劇場公開日 2024年5月17日

碁盤斬りのレビュー・感想・評価

全355件中、141~160件目を表示

5.0極めひと・白石和彌の“新たなる代表作“

2024年5月25日
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鑑賞方法:映画館

ラストに向かい潮のような感動が堰を超えて押し寄せて来る。
そんな稀有な体験をした。
時代劇を初監督した白石和彌。
やはり只者ではない。
初時代劇でも到達した頂きは高く、
望むか望まぬか知らぬが高みを極めてしまう孤高の人である。
主役を演じる草彅剛の貧乏長屋の浪人・柳田各乃進。
この映画の原作は古典落語の人情劇だという。
その格乃進だが、
はじめ、中盤、そしてラスト、
顔も表情も佇まいも一変する草彅剛。
世を拗ねた貧乏浪人が、自分を嵌め、妻を死に追いやった男
・・・つまり宿敵・柴田兵庫(斎藤工)を各地の祭りで賭け碁を
する宿場を訪ね歩く。
各乃進は無精髭がボウボウと伸び、眼は落ち窪み、
復讐の篝火に荒む姿は鬼・・・三船の用心棒・・・黒澤明の世界にも
足を踏み入れる。
また一方で各乃進は囲碁を通して懇意になった質屋の店主・
萬屋源兵衛(國村隼)の碁の師匠であり、思われ人となる。
しかしとんでもないとばっちりから、50両を盗んだ嫌疑を
掛けられてしまうのだ。
金に窮した娘のお絹(清原伽耶)は自分の身体をかたに、
女郎屋の女将(小泉今日子)の店の手伝い女になるのだ。
ここでややこしい話しを単純明晰にする脚本。
3年を費やした脚本の加藤正人の無駄のない引き締まった仕事。

この映画の主人公・柳田各乃進は囲碁と同じに白と黒を
ハッキリと付けるのを好む。
曲がったことが嫌いで妥協をしない。
その性格は軋轢をもまた産むのだ。

各乃進は祭りや人の集まる場所で開かれる碁会所を兵庫めあてで訪ね歩く。
身長184センチの偉丈夫・斎藤工に対して、
身長170センチの草彅剛は如何にもみすぼらしい。
しかし偉丈夫・柴田兵庫を遥かに超える大音声と熱量を
草彅は秘めていたのだ。
白石和彌の熱量。
草彅剛の熱量。
首を介錯するシーンのリアル。
題名の「碁盤斬り」その文字通りの意味するシーン。
そのシーンの凄みある美しさ。
この映画は正義を通して復讐を果たしても、
飽き足らぬもの。
復讐を果たした男は「用心棒」の桑畑三十郎のように、
安住の地を去っていくのだ。

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琥珀糖

2.0囲碁以外に頭使って

2024年5月25日
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momo

4.0草彅×時代劇 最高

2024年5月25日
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元は古典落語の演目で、江戸の頑固者と人格者、おっちょこちょいの人物が出てくる話だが、白石和彌監督らの手により、過去に濡れ衣を着せられた因縁と碁をめぐる復讐劇に様変わりしている。これぞエンターテイメント!映画として単純に面白かったです。

吉原の演出や碁所のお庭の演出は少し異世界風の演出。
大河ドラマ「青天を衝け」で徳川慶喜を演じた草彅剛さんが凄まじかったので、またあの時のような格別の時代劇を観ることが出来て大変満足。

それにしてもお絹は弥吉のどこがよかったんだろうか。こっちはまだ許せてないぞ!笑 というくらいラストの結納のタイミングが早すぎた。
また、50両を盗んだという疑いをかけられた格之進が、激昂しながらも娘のお絹の計らいで50両を工面するシーンは、落語の演目では大金が消えた事実があるため奉行所の取り調べを受けなくてはならないことが不名誉だという理由で一旦は50両を戻し盗難自体をなかったことにするのだが、ここら辺の描写が省かれていたので何で返しちゃうの!?と前半は色々と気になることがあった。

後は50両(現代だとおよそ500万)もどこに置いたか忘れるなよ!笑

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ヘルスポーン

5.0新しい時代劇

2024年5月25日
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悲しい

知的

幸せ

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zxoid

4.5草彅剛のミッドナイトスワンを、劇場で観なかったのを後悔したから 今...

2024年5月24日
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泣ける

楽しい

草彅剛のミッドナイトスワンを、劇場で観なかったのを後悔したから
今回碁盤斬りは必ず観ようと思ってました。

復讐するまでの道のりで、飽きさせなかったのが良かったのと、最後のアクションも見ごたえあり。

それにしても國村隼の演技がたまらんなぁ~。
最初に魅せる相手を卑下する笑いで、物語に引き込まれた。
笑う演技が多彩で唸りました。

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光也

3.0☆☆☆★ ※ 〝 友の居る者は人生の敗残者ではない 〟 『素晴らし...

2024年5月24日
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☆☆☆★

※ 〝 友の居る者は人生の敗残者ではない 〟
『素晴らしき哉、人生!』より

原作読了済み。元ネタは古典落語による人情話。

原作自体は、元ネタの古典落語の世界観を巧く広げ纏めており。更にはとても読みやすい。

※ が、、、しかし!

落語、そしてそれを下書きとした原作共に。主人公である柳田格之進とゆう男は、周りの人や、自分に対して厳しい面と併せて。優しさと、少しばかりのユーモアを携える男として描かれていたのでは?と思う。

【鬼の形相】

だが、映画で描かれていた柳田格之進は。ただひたすらに、自分に対し《武士としての尊厳》を踏みにじる者に対して、物凄い形相で《プライド》を剥き出しにする。
そこには、元ネタ(原作)には有る(と思われる)武士・商人・平民・乞食等に対する階級意識はなく。全ての人々に対して別け隔てなく接する優しい男…とゆう図式は、映画を観終えた今、残念ながら感じられなかった。

もう一つ言わせて貰うと。(原作では)左門と再会した時に。映画後半に、不正・賄賂の横行を正す為に。自分の陳情によって国を追われた家族を憂いて、最後に旅へと出る姿が描かれていた。
映画の最後には何の説明もなく、観客には、何となく分かる雰囲気によって描いている。
この場面は、(原作を)読みながら。「流石にそこは要らないだろう!」…と思い。映画でも、最初の再会の場面での会話には登場してはいなかったので、安心していたのだが、、、
まさか、最後の最後にやっぱりそこを描くのかよ〜と。
まるで、階級制度に縛られた男が…「僕の事悪く思わないでね!」と言って嘆願しているかの如くに、、、
※ それどころか、お絹は狐に捕まらないのだった。

余談にはなるが、【鬼の形相】で言うと。廓屋の女将である小泉今日子のお庚もまた同じ。
自身が女郎でも有った事から、時には鬼の形相となる。
そこにもやはり、或る種の【階級意識】が存在していた。
だがこの女の心の隅には、どこか人に対する思いやりが有った。

思えばこの監督では、以前の作品で『狼浪の血』に於ける江口洋介が演じた、一ノ瀬とゆうキャラクターもまた同じだった。
原作では、今はまだ中堅どころでは有るが。いずれは、その度量の大きさから。全国に名前を轟かせるであろう男…として書かれていたのに。映画化では【単なる血の気の多いチンピラ】、、、でしかなかったとゆう悲しさ。

『狼浪の血』に関しては、色々と「違うんじゃないだろうか?」との意見を、レビューにて書いてはいるのですが。このレビューを含め、あくまでも個人的な意見として言わせて貰うと。話の奥底に有る人情話の意味は理解出来ているのだろうか?…と。

但し、(おそらくは蝋燭の灯りだけ?過去の映像はひょっとして16㎜のフイルム撮影なのだろうか?)照明であったり。美術セット・衣装。また画角を色々と変え、観客へ対するあらゆる意識付け等。中盤までは、なかなか魅せる内容の作品では有ったとは思うのですが。↑に記した様に、自分の中では。後半に至り、〓(例えば、場を荒らしたのに長次郎に対する恩がほんの少しだけ(台詞一つ)でも描かれてはいない等)どうにも納得行かない事が多かったのです。

2024年5月23日 TOHOシネマズ錦糸町楽天地/スクリーン12

※ 結局、お絹は狐には捕まらなかった。
だから子供も生まれては来なかった。
それゆえに、最後に感動的な《台詞》は映画化では聞こえて来る事はなかった。

〝 友の居る者は人生の敗残者ではない 〟

この人情話の奥底に有るモノをこの監督・脚本家共に共有し、救い取る事は出来なかったのだ!

〓 「映画なんだから(そこは)省略しても良いだろ!」って言われて仕舞えば「まあ〜ねえ〜!」と言うしか有りませんが、、、

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松井の天井直撃ホームラン

2.0想像の範疇を出なかった。

2024年5月24日
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SO

4.0ライトな時代劇

2024年5月24日
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楽しい

興奮

知的

想像よりもしっかりと映像化された時代劇。草薙の声が軽いのが少し残念ではあるが概ね気持ちの良い演技で時代劇としての完成度も上がる。
斎藤工のコレジャナイ感は半端ないが、草薙の好演が光る作品で楽しめました。

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tsigaa

4.0これぞ武士道😤

2024年5月24日
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みき

3.5時代劇の新たな星

2024年5月24日
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単純

知的

草薙剛の新たな一面が見られたと思う。雰囲気や佇まいの「間」という物が、時代劇のテンポと良く合っていると感じる。失礼ながら見た目も年齢不詳であり、若い役からそれなりに年上の役までこなせるのでは。今後も時代劇の作品で、活躍して欲しいと思う
脇を固める役者陣も、実力重視で選ばれており、雰囲気を乱される事もない。ストーリーも見た後に後味を濁すような物では無く、人の優しさという一本の筋が通っている。単純なスト―リーでありつつも、ここまで完成度を高められるのは素晴らしいと感じた

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Aイチ

3.0内容に反して可愛いノベルティをもらった。 白石監督はバイオレンスの...

tさん
2024年5月24日
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内容に反して可愛いノベルティをもらった。

白石監督はバイオレンスの中にも笑いを入れるのがうまいなあ。

草彅さんのそのポーカーフェイスの抜けた感じ、変人ぽいところがまたソレの一役を買っている。

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t

4.5素晴らしい!

2024年5月24日
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内容は復讐ものです。そう、半沢直樹みたいな感じ!正義が勝つみたいなシンプルで、わかりやすい。清原さんの結婚が納得できずマイナス0.5。

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sとしゆき

3.5「傑作」になり損ねたのか

2024年5月24日
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「凶悪」以来すっかり白石監督に魅せられた者としては最新作を観ないわけにはいかない。早速行って来ましたよ。

全体的には好印象で良く出来ているとは思ったが、ものすごい満足とまではいかなかった。確かに白石監督の味はしてるんだけど、それ以外の何か別の意図が働いてるのかな?と思ってしまうような違和感があり、本来の白石イズムとは違うような気がずっとしていたのだ。とは言えこれは僕が勝手にそう感じただけだったのだが、後からこの作品は古典落語の演目だと知り、ああ…そういう事か、と何となく腑に落ちた気がした。

例えば黒澤明監督の「用心棒」やW・ヒル監督の「ストリート・オブ・ファイヤー」のような絵本的というか寓話的というか、誰にでも伝わるような普遍的でシンプルな物語の構成を狙っていたのかな?などと解釈しつつ、結局のところ「武士」と「囲碁」のどちらに軸足があったのか定まらず、最終的に何とも中途半端になってしまったように思えてならない。ただこれもあくまでも僕個人の感じ方であって、多くの方の共感を得られる話ではないかも知れないが。

あとは何というか、それぞれのキャラクターにあと一歩感情移入し切れなかったような気もした。柳田格之進の一貫性、お絹の自ら犠牲になる覚悟、柴田兵庫の行動原理、源兵衛の心の揺れ、弥吉の忠誠心など、重要な要素をシンプルな物話の中でどれだけ説明的にならずに最小限の表現でリアルに伝えるかが勝負だと思うんだが、結果的に十分に伝わり切らなかったように感じられた。これは全員に言えるのだが、要するに「どういう人物だったのか」が結局よく分からないのだ。だからどの登場人物にもいまいち感情移入出来ないまま物語が進み、それぞれの関係性もすっきりせず、結果まとまりに欠けてしまった印象が拭えなかった。何より物語の核心である柳田格之進の凄まじい怒りに心から共感出来ないと「寄り添う」のはとても難しい作業になってしまう。さらに格之進の融通の利かない実直さは分かるのだが、極端な性格の割に発言や行動に一貫性が感じられず単なる「不思議ちゃん」っぽく見えてしまったのが特に残念な点だった。
作品に没入し切れなかったのはそこが大きかったのかなと思う。そんな具合に最後まで上手く嚙み合わなかった気がした。もしかしたら完全な「悪」を描かなかった事で結果的に「正義」が立たなかったのかも知れない。

何だか文句ばかりになってしまったが決して嫌いな作品なわけではない。「碁盤斬り」というタイトルにまつわる最後の伏線回収も悪くはなかった(素晴らしいとまでは言えないが)。ただ前作「死刑にいたる病」でも同じように感じたのだが、とにかく何だかキレが悪いのだ。まあ大好きな白石監督だけに自分で勝手にハードルを上げてしまっているのかも知れない。

演者は概ね良かったように思う。特に國村隼さんが良かった。あと中川大志君のイケメンぶりは時代劇でもしっかり目立っており、結局「男前」って髪型の問題じゃないのねと再確認。

それにしても改めて「用心棒」などを思い返してみると、本当に凄まじい作品なんだなと痛感する。実に分かりやすい物語を実に分かりやすい絵で、実にシンプルかつ全く無駄のない描写で、それぞれの人物像をとてつもなく深く掘り下げ、最初から最後までべらぼうにカッコイイ。本当に「これぞエンターテイメント」としか言いようがないのだ。

白石監督の次回作にまた期待したいと思う。

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luna33

4.0囲碁も落語も知らないけど楽しめた!

2024年5月24日
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落語の話がベースになってるみたいですが
落語も囲碁も分からないまま鑑賞しましたが
草彅さんの武士の演技が見事で楽しめました。
緊張感のある囲碁と殺陣の
張り詰めたシーンも良かった。

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TAKU

4.0とてもいい味わいでした。

2024年5月23日
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冒頭の江戸の街並みから、これは期待できるとの予感。
柳田格之進とその娘、絹の町の人との関わりが描かれ
二人の人となりが見えてくる前半のストーリーと
あらぬ嫌疑を掛けられたことと、過去の出来事の事実が
分かった事で復讐相手を探すための旅に出る後半のストーリー
展開のバランスがいいし、キャストも皆さんいい味が出ていました。
時代劇にあまり出演していない小泉今日子さん、良かったです。
草彅さん演ずる柳田の清廉潔白さが自分の身を汚すことになる、
重さみたいなものがよく描かれていました。
でも、それならと思う引っかかるシーンもあり、そこが少し残念。
時代劇では外せない殺陣のシーンでは、柳田の太刀筋がきれいで、
斎藤工さんとのシーンではその凄さが観て取れる。
エンディングも、柳田が告発したことで、苦しい生活を余儀なくされて
いる人達に会いに行ったのだと思いたいです。
それにしても草彅さんが笠を被った姿が、よく似合っていました。

引っかかったところは、絹が吉原へ行くのを比較的すぐに
受け入れるところ。
50両を疑われた時、ものすごく感情的になったところ。
自分勝手な面があったところです。

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マイタケ

4.0清廉潔白

2024年5月23日
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難しい

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まこやん

4.0映画館へ行く価値はあった。

2024年5月23日
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泣ける

知的

キャスト、演技、美術、脚本、演出、どれもハイレベル。そして、主人公・草彅剛氏は流石の貫禄で圧巻だった。満足してエンドロールを全て見て退席した。
何か突き抜けるものがあれば、語り継がれる名作となったであろうが、そう言う意味では、あともう一押し欲しかった。山場はやはり、囲碁の対局やその心理戦となろうが、ここに鬼気迫る臨場感を出すことの難しさはあったと思う。しかし、ここの描写に凝るとテーマがブレるし・・とか色々考えながら帰路を楽しんだ。
まぁ、そもそもは、天才・草彅剛氏の演技を堪能しに行った訳であって、その目的は達成できた。

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まーツン

3.0ラストでシラケた

2024年5月23日
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なんか講談のような話だなあと思ったんですが、落語なんですね
まあ、講談も落語も詳しくないのでよく分かりませんが、”だれかとtoなかい”で神田伯山が赤穂浪士で討ち入りした人達を題材にするのが講談で、出来なかった多くの人達を題材にするのが落語という話をしていてなるほどと思ったのを思い出した
落語ってお笑いだと思っていたけど、落語の人情噺というところかな

落語では50両紛失の疑いまでで、敵討ちの話はオリジナルのようです
ふたつの話が都合よく同時に起こっているのに、格之進がなんの言い訳もしないのが変だなあと思ってたんですよ
無理やり引っつけたんですね
この無理矢理感がラストまでドタドタと引きずったのが良くなかったかな

あと、お決まり事のようにひとりで放浪の旅に出るのはシラケたよ
結婚式の途中だし、囲碁を再開しようと望まれたのを失礼にもほったらかしてだから、いっそうよくわからない
落語を知っていればわかるのかなあ?
このままじゃ、結局、疑惑のわだかまりが残ってんのかとか、囲碁はもうコリゴリなのかなんて勘ぐってしまいます

海外向けを意識したような作りなのに、日本人でもよくわからないラストじゃ外人さん戸惑いますよ

この途中で退席して放浪な旅に出たのは、自分が不正を暴いたために路頭に迷った同僚への贖罪の旅に行ったというのが作者の意図なんだろうけれど、もしそうだとすれば彼の人柄がわかる

娘の結婚相手は首を切ろうとした男です
許すには、相当の時間がかかったはずです
その間に行けばいいのに、呑気に後回しにしていた事になる
このあたり、どこまで真剣なのかというと、ただの思いつきくらいだったのかもしれない
そして、結婚式の途中であり、囲碁友の再戦の頼みを無視して旅立った事からから、相当な自己満な人間なんでしょう
周りの人間の都合を考えない、迷惑な男です

そもそも、同僚の不正を暴いた事に対し、毅然とした態度ができないのが小市民なんです
今の自民党の失態を見ればよくわかる
誰も悪い事をやったと思っていない
既得権程度に思っている
これで国会議員辞めましたで、同情していては世の中は変えられない
誰かが搾取されるのを、見過ごしてはならない
彼は告発すればどうなるかわかった上なのに、彼らに同情している
このあたりが、講談ではなく落語にしかならない人物だったんだろうな

よく考えると、何でもひとりで背負い込み、昇華しようとする所など、社会人として欠落しているところがある

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nakaji

3.5忘れてはおらんだぁ!

2024年5月23日
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興奮

幸せ

そして柳田格之進は何処へゆく…

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YOU

4.5囲碁はわからなくても。

2024年5月23日
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とりあえずは草彅剛の気迫は凄かった。
裕福な大旦那より長屋で家賃にも困ってる侍のほうが格上、士農工商って本当なんだな。
斎藤工との対決シーンが「碁盤斬り」の意味かと思ったら、ああその後のアレがタイトルの意味だったのか。しかし私、囲碁って全くわかりませんがハラハラでした、囲碁詳しい人ならより堪能できたでしょう。
最後は國村隼との未完の対局を始めるとこでエンディングでも良かったのに。

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あらじん