ミセス・ハリス、パリへ行く

劇場公開日:

ミセス・ハリス、パリへ行く

解説・あらすじ

アメリカの人気作家ポール・ギャリコの長編小説を、「ファントム・スレッド」のレスリー・マンビル主演で映画化。

1950年代、第2次世界大戦後のロンドン。夫を戦争で亡くした家政婦ミセス・ハリスは、勤め先でディオールのドレスに出会う。その美しさに魅せられた彼女は、フランスへドレスを買いに行くことを決意。どうにか資金を集めてパリのディオール本店を訪れたものの、威圧的な支配人コルベールに追い出されそうになってしまう。しかし夢を決して諦めないハリスの姿は会計士アンドレやモデルのナターシャ、シャサーニュ公爵ら、出会った人々の心を動かしていく。

支配人コルベール役に「エル ELLE」のイザベル・ユペール。「クルエラ」などのジェニー・ビーバンが衣装デザインを手がけた。

2022年製作/116分/G/イギリス
原題または英題:Mrs Harris Goes to Paris
配給:パルコ
劇場公開日:2022年11月18日

スタッフ・キャスト

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受賞歴

第95回 アカデミー賞(2023年)

ノミネート

衣装デザイン賞  

第80回 ゴールデングローブ賞(2023年)

ノミネート

最優秀主演女優賞(ミュージカル/コメディ) レスリー・マンビル
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(C)2022 Universal Studios

映画レビュー

5.0女の子は誰でも♪

2024年3月16日
スマートフォンから投稿
鑑賞方法:DVD/BD

楽しい

幸せ

タイトル以外知らずに鑑賞。
ドレスがとても美しく、目の保養で良かったです!トキメキました🥰✨✨
ディオールのドレス、美しいものは美しいと思う、全ての人…女の子なら誰でも羨望の眼差しで見たことがあるのでは?

オープニングから曲が素敵!
美しいドレスには、年齢関係なくトキメキますねっ
昔、ファッション通信せっせと観ていたの思い出します。
ゴミ溜のパリを舞台に、めくるめくオートクチュールの世界を堪能できます✨✨
ちょっとしたパリの観光も楽しめる感じで、すっかり海外に縁遠くなった今、心がパリに飛んで行きました。

基本、皆親切で悪人が出てこないので(まあ、ちょっとしたイジワルな人はいますが)気持ちよく鑑賞できます。
サシャニュ候爵の花を1輪Mrs.ハリスに手渡す所はキザなハズなのにさすがフランス、絵になってるし
他の色んな1つ1つのエピソードが、心にしみます。

優しさや思いやり、気遣いが素敵に巡る物語でした。。。

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共感した! 9件)
ホビット

4.0Fashionably Adorable

2023年1月25日
PCから投稿
鑑賞方法:VOD

Lesley Manville delivers a precious performance as a cleaning lady who travels to Paris to buy her dream dress. It's a much more cheerful role than that of the secretary in Phantom Thread. It's a lightweight movie if you need a break from emotional distress. The costume design is utterly good taste; I loved the fasion walk. Ana Baptista and Rose Williams are standout; more roles for them please.

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共感した! 0件)
Dan Knighton

4.5ミセス・ハリスが夢に向けて突っ走る物語には意外に深い味わいが

2022年11月20日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:試写会

笑える

楽しい

第二次大戦に出征したまま行方知れずの夫を今も思いつつ、富豪マダムの家政婦として暮らしているミセス・ハリスが、マダムの寝室で発見したクリスチャン・ディオールのベアトップドレスに魅了され、そのドレスを買うためにロンドンからパリへひとっ飛び。さあこの話、どうなるかとワクワクしながら見ていたら、ミセス・ハリスは持ち前の愛されキャラとポジティブシンキングを武器に、あらゆる壁をぶち破って夢をその手に引き寄せてしまうのだ。

そう書いたら、単なるDream comes trueものかと思うかもしれない。しかしこの映画、奥が深いのだ。階級社会のロンドンで暮らすミセス・ハリスが、老舗メゾンを陰で支えるお針子さんや専属モデルたちと同じ労働者としての思いを共有する。お得意様にだけ1点もののドレスを提供するオートクチュールが、誰でも着られる高級既成服、プレタポルテに取って代わる時代の間に、ミセス・ハリスがドーバー海峡を渡ってくる。つまりミセス・ハリスは大衆文化のメッセンジャー。それも、声高に平等を叫んだりしない分、その存在は心に染み渡るのだ。

『ファントム・スレッド』ではオートクチュールの伝統とプライドを象徴するような意地悪キャラを演じていたレスリー・マンヴィルが、今回は真逆の役柄を演じて魅力満開。つくづく、俳優って凄いと思うこの秋のイチオシ映画です。

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共感した! 27件)
清藤秀人

4.5幸運は偶然ではなく、気力、体力、野心の循環で巡ってくる。

2025年4月26日
スマートフォンから投稿
鑑賞方法:VOD

楽しい

幸せ

カワイイ

主人公の英国家政婦オバサンに予期せぬ幸運が訪れ、
仏国パリのファッションブランドメーカー「ディオール」に、ドレスを仕立てに行くお話。

前半は、この家政婦が仏国に行くまでの、
幸福と不幸を巡るストーリー。
後半は、ディオールで服を仕立てる最中、
アクシデントに巻き込まれる、幸福と不幸を巡るストーリー。

全体を通して、逆境と幸運によって話が展開され、
幸不幸を伴って人間模様が描かれる、
運気系ヒューマンドラマ。

例によってたとえエピソードになるが、
何かの番組で、芸人オードリーが、若手芸人群の1組から頭一つ抜きん出た瞬間の、要因があったのではないかと尋ねられた時、
それを苦笑いしつつ否定しながらも、
周囲から激推しされる幸運な時期について、触れる場面があった。

若林が言うには、
壁を突破して1つ上のステージに上がる時、
周りの人間がチームとなって、めちゃくちゃ推してくれる時期があるらしい。
そういうチャンスの時は、推される側の自分は、
「気力、体力、野心」らのいくつかの項目が、充実して漲っており、
魅力的な要素として、それがチームに自然と伝播している。
1人じゃ絶対実現しそうにない事も、
魅力が熱となり、感化されたチームの後押しにより実現する、というのだ。

さて、この作品の主人公である、家政婦オバサンのハリス。
冒頭から、幸福と不幸が交互に激しく入り混じりながら、
彼女の人柄の良さゆえに知人に助け舟を出されたり、
彼女の夫への純粋な愛情により、亡き夫からサプライズの遺産が舞い込み、
結局はパリ行きの幸運切符を手に入れる。
テンポよく話が進むので面白い。

パリに行ってからも、
ディオールで門前払いされそうな所を、
彼女のドレスへの強い思いを見かねた伯爵紳士の助けを経て、服の購入までこぎ着け、
彼女の人柄の良さや、持って生まれた愛されキャラから、
ディオール従業員達から人気者となり、
彼女の夢を諦めない姿勢に感化された人々が、
古い体制で行き詰まった経営のディオールの、改革を促し立て直すまでに至る。

まるでお伽噺かの如く、話は展開され、
主人公の、見返りを求めない親切心や、人柄の良さ、情熱によって、
それに感化され、巻き込まれた人々から、幸運が主人公の元に返ってくる展開いうのは、
「7番房の奇跡」の主人公と似たような展開。ハートフルな、心が温まる展開。
特に今回の作品は、夢を諦めず奮闘する姿が、さらに加わる感じ。

幸運は偶然の贈り物ではなく、自分の日々の生き方次第で巡ってくるもの、
という強いメッセージ性があると感じた。

気力体力も必要で、時には野心的な熱量が周囲に伝播し、
すなわちエネルギーの循環によって、幸運は回り巡ってくるのかなあという感想を持った。

不幸が続いたり、気持ちが後ろ向きになったり、
ネガティブな方向に傾いた時に、この作品を観ると、
前向きに、下がったテンションを上向きに復活できるかなと思った。

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ソビエト蓮舫