劇場公開日:

解説

日活ロマンポルノ50周年を記念し、気鋭の監督3人がそれぞれ作品を手がけるプロジェクト「ROMAN PORNO NOW」で製作された3作品のうちの第1弾。山崎ナオコーラの小説を原作に、「ちょっと思い出しただけ」「くれなずめ」の松居大悟監督がメガホンをとり、20代の男女のリアルな姿を描いた。

中年男性の写真を撮ってはコレクションするのが趣味のさわ子は、これまで付き合ってきた男性も年上ばかり。それなのに、なぜか父親とはうまく話せず、ぎくしゃくとした関係が続いていた。そんな彼女が、同年代の同僚・森との距離が縮まっていくにつれて、次第に心境に変化が訪れる。

主人公さわ子役を「彼女はひとり」の福永朱梨が演じ、相手役となる同僚の森をNHK大河ドラマ「鎌倉殿の13人」で源頼家を演じて注目を集める金子大地が演じた。

2022年製作/99分/R18+/日本
配給:日活
劇場公開日:2022年9月16日

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映画レビュー

4.0ぎこちない父と娘

2024年2月27日
スマートフォンから投稿
鑑賞方法:VOD

この映画を観終わったばかりは、自分の中では低かった評価が、1日経って色々と反芻している内に、どんどん高まってしまった不思議な映画。

はじめは「娘が“父”をどう理解して受け止めていくかという物語」かと思っていた。
でも、主人公の振る舞いは、そこを出発点にはしていない。
20才の頃、飲み屋でおじさんに声をかけられて、きっとそれで引いてしまう人も多いだろう中、彼女はおじさん観察へと突き進む。
側から見ると「何してるの?何が目的なの?」と怪しまれそうなところを、彼女は平気でおじさんと付き合ったりする。世間からどう見えているかではなく、自分発信の価値観が行動基準なんだろう。

きっと彼女は、様々な人(おじさんが多かったけど)と関わることで、自分を知ろうとしていたつもりだったんだと思う。けれど、そのうちに「ああ、私がおじさんに興味を持っていたのって、お父さんを知りたかったからなんだ」と気がついたのだ。たぶん。

途中で「手は嘘をつく」という言葉が出てくる。
主人公の最初の記憶である父親の抱っこ。あの手に感じた父の愛情は嘘だったのか…。そんな思いから出てきた言葉なのではと思わされた。

それにしても、「この父娘の間に過去何があったのだろう」といぶかしく思うくらい、ぎこちない2人。でも、きっと特別な何かがあったわけじゃないんだろうなとも思う。
思春期になると、娘は父親に嫌悪感を抱くと一般的に言われているが、そういう「一般的な父娘関係」を意識し過ぎて(しかもどちらも人間関係が苦手という意識があるので)、傷つき傷つけるのを避けようとして近寄れなくなった2人に見えた。

ロマンポルノナウというくくりの中で作られた映画らしく、エロいシーンも盛りだくさん。けれど、しっかり人間が描かれている。

初恋の彼も、元同僚の彼も、出てくるおっさんたちも、みんなしょうもない。けど、そのしょうもなさに少しホッとする。
そんなところが、やっぱり松居大悟らしいなぁと思った。

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共感した! 5件)
sow_miya

3.0ストーリーも主演女優も熱意も、みんな物足りないです。

2024年2月27日
PCから投稿
鑑賞方法:VOD

日活ロマンポルノ50周年を記念した作品。
R 18+
裸とエロは違うと思う。
裸は確かにたくさんのシーンがありました。
でもでもですよ、全然エロを感じなかった。

「手」ってなんですかね?
嘘をつく手?とか、

ストーリーがもう少しなんとかなりませんかね。
裸は物語のついでで良いです。

オジサンが好きな25歳のさわ子(福永朱梨)。
20歳の時からオジサンとばかり付き合っている。
そりゃあ、楽チンですよ。
オジサンにとって若い女はそれだけで価値があるもの。
お金出してくれて、野球観戦とか、知らない世界を教えてくれる。
スケジュールも立てなくて良い。
すべてお任せ。
そんなさわ子が同世代の若い男と付き合った。
会社の同僚で辞めることを決意している森(金子大地)
辞めると決めてから接近してくる。
辞める前に気になる女の子と記念に・・・、
(ちょっと好きだったし、)
しかし森には本命の彼女が居るんですよ。
結果として、遊ばれてますね。

松居大吾監督作品では「アズミ・ハルコは行方不明」
良かったです。
これって多分蒼井優が超絶良かったってこと?ですね!!
「くれなずめ」も好き。
「ちょっと思い出しただけ」
これは岸井ゆきのが超絶良かった。

せっかく思い切って脱いで下さるなら、
色気のあるヌード、
拝みたくなるようなぬーど、
お礼を言いたくなるようなヌード、
とっておきの、すこぶるつきに美しいヌードが見たいものです。

年老いてゆくお父さんとやっと仲良くして行く手立てを見つけたさわ子。
彼女のファザー・コンプレックスも説明不足で、
よく分かりませんでした。

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共感した! 7件)
琥珀糖

4.0若干、性描写が過剰なのはご愛敬。

2024年1月4日
PCから投稿
鑑賞方法:VOD

日活作品なので性描写は日活映画の根幹だがもうちょっと整理しても良かった。ただ若い女性とおじさんの関係に父性への枯渇さを重ねたシナリオは秀逸であるし、さわ子役の福永朱梨の演技は中々見応えがあった。全体として映画としての完成度も高いと言うのが率直なところだ。

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共感した! 1件)
mark108hello

3.5ポルノ映画だけどなぜか爽やかな風を感じた

2023年8月14日
スマートフォンから投稿
鑑賞方法:DVD/BD

悲しい

楽しい

興奮

初鑑賞
原作未読
原作は『人のセックスを笑うな』の山崎ナオコーラ
監督は『アフロ田中』『スイートプールサイド』『アズミ・ハルコは行方不明』『#ハンド全力』『バイプレイヤーズ もしも100人の名脇役が映画を作ったら』『くれなずめ』『ちょっと思い出しただけ』の松井大悟
舘そらみ脚本作品初鑑賞

日活ロマンポルノ50周年記念プロジェクト「ROMAN PORNO NOW」
R18

福永朱梨がバンバン脱いで何度も何度も何度も濡れ場をしている
ビューティフォー
ナイスなファイトでした

原作はたぶんおじさん好きだけどお父さんとうまく喋れないと言う設定がメインだと思う
でも映画の方はせいぜい冒頭と最後の方でさわりのはずが全体の印象としてはさわりじゃない感じ

さわ子の喋り方好き

シタあとに回数と感想をメモるの好き

妹が初体験の最中に姉に電話をかけるシーン好き
面白い

森にとってさわ子は本命じゃなくてカノジョがいて結婚するという
男の自分でもこれはショックで悲しい
なぜかさわ子の立場になって観ていたから

森は別れ話を持ちかけながらもう一回しようという
女の方から別れ話を持ちかけたらまだわかるけど
明石家さんま曰く男ってセックス貧乏性だから仕方がないのかもしれない
自分が女なら「なにいってんの」と天を仰いで呆れ顔だろう
それでも最後の日にいちゃいちゃするさわ子

日本の成人映画は本来日本人男性が観るもの
それなのに世界に発信したり女性にも観てほしいと宣伝する
映画会社や広告代理店なら当然の行動だがはっきりいって迷惑だ
女性がエッチな映画のレビューを読むのもお断りだ
削除依頼するよりブロックしてほしい
ネタバレ表示で内容偽りなくそのまま書いたら削除だもんな変だよ映画com
エッチな映画が嫌いならレビュー読むなよ

配役
おじさんフェチの寅井さわ子に福永朱梨
さわ子の同世代の同僚の森に金子大地
さわ子の上司の大河内に津田寛治
妹の寅井リカに大渕夏子
リカの彼氏のユウスケに岩本晟夢
さわ子とリカの母に宮田早苗
さわ子とリカの父に金田明夫

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野川新栄