トリとロキタ

劇場公開日:

解説

ベルギーの名匠ジャン=ピエール&リュック・ダルデンヌ兄弟が、アフリカからベルギーに流れ着いた偽りの姉弟の強い絆と過酷な現実を描いたヒューマンドラマ。

アフリカから地中海をわたってベルギーのリエージュにやって来た少年トリと少女ロキタ。偽りの姉弟として生きる2人はどんな時でも一緒で、年上のロキタは社会からトリを守り、しっかり者のトリは時々不安定になるロキタを支えている。10代後半のロキタはビザがないため正規の職に就くことができず、ドラッグの運び屋をして金を稼ぐ。ロキタは偽造ビザを手に入れるため、さらに危険な仕事を始めるが……。

本作が演技初経験のパブロ・シルズとジョエリー・ムブンドゥがトリとロキタを演じた。2022年・第75回カンヌ国際映画祭コンペティション部門に出品され、75周年記念大賞を受賞。

2022年製作/89分/G/ベルギー・フランス合作
原題:Tori et Lokita
配給:ビターズ・エンド

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(C)LES FILMS DU FLEUVE - ARCHIPEL 35 - SAVAGE FILM - FRANCE 2 CINEMA - VOO et Be tv - PROXIMUS - RTBF(Television belge)

映画レビュー

4.5今こそ見られるべき傑作!

2023年3月21日
PCから投稿
鑑賞方法:試写会

ここで描かれていることは「遠い世界の話」ではない。私たちの身の回りから覆い隠された、もしくは私たちが見ようとしてこなかった「リアルな日常」だ。
この作品に登場する大人の多くは、「搾取する」あるいは「目をつぶる」ひとたち。彼らに囲まれ、じりじりと過酷な現実に絡め取られていく移民の「姉弟」の姿を、映画は声高に糾弾することなく淡々と追い続ける。この上映時間89分を前にすると、生半可な同情のことばも涙もただ虚しい。
ただ、そんな余りにも辛い現実の渦中にあって、ふたりが唄う歌は、一縷の光明を、間違いなく私の眼と耳にしみこませてもくれた。
編集に技巧を凝らし、様々な映画的記憶を織り込んだ長尺の話題作が続々と公開され、米アカデミー賞などを賑わしている昨今、そんな時流とはきわめて対照的に、贅肉を削ぎ落してシンプルかつ繊細に“語りかけてくる”本作こそ、いま見られるべきマスターピースではないだろうか。
この子たちの“リアル”を我が目に刻むため、再び映画館に向かうだろう。

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ドミトリー・グーロフ

4.5ロキタが可哀そう

2023年3月20日
PCから投稿
鑑賞方法:試写会

ベルギーに入国した難民がドラッグの運び屋をやりながらビザを得ようとする偽の姉弟の物語です。
カンヌ国際映画祭75周年記念大賞をとった作品です。
難民がせいかつしていくことがいかに大変かわかる映画です。
結末は、まるで、ドキュメンタリー映画のようです。

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わせい

4.0良作です

2023年3月20日
PCから投稿
鑑賞方法:試写会

祖国なき者はどこで安息を得られるのか?世界のどこかでこのような悲劇が起きているかも、と思うと胸が痛くなります。お涙頂戴ではなく、ドライな描き方がとてもリアル。主人公2人の不遇の中で強さとしたたかさが感じられる演技も良かった!

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tomoboop

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