線は、僕を描くのレビュー・感想・評価
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真っ直ぐに自分と向き合い壁を乗り越える
こころのトラウマを水墨画と向き合うことによって少しずつ少しずつそのトラウマと向き合い、受け入れ、超えていく様子を丁寧に描かれている作品。
とても丁寧に描かれている一方で作品のテンポ感は良く、飽きがくる瞬間は無い。
真っ直ぐ爽やかに描かれた作品は普段の生きていくだけで汚れいってしまう自分を洗い流してくれる感覚をも覚えた。
全部持ってくのね江口さん
auマンデー『線は、僕を描く』
約1ヶ月ぶりの劇場鑑賞は、TVサイズかなと思いつつも仕事柄気になった作品
墨絵というジャンルとは、やってるレベルも全く違いますが(^◇^;)
筆に伝える力加減や押し引きで、線の表情を変えるって技法は、筆ペンで文字書く時にも自然と使う技術です。
ある事で心を閉ざしてる横浜流星(主人公)が、三浦友和(墨絵の師匠)と出会い墨絵の世界へ
その孫娘・清原果耶(女流墨絵師)と切磋琢磨しながら成長する物語ですが・・・
江口洋介演じる"頼りになる男"の存在感が、全部持っていく(^◇^;)
いい作品でしたが、起承転結駆け足だったので・・・
配信ドラマで、墨絵の世界含めてもっとじっくり描いた方が、作品のクオリティも面白さも上がったと思います。
なんか横浜流星が
好きになった。
水墨画に『偶然』出逢ったのだろうけど、
その後ののめり込み方は彼自身ののめり込み
も感じたのは、勘違いかな。
江口洋介もいいなぁ、と思った。
単なる内弟子なのか?と思ってたら、高弟でした。
この後二人(江口さんじゃないよ)は、付き合うのかな、
て、要らぬお世話ですね。
私は好きな映画。
生命を描く
実に綺麗な心に染み込んでいくような映画でした。
透明感のある映像と繊細な音楽のハーモニー。
一切の無駄なく静かに淡々と紡がれていくストーリー。
何気ない場面で生命を食する事を"いただきます"と言う和の心。白と黒だけの水墨画で"生命を描く"とはそういう事なのかと思わせてくれます。
"目の前にある花じゃなく心の中にある花を描くんだよ"
僕は線を描く…じゃなくて「線は僕を描く」
その変化を見事に演じきった横浜流星と清原伽耶。師匠の三浦友和と江口洋介。この人たち以外にない絶妙なキャスティング。
日本映画の新しい時代を感じさせてくれるような見事な一本でした。
素晴らしい!
少し悲しいけどすごく爽やかな作品。
週刊マガジンで連載していた漫画がすごく良かったから、普段あまり観ない邦画だけど気になったので観賞。
結果、観て良かった。
メインの4人の役者が非常に素晴らしかった。
漫画のイメージのままの4人でした。
ぜひ、続きが観たいですね。
画も音楽も役者も良い
水墨画の主題でここまで面白いとは思わなかった
・画の作り方と音楽の入れ方がとても好みだった
・主要キャラクターがみな見せ場があってとても心地よかった
・終盤の展開の設定にはちょっと疑問符がついた
僕が、線を描くのではない
原作は本屋大賞で注目された作品です。
水墨画の奥深さを通して、生きること、命を伝えてくれる作品でした。「僕にできるのでしょうか」そんな迷いの言葉を口にし、傷つき希望を失っていた青年の蘇生のドラマです。線は、僕描く
登場人物がとにかく皆優しいし、あたたかい。幸せを信じられる。現実はそうじゃないかもしれませんが、この作品はそうであって良かったと思います。
主人公に力強く生きて欲しい、頑張って欲しい、そして自分自身も頑張ろうと思わせてくれる作品でした。
芸術の秋に、すばらしい映画
映画の予告編をたまたま見て「水墨画の映画ってどんな感じだろう?」とあまり期待も予想もなく観に行きました。
結果、すごく良かった。
映像と音楽の合わさり具合がすばらしく、役者さんの演技もじんわりと沁み入るような味わいがあります。
水墨画というテーマのせいか、派手な映画ではありません。展開もそこまで驚くような展開はない。でも今流行りの超展開ではないからこそ、きちんとそこに人が生きて考えて動いている感じがあります。
三浦友和さんをはじめ、役者さん皆さんが本当に水墨画の巨匠っぽい。手元見せながらスッとほれぼれするような線を描くので、皆さんすごいです!あれどうやって撮ってるの? ご自分で描いてるんですかね? どちらにせよすごい!!
→気になって調べてみたら、役者の皆さんすごい時間かけて水墨画の修行をしたそうです。もちろん絵のすべてではないようですが、きちんと向き合って特訓されている姿勢に改めて感動しました。
水墨画って初めてちゃんと見たのですが、素晴らしい世界です。いつか生で書いているところを見てみたい、あわよくば習ってみたいなと思いました。
この感じ何か似てるなと思ったら、前に見た映画「日日是好日」。あれを見た時もじんわりと胸があたたかくなって、お茶を習ってみたいなぁと思ったものでした。
追記:
映画で描かれた水墨画を直に見たくなり、目黒雅叙園でやっている企画展に行ってきました!
映画で登場した作品のほとんどを間近で見ることができます。
素晴らしい文化的価値のある百段階段という会場です。墨汁とお香の匂いのただよう美しい空間で作品が見られました。
役をイメージした作品などもあり、この映画が好きな方ならかなり楽しめると思います。
目黒雅叙園で11/27まで。おすすめです!
泣けた・・・!すごくいい映画
しまった、こんな日に限ってハンカチを忘れてしまい、
涙でぐちゃぐちゃに。
これも高レヴューに惹かれて観てみたら。
横浜流星くんめちゃくちゃいいやないの。
(ついこの間「アキラとあきら」出てたよね?寝る暇ある?)
清原果那ちゃんも上手い!
江口洋介と三浦友和もめちゃくちゃイイ!
・・・水墨画、やりたくなる⁇
大学生の主人公が著名な水墨画名人と出逢い、水墨画の世界へ足を踏み入れ、自分の生き方を見つめる話。
「君の生きる力になる」
「できるか、できないか、じゃなくて
やるか、やらないか、でしょう」
優しい物腰だけど力強い言葉で見守り導いてくれる名人に三浦友和。
兄弟子に江口洋介。
名人の孫に清原果那。
水墨画というのは一つの手段であって
これがスポーツでも絵画でもなんでもいいわけです。
要は、自分の居場所、自分を解き放てる場所を
見つけれるかどうか。
若い2人の演技に引き込まれて、気づいたら涙こぼれました。
これからも楽しみな2人です。
江口洋介さんの役、自由でめちゃくちゃ素敵です。
料理美味しそうだし、やる時はやる凄い人。
この映画ぜひ観てください
黒一色の濃淡に己のコスモを賭ける森羅万象絵画!! 水墨画を題材に主人公の人生再生を描くヒューマンドラマ作品
"水墨画"という一般になかなか馴染みの薄い題材ですが、原作者の砥上裕將先生が水墨画家でもあるということで己が身を窶すフィールドを生かした小説家デビュー作とのことです。
主人公とヒロインが様々な問題にぶつかりながら切磋琢磨する姿はまさしく青春小説、という瑞々しさを感じさせますが、とみに主人公が過去の悲痛なトラウマに苛まれ、それに向き合うことでしか人間としてのみならず水墨画家としても前に進めない苦悩、命を削るようにして人生を再生させていくジレンマは他のアイドル映画・スポーツ映画には観られない"痛み"が有りました。
全体として登場人物を絞ってそこからさらにフォーカスするまではよかったものの、各エピソードが厳選する止まりで濃縮まで行き届いておらず、道を究める芸術の煌めきよりも、心を抉る痛みのほうが印象として重めに残ってしまったのが玉にキズではあると思います。
ともあれ、若手とベテラン双方の実力派俳優陣の魅力は伝わりましたし、そういう意味では青春映画としてだけでなく俳優目当ての需要にもきちんと応えた旨味もきちんと味わえる作品でした。
「ちはやふる」の出来に比べると…
決して悪くはないのだが、どうもうわっ滑りしてしまってる感が否めない。題材が“水墨画”という繊細なものだけに、余計それを感じてしまう。
水墨画を見て涙を流すだけで才能を見抜いて、すぐに弟子にするのは流石に乱暴では?
ほどけてゆく瞬間
ことばには力があると思う。言霊というように呪いでもある。
小さい頃は将来ナニにナリタイノという洗礼を受け、おそらく誰もが大きくなったらナニカになるのだと思い、子どもでいられなくなる頃ナニになろう、なれるんだろうと考える。そして世の中で成人とされる頃にはナニカのなんたるかに惑わされたり、見ないようにしたり、見つけたり、見つけた気になったりして、ナニカをかかえて流れてゆく。まさに「ナニカ」と「ナル」、言霊、呪い。
それを「かわっていく」「ある」にかえたとたん、言霊、呪いがほどけてゆく瞬間をみせてもらった、ような気がした。
咲く椿に、艶やかな薔薇に、昇る龍に、深い山々に、線に、今は会えない人たちや過去の自分、そして自分が、「かわっていく」「宿る」のが描かれていた。
映画館の大きなスクリーンで見てよかった
登場人物たちの奥行き・輪郭が描きたりていない印象をうけました。その描きたりなさには意図があって、省けるだけ省いて本質のみを残す水墨画の表現方法をシナリオにも重ねた、というなら納得ですがそうではなさそうで。個人情報の壁がスクリーンのうちにまであるのかと、もどかしく感じるほど。
加えて『途中から観てるのでは?』と疑うぐらい、唐突な展開に戸惑いをおぼえました。時間軸をダイナミックに組み替えるストーリーは今どきだから『その手ですか』と落ち着かないまま待ちましたが、後回しにされた登場人物たちの輪郭は、最後まで奥行きがでてこないままでした。揮毫会で描かれていく水墨画のように、大胆に下ろされた太い線が、最終的にどういう絵のどういう部分に収まるのか、そういう構成の妙味を静観するおもしろさをシナリオにも重ねた、というなら納得ですがそうではなさそうで。
主人公が白紙だという設定は、領域を超え躍動し、物語をも真っ白にした、ということでしょうか。それなら納得です。
で、物語としては弱いのですが、それでも高く評価したのは、ビジュアル100%の映画だとわりきってみれば、傑作だと思うからです。映画館の大きなスクリーンで見てよかった。真っ白なスクリーンに水墨画の筆跡が躍動するシーンはそれだけで感動しました。
テクニックをもっと紹介してほしかったという残念さはありますが、それは書籍での宿題にまわせること。 すばらしい線を伝え、線を引く魅力を伝え、線がすばらしくなる心構えを伝えることに、全力を注いだ映画なんだなと受けとめれば、ほかのことはさておき、見てよかった作品でした。
競技かるたもそうですが、本作のような陽の当たっていない日本の文化を後ろ押しするまじめな邦画こそ、いまの時代に必要なのではと思いました。疫病と戦争を乗り越えんと直接的な経済政策が連日審議され報道されていますが、人々の関心事の幅を広げ奥行きを深めてくれるきっかけとなる機会の提供、間接的ではありますがこれも経済の活性化に少なからず貢献しそうです。
漫画家や、アニメーターを目指す人にも観てもらいたい作品です!!
観れました!!😃
何も期待せずになんとなく気になった映画でしたので、先日観に行ってとても楽しめた作品でした。
横浜さん、清原さんの美男美女見たいのもあったかも知れませんが…(^_^;)
水墨画すごくスッと入って来ました。
やってみたいと思うくらい!!
紙に命を描き入れる。
アニメにも言えたり、漫画にも言える事ですが、真っ白な紙の中に世界を作れる仕事。無限の可能性のある仕事。
いずれも最近著名な漫画家さんや、東京国際映画祭2022にて上映されたアニメーション作品の監督さんの発言でした。
映画を観ていて再認識させられた思いです。
漫画家さんや、アニメーターさんを目指す人にも観てもらいたい作品です。
水墨画の魅力
テーマは水墨画で、全体的に水墨画の魅力を伝える良い作品だったね。横浜流星扮する憂いを含んで初めて水墨画に挑む青年役が清原果耶扮する水墨画大先生の孫とからんで真面目に水墨画に向き合っていく。三浦友和扮する大先生湖山がなかなか趣深くて良かったよ。突然実力を発揮する湖峰役の江口洋介も熱演だったね。
線を見つける
小泉監督の前作「ちはやふる」3部作はかなり好きな作品で次回作が待ち遠しいと思っていた。
その小泉監督の四年ぶりの最新作。
期待MAXで見に行った。
小泉監督はその期待をまた軽々しく超えてくれた。
競技かるたに続いて今度の世界は水墨画の世界。
今作も音楽、演出、演技、撮影共に超一流。
特に描き始める前、一瞬の静寂の後筆を紙につけると素晴らしい音楽が流れる。
これが素晴らしい。
又、線を引くという行為を最大限かっこよく撮るカット割り(もちろん水墨画自体とてもかっこいいことだとは思いますが)。
紙の向こう側から描いてる人物の顔を撮るカット割はさすがちはやふるのスタッフといった感じ。
画面も全体的に明るくてその中で役者が生き生きする様子はまさに“真っ白な紙にいきいきと自然が描かれていく”水墨画のよう。
自分を見失って悩む感覚は自分もわかる。
というか今絶賛そんな状態になっている。
何者にもなれないのではないか。
そんな漠然とした不安がある中、この映画の中の人々は「なるのではなく変わっていく」ということを教えてくれる。
自然は春夏秋冬移り変わっていく、その流れに身を任せ生きていく。
そしてその中で自分なりの線を見つける。
当然季節が移る中でその線も変わっていく。
僕が好きな歌舞伎でよく「有為転変の世」という言葉が出る。
この映画を見た時この言葉がなぜか頭に浮かぶ。
自然の摂理には抗えないからそことうまいこと付き合い流れながら生きていく。
湖山先生が霜介にこんな教えを説くシーンでは特に泣かせるようなシーンでもないのに涙が溢れて止まらなかった。
役者さんも素晴らしい。
清原さんの細部までこだわった演技が今作でも遺憾なく発揮されていて、特に最後湖山先生から認められた時に顔が徐々に綻んでいく様は至高の演技。
横浜流星さんのまっさらな青年感が堪らなく素晴らしい。
江口洋介さんは最近のギラギラした悪役とは打って変わった役柄だったが当たり前のように素晴らしく、特に水墨画を描いてる時の楽しそうな表情が忘れられない。
今、自分に迷ってる人に是非見てほしいおすすめ映画。
悪くない感じ
ちはやふるの製作陣ということと、アキラで初めて見た横浜流星さんの私の中の2つ目の作品として見てみました。
まずは富田靖子さんが大御所になってることが意外で、そうかもうそんな時代か。。と思いました。
うん、悪くないです。何か自己表現の1つとして水墨画を選ぶことも、ある程度して1度行き詰まることも、そこから抜け出していく過程も、一皮むけた「生徒」から「弟子」になった姿も。
でも一番凄かったのは江口洋介さんかな〜〜。
るろうに剣心の斎藤一でもあり、アキラとあきらのカタブツ&ベテラン社会人として正しい判断をしている部長も、色々と人生経験ある渋い存在感が至る作品で見られて、主役じゃない時も作品や主役達をきっちり引き立たせる見事な役回りだな〜と感服しました!
本当に豪雨災害などで被害に遭われた方にはきつい映像かもしれません。ただ、いきなり家族を奪われた人には病気看病などでの心の準備が無いままに家族がいなくなってしまうので、残された人はとてつもなく辛いんだろうな、と思いました。
主人公の彼は、家のあった場所の柱、自分と妹の名前が書かれた柱の破片、持って帰れたのかなって気になりました。いつか、忘れるのではなく向き合って自分の時間を進めるとき、そばに寄り添って一緒にいてくれる彼女がいて良かった、と思いました。
そうすけ君とちあきさんは、どちらかに依存とかするのではなく、お互いにお互いの描く線が好き=互いにリスペクトしあっている対等な感じが、とても良いカップル像だと思いました。
わざわざ告白するとかしなくても、既にそばにいるのが当たり前のような、いつの間にか家族になっている雰囲気がとても良い演出の作品でした。
水墨画の線とともに自由に、伸びやかに、解き放たれてゆく!そして青年は生まれ変わった
突然の不幸に、心が凍りついたまま動けなくなってしまっている霜介にとって、水墨画との出会いは
まさに運命的!
声をかけた篠田湖山の才能を見抜く能力もスゴイ!
次第に水墨画に没頭してゆく霜介は
やがて、閉ざされた自分の心の中にあった
抱えきれない思いを作品へ投影し、見事な水墨画へと昇華させてゆけるようになる…
こうして、ようやく前へと踏み出してゆく青年!
清々しい物語だった
もう一つの見どころは、
水墨画の魅力が満載だったこと!
映像のなかにうまく取り入れられていた
一発勝負の迷いのない線と、
墨一色で描いているのに、鮮やかな色彩に見えてくる不思議な画面
筆跡の流れからは、風や水の流れまで感じさせる
本当に、奥が深い…
が、逆に!
ストーリー的には、ちょっと、浅かった
せめて、もうちょっと修行させてから
霜介に新人賞とらせてほしかったなぁ
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