劇場公開日 2022年10月21日

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線は、僕を描くのレビュー・感想・評価

全253件中、21~40件目を表示

5.0家族を亡くした喪失感からの水墨画を通じての再生ストーリー。 水墨画...

2023年7月17日
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鑑賞方法:CS/BS/ケーブル

家族を亡くした喪失感からの水墨画を通じての再生ストーリー。
水墨画と音楽、映画の空気感がすごく素敵。
心地よい空気の中でストーリーが展開していく。
キャストも良かった。江口洋介もまさかの絵師だったという。すごく中和する役柄が良かったし、キャストそれぞれがそれぞれの世界観がよく出ていて良かった。
自分らしい線を見つけ、線が僕を描く。
人生と線を重ね合わせる。背中を押してくれる素敵な映画がでした。

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よっしー

3.5自分の線を見つける旅

2023年7月15日
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鑑賞方法:CS/BS/ケーブル

一生、自らの線を探し続ける旅のような世界。
自らの線を見つけ、線を描き、それがまた自分を描く。
白い半紙に描かれる自由で無限の水墨画という世界。
水墨画を習いたくなる作品。

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上みちる

4.0奈落からの再生青春ドラマ

2023年7月13日
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鑑賞方法:映画館

知的

水墨画という、常人にとっては何だか縁遠くて高尚な芸術の世界に、偶然踏み込んだ一人の青年が、その魅力と奥深さに魅了され、それまでの生き方そのものをリセットしていく青春ドラマです。
百人一首を題材にした『ちはやふる』のような、芸道に全力を懸ける青春熱血ストーリーのような体裁をとりながら、実は無気力・無表情・無感動という主人公の精神の奈落の日々からの再生の物語です。
本編巻頭での主人公の寄せアップの長回しは、いきなりの映像としては違和感があるものの、これが本編を通じた伏線になっていることがラストで分かってきます。

徹底して主人公・青山霜介の一人称で描かれますので、主人公の視野にないエピソードは一切出て来ず、映像は忠実に主人公の日常行動に従って展開します。そのため話が非常にシンプルに進み、観客は青山霜介の日常に連れ添い疑似体験していきますので、スクリーンに自然と没入していきます。
水墨画という馴染みのない深遠な世界を殊更に解説しようとはせず、基本に触れつつも決して理屈っぽくなく、誠に取りつきやすいものとして描いていて親近感が持てます。特に人間国宝の水墨画の巨匠・篠田湖山に扮する三浦友和の、飄々として気さくで人当たりの良い、けれど根は頑固で教え下手の無器用なキャラクターが、水墨画という壁を低くしてくれます。
ラブロマンス、アクション、サスペンスといった要素は一切なく、芸道ものによくある、芸を極めるために不休不眠で刻苦精励するような悲壮なシーンも少なく、穏やかで淡々としたリズムで進みますが、それが却って奈落からの再生を際立たせます。
主人公を演じた横浜流星、兄(姉?)弟子の清原果耶、互いに紆余曲折しつつも一つの道を究めようとする、それぞれの青春像を爽やかに演じました。

ラスト二人が描く水墨画のカットが続く中、本作の重要なモチーフでもある、本来モノクロである水墨画の椿の花が、私にははっきりと鮮やかな赤い椿に見えました。

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KeithKH

4.0水墨画に魅了

2023年7月10日
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 あまり観ないジャンル。でも横浜流星と清原果耶、推しの若手2人が出るんだから観なければ!
 家族を失った喪失感から水墨画に目覚めた青年が周りに支えられながら成長する姿がとても清々しく描かれていて、水墨画の美しさにも魅了され、観賞後に爽快感をかんじられる。
 ソウスケが湖山先生に見出される場面は、映画ならでは、実際にそんな恵まれたことはほとんどないだろうが、そんな出会いや友達も優しい。
 見所は湖山先生と湖峰さんが描く場面。湖峰さんが先生の代役で龍を描く場面、Tシャツを筆がわりに、とてもカッコ良い場面。あれは画家の小林早雲さんが海外で筆を持っていなかった時にいきなり壁に描いてくれと頼まれて着ていたTシャツを脱いで描いた事があったらしい。凄いなあ。
 主演2人の他、ベテラン勢の演技ももちろん素晴らしく、水墨画にも興味を持てた良作でした。

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アンディぴっと

4.5横浜流星くんの静かな演技が新鮮

2023年7月5日
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水墨画というあまり知られていない世界のことがとても簡潔に自然に語られていて、知らなくてもいつのまにかその魅力に浸っていた。
アクション派のイメージが強い横浜流星くんが、水墨画の魅力にハマっていく。心に深い傷を受けていた彼の止まっていた時間が動き出す。押し込めていた気持ちが筆を通して浄化されていくようだった。
彼の繊細な心に気がつき、声をかける水墨画の巨匠、湖山を三浦友和が演じて、素晴らしかった。味のあるいい役者になったなぁ。
静かに感動できる映画だった。

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ニョロ

3.5「ちはやふる」の水墨画バージョン。

2023年6月29日
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鑑賞方法:CS/BS/ケーブル
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tochi06

4.5一言「劇場で見ても、良かったかも」。

2023年6月28日
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原作の詳細あんまり覚えてない(失礼)。
これはこれで見ました。

はっきり言おう。
主人公があまり惹かれるものがなかったんです、終盤まで。
でもそれは「自分の過ちから逃げられず、前にも進めていない」。
戸惑っている若者と思うと、まあこんな感じかと。

主人公を水墨画に導く先生役が、三浦友和さんで。
これがねー、さすがですねー、泣いちゃう温かさなんだなー。
終盤ほろっときました。
まだまだ主人公を後押しするキャラ、個性豊か。

あと、劇中のBGMが水墨画のリズミカルさを表してたし。
エンドロールも、おお!とかっこ良かった。

⭐️今日のマーカーワード⭐️
「できるか、できないかじゃなく。
やるか、やらないか」

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ゆき@おうちの中の人

4.0やさしく心に入り込む作品でした

2023年6月25日
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鑑賞方法:CS/BS/ケーブル

楽しい

知的

主人公のそうすけのガツガツしたキャラクターではなく、いい意味で流されやすく、自信を持てていないという性格が入りこみやすかった。他の登場人物も皆芸術家でありながら、人間味を帯びた堅苦しくなく身近にいそうと思え、肩の力を抜いてみられる作品だった。水墨画という全く知らない世界のことを少しだけ垣間見れてよかった。
前日に「あきらとアキラ」を見て、江口洋介と横浜流星がエリートバンカーの役で全く別人だったので、余計に楽しめた。

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ヒロ

2.5音楽と絵の迫力で魅せるも小綺麗すぎたかなぁ

2023年5月31日
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2022年劇場鑑賞86本目 佳作 59点

清原伽耶目当てで鑑賞

まあ横浜流星は外さないけど、、なんかこう上手く言えないけどその他の若手俳優よりも上手く演じてますよ感が拭えない。必要十分にこなせるけど本当の部分で期待や想像を裏切ってきたことがない、、、声はすごく良いと思う。淡々と沈むような声質はグッと押し寄せてくる感じがする

お目当ての清原伽耶ですが、相変わらず真面目なムスッとしたキャラクターが多いけど、凛としていて暫くこの手の真面目な役は十八番になるだろうなあと引き続き思ったし、2.3年いないくらいに松坂桃李みたいに真面目役以外で一皮剥けて欲しいです

作品についてですが世間の評価ほど高評価に感じなかった、というのも結局当方には2時間にわたる水墨画の世界に魅了を感じなかったからで、のめり込めなかった原因です

大学時代、悶々とした日々に転がったチャンスや機会を掴み魅了されそれで生きるのを決めるほどの何かに出会える方が稀で、ある種これに憧れを持っている人が大多数を占めているからこそドラマになる青春群像劇なんだろう

何かに出会える人生でありたいですね

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サスペンス西島

4.0山崎賢人

2023年5月21日
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鑑賞方法:DVD/BD

泣ける

幸せ

萌える

何をどう勘違いしていたのか、山崎賢人が主演だと思っていた。
観始めて違う??横浜流星?
この勘違いに最後まで引きずられた。
ずっと山崎賢人だったらなぁという思いが残った。
横浜流星は嫌いじゃないが、強さが出すぎていて繊細さが感じられない。
私の勝手な思い込みで真っ新な見方ができなかった。

それでも水墨画の世界は幻想的で美しく、
それに関わる人々の心象風景を静謐に浮かび上がらせていた。
若い頃はこういう静かな映画は大画面でなくてもと思っていたが、
この作品は雑念の入りにくい映画館で没頭したかった。
近隣で上映はあったが、タイミングが合わなかったのが返す返すも残念。
三浦友和、江口洋介の佇まいが心地よかった。

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みみず

4.02023/5/8鑑賞

2023年5月8日
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静かな時間
流れる時間を忘れるほど日本の文化の美しさに浸れた

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虹孔雀

5.0原作付きの映画化としては出色の出来

2023年4月29日
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鑑賞方法:VOD
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Equinox

3.52023 62本目

2023年4月29日
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萌える

絶対つまらないと思ってたがそんなことはなかった。1つの芸術を魅せられました

かやちゃんがかわいすぎる笑
それだけでも観る価値ありました

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しゅん13

4.0線が変える世界、線で変わる世界

2023年4月28日
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鑑賞方法:DVD/BD

知的

「真っ白な紙にある無限の可能性」
この言葉に惹かれました。
人それぞれ持って生まれし違うものは山ほどあると思います。性格や価値観、容姿。それと同じように人によって書く線も違う。
この作品を鑑賞して、人間には全てにおいて無限の可能性があると改めて気付かされました。
霜介が放った「何もないところにぽつんとある感じがいい」
その何もないところに生まれる奇跡に感動しました。
「ちはやふる」チーム再結集で誕生したこの作品。
一本の線が描きだす水墨画の美しさに震えました。

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あおねる

4.0本質を描く、思いきりの線

2023年4月17日
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鑑賞方法:VOD

泣ける

幸せ

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しゅうへい

3.5画は、僕を描き変えていく

2023年4月9日
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鑑賞方法:DVD/BD

泣ける

悲しい

幸せ

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近大

3.0分かり易い芸術とは?

2023年4月1日
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鑑賞方法:DVD/BD

TSUTAYAは新作5本レンタルすると1週間レンタル出来るので4本選んだあと、もう1本何にしようか迷い、たしか一般評価が高かったと記憶していたので本作を借りました。原作は未読です。
主演は横浜流星ってことで、私は『流浪の月』で見た若手俳優さんでしたが、『流浪の月』と同じ役者には見えませんでした。
テイスト的には青春映画の雰囲気で『ちはやふる』の監督さんだったのでなるほどでしたが、個人的にはう~~んという感じでしょうか。
物語は冒頭から何の必然性もなく話がトントンと進み、物語の為の物語という感じで途中で本作はテーマよりも水墨画の美しさのデモンストレーションをしたかったの様に感じられました。なので、その点では成功していたと思います。
作品としては、三浦友和が出演していたので例えば『ケイコ目を澄ませて』と比較すると、『ケイコ~』の方のオーナーは寡黙であり、本作の先生は饒舌であり、他の登場人物も全て同様でした。
そうした脚本や演出の違いで、本来観客が感じなければならない物語の核心を『ケイコ~』の方は映像から読み取る作業を(観客は)要するのですが、本作は台詞と演出ですべて理解できる親切設計の作品になっていました。
映画をあまり見ない観客にとっては非常に分かり易いのでしょうが、映画を見慣れた観客にとっては読み取る楽しみを奪われてしまっているので、残念ながら物足りなく感じてしまいますねぇ。

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シューテツ

3.5かなりオリジナル突っ込んでる

2023年3月25日
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鑑賞方法:DVD/BD
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背中にエンジン

4.0力みの無い、青春映画。

2023年3月24日
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鑑賞方法:映画館

楽しい

知的

幸せ

私事ですが、幼い時から書道をやっています(下手の横好き程度ですが)。
書道と水墨画ってジャンルは全く違いますが、筆遣いや墨一色だけで表現する事など物凄く親和性が有って、昔から観るのは大好きでした。

そんなテーマのお話で、個人的に大ファンの清原果耶さんが出演と聞き、イソイソと観てきました。

白い紙を前に筆を持った時の緊張感…、観ていてゾクゾクしました。一度筆を下ろしたら、もう後戻り出来ない感覚はやってみないと分からないものです…。「線を書きなさい」も同じだなぁw。

なんて話はさておき、主人公が全くの初心者設定のお陰で、自分も一緒に入門したような感覚で、とても楽しく鑑賞しました。ドタバタした展開は無く、ただ真っ直ぐに水墨画と向かい合う、坦々として静かなんだけれども心的葛藤はスゴく激しい、素晴らしい青春映画だと思いました。

技術レベルは違えども、どんな名人でも悩み、壁にぶち当たる様子は、本当に観ている此方も苦しくなる程で、清原さんと主人公、それぞれの葛藤が本当にツラくて、でも悩んでいる姿が何とも眩しくて、つい涙が出そうに成りました。

後半、ただの助手かと思っていた江口さんが、あんな豪快な画を描く画家なのだとは思わなくて、あのシーンはちょっと笑ってしまいました。師匠とも全~然違う画風でしたしねw。

それでも最後、主人公の彼が「何かを」乗り越えた時、その眼に見える風景は一変したんだろうなぁと感じて、我事の様に嬉しかったなぁ。
清原さんの吹っ切れた際に見せた笑顔も、本当に素敵でした。

三浦友和さんは、いよいよこういう役柄もこなせるお歳に成ったんですねぇ…(あんなに大人しい「師匠」は羨ましいですよw)。
昔、黒革ジャンの刑事だった頃が懐かしいww。

水墨画を主題とした小説(原作)は解りますが、それを映画化するのは相当に大変だったと思います。
表面的な芝居ではなく、心の内を覗かせる様な抑えた演技に惹き込まれました。

賞レース等とは無縁な、のどかで穏やかな作品ですが、個人的には2022年一番だと思えた佳品でした。

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こっこ

4.5幽玄の世界へ

2023年3月23日
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鑑賞方法:CS/BS/ケーブル

家族を不慮の事故で亡くし生きるチカラを無くした
青山霜介(横浜流星)
友人に頼まれた搬入のアルバイトは国宝級の水墨画家・篠田湖山(三浦友和)の
門下生の展覧会だった。
原作の室内会場から、戸外のお寺の境内への場所変えが効果的でした。
そして霜介は思いもかけずに湖山から
「弟子になってみないか?」
と言葉をかけられる。
ずぶ濡れの迷い犬を拾うように、湖山は霜介の心と身体に栄養のある物を
惜しげもなく与えてくれた。
「喪失と再生そして出会いの物語」
この使い古されたフレーズが、艶やかで愛溢れたそれでいて静謐な
美しい映画になりました。
稀に見る心地よい映画です。

水墨を描く筆とコラボして躍動する音楽。
音楽を作曲した横山克の役割は大きかった。
即興の水墨画の実演。
篠田湖山の筆にかかると、真っ白い紙が【夢幻の宇宙】に変わる。
水墨画が本当に美しく力強く素晴らしい。
大きな鷺(サギ)が翼を広げる即興画はほんとうに鷺が飛び立つようだ。
そして水墨画の魅力を伝えた原作者の砥上裕將の原作も水墨画の今後に
大きな一歩を刻んだと思います。
原作も水墨同様にモノクロームの印象でした。
モノクロームの物語を美しいカラーに変えた脚本の素晴らしさ。
そして華を添えたのは清原伽耶の存在感と美しさ。
横浜流星の澄んだ瞳。
三浦友和の国宝級の文化勲章受賞者なのに「軽やか」「柔軟」
原作でも篠田湖山は驚くほど偉ぶらない人で、それだけで感動的な人。
権力者にならないお年寄りとして、魅力の極みでした。
一番弟子の西濱湖峰の江口洋介。
最近は大物役が多いので、こんな軽みのある飄々とした人物が
とても新鮮に映りました。
彼のお料理もとても美味しそう。
室内装飾や食器、テーブル、椅子、何もかもセンスが溢れます。
美術の五辻圭。
撮影の安藤宏樹。
水墨画監修の小林東雲。

水墨画の実演(笑)
なんというんでしょうね。
即興ですかね。

黒と白のグラデュエーションの中に秘める【無限の可能性】
原作にもありましたが青山霜介が食い入るように見つめる千瑛の薔薇。
篠田千瑛(清原伽耶)の薔薇の画。
薔薇の花弁を重ねて行き、最後にビロードの黒を深々と重ねる。
漆黒が《真紅のビロード》に本当に見えるのですね。
原作者は砥上さんは実際に水墨画家。
若い人が何かに打ち込むキッカケを与えたと思います。

線は僕を支え、
僕を救い、
進む道を教えてくれる

心打たれました。

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琥珀糖