれずお互いを助ける男たち
ガイ・リッチーの細切れ編集の戦争映画なんかつまんないのでは、という大方の予想を裏切り、良く出来た戦争映画。
爆弾工場を発見し、逆襲をうけ、敗走するシーン。雪崩のような状況変化を得意の細切れ編集で見せるのだが、素晴らしく効果的だった。
一転して山狩りから逃れ続けるシーンでは止め絵を繋ぐ編集で凄まじい緊迫感を出して、緩急自在の演出。
西部劇フォーマットという安定したフレームを得ることにより、ガイ・リッチーがこれまで培ってきた演出、編集術が最大限に発揮されてるように感じた。
一番良かったショットは、延々と続く上り坂でアーメッドが体力の限界を超え、辛すぎて泣くショット。あのショットがあるなしで全然違う映画になる。
アーメッドは身重の妻と米国で暮らすため、ジョンは「呪われた」ため、お互いを命がけで守る。もちろん、理由はそれだけではない。それを台詞でなく絵で描ききる、素晴らしい映画。
「水が貴重」
問題は全然解決していない
TOHOで
水曜日は料金割引があるので2時間早退して16時過ぎの回に滑り込み
金曜日は18時過ぎ開始で映画の日で割引があったことを後に知った
当初ノーマークだったのだが週刊誌のレビューで話の筋を知り
最近好きなジェイクギレンホール主演というので急遽リストアップ
確認したらチラシは貰っていて家にあった
ギレンホールは文系俳優と思いきやなかなかの軍人ぶり
デニーロばりのマッチョな役作り
そういえばサウスポーってのも観たな
ストーリーはチラシやレビューで語られる以上のものはなく意外性はないが
戦場のリアルな緊張感をヒリヒリと感じさせつつ
ちゃんとエンターテインメントになっていた
ラストは民間軍事会社の人間の前ふりのせいで想像がついてしまった
残念ポイントはそこだけだった
全体的に演出は抑え気味 ありがちなジョークも少ない
二人の再会シーンとか大ラスの感じ 好きだ
字幕で示された通り問題は全然解決していない
軍事作戦を終了ときれいな言い方をしていたけど
要はどうにもならなくて手を引いたわけだ
この映画で悪役として描かれたタリバンが政権を取ってしまった
アメリカよどうしてくれる どうもしてくれないんだろう
気取っていないガイリッチー、好き。
アフガン戦争下で、とある米軍曹長とその現地通訳との間に起こった「約束と絆」をテーマにした実話ベースの作品。もちろん、ヒリつく緊張感と鬼気迫る戦闘シーンはこの監督のお家芸なのだが、本作の見所は、戦争という極限状態の中で生まれる、利害を超えた人間同士の絆にフォーカスを当てているところ。
個人的に、最近のガイリッチー映画の中ではダントツで好きな作品でした。
ガイリッチー監督と言えば、アクション作品の中に「カッコいい」と「オシャレ」を描くのが得意なイメージが強かったから、そもそもこの監督が米国の戦争という重いテーマと正面から向き合っていることが意外だったし、実話ベースの作品ということも意外でした。
そして、主演はジェイク・ギレンホール。独特の間と雰囲気を持つ、個人的にも大好きな俳優だが、内省的な軍曹といった本作の配役にとてもマッチしていた。
本作で特に好きだったシーンは、帰還中に通訳のアーメッドが、心が折れかかって不意に泣いてしまう場面。鑑賞後、本作の制作エピソードの動画を見たのだが、アーメッド役のダール・サリムがこのシーンをうまく演じようとしたら、監督から「人は泣こうと思って泣きはしない、不意にそうなるんだ!」とダメだしを受けたとのこと。なるほど、「不意にそうなった」泣きのシーンがきちんと描かれていた。
ガイリッチー監督の一つのターニングポイントになったであろう本作だが、人間の本質も描きつつ、きちんと娯楽映画に仕上げているあたりはさすがだなと唸らざるを得ない。
最後に、作品終了時のテロップで、米軍撤退後のアフガニスタンの実情が、作品と地続きの問題として深い余韻と共に見る側に突き付けられました。
アフガニスタンの現実 その2
これは凄い!今年暫定1位!
全く予備知識なしで劇場鑑賞。
ガイ・リッチーはオサレ系アクション映画を撮るイメージしかなかったけど恐れ入りました。
こんなハードな戦争映画が撮れる監督作品だったとは!
▽あらすじと見所
イラク戦争時の米軍人ジョン(ジェイク・ギレンホール)と現地アフガン人通訳アーメッド(ダール・サリム)の絆を描いた作品。
前半は、普通に出来が良い戦争映画だったのだが、、
中盤でチームが壊滅しジョンも足を負傷!
間一髪でアーメッドがジョンを助けてからの展開が凄まじい!
アーメッドは、動けないジョンを介抱しながら砂漠の山岳地帯を手押し車で100km運搬!しかも道中はタリバンに懸賞金をかけられ、命懸けの脱出劇に!
間一髪で米軍に助けられたジョンだが、結果的に自分だけアメリカへ帰還し、アーメッドは取り残されてしまう。
終盤、ジョンは再び地獄のアフガンに再び戻る決意をし、アーメッドを単身で助けにいく激アツな展開に!
▽演出
この映画、終始米軍有利でない印象で展開で進み、緊張感が凄まじい。
・アラビア語優位
意図的にアラビア語に字幕をつけないシーンが多い。
シンプルだが、通訳頼りに情報収集してる米軍にリンクでき、かなり不安になる。
通訳と信頼関係を結ぶことが前提になるため、映画のテーマとも合致している。(ジョン視点だと、アーメッドの発言が優位になるのも上手い見せ方)。
・ゲリラ戦の恐怖
画面上で、敵がどこにいるのか分からない恐怖が常に潜んでいる。
アフガン=タリバン勢力圏内。情報が不確かで少数のチームで作戦しているため、敵に囲まれると詰む。
▽好きなシーン
回復後、ジョンが移民局に1ヶ月電凸しまくってキレるシーン。短いカットを矢継早に繋いで見せるのは上手い、流石。
これは歴代の電話でキレるシーンでもかなり上位にはいるのでは!?
虚しい
アメリカのした事、しなかった事。
約束は守られた。
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