劇場公開日 2024年5月17日

碁盤斬りのレビュー・感想・評価

全473件中、1~20件目を表示

4.0愚直で不器用で生きづらそうなのにかっこいい

2025年1月26日
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鑑賞方法:VOD

すごく面白かった!

白石監督なのでアクションを期待されている方にとっては少し物足りないかもしれないけれど、私はその分柳田の静かなる怒りや、不器用に正義を貫く姿が丁寧に描かれていて、大変好みな作品でした。

碁の知識がもっとあれば、クライマックスシーンはもっと面白さがわかったかもなーとは思いつつも、そこまで碁のシーンも多くはないので、碁の知識が無い人でも、作品の魅力は十分に伝わると思う。

ストーリーの元は落語の話をベースに、オリジナルを加えたとのこと。鑑賞後にそれを知って、なるほどと思った。オリジナル要素が入ったからこそ、柳田という人間の解像度がグッと上がったと個人的には思う。
そしてそれを演じた草彅くんがハマり役すぎた。

口数が多いわけではなく、表情もあまり変わらない。けれど自分の信念はしっかりとあって、それを頑なに曲げない。
もっと楽に生きれば良いのに…と思うところも多いけれど、それは彼の信念を曲げることになるのだな…と感じられて、どんな落ちぶれた姿であっても、武士の魂が燃え続ける姿はかっこよかった。

後半にかけて、どんどん感情を露わにしていき怒りに震える姿への変化は素晴らしく、草彅くんの演技の良さって緩急のうまさだよなーと改めて気付かされた。

脇を支える清原果実ちゃんの、純粋で父親思いの娘役もとても魅力的で、國村隼さんの悪人にも善人でも演じ分けできる多彩さにも釘付けだった。

白石作品としては、言葉を選ばずに言うと地味目な作品かもしれないけれど、初時代劇監督作品で、現代で失われている武士の生き様みたいなものを見事に描いた良作だと思った。

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AZU

4.0かつて談志が「時代に合わない」と評した落語を令和エンタメにチューニング

2024年5月18日
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ニコ

4.0草彅剛の持ち味が見事なまでに溶け合った秀作

2024年5月29日
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まずもって草彅剛という人間がいなければこの映画は何も始まらない。彼の内側からにじみ出る穏やかで実直で善良なる部分と、それがひとたび反転するや、瞳に阿修羅のごとき怒りと復讐の炎がほとばしる部分。一人の男の中でこれほど両極端な個性と感情が整合性を持って成立するのか心配にもなるが、この難行を難行に見せることなくナチュラルに成し遂げてしまうのが草彅の持ち味であり、白石監督流の演出の確かさと言えるだろう。時代劇という特殊な領域とはいえ、長屋暮らしの父娘の貧乏なれど心の底までは縛られることのない凛とした暮らしぶりや、國村準演じる質屋が辿る価値観の揺らめきは現代に通じるものがある。正義のあり方をめぐる主人公の葛藤も単純な勧善懲悪の公式では解き明かせない問いかけを伴って深く突き刺さる。要となる囲碁の攻防において、観客がルールを知らずとも演者の表情や雰囲気だけで手にとるように状況が感じられるのも非常に巧い。

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牛津厚信

4.0物語、演技、演出をおおむね楽しめたが、若干の物足りなさも

2024年5月17日
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鑑賞方法:試写会

悲しい

楽しい

知的

ほぼ予備知識なしで鑑賞。所々不満に思う部分はあるものの、おおむね楽しむことができた。藩を追われ食い詰め浪人になった格之進を演じる草彅剛は静から動への振り幅が素晴らしく、ジャニーズ事務所退所後にテレビの仕事が激減するなど彼自身の不遇の時期が役柄に重なるのも感慨深い。格之進の娘・お絹を演じた清原果耶の可憐さ、仇の柴田兵庫役・斎藤工の憎々しさがうまくはまっていたし、國村隼、中川大志、奥野瑛太もそれぞれ持ち味を発揮。白石和彌監督は時代劇のメガホンをとるのは本作が初だそうだが、それを感じさせない安定した演出ぶりだった。

古典落語の「柳田格之進」という人情噺を基に、白石監督とは2019年の「凪待ち」(こちらは香取慎吾が主演だった)でも組んだ加藤正人が脚本を担当。調べてみると、娘とつましく暮らす格之進が、囲碁仲間の両替商・萬屋源兵衛の家を訪れた際になくなった五十両を盗んだと疑われて……というのが元の落語の筋。そして、格之進と兵庫の確執から対決へと向かう筋が映画のために追加された創作パートのようだ。時代劇の目玉である殺陣を見せるため仇討ちの話を挿入したのは理にかなっているが、活劇のボリュームとしてはやや物足りないか。白石監督の美学なのだろうが、漫画で言えば見開き大ゴマの“決め絵”に相当するアクションの一番の見せ場となるであろうショットを、大写しのスローでじっくり見せるとか別アングルで繰り返し見せるといった手法を用いず、さらっと流してしまうのがもったいない。

囲碁を知らない観客への配慮が希薄なのも、物足りなく感じた一因。源兵衛の下で働く弥吉が格之進に囲碁を教わるエピソードをせっかく入れたのだから、あのやり取りの中で囲碁の基本ルールをほんの少しでも示していれば、それ以降の碁盤上での勝負に対する興味が増したはず。主要キャストの顔ぶれから見て比較的若めの観客の動員を期待していると思われるので、囲碁人口を増やす好機にもなりそうだが、果たしてどうなるか。

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高森郁哉

3.0時代劇の定番話

2026年8月13日
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多良福

5.0草彅剛の演技が凄い

2026年7月27日
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主人公の人柄と怒りがとても伝わってくる。真面目で優秀な人は同胞からは信頼されるが、反面疎んじられたりもする。内容はシンプルですが、映像から感情が流れてくるだけで作品って成り立つのだなと思いました。終始引き込まれました。

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たかぴんち

3.5とにかく切ない

2026年6月16日
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主人公の生き方が今にみない不器用さで
観ててちょっと切なかったです。

ドロドロした事もなく、
すごくリアルな世界に感じました。

人の生き方って大切だなって。
得する損するの世界で生きていくより
道で生きてくほうが周りからみたら
つまらない人生かもしれないけど。
でもこの映画では不器用な主人公と娘さんの
世界が素敵に描かれていて、いい映画と思いました。

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_5400

2.0話が面白く無い。

2026年5月19日
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白石監督で期待してたけど、驚く仕掛けもなく、普通に終わった。
レビュー高いけど、何が面白いのかわからない。
アクションも無し、サスペンス的要素も無し、知能戦も無し、テーマで描ける部分を全部中途半端にした作品。

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ねむ

4.0草彅くん…!!

2026年5月19日
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まゆう

5.0原作の存在に後から追加で驚き

2026年5月19日
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楽しい

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tanmusa

4.5つよぽん怖かった

2026年5月18日
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「碁盤斬り」のタイトル回収に全部持っていかれた

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ゆうき

2.5行動原理が不可解すぎる

2026年5月17日
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夢見る電気羊

1.0突如つまらなくなる

2026年5月17日
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最初は良かったです。源兵衛が心を入れ替えたり若い二人のロマンスに心を洗われる気持ちで見てました。そして仇討ち話が持ち上がります。周りの人達の協力を得て成し遂げるのかなとわくわくします。

そこに突如格之進に降りかかる盗人嫌疑。ここからが一転してつまらない。
嫌疑をかけられ激昂する格之進。え?そんなキャラなの?弥吉の尋ね方もきっと悪かったんでしょうね。泥棒呼ばわりせずに、源兵衛が五十両をどこに置いたか見なかったか、とかそう言う尋ね方すべき。にしても格之進のキャラ変わりすぎ。
父親を信じると言いながらも五十両があればいいのねとよくわからない思考パターンに陥り、五十両を用立てる為に吉原に身を売る娘、娘が吉原に身を落として五十両を用立てることに何のためらいもない格之進、その五十両を相手方に渡して自分が冤罪なら源兵衛と弥吉の首を斬ると迫る格之進。良い人ぶっていたのに単なるプライドの塊だった格之進、化けの皮が剥がれた格之進のことなど、僕はどうしても応援できない。
それに番頭も弥吉も源兵衛の指示を仰いでから行動すべきでないかい?
主役を応援できないし、登場人物全員馬鹿だし共感できないし、くだらないのでここで見るのをやめました。最後どうなるのかはネタバレやあらすじで読みましたが、もうどうでもいい。

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TP

3.5じっくりと作り上げた感あり

2026年5月17日
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白石和彌監督が時代劇!?
非常に興味をそそられる
監督の真骨頂を時代劇のどこで見せるのかと思っていたが、しっかりクライマックスでそのシーンはやってくる

前半穏やかに流れるストーリー
事件が勃発し怒涛の展開に切り替わる
この緩急を大事にしたかった、それが伝わる映画を作りたいという監督の気持ちがビシビシ伝わる
そして主人公の草彅剛が見事に演じきり助演者たちがしっかり取り囲む

見応えある時代劇でした

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零式五二型

3.0古典落語

2026年4月28日
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wataridori

3.5江戸の小噺と人情と草彅の剱

2026年4月26日
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sas

4.0人間の功罪。

2026年3月20日
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興奮

知的

幸せ

落語の文七元結を彷彿とさせるストーリー展開ではあったが、一応原作あるらしい。きっとストーリーに組み込んだんだろうな。、

「不得貪勝」貪(むさぼ)れば勝ちを得ず。嘘偽りない碁、嘘偽りない商い、嘘偽りない人生。真っ直ぐに生きること、その例は稀であり、だからこそ貴重。それゆえにその存在に感化される者も現れる。と同時に、劇中でも言及されていたように、水清ければ魚棲まず、というのも事実としてはある。イイ面も悪い面も、共に分かち難く有しているのが人間。柳田格之進だって、お庚だって、よい面ばかりの善人として描かれてはいない。多くの人間は二面性を有しており、その矛盾に葛藤しながら、今日を生きている。

囲碁のことは全く分からないが、人間というもの、生きていることそのものの業を描き出していて、とても良かった。

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Nori

4.0タイトルなし(ネタバレ)

2026年3月10日
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マヌー

3.5見応えのある作品

2026年3月6日
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白石和彌監督による時代劇。
草彅くんほか、中川大志、奥野瑛太、音尾琢真、市村正親、斎藤工、小泉今日子、と実に豪華。
個人的に國村の色気がすごい良いんですよね。
すごく地味ではありますが、じっくりとした見応えのある作品でした。

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白波

3.5白と黒の世界

2026年3月3日
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今回の感想は2段構え。
1.
柳田は冤罪で藩を追われた。
陥れた兵庫が黒幕というのも確たる証拠なし。
50両が無くなったという嫌疑も冤罪。
吉原という世界も、源兵衛の商いも、
この世はすべて”グレー”な世界。
真っ白に生きようとする格之進と、
黒い世の中にも道理があるとする兵庫。
全く相いれない白と黒の対立。
グレーが白か黒かのどちらかに飲み込まれそうな時、
柳田は娘が好いている弥吉と
世話になった碁仲間の源兵衛を斬らなくてはならない。
白く生きようとする自分の信念のために。
「覚悟‼」
白と黒の世の中を一刀両断にし、入り混じる碁石。
また新しい”信念”を探すため、
格之進はまたひとり旅に出る。
という映画的解釈。

2.
この草彅剛という男。
あまり評価されているようには見えないが、
なぜかこの人の作品は引っ掛かる。
元祖「いいひと」無味無色の男それが草彅。
そのため周囲の登場人物が色鮮やかに躍動する。
それが草彅剛という俳優。
今作も周りの俳優は色とりどりでみんな良い。
ラスト。
大晦日に間に合わなかった草彅は、
表情で演技をし始める。
鋭い眼光、強張る頬、一文字に結んだ唇。
「覚悟‼」
色とりどりの俳優は、
草彅の白黒演技に吸収される。
それが草彅剛という俳優。

気に入らないシーンが二つ。
・兵庫と格之進の命をかけた碁の対決。
会心の一手(序盤に布石あり)で勝利を掴んだ格之進。
なぜ!斬りかかる⁉兵庫⁉
碁が主役のいい映画だったのに、
いきなり侍映画になっちゃった。

・全てを果たしたが、間に合わなかった柳田を迎えるお康。
「期限?なんのことですか?」
あっさりしすぎでしょ。
もっとなんかこう、囲碁的展開というか、
なんかなかったの⁉
”そう来ますか⁉”的な、”あの言葉が布石だったか⁉”的な。

ともあれ、鑑賞後はすっきり、満足いく映画でした。

斎藤工。
二枚目よりも悪そうな役が似合うよね。
目の焦点があってない演技こそ真骨頂。

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にゃろめ