線は、僕を描くのレビュー・感想・評価
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繊細で芸術的、だけどわかりやすい作品
暗い過去と向きあいきれない主人公に流星くんがしっかりはまっていました。周りの俳優陣も隙のないさすが〜と感じる演技でとても良かったです。
ストーリー内容はややご都合主義なところや説明不足な部分もあったけれど全体的にブレのない演出と演技でじっくり観ることが出来ました。
水墨画に出逢う青年の足跡
心にポッカリと穴の空いた青年が出逢う水墨画を通して、彼が足を踏み出す姿を描く。
誰しも全てが整い全うする人生はなく、何処かで躓き、方向を見失い、いろいろな経験を重なることでその人生が彩られる。
その姿を主人公の目を通して描くことで観てるものにも少なからずひたむきに進むことの大切さを実感させてくれる。
水墨画の世界に魅せられる、上品な青春映画
大阪に公開記念舞台挨拶で清原果耶ちゃんが来てくれると知って、ダメもとで申し込んでみたら、なんと当選!キャストが登壇する舞台挨拶って初めて行った。席は遠めだったけど、果耶ちゃん、いっぱい手を振ってくれてた!感激すぎた。
舞台挨拶に行くと決まるより前に、水墨画のお稽古をしてる祖母とこの映画を一緒に観に行く約束をしてたので、2回映画館で見ることになった、けど、2回目見ても確かな満足。果耶ちゃんのあの美しい水墨画の画伯姿を見られるだけで眼福って感じだった。
ちなみに、いつもは文句の多い祖母だけど、映画見終わったあと「良かった」って言ってて、なんか嬉しかったな。
湖山先生と湖峰先生の大きい作品描くシーンは圧巻で、撮り方上手くて実際描いてるみたいな迫力に圧倒された。湖峰先生、自由に生きてるあの感じであんなすごい絵描けるなんてカッコ良すぎ。霜介役の横浜さんも良かったな。あの水墨画描いてる時の子供みたいなキラキラした目ね。表情だけであそこまでギャップ出して表現できるのすごいよね。
ストーリーにそこまで新鮮味は感じなかったけど、冒頭の椿絵を見て霜介が涙してた理由が分かったとき、その切ない伏線にぐっときた。ストーリーに起伏が少ないって意見もあるみたいだけど、私は鑑賞後感良かったし、エンドクレジットまで水墨画がいかされた演出でまんまと水墨画いいなぁって感じさせられてたし、すごく好きだった。
優しさの四重奏
水墨画というニッチな世界を、ミニマムな世界で描く物語。想像通りに美しく、想定外に泣かされた(号泣)
ある意味では一番美味しい所は江口洋介が持っていくのだが、結果的にはそれで良かった気がする。水墨画の魅力も大事ではあったのだが、「喪失と選択と変化」こそが大切に内包されている物語だったと感じたので。四人とも演者は勿論、キャラクターも良かった。
日本の善いところを写した絵
普段の生活ではほぼ出会うことのない水墨画の世界。どこまでがリアルで、どこからが演出なのかもわからないが、ほんの少しでも雰囲気を味わえたのは、映画ならではの体験ですね。
横浜流星、清原果椰の若手2人が役としても、役者としても真剣に向き合っているのが、なんとも清々しいです。清原果椰の20歳とは思えない落ち着きようと、横浜流星の大学生っぽさが、役と実年齢の逆のギャップながら、妙にバランスが取れていて安心感がありました。師匠役の三浦友和が、伝統を守るパワハラ爺さんではなく、優しく優しく諭すところは、今どきの世相ですかね。江口洋介、富田靖子のベテランもしつかりアクセントを効かせていました。
ストーリーは「水墨画を通して、残酷な過去と向き合うまでの再生の話」で、それがすべて。ただし、周りの人たちがみな善良で、悪意がまったくないのが特徴。収まるところに全てが収まった、簡単なジグソーパズルのよう。何かの刺激を求めたりせず、完成された絵を見るのが目的で観れば、スッキリすること請け合い。ホッとする良作です。
好きなものを見つけた若者の成長記
冒頭から、水墨画の、圧倒的な迫力、生きているかのような生命力に心を鷲掴みにされ、作品世界に一気に惹き込まれる。本作は、そんな水墨画に魅せられ、直向きに水墨画に挑んでいく若者の成長記である。
本作の主人公は、大学生の青山霜介(横浜流星)。彼は、家族を失った喪失感を抱えて生きていた。そんな彼がバイト先で水墨画と出会い一瞬にして魅了され覚醒していく。巨匠・篠田湖山に誘われ弟子になった主人公は、戸惑いながらも、次第に、湖山の孫である先輩弟子の篠田千瑛(清原果耶)と切磋琢磨して、水墨画の世界に挑んでいく・・・。
私は、時代劇ファンなので、水墨画を見る機会は多いが、描画シーンを見たことはなかった。繊細さと豪快さを併せ持つ本作の描画シーンは圧巻だった。何より、鬼気迫る描き手の気迫、表情が凄い。己の想いを水墨画に注ぎ込んでいる感があり感動的だった。
主人公は、当初、手本通りの水墨画に拘るが、湖山に、自分の線を描けとヒントを貰い、自分の線を心血を注いで描いていく。何枚も何枚も納得がいくまで描き続ける姿に、水墨画を究めたいという主人公のストイックな想いが溢れている。演じる横浜流星が好演している。
湖山を演じる三浦友和の巨匠らしい佇まいが作品に落ち着きを与えている。湖山は主人公にも千瑛にも細かな助言はしない。ヒントを与えるだけ。水墨画を究めるためには、模倣だけではダメであり、独創性、自己解放が必要だからである。
一番弟子の湖峰役の江口洋介が良い味を出している。湖山の難問に苦悩する弟子達にさり気ない助言をして弟子達の成長をアシストする。裏方が多かったが、終盤の見せ場は流石。正しく能ある鷹は爪を隠すである。
ラストシーン。出来過ぎの結末だが、本作のクリーンな作風には合致している。
続編があっても良い。主人公と千瑛が、更なる高みを目指してしのぎを削る続編が観たい。
好きなものを見つけたら、迷わず挑んでいけ。本作のメッセージである。
水墨画の青春
映画館にて鑑賞
話題作で評価も高いので気になってた作品
あらすじは悲しみを抱える青年が水墨画家に弟子入りしないかと言われ水墨の世界に触れて成長していくストーリー
まず冒頭の弟子にならないかのシーンから引き込まれる
ありきたりな展開だが
三浦友和の自然体な演技に魅了される
リアルに感じるし人間味がある
また横浜流星も中々演技が上手く違和感なく見れる
横浜流星はどちらかと言うとパリピの役より少し影のある役の方が似合うのかな?
江口洋介もさすがで良いキャラクターを演じていて最近では主役よりも脇役の方が活躍してる気がする
清原果耶もいいのだがすこし若すぎる感は否めない
ストーリーの展開は悪くないが、少し盛り上がりにかける気がするし、ちはやふるの監督ということで少し青春色を足しすぎた感はある
原作はまだ読んでないがもっとセピア色なんじゃないかな?
また洪水で家族を失った設定もうーんって感じる
家壊れるくらいの事やのに柱とか椿残ってるとかもないやろって話やし
命を吹き込むとか言われているが
水墨に関しても明確な答えが出ておらず
湖山も千瑛に厳しくいうばかりで指導する気あるのか?ってなる
また友達A.Bの演技が酷く完全に白ける
怒りで震えるシーンなど全く表現出来てなく
主人公と同じでおいおいどうした?と感じた
もう少し別の役者いたんじゃないのか
最後とかは上手く纏めているように感じるし
yamaの主題歌や挿入歌も中々よい
またエンドロールもおしゃれだ
あまり青春映画感は少ないが
見終わった後前を向いて頑張ろうと思える気持ちの良い映画ではあるので機会があれば是非
横浜流星さんの細かい演技が素晴らしい
とても温かな作品でした。
悪い人がいるわけではない、ドキドキハラハラするわけではありませんが見ていると、三浦友和さん演じる湖山先生の言葉はおばちゃんの私にもスッと入ってきて感動しました。江口洋介さん演じる西濱さんもとてもおおらかで私もこうなりたいと思います。
最初の横浜流星さんの涙もとても印象的でした。関わる人達や水墨画を好きになり再生していく演技が繊細で素晴らしかったです。
応援したい、子供達にも見てほしいと思いました。
そしてラストシーンがとてもいいのです。
横浜流星さん、清原果耶の演技が素晴らしです。
細田さんも少ししか出ませんが笑いあり優しさが精一杯伝わりました。面白かったです。
水墨画を描くシーンは音楽が綺麗で高揚感でいっぱいでした。
私も筆をとってみたくなりました。
もう一度、観よっと。
原作既読です。この原作も本屋大賞なので、みなさん、原作もぜひ安心して読んでほしい。これがまた、いいんだ。
原作では、先生や兄弟子たちの立ち居振る舞いで、熟達者たちの異なる個性・力量のわずかな差を感じていくのと同時に、ともに水墨画を学ぶことになった同級生たちとの関係で、初心者レベルでの異なる個性・力量の差を、体感していくというストーリーになっており、これがまた秀逸。読んでるこちらも水墨画の奥深さに分け入った気がしてくる。途中でわかる "僕" の背景も、その中にストンと落ちて納得する。スムーズな静かな流れで話が進む。そしてラストは・・・ まあ、そこはぜひ、映画観るか原作読むかしてほしいですね。いいよね、オチ。(映画は少しおまけしてたけど)
原作の方は、「水墨画の世界を、少しでも文章で俺たちに知ってほしい」 という思いがほとばしり伝わってくる感じ。水墨画のひとつひとつのさすがに現役の水墨画作家が原作者だけのことはあると思った。
さて、映画。
映画は106分という限られた中での表現なので、どこにデフォルメしてくるのだろうと思ったが、やはり、"僕" が消極的である背景や、先生が僕を選んだ理由を解き明かしていく点をクローズアップしていた。「ひとりの青年の再生」 という話だったね。
タイトルは、「僕が、線を描く」 ではなく、「線が、僕を描く」 なんだよね。すべて観終わって(読み終わって)はじめて、このタイトルがストンと腑に落ちる。その点は、原作も映画も同じ。
一方で、原作では想像するしかない 「水墨画」 を実際に目にできる、その描かれ方を目にできる、これはやはり映画の力というか映像の力として圧倒的!
水墨画という今まで知らない世界を、"僕" の視点で次々と疑似体験していく点は映画も原作も同様なのだけれど、映画観たら、原作も読んでみてください。「水墨画」 の様子をいかに文字で表現しているか。さすが原作者が水墨画家だと思う。「墨を擦る」 「筆を横方向に払う」 というひとつひとつを、主人公とともにじっくり体験していくことこそが、この小説の根幹、主題とも重なる部分だと感じる。映画のかぎられた時間では、さすがにその部分はさっと流すしかできないので、結果として別々の作品になっているのだと思う。
清原さん(果耶)の役(千瑛)はもう少しクールな女優がやるのかと思ってたけど、栗山さん(千明)ではちょっと年齢があわないから、やはり清原さんが妥当なのかな。俳優としての腕は申し分ないしね。
今回は原作とどんな関係なのかな、と考えながら観過ぎたので、あらためて真っ白な心で再度観てからまた映画としての感想を書きたいと思います。
美人の無駄遣い
ちはやふる同様、そんな感じですね
前半は果耶さんのプロモーションビデオの様で素敵です
勿論、水墨画の世界観も面白い!
ただ、霜介君が何故選ばれたかが不明と言うか、納得がいかない・・・・
それだけです
大人たちもいい
柔らかな光と、今どきっぽい若者の純粋さがよかった。
無邪気に描いてる姿は本当に無邪気でかわいい。
水墨画も素直にすてきだと思った。揮毫会ライブ迫力がある。
千瑛の着物がすごく似合っていた。
江口洋介は惚れ惚れする。三浦正和もいいな。
富田靖子はギャグ風。
若い俳優たちもいいし、熟練の俳優たちもいいなと思える。
本質を見る、とか、土と共に生きる、とかはちょっと古いかなぁと思った。普遍的ではあるんだろうけど。
白人に評価されて箔つけるのはもうやめようよ…とがっかり。「美人すぎる〜」も無批判に取り入れるとシラケる。
現実の水墨画界はきっと高齢化してるんだろうけど、現代美術のように若者の集う場になっていた。モノクロでモダンアートっぽいからけっこういいかもと思った。
感動!
予告をみて気になっていたので観に行きました!
横浜流星さんが演じる青山霜介と
清原伽耶さん演じる篠田千瑛はとてもよかったです
湖山が描いたあの龍の水墨画!
「あっ」と言って失敗したのかと思いきや
そこから少し考え再び描き始め完成、、
とても迫力があって感動しました!
映画に出てくる水墨画の作品の数々は実際にみてみたい
と思う物ばかりで凄かったです!
語彙力がなくてすみません笑
個人的に今年観た映画の中で
上位に入るほど素晴らしい映画だったと思います😊
いろんな人に観てもらいたい映画です!
素晴らしい映画をありがとうございました☺️
水墨画って深い~
以前、営業先の階段に飾ってあった水墨画見てから、興味はありました。書道を習っていたこともあり、墨をするシーンは懐かしい。
墨の濃淡、ダイナミックさと繊細さが描かれて劇中、思わず拍手したくなりました(笑)。流星くんが一生懸命、描いてる横顔が凛々しくて美しい。ストイックで努力家な流星くん、今後も楽しみ。江口さんの作品もステキすぎて目を奪われた。江口さんも役柄でガラリと変わる演技力がすごい。続編があれば観たいと思います。
心を描く
穏やかな気持ちになりました
悲しい訳では無いのですが、何故か3回も
泣いてしまった💦
水墨画は出来ませんが、自分も心の中で
気持ちが穏やかになり、落ち着きました
悩みのある人、ぜひ見てほしい
見た後に、なんだか悩みがスッキリしそう…
横浜流星くんも良かったけど、今回は江口洋介さんが
すごくいい役柄だったと思います
迷っているなら、是非おすすめします
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