コヴェナント 約束の救出のレビュー・感想・評価
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熱い友情などではない。やむにやまれずお互いを助ける男たち
ガイ・リッチーの細切れ編集の戦争映画なんかつまんないのでは、という大方の予想を裏切り、良く出来た戦争映画。 爆弾工場を発見し、逆襲をうけ、敗走するシーン。雪崩のような状況変化を得意の細切れ編集で見せるのだが、素晴らしく効果的だった。 一転して山狩りから逃れ続けるシーンでは止め絵を繋ぐ編集で凄まじい緊迫感を出して、緩急自在の演出。 西部劇フォーマットという安定したフレームを得ることにより、ガイ・リッチーがこれまで培ってきた演出、編集術が最大限に発揮されてるように感じた。 一番良かったショットは、延々と続く上り坂でアーメッドが体力の限界を超え、辛すぎて泣くショット。あのショットがあるなしで全然違う映画になる。 アーメッドは身重の妻と米国で暮らすため、ジョンは「呪われた」ため、お互いを命がけで守る。もちろん、理由はそれだけではない。それを台詞でなく絵で描ききる、素晴らしい映画。
「水が貴重」
今年27本目。 昨年10月の「カンダハル 突破せよ」あちらもアフガニスタンでしたね、こう言う過酷な映画見ると水がいかに貴重か考えます。恩に報いる人だ、そうなりたい。一番の「RRR」に匹敵する作品でした。
問題は全然解決していない
TOHOで
水曜日は料金割引があるので2時間早退して16時過ぎの回に滑り込み
金曜日は18時過ぎ開始で映画の日で割引があったことを後に知った
当初ノーマークだったのだが週刊誌のレビューで話の筋を知り
最近好きなジェイクギレンホール主演というので急遽リストアップ
確認したらチラシは貰っていて家にあった
ギレンホールは文系俳優と思いきやなかなかの軍人ぶり
デニーロばりのマッチョな役作り
そういえばサウスポーってのも観たな
ストーリーはチラシやレビューで語られる以上のものはなく意外性はないが
戦場のリアルな緊張感をヒリヒリと感じさせつつ
ちゃんとエンターテインメントになっていた
ラストは民間軍事会社の人間の前ふりのせいで想像がついてしまった
残念ポイントはそこだけだった
全体的に演出は抑え気味 ありがちなジョークも少ない
二人の再会シーンとか大ラスの感じ 好きだ
字幕で示された通り問題は全然解決していない
軍事作戦を終了ときれいな言い方をしていたけど
要はどうにもならなくて手を引いたわけだ
この映画で悪役として描かれたタリバンが政権を取ってしまった
アメリカよどうしてくれる どうもしてくれないんだろう
気取っていないガイリッチー、好き。
アフガン戦争下で、とある米軍曹長とその現地通訳との間に起こった「約束と絆」をテーマにした実話ベースの作品。もちろん、ヒリつく緊張感と鬼気迫る戦闘シーンはこの監督のお家芸なのだが、本作の見所は、戦争という極限状態の中で生まれる、利害を超えた人間同士の絆にフォーカスを当てているところ。 個人的に、最近のガイリッチー映画の中ではダントツで好きな作品でした。 ガイリッチー監督と言えば、アクション作品の中に「カッコいい」と「オシャレ」を描くのが得意なイメージが強かったから、そもそもこの監督が米国の戦争という重いテーマと正面から向き合っていることが意外だったし、実話ベースの作品ということも意外でした。 そして、主演はジェイク・ギレンホール。独特の間と雰囲気を持つ、個人的にも大好きな俳優だが、内省的な軍曹といった本作の配役にとてもマッチしていた。 本作で特に好きだったシーンは、帰還中に通訳のアーメッドが、心が折れかかって不意に泣いてしまう場面。鑑賞後、本作の制作エピソードの動画を見たのだが、アーメッド役のダール・サリムがこのシーンをうまく演じようとしたら、監督から「人は泣こうと思って泣きはしない、不意にそうなるんだ!」とダメだしを受けたとのこと。なるほど、「不意にそうなった」泣きのシーンがきちんと描かれていた。 ガイリッチー監督の一つのターニングポイントになったであろう本作だが、人間の本質も描きつつ、きちんと娯楽映画に仕上げているあたりはさすがだなと唸らざるを得ない。 最後に、作品終了時のテロップで、米軍撤退後のアフガニスタンの実情が、作品と地続きの問題として深い余韻と共に見る側に突き付けられました。
アフガニスタンの現実 その2
こういう映画は見ていると辛くなるが、アフガニスタンの現実を頭に叩き込むために鑑賞。 同じ目的で、カンダハルも鑑賞したが、この映画の方がタリバンの姿が丁寧に描かれている。カンダハルのタリバンはゾンビみたいな印象。 結局、兵隊は平和を構築することは出来ない現実。 勢いにまかせて兵隊だけ送り込んではいけないのだ。 ソ連もそうだったし、ベトナム戦争もそう。 ガザも含め、平和は遠くなりにけり。
これは凄い!今年暫定1位!
全く予備知識なしで劇場鑑賞。
ガイ・リッチーはオサレ系アクション映画を撮るイメージしかなかったけど恐れ入りました。
こんなハードな戦争映画が撮れる監督作品だったとは!
▽あらすじと見所
イラク戦争時の米軍人ジョン(ジェイク・ギレンホール)と現地アフガン人通訳アーメッド(ダール・サリム)の絆を描いた作品。
前半は、普通に出来が良い戦争映画だったのだが、、
中盤でチームが壊滅しジョンも足を負傷!
間一髪でアーメッドがジョンを助けてからの展開が凄まじい!
アーメッドは、動けないジョンを介抱しながら砂漠の山岳地帯を手押し車で100km運搬!しかも道中はタリバンに懸賞金をかけられ、命懸けの脱出劇に!
間一髪で米軍に助けられたジョンだが、結果的に自分だけアメリカへ帰還し、アーメッドは取り残されてしまう。
終盤、ジョンは再び地獄のアフガンに再び戻る決意をし、アーメッドを単身で助けにいく激アツな展開に!
▽演出
この映画、終始米軍有利でない印象で展開で進み、緊張感が凄まじい。
・アラビア語優位
意図的にアラビア語に字幕をつけないシーンが多い。
シンプルだが、通訳頼りに情報収集してる米軍にリンクでき、かなり不安になる。
通訳と信頼関係を結ぶことが前提になるため、映画のテーマとも合致している。(ジョン視点だと、アーメッドの発言が優位になるのも上手い見せ方)。
・ゲリラ戦の恐怖
画面上で、敵がどこにいるのか分からない恐怖が常に潜んでいる。
アフガン=タリバン勢力圏内。情報が不確かで少数のチームで作戦しているため、敵に囲まれると詰む。
▽好きなシーン
回復後、ジョンが移民局に1ヶ月電凸しまくってキレるシーン。短いカットを矢継早に繋いで見せるのは上手い、流石。
これは歴代の電話でキレるシーンでもかなり上位にはいるのでは!?
虚しい
任務アクションも残酷で敗退後も過酷な攻防を観る。 通訳人と家族は身を隠し逃げてタリバンは探し続けるスリリングな攻防戦は、どちら側も行動力も頭も賢いからレベルが高いサバイバルなイタチごっこ。 結局のところ最後の字幕で後味が悪いので一つの救出劇でしかなく虚しい気持ちだけ残りました。
アメリカのした事、しなかった事。
タリバンの支配地域を100kmも先の米軍基地を 目指して、しかも負傷している米兵を手押し車に乗せて 通訳者が助けるストーリーってだけで興味惹かれる。 助けられる米兵のキンリー役のジェイク・ギレンホールは、 もちろんですが、アーメッド役のダール・サリムの 胸が熱くなる演技がとても良くて、しっかりと ストーリーを引っ張っている。 それにアメリカ政府がアフガニスタンで協力者に対し どんな扱いをしたのか、そして自国民以外の人に対して どう動いたのかが、ちゃんと描かれていた点が良かった。 キンリーの奥さんの台詞も良かったです。
約束は守られた。
実話じゃないんですね。あまりにも上手くできたストーリー。アーメッドがキンリーを連れ帰ったところでまだ半分。あれっ?って思ったらアーメッドの救出の後半からが本番。 移民局だか入国管理局だかのお役所的対応には苦笑。キンリー頑張ってアーメッド救出。 アフガニスタンってタリバンに目をつけられたら生きて行けない国なんだな。 米軍もタリバンもTOYOTA車なんだな。
権力の空白が生まれた土地の、協力者のはかなさ
<印象に残ったもの> ・アフガニスタンの土地の険しさ ・占領地域で治安活動する5-7人程度の小隊の危険さ。上官に増員を求めても断られたりする組織っぽさ。 ・占領に反対する勢力(タリバン)の組織だった行動、”支配”の浸透力 <個人的なこと> 日本に逃れたアフガン難民の子の話を、数年前から時折聞く機会があった。父親は映画のように通訳ではないが、外国企業につとめていたかどで、同じくアメリカへの協力者として命を狙われたとのこと。 成長とともに日本での生活の影響もあり、将来就きたい仕事や宗教観も少しずつ変わる。通訳役の人の子供は将来どうなるのだろう、とエンドロールの写真を見ながらふと考えてしまった
不謹慎かもだが面白かった
一時期ニュースでよく聞いたけれども米軍撤退により名前もあまり聞かなくなったな…と思っていたら、現在もガザ地区で行われている虐殺に関わるのがタリバンと現在も進行中のことである。 それゆえ面白いと言ったら不謹慎なようにも思うけれども、映画として面白かった。 ガイリッチーが?と驚いたけれども、ある意味大きな戦争の意味を問うというよりも、立場を違えた者同士の友情に焦点を当てたのが解りやすくて成功しているように思う。 次々と迫り来る敵、やらないとやられる。そんな場面の連続で、人殺しは罪だと正義論を言ってられるのも平和な場所にいての主張に過ぎないとしみじみ思う。 弟やその手伝いした者たちは残って大丈夫なの? 若干友情に至るまでのそんな何かあったかな?て気にならなくもない。当初は米軍を連れてかないとビザがおりないから、が理由だったんだろうがいつしか互いの間に友情が芽生えてた…らしい?そこが弱いと言えば弱いかも。 それにしても曹長の妻は男前ですね!
チャウチャウ…
2021年にアメリカ軍がアフガニスタンから撤退した のは記憶に新しく、ただ敵対してきた米軍に 協力していた通訳者らが報復を受けていた事実は この映画を通じて知りました。 リアルな戦闘シーンから一気に米軍兵と通訳者の 絆を描く展開になり、戦争の事実も伝えながら 濃いヒューマンドラマに仕上がっていました。 今も尚、身を隠している人々がいると思うと その恐怖は計り知れません… ジェイク・ギレンホールは間も無くアマプラでも公開 される「ロードハウス」が楽しみです。
熱い男の友情ドラマでした。
ガイ・リッチー監督作品だけあって男くさい人間ドラマでした。 2018年のアフガニスタンでタリバンの武器庫を探す部隊の米軍曹長ジョン・キンリーとアフガン人通訳アーメッドとの 戦時下の過酷な友情物語になってます。実際のドキュメンタリーを題材にしているそうです。ガイ・リッチー監督と関係スタッフの職人的な技で 臨場感のあるシーンが続きラストまで緊張感がありました。タリバン側の全て悪という描き方に問題はありますが、エンタメ作品として文句なしの一級品。 男同志の友情物語しても戦争アクションとして楽しめました。 ガイ・リッチー監督作品が好きなら絶対見るべき作品です。ジェイク・ギレンホールは今回も熱演でした。
ハラハラ感はいいけど
何か物足りない。2人の男の絆の《背景》を描く場面が欲しかった。ただただ義理堅い通訳が基地まで必死の100キロ旅。後半のジェイクが通訳家族を見捨てられないっ、と嘆く場面は『わかるよーその気持ち』思い出せば思い出すほど、いてもたってもいられないよね。それで突き動かされるのはわかる。しかしあの通訳が過酷旅する、そこの感情をもっと描いてほしかった。
スリルとサスペンス & ダイナミック
飛行撮影、移動撮影を駆使してアフガンの乾燥した砂漠地帯をNHK BSのようなダイナミックな映像で魅せます。 ドラマ自体はシンプルで感動の物語ですが、感動寄りではなく、サスペンスとスリラーを交互に怒涛のように押し寄せる演出方針です。映画館で足を踏ん張るタイプですね。
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