金の国 水の国
劇場公開日:2023年1月27日
解説
2017年「このマンガがすごい!」で第1位を獲得した岩本ナオの同名コミックをアニメーション映画化。
商業国家で水以外は何でも手に入る金の国と、豊かな水と緑に恵まれているが貧しい水の国は、隣国同士だが長年にわたりいがみ合ってきた。金の国のおっとり王女サーラと、水の国で暮らすお調子者の建築士ナランバヤルは、両国の思惑に巻き込まれて結婚し、偽りの夫婦を演じることに。自分でも気づかぬうちに恋に落ちた2人は、互いへの思いを胸に秘めながらも真実を言い出せない。そんな彼らの優しい嘘は、やがて両国の未来を変えていく。
俳優の賀来賢人がナランバヤル、浜辺美波がサーラの声を担当。「サマーウォーズ」のマッドハウスがアニメーション制作を手がけ、テレビドラマ「コウノドリ」の坪田文が脚本、人気アニメ「ヴァイオレット・エヴァーガーデン」やNHK大河ドラマ「鎌倉殿の13人」のエバン・コールが音楽を担当。
2023年製作/117分/G/日本
配給:ワーナー・ブラザース映画
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2023年2月28日
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鑑賞方法:映画館
少女マンガ的なものの素晴らしさが詰まっていた。世の中は良い人ばかりじゃないし、理解し合えないことも多いのだけど、この作品世界は優しさに溢れていた。根っからどうしようもない悪人は出てこない、いがみ合う2つの国を超えた友愛の姿がこの上なく美しく描かれる。
サーラのキャラクターデザインが素晴らしい。日本マンガ・アニメの「かわいい」という概念はもっと拡張できるんじゃないかと思っていたので、これはその成功例の1つだと思う。
ナランバヤルもお調子者っぽいけど、切れ者でカッコいい時はカッコいいという原作の良い味がそのままアニメにも引き継がれた。賀来賢人の芝居が素晴らしくて、ドンピシャのキャスティングだったと思う。
資源はないけどお金はある国と、資源はあるけどお金のない国が対立する。これは世界中のいろんなところで起きていることだ。現実はとても複雑だけれど、まずは分かり合えるとを信じないと何も解決できない。これは現実の複雑さに対して、まず信じることの大事さ、シンプルだけどそのことを忘れちゃいけないことを思い出させてくれる。
2023年5月30日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館
映画館で嫌になるほど観ていた予告からは予想もできないほどにいい作品だったなあ、というのが率直な感想です。『さよならの朝に約束の花をかざろう』を観た後に似たような感情になりました。物語は小気味よくリズムをもって流れていくのでストレスなく作品の中に入り込めましたし、映像もきれいでした。新しい寓話が生まれたような。
良かった点
・テンポよく進んでいくストーリー
・ご都合主義展開は否定できないけれども余裕で許容しちゃう何か
・それぞれの国のネガポジ具合というか非対称性などの諸設定のわかり易さ
・秀麗な映像、聞き取りやすい音響処理
・何より、浜辺美波の声優としての演技が素晴らしかった。サーラにぴったり。見た目は対局?なのになあ。。。
・みんながハッピーエンド。これは一番大事。
残念な点
・エンドロールが背景に溶け込み、殆ど見えないw
2023年5月6日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館
とても大切なものを教わったよーな…
心が洗われて優しい気持ちになりました。
老若男女が楽しめる、とても良い作品だと思います。
2023年4月28日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館
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まず最初に漫画原作もざっと確認したが、殆ど内容は一緒だったので”映画リメイクだから悪かった”というわけではないと先に触れておく。
内容的にはかなり女性寄りの内容で、国家対立という割にはほとんど個人の関係だけでお話が進んでいく。
旦那が国の為・姫のためにと健気に頑張っているのに、姫の方は、浮気されたかもしれない→勝手に幻滅の流れが、男性目線から最悪。一方的な少女漫画。
単純にあまり気持ち良くなることはないし、ラストの盛り上がりも、もう一展開くらい必要だったと思う内容だったので、期待以下だったという一言に尽きるだろう。
感情移入できそうな導入や葛藤はあるものの、それを生かした展開は何もなかった。
みんな脳みそお花畑寄りだし、そういう作品。消化不良かなと思う。