NOPE ノープのレビュー・感想・評価
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前作2作とはテイストが違う
「ゲット・アウト」「アス」のジョーダン・ピール監督の作品
この2作とは違ったテイストでした。
でも根底にあるテーマはやっぱり人種差別です。
映画史における黒人の役割を考えさせられました。
また観る側と観られる側の立場による違いや
馬を効果的に使ってストーリー展開していくことなど
ジョーダン・ピールは難しくひねりを効かせていました。
監督が伝えたいことについての理解が評価を分ける
この作品を鑑賞している最中、「この演出には意味があるんだろうけど意図がはっきりわからない」と感じるシーンが何箇所もあり、「わかる人には楽しめる作品なんだろう」と感じながら鑑賞していた。私は鑑賞後に批評サイトでそれらの演出の意図がようやく分かったが、鑑賞中にそうした意図・構造が読み取れた人にとってはとても評価の高い作品になるのだろうし、そうでない人にはいまいちピンと来ないまま、単に大規模なSFホラー作品として楽しむだけになってしまうのだろう。
これは面白い
プライム・ビデオ鑑賞
ジョーダン・ピールのパニックホラームービー。
これは面白い。彼らしくそのワンアイディアが秀逸です。
地球外生命体を扱い、ここまでリアルを感じる作品があったろうかと思うくらい。
それと演出がうまいですね。緊張感がずっと継続しており、各章刻みにしているのもうまい。
冒頭からキーワードとしているラッキーの使い方もうまいと思います。
終盤第二形態になったのはよくわからなかったのですが、使徒っぽくて良かったですね。というかモロ使徒です。
あと「AKIRA」 金田のスライドブレーキも出てきて、ここら辺もオマージュがみられます。
最後には兄弟の絆と勇気により、一気に全ての勝利を掴み取る。
「ゲットアウト」もそうでしたが、最後の落とし方が少し荒い気がしましたねw
それでも全体的に倒しめましたし、これはスクリーンで観たかった作品です。
訳が分からなかったほうが幸せな映画だが、訳が分かるようになりたい
非常に良くできた映画で、社会批判と現代消費社会への警鐘をしつつエンタメSFに仕上げている。しかし問題なのは普通に視聴するだけだと訳が分からないUFO映画に映ってしまうところ。だがそれこそがこの映画のすごいところなので、そこを評価しろと言ってもそれは無理なので星3くらいの評価に落ち着くのは妥当といえば妥当かもしれない。
今の世の中、様々なものが話題になっては消費されて消えていく。この消費者は視聴者たる我々なのだが、それは無意識に他人を食い物にしていることにほかならず、それはまさにこの映画の「謎の飛行生命体」そのものなのだ。それに挑むのは、名のない、なんなら意図的に食いつぶされてきた有色人種の人々であり、アウトローなカメラマンだ。
言ってしまえば、この映画は「消費する側が暗喩された謎の生命体が、消費社会で食い潰される人々を食い荒らす様を、消費者である視聴者が眺める映画」なのであり大変に気色が悪い。趣味が悪いと言ってもいいかもしれない。この、映画を見ている観客そのものを皮肉る手法は「ジョーカー」でも使われており、少なからず影響があるのかもしれない。
ただの訳分からん映画としか感じなかったのならば、そのほうがきっと幸せなのだが、それに対して無関心でいたいとも思わず、気色の悪さを噛み締めながら、今の社会を生きていかなければならないのだろう。
なんでも説明すりゃいいってもんじゃない
人喰い宇宙人VS牧場経営兄弟の全面戦争映画です。
空から降ってきたゴミに当たって亡くなった父の後を継いで馬牧場を経営するOJは事故のときそばにいて何かがゴミを振り撒いて飛んでいくのを目撃していました。
何かは分からないけど何かが気になっています。
その何かとは形を変えて飛ぶ人喰い宇宙人です。
その人喰い宇宙人を何か分からないけど超常現象として自分の経営するアミューズメントパークの出し物として利用しているのは元子役で悲惨な事故に巻き込まれたことのあるジュープです。
牧場に妹のエムが戻っていた時人喰い宇宙人に観客もろともジュープも食べられてしまいます。逃げたりするんじゃなくてOJとエムは決定的瞬間を撮って拡散してバズらせたら大儲けできると人喰い宇宙人を撮影することに決めます。
退治とか復讐とかじゃなくて写真撮って大儲けです。
意味わからないから面白くなかったなどの評価を見ましたがむちゃくちゃ怖いけどワケわかんないから思考がバグって写真撮ってやろうは逆にリアルに思えました。
人喰い宇宙人って何処から来たのか何なのか一切説明がないためハテナと恐怖と興味が混在します。
好みが分かれる映画だと思いますが、はっきりしないまま進んでいき謎だらけで終わるのもいいなって
SFだけに留まらない現代社会への問題提起
いやー、絶対に食われたくない。
まさかUFOが乗り物でなくて人食い生物だったとは。
その発想が面白い。
しかも洋画にありがちな作り込まれた宇宙生命体ではなくエヴァの使徒っぽいのが現代チック。
解説を読むと、実際にエヴァの使徒からインスパイアされたと語っている。
ストーリーの中では所々にオマージュがあるのも楽しい。
ジョーダン・ピール監督は人種差別など社会問題をホラーで描くが、この映画もやはり単なるSFではなかった。
冒頭のチンパンジーのエピソードから、順に登場するモノなどのキーワードでチャプター分されている。
それが故に、私はチンパンジーの話しがこの映画にどう関係あるのか分からなかった。
他の方のレビューや解説を色々拝見してようやく納得。
そもそも私自身がチンパンジーを他の人間と同等に観ていなかったから、そこに気付けなかったのではと、自分が怖くなった。
まさに監督が問題提起している人種差別だ。
黒人・黄色人・レズビアンなど。
チンパンジー・未確認生命体は隠喩だ。
人間も動物も宇宙人も、バカにしたり見せ物にするのは良くない。
未確認生命体も怒ったり、お腹壊したりする、、。
映画のもう一つのテーマが「支配と共存」だ。
未確認生命体を支配しようとしたジュープは食われ、目を合わせなければ食われないと気づき一時的に共存できた主人公。
目を合わせないルールは主人公と馬のやりとりからわかるが、未確認生命体から生き延びる術として繋がっていたのだ。お互いを認め、ルールを守れば共存できるのではないのか。
現代のSNSの問題も組み込まれていて、自分の欲望や利益の為に犯した罪は罰となって跳ね返ってくる。
今一度、その発信は誰かを傷つけないかを考えるべき。
そして、映画界での完璧な映像を撮りたいがためにおこる死亡事故にも警鐘を鳴らしている。
未確認生命体を撮ろうとして食われたホルストや記者。
欲望に取り憑かれてしまうと、安全面を無視して身を滅ぼす。
そんな議論を起こすきっかけになればと思ったのかも。
チンパンジーで視聴率を取ろうとして殺された人達。
未確認生命体を見せ物にして食べられちゃったジュープ。
あぁ、そういえば未確認生命体から吐き出された、グサグサと落ちてきたコインがやたらとあったのは、、、
見せ物にしようとすると者への応酬で、欲しかったお金で殺される的な?
これは冒頭の旧約聖書のナホム書第3章6節からの引用から読み解く「力の行使によって支配を行う者は、逆に滅ぼされる」だ。
SFホラー的には徐々に明かされていく謎と、ハラハラする展開が面白かった!
意味を深く考えずに観終わるのは勿体無い。
社会問題提起への変わったアプローチの作品でした。
やっぱりこの監督は合わないのかな。
前二作品に比べたら分かりやすい気がしました。
この監督が評価を受けるのはなんとなくですが分かりますし納得です。
でもなんかどの映画も難しい解釈にとられるようなリードを出しすぎて、しんどい感じになっちゃいます。
雰囲気感じたのはこの作品は前作ファンで賛否両論なんだろうなということです。
マジかよ!
NOPEってNOを強調したスラング、「マジかよ!」とか「ヤバイ!」って叫んでるってことか・・。
数あるUFO映画の中でも荒唐無稽、謎の飛行物体自体が人を喰らう生命体っていう設定だが姿を見せるのは終盤10分、いくらなんでも気を持たせ過ぎ、凶暴なチンパンジーのサイドストーリーは何だったのか意味不明、のらりくらりと兄妹の無駄な茶番劇を見せられるだけ・・。
怪物も予算の関係からかまるで風呂敷のお化けと至ってチープ、ハイテクなメカらしきものも無く、これで電気障害を起こせるのか謎だらけ・・。
これだけの事件を起こしながら軍どころか保安官一人すら出てこない、どうやって対抗するのかと思ったら風船人形を喰わせてボカンって、ゴーストバスターズも真っ青な漫画ですね。
確かにNPOE!って叫びたくなります、トホホ。
最後の方の、戦う時の音楽かっこいい
『やつ』を撮影するため頑張る主人公たちと、
主人公たちを○○するため追い回す『やつ』。
主人公たちと『やつ』の逃げる追うのシーンに流れる
曲が、かっこいいと思いました。
100%ホラーではないと思うけれど、
不穏さや不気味さは怖かったし、
雲間から、あるいは雲越しに見えるあのシルエット
が怖くてたまらず。
また、撮影して、撮った写真または動画で
一攫千金のために命はって頑張る主人公たちにも星4.5。
彼らは果たして、オプラのような偉人に会えるのか…。
ラストまで、2時間以上ある作品を、
こんなに固唾を呑んで観続けたのは久しぶりです。
すごく良かったです、楽しかった!
なんだろう?この映画ナゾです。58点
父が謎の死。そこから原因を探そう、、
そんな話が始まりますが前半はほぼ無くても話が成立する話だと思う。
後半からはどう大きい謎の物体から戦うのか?
そして最後は倒してしまうという、SFとしては倒していいのかと思ってしまうがそれでいいのでしょう。
まあ気になった映画だったので観れて良かったです。
予想してたのと全然違ったー(笑)
みんなが上を向いてるポスターってゆう前情報だけで見たけど、結構思ってた内容と違いました。ちょっとホラーの要素あったし、謎の生命体も奇妙で怖かったです。
主人公はしかしよく相手の弱点を分かったなー。全体を通して何がなんだか何を言いたいのかよく分からない内容でした。続編出るのかな??
冒頭から意味深にはさみこまれるチンパンジーのゴーディー事件。 この...
冒頭から意味深にはさみこまれるチンパンジーのゴーディー事件。
このゴーディー事件と、どうつながっていくのかと、期待しながら見たが、何もつながらなかったような?
よくわからなかった
監督とジュープ役のスティーブンユァンが好きで見ました。
映画見終わった後も、なにかUFOみたいなものと戦って勝ったってことしか分からず???でした
その後ネタバレなど読んでなるほどとはなったが、やっぱりよくわからないです
こればっかりは
ホラーぽい前半からの、後半の疾走感。
見てるこっちもガッツポーズしたくなるような爽快感が確かにあったと思う。
IMAXで見てれば感動したんだろうな、という場面がたくさん。
自宅のモニターで見たんじゃ、魅力は激減だったんだろうな。
こればっかりは都会がうらやましい。もったいないことをした。
人形バルーンの結末はジョークですか
人種差別への抗議とか、映画表現へのオマージュとか読み取る向きもありますが、
やはり抑制できない他者からの暴力の恐怖が主題
目を合わせると喰われてしまう理不尽
UFOやその変態形のひらひらは無機質で、対抗手段も映像に撮るという事で、盛り上がりに欠けるかもしれません
それでも飛行体や主人公たちの動きの緊迫感は凄い
なんなんだ!この映画!
2023
33本目
こりゃあ、一度では足らない作品だわ。
ジャンルが何かも説明つかない。
でも面白い。
人種差別なんかも入ってくるし、実際にあったチンパンジー事件をオマージュ?、聖書も引用されるし、現代の技術は通用しないし、ホラーなんかSFなのか、アニメのオマージュもあるし…
最後はエヴァの使徒??
アキラスライドしたり…
すこし人間関係の深さは足りない感じはあったが、自分の理解力がないのかもしれない。
自分の語彙力無さを痛感するレビューでした。
さて、もう一回観てみよう。
理解不能
ごめんなさい。なにがなんだか。全然理解できなかった。
こんなのにお金かけて撮る意味も。登場人物達の絶望的な
までの魅力の無さも。
単純につまらない。
ゲットアウトが90点だとしたら,これは-30点。
同じ監督とは思えない。お金と時間を返してほしい。
野生との遭遇
種明かしをしてしまえば「な~んだ、そうだったの」ということになるのだが、そうやすやすと真意にたどり着かせてくれない作品を撮る映画監督ジョーダン・ピール。この映画ちょうどコロナが米国で猛威をふるっている真っ最中に撮られたらしい。それは、科学の力ではなかなか“飼い慣らす”ことができないウィルス(自然)の驚異を、皆がうっすらと感じていた時期に重なっていたのではないだろうか。その意味では非常にタイムリーな映画だったわけである。
雲間にチラチラと姿を表すGジャンの姿やラストシーンがあの『JAWS』とそっくり、との指摘が多い本作。サメやGジャンからしてみれば、単なる餌場にしか見えない海岸や牧場で食事をしていただけなのに、なんでみんな大騒ぎしてんの?黙って食われろや、と思っていたにちがいない。しかし、あるコメディ番組収録中に突如人間を襲い出した🐒や、柵を乗り越えて牧場から脱走した🐴のように、餌付けされておとなしくしていたGジャンの中に野生の血が突然蘇ってしまったのだ。ゴォォォォォーッ!
私も小学生の頃、目がたまたまあっただけのジャーマン・シェパードに突如追っかけられて死にそうな目にあったのだが、奴らにしてみれば小僧が生意気にメンチきってんじゃねぇよ、ということになるのだろう。その時、飼い主のオッサンが“ROPE”をしっかり握っていてくれたお陰で助かったことを、今でもしっかりと覚えている。何を言いたいのかというと、諸説あるタイトル『NOPE』の隠された意味とは、搾取の象徴であるROPEを嫌った『NO ROPE』にあると思うのだ。えっ、ウソだろ?!
Gジャンがあんなに嫌っていた連旗とはつまりROPEのオルタナティブであり、餌付けされ調教されることを意味する野生喪失のメタファーだったのではないだろうか。ジョーダン・ピールはそこに、白人に搾取される人種の問題を無理やり絡めたがために、ちょっと話がややこしくなってしまった。劇中最も緊張感が漂っていた回想シーンで、暴れまくった🐒がETタッチで唯一共感を示そうとした在米韓国人(スティーブン・ユアン)を主人公にしていれば、おそらく映画はもっとしまった内容になっていたことだろう。
映画の原点ともいわれるエドワード・マイブリッジによる動画『動く馬』のくだりや、主人公の調教師OJを演じたダニエル・カルーヤのカウボーイ風の演出は、はっきりいって“野生の暴走”という本作のテーマからは少しハズレているのだ。それは黒人映画監督ジョーダン・ピールが常々肌で感じているであろう白人社会からの差別&搾取が、頭から離れていない証拠といえる。俺たち黒人はお前ら白人にけっして調教されたりしない、逆に(俺が作った映画で)飼い慣らしてやるのさ、という自負がそうさせたのかもしれない。
解説を読みながら見たんだけど、メッセージ性が強くておもしろい作品だ...
解説を読みながら見たんだけど、メッセージ性が強くておもしろい作品だった。
こういう映画ってどうやって作るんだろう?
伝えたいことを最初に思いついて、そこからストーリーを考えるのかな?
それとも逆?
私はひねくれてるから、下手な感動ドラマより、こういう伝え方をしてもらった方がよっぽど響く。
私は好きです。
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