ウィ、シェフ!

劇場公開日:2023年5月5日

ウィ、シェフ!

解説・あらすじ

孤独なシェフと移民の少年たちが料理を通して交流する姿を、実在のシェフであるカトリーヌ・グロージャンをモデルに描いたフランス製コメディドラマ。

一流レストランでスーシェフを務める女性カティは、シェフと大ゲンカして店を飛び出してしまう。やっとのことで見つけた新しい職場は移民の少年たちが暮らす自立支援施設で、まともな食材も器材もない。施設長ロレンゾは不満を訴えるカティに、少年たちを調理アシスタントにしようと提案。料理がつないだ絆は少年たちの未来のみならず、天涯孤独で人づきあいが苦手だったカティの人生にも変化をもたらしていく。

「シティーハンター THE MOVIE 史上最香のミッション」のオドレイ・ラミーがカティ役で主演を務め、「最強のふたり」のフランソワ・クリュゼが施設長ロレンゾを演じる。監督は「社会の片隅に」のルイ=ジュリアン・プティ。

2022年製作/97分/G/フランス
原題または英題:La Brigade
配給:アルバトロス・フィルム
劇場公開日:2023年5月5日

スタッフ・キャスト

全てのスタッフ・キャストを見る

関連ニュース

関連ニュースをもっと読む

フォトギャラリー

  • 画像1
  • 画像2
  • 画像3
  • 画像4
  • 画像5
  • 画像6
  • 画像7
  • 画像8
  • 画像9
  • 画像10

(C)Odyssee Pictures - Apollo Films Distribution - France 3 Cinéma - Pictanovo - Elemiah- Charlie Films 2022

映画レビュー

4.5 料理が煮込むもの

2025年11月18日
PCから投稿
鑑賞方法:VOD

料理は希望を煮込む──映画『ウィ・シェフ!』を観て思うこと

料理は、人を幸せにする。そんな言葉を、私は何度も聞いてきた。
でも、この映画を観て、その意味が少し変わった気がする。
幸せにするのは、食べ物そのものじゃない。
そこに込められた「生きる力」かもしれない。

カティ・マリーは、一流レストランを去った孤独な料理人。
腕は確かだが、こだわりが強すぎて、居場所を失った。
そんな彼女が辿り着いたのは、未成年の移民たちが暮らす施設。
料理とは無縁の彼らに、カティは包丁の握り方から教え始める。
最初は混乱と笑い。
でも、やがてそれは授業になり、彼らの手は「生きる技術」を覚えていく。

この映画が問いかけるのは、ただの移民問題ではない。
「待っているだけでは、何も変わらない」──そんな無言の言葉が、胸に刺さる。
努力しても救われない者がいる。
強制送還された仲間の写真が、現実の重さを突きつける。
それでも、歩み続けることに意味がある。そう信じるしかないのだ。

カティは最後に笑う。
料理は、人を幸せにする。
幸せにできるなら、フランスに居続けることができる。
そのためには努力が必要だ。
全員が救われるわけじゃない。
でも、希望を煮込む鍋をかき混ぜる手を止めない。

料理は、ただの技術ではない。
人を救う「言語」であり、未来を描く「絵筆」だ。
料理人としての成功を捨てて、移民を救うという使命を認識したカティの決断に、涙が溢れる。

コメントする (0件)
共感した! 3件)
R41

4.0 鮮やかなどんでん返し

2025年8月7日
スマートフォンから投稿
鑑賞方法:VOD
ネタバレ! クリックして本文を読む
コメントする (0件)
共感した! 8件)
sow_miya

5.0 面白い

2025年8月5日
スマートフォンから投稿

楽しい

ドキドキ

ネタバレ! クリックして本文を読む
コメントする (0件)
共感した! 1件)
かの

4.0 フュージョン料理

2025年6月8日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:VOD

楽しい

幸せ

フランスと言えども、料理の世界は男性中心なので、女性のシェフを主人公にしたのは良かったです。しかも、生徒はアフリカ系が中心だから、異色中の異色。それに、昨今の欧州の移民問題を前向きに描いた良作でした。フレンチとアフリカのフュージョン料理は、食べてみたいなあ。私は北アフリカの料理もブラックアフリカの料理も両方とも好きです。

コメントする 1件)
共感した! 6件)
ミカ