手
劇場公開日:2022年9月16日
解説
日活ロマンポルノ50周年を記念し、気鋭の監督3人がそれぞれ作品を手がけるプロジェクト「ROMAN PORNO NOW」で製作された3作品のうちの第1弾。山崎ナオコーラの小説を原作に、「ちょっと思い出しただけ」「くれなずめ」の松居大悟監督がメガホンをとり、20代の男女のリアルな姿を描いた。
中年男性の写真を撮ってはコレクションするのが趣味のさわ子は、これまで付き合ってきた男性も年上ばかり。それなのに、なぜか父親とはうまく話せず、ぎくしゃくとした関係が続いていた。そんな彼女が、同年代の同僚・森との距離が縮まっていくにつれて、次第に心境に変化が訪れる。
主人公さわ子役を「彼女はひとり」の福永朱梨が演じ、相手役となる同僚の森をNHK大河ドラマ「鎌倉殿の13人」で源頼家を演じて注目を集める金子大地が演じた。
2022年製作/99分/R18+/日本
配給:日活
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2023年5月28日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:VOD
なんとなく観てみたが、良作でした。
おじさん、お父さん、若者、それぞれとの交流。
なんとなく、疎外感。
つながりと別れ。
なんで別れるのか、共感出来なかった。
「手」を使って心の動きを表現してほしかった。
2022年12月10日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館
ー 良い子ぶる積りはないが、人生初ロマンポルノ作品鑑賞である。ー
◆感想<Caution! 内容に触れています。>
・ポルノ映画だから、SEXシーンは随所で描かれるのだが、主人公さわ子を演じた福永朱梨さんのさわ子の微妙な心の機微の表現の仕方が巧い。
・不倫相手の上司の部長(津田寛治)さんとの会話も”部長ったら、ヒドインです・・。あたしの股間を・・”なんて、一昔前の宇野鴻一郎の文体の様な感じではもちろんなく、父(金田明夫)からの愛情を得られていない(と勝手に思い込んでいる。)事の反動故か、部長に時に甘えたり、時に厳しい言葉を言ったり・・。
・オジサンたちの様々な姿を撮って、コレクションし、可愛い写真帖に貼っているのも何だかオカシイ。ついでに言えば、さわ子のオジサンを見る眼は優しい。
・そんな、さわ子が同じ会社の年の近い森(金子大地)と付き合うようになって、彼女の生活に変化が訪れる。
ー それにしても、さわ子は三股、森も二股・・。ウーム。けれど、さわ子と金子との会話は、丁寧語で成り立っており、聴いていて心地よい。けれど、森の婚約者がいながら、さわ子に執着する気持ちは分かりにくかったな・・。婚約者とは違った魅力に惹かれたんだと思うことにする。-
<さわ子は父が耳が遠くなった事で、一緒に病院へ行った帰りに思い切って父に旅行をする事を申し出る。知らんふりをしている父のように見えたが実は”耳が遠いだけじゃない!”、で旅行の約束をする。
そして、森とも別れたさわ子は家族の中での疎外感を解消していく。
男女の(性交中も含めて、)会話が心地よい作品である。
<2022年12月10日 刈谷日劇にて鑑賞>
2022年11月13日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館
映画館で日活ロマンポルノを見るのは多分、40年ぶりです。
直感的で申し訳ないのですが、父親と娘さんの葛藤を描いた普通の映画です。非日常的、非現実的な世界を描いたロマンポルノとは違うように感じました。
でも、これはこれで良いのだと思います。
日活ロマンポルノ50周年と言うことですから、50年間前とは感覚が違って当然です。
それにしても虚無的な福永さんが良かった。
映画館にはけっこう若い人が多かったのはちょっと意外だったかも