ブラック・フォンのレビュー・感想・評価
全49件中、41~49件目を表示
いわゆる「無駄遣い」
イーサン・ホーク本人が言いそうですもん。
「ホントに俺じゃなきゃダメ?」
なんどすが、コレが結構おもろい。104分でサクサク流す溜めのなさ。霊界電話の演出も控え目ですが、派手派手したのに飽き飽きしてるので、コレくらいで丁度良いです。イヤ、これ、なんかレトロ。踏み込んだ家は違います!も、すぐにバレますが、弟の存在と自らが闘うと言う流れ、と言うか繋ぎが丁寧で、するっと入って来ます。
なんか、小ネタをジックリ練り上げて丁寧に撮りました!なソリッド感が好き。
冒頭の豪速球にはドン引きでしたが、ラストの「フィンが良い」、つまりは名前を失くさずに帰って来た少年の成長を象徴するセリフに、ニヤってなりました。
なんと言っても、妹ちゃんのキャラと台詞回しが、いかにも「グゥエン」。この子、糸は出しませんけどw
良かった。かなり。
健気で可愛い妹ちゃんが主人公でいいのでは。
原作はスティーブン・キングの次男ジョー・ヒルの短編小説とのこと。
犯行の目的やら不気味なマスクの意味やら詳細は全く不明だしイーサン・ホークが演じた意味があまり感じられず残念だった。(あのマスクに惹かれて観に行ったのにw)
主人公が何故電話で殺された子たちと話すことが出来たのかも不明だが、恐らく自殺した母親の能力を引き継ぎ生命の危機を感じ覚醒したのか、もしくは能力者である妹の必死の祈りがそうさせたのかのどちらかだろうとは想像がつく。
黒電話での会話により、被害に遭った子たちがどのように脱出を試みたかがわかって行くところが他と一線を画すこの映画の肝である。
主人公の男の子は常に事勿れ主義で、いじめられてもいっさい反抗が出来ず、妹が父親にしばかれても見ているだけのヘタレで友達も少ない。(でも本格派の速球投手、これが脱出に活かされるのかと思った)
逆に妹は毎週お友達の家に泊まるなど社交的で悪い事が許せず、兄がイジメに会うと身を挺し血を流しながらも助けようとする正義感。(殴られて鼻血出してフェンスに寄っかかり一息付くところは超男前)
って言うかデンバーってすごい街。
相変わらずこの手の話に出て来る警察は本当に役に立たず、結局子供たちだけで解決せざるを得ないのだが、ラストで兄妹が抱き合うシーンはずっと兄を助けようと必死だった妹の健気な気持ちが報われグッと来た。
兄貴も気になってた娘にフィンと呼んでくれなんて一皮剥けた感を出してる暇があったら妹を一生大事にしろと説教したくなる、そんな映画でした。
これぞB級!仕掛けの巧みさが光る
ブラックフォンの仕掛けをするために、時代設定を1970年代にしたのかな?
オカルトとホラー、監禁殺人、児童虐待、いじめや暴力等々、今からすれば問題の多い時代背景が説得力を増す。
あらすじは紹介文に載っている通りなので、気になったところについて述べたい。
この映画の最大の謎は、切れた黒電話に次々かかってくる死んだ(と思われる)子供たちからの電話だ。オカルトだ。切れているのに電話が聞こえるのは、映画の中で触れられているように、この兄妹は何らかの能力を持っているんだろうと思う。妹は夢で事件の真相に近づくという、ある意味荒業を使う。正直、夢の話で警察が動くとは思えないしね。
次々かかってくる電話から、今までさらわれた子達の脱出作戦が明らかになるところが興味深い。
結局失敗して挫折する。そりゃそうか。死んじゃったんだしね。最後に助かるのは、現実世界でも友達だったメキシコ移民の子だった。バックステップしてぶん殴る。
みなさんも気になっている、監禁殺人の同期だけど、恐らくそれなりに意思が強くて、ゲームの対象になりそうな子を選んでいるのかなと思う。ゲームと言っても、あえて脱出にチャレンジさせて理不尽な怒りを焚き付けた上で子供を殺すというカタルシスなのかな?これは変態だ。
出てくる子供たちが実に自然で、美形過ぎないカッコよすぎない雰囲気がよく出ていた。
空気のように生きてきた主人公が、事件を通じて噂話にも耐えられるメンタルをつけて帰ってくる。ある意味成長譚ともいえる。
2時間気持ちが切れずに見ることが出来た。良作。
【ネタバレ】君は頑張った❗️素晴らしい❗️「中抜け」感が半端ない❗️イーサン・ホークが別人だけどあまり怖くない。何のための監禁??
最初は「セブン」風の出だしなのだが・・・複雑ではない。
基本はスリラーなのだが、怖くない。
最初の日常、野球の試合以降の風景に10分くらい寝てしまった。😪
拉致、監禁以降のテンポは抜群。・・・抜群すぎて、「奥行き、深さ」が皆無。
拉致された少年が【ネタバレ】全く「虐待される気配が無い」
性的虐待どころか、激しく傷つけられもしない。というか無傷
イヤイヤ、現実問題として、暴力、虐待、監禁は許されるはずがない凶悪犯というのは常識だが、
映画なのだから、少しは「ヤラレテしまうかもしれない・・」という恐れのハラハラ感。
実際にヤラレテいる残虐描写が少しでいいから欲しいのだ。
少年を監禁している殺人鬼の目的がさっぱりわからない・・・
性的虐待なのか、弱いものいじめの虐待なのか、痛めつけて弱っていくのを楽しむ変態野郎なのか?
死体のコレクターなのか?
・・・全然わからないのであった。
なんか「地下室の上で待機している閻魔大王・・はいいすぎで、「普通の覆面プロレスラー」
なんで「攻め」ないで待機してるのか?水も食事も与えないで弱るのを・・・というのでもなく
Uber並みの配食サービス+水洗トイレ+睡眠用のマット付き
イーサン・ホークは最近「ストックホルム・ケース」「テスラ」で馴染みなはずが、なんか顔が違う❓
「許されない一線を超えた凶悪犯は、常人には理解し難い「突き抜け感」あるよねぇ・・
ひょっとして、実は「主題=スタンド・バイ・ミー的な少年の一皮剥けた「成長譚」」なのかもしれない。
断線した電話📞☎️【スマホ、携帯のない時代】からの「死者の声」が「パソコンのサービス」のコールセンターの女性のように「親切で手取り足取り、遠隔操作」なのだ。少年も機転と知恵でステップアップ*\(^o^)/*
という「家庭教師のトライ」みたいな充実感を感じたのだった。素晴らしい少年の成長なのだ。最後は大男を・・・
あれっ、ワシは「恐怖」を観にきたはずだが・・・と若干、認知症を自ら疑うジジイであった。(おしまい)
思いがけない感動作?
連続誘拐事件を解決するカギとなるのが、死者からの伝言と少女の予知夢(正夢)というガチガチの心霊・超常現象なのだが、不思議と嘘くささや安っぽさはなく、ハラハラドキドキの展開に思わず引き込まれる。ホラー映画としてのドッキリ・シーンも盛り込まれていて、その手のファンへのサービスにも抜かりはない。
何よりも、単なるサスペンス映画には終わらない見応えが感じられるのが良い。過去の被害者の少年たちの力を借りて犯人に立ち向かっていく主人公の姿には、友情物語としての感動と、成長物語としての感慨すら覚えてしまうのである。
惜しむらくは、せっかくのイーサン・ホークが活かし切れていないところか。犯人にどういう過去や背景があり、どういう理由で少年たちを誘拐し、殺害したのか?どうしても、そこが気になるし、それを演じるホークが見たかったと思えてしまうのである。
夢々思わぬ
7月1週目は作品数が多すぎてキャパオーバーですが、上映回数の少ない作品から観ていこうと思いこちらをチョイス。ファーストデイ効果もありなかなか埋まっていました。
スコット・デリクソン監督最新作ということで、「ドクター・ストレンジ」続編をゴリゴリのR指定に仕上げようとしていた心意気の感じられる作品でした。主人公が犯人に誘拐されるまではかなりゆったりとしたテンポで主人公周りを描いていきます。割とコミカルでもあり、妹の面白いくらいの口の悪さや、主人公がホモ(?)のせいでいじめられていたり、父親が情緒不安定だったりと、光る部分もあれば説明不足な点もありました。ここまでで3、40分くらい使って本筋に突入していきます。
なぜ誘拐されたのか?という細かい点はさておき、いい具合に地下室に閉じ込められ、変なマスクをつけた中年男性に暴力は振るわれないがシンプルイズ監禁をされます。この密室が良い味を出していて、ここからはこの密室と妹の夢と現実のリンクを辿っていくことになります。部屋に設置された黒電話から伝わる死者からのメッセージを聞いて脱出方法を練っていくリベンジホラーと化していくのも中々面白かったです。死者がメッセージを伝えるごとに可視化されてそこに"いる"という見せ方に驚かされました。ジャンプスケアではないですが、あーいう感じには常に驚かされますね。
点と点が合致して誘拐犯を罠に閉じ込め、自らの手で締め殺すというかなり物理だなーとは思いましたが、スカッとするラストでした。何も無駄のないスタイリッシュな締め方なのも好印象です。学校に戻った際にいじめていた奴らが怯えていたのもナイスアクセントでした。
かなり説明不足というか掘り下げができていない場面も多々ありましたが、そこを補える魅力が今作には多く詰め込まれていました。意外にも優しいホラーだったのでオススメです。
鑑賞日 7/1
鑑賞時間 11:40〜13:35
座席 G-15
安心してたらいきなり出てきてビックリした!
話の展開的にベタなビックリ演出は無いと思ってましたが、最初に殺された少年の霊が出てきた時に心臓がキュッとなりました(;°;ω;°;)
結局、犯人はなぜ自分の顔を隠したかったのか?
単に顔バレしたくなかっただけなのか?
それとも若い男前の青年に恨みを抱くような深い闇のコンプレックスがあったのか?また、なぜその感情が芽生えたのか?
その辺も知りたかったなぁ~…
【イーサン・ホークの魅力少なき、サイコ・スリラー。だが、後半地下室に監禁された少年が、死地を脱しようとする姿には、ハラハラした作品。スティーブン・キングの諸作品に似た雰囲気を感じられる作品でもある。】
ー 私は、イーサン・ホークのファンであるが、今作では、サイコ・キラーを演じた彼の魅力は殆ど発揮されない。
だが、序盤のフィニーや妹のグウェン、そしてフィニーと交流の合った子供たちが、サイコ・キラーの常に気味の悪い仮面を被っているグラバー(イーサン・ホーク)に誘拐され、ついにフィニーまでもが地下室に囚われた辺りから、物語は恐ろしく、哀しくも動き出す。
◆感想
・フィニーとグウェンの愚かしき酒浸りの父親の姿。平気で子供を鞭打つ姿に、嫌悪感を覚える。
・フィニーが囚われた地下室には、マットと黒い電話が置いてあるだけ。電話は繋がってはいない。
・だが、時折黒電話は鳴り、グラバーに同じ地下室に監禁されていたと思われる複数の少年から謎めいた電話が掛かって来る。
ー 野球相手だった少年は、懸命に脱出のヒントをフィニーに与えようとし、年上の問題児だった少年はぶっきら棒ながらも、幾つかのヒントを同じく与える。-
・霊感があると思われる、妹のグウェンは、自分が見た夢から、兄が囚われている場所を探そうとするが・・。
・皆の協力で、死地を脱したフィニーの姿にホッとするとともに、今までの自らの行為を泣きながら謝る父親の姿に、”更生しろよ!”と内心激しく突っ込む。
<1970年代のコロラドが舞台と言う事で、作品テイストは原作を書いたジョー・ヒルの父、スティーブン・キングの諸作品に似た雰囲気は感じられる。
フィニーが、グラバーに殺された子供たちから、数々のアドバイスを黒い電話を通じて与えられ、脱出方法を幾つもトライしていく姿には魅入られたが、気味の悪い仮面を被っているが故に、イーサン・ホークの表情が殆ど伺い知れずに、隔靴掻痒感が募った作品。
何故に、イーサン・ホークはこの作品に出演することを決めたのであろうか・・。
それが、私にとっては一番の謎である。>
タイトルの通りキーポイントは黒電話
始まって20分くらいはなんでブラックフォンというタイトルなのかよくわからなかったですが、主人公が攫われてからは黒電話が物語を進めてくれます。それだけでなく、犯人を殺すときも黒電話で殴って首絞めるというオチ。ホラー要素も所々に散りばめられており、どちらかといえば人間的な怖さに比重を置かれていた映画だったと思います。
1つ疑問を投げかけるのならば、犯人がなぜ児童を5人も監禁させて殺したのか、目的がはっきりしていなかったので(拐われた児童に目立った外見的特徴もなく、、)そこは最後明かして欲しかったのはあります。
全49件中、41~49件目を表示