かがみの孤城のレビュー・感想・評価
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謎だらけの世界が、物語の「核心」。
2018年の本屋大賞を受賞した時に読んで感心した覚えがある。とてもよくできた作品で、きっと映画化されるとなんとなく思った。それが今回アニメ映画として制作され、公開を楽しみにしていた。現実なのか空想なのか分からない城が主な舞台である。城が絶海の孤島にあるというイメージはなかったが、より視覚的に孤絶した感じがよく出ていた。城での日常生活の描写があまりなく、その点は原作に比べてやや物足りない印象がある。登場人物の少年少女達もとてもよく特徴をとらえていてよかったと思う。声優もキャラクターにぴったりあっていて気持ちが伝わった。
物語は、それぞれの事情で学校に通えなくなった中学生達を描いています。この時期に特有の繊細な心情がうまく表現されています。傷つきやすいけれど、自分で戦うすべがないもどかしさを持つ年代への共感がこの作品の魅力になっています。
異界へとつながる魔法の鏡や不可解な城、オオカミの被り物をした幼い少女など最初から謎だらけです。しかしこの謎こそが物語の核心であると分かると、その不思議さに大きく心を動かされました。「オオカミさま」の遊び心にあふれた思いやりに触れた時に、何かしら救われた気持ちになります。少年少女達は、城での記憶は失くしてしまったが、皆で力を合わせた経験は彼らを見事に成長させた。きっと城を出てもたくましく生きていくと思わせてくれるエンディングでした。
原作を知っているだけに、映像化の魅力は感じつつも物足りなさも感じてしまい、映画と小説は全く別の表現方法だと思った作品でした。
ありがとう、原作ファンより
原作も何も知らずに観に行きました。
良質な小説
弱き者たちの声なき声の代弁者
『ハケンアニメ』と同じ原作者❗️
しかも本屋大賞受賞作というのに、さしたる理由もなく未読のままでしたが、映画を味わううえではすべてが新鮮に感じられて良かったかもしれません。
原作者の辻村深月さんは、『スロウハイツの神様』を読んだだけでも相当な映画好き、漫画好き、アニメ好きなことが分かりますが、この作品で色々な謎が解き明かされていくテンポと伏線回収の納得感と感動は、まさに〝映画的面白味〟がガッツリ詰まっていると感じました。
このアニメを作った方々(もちろん、声優さんも含めて)の情熱と力量の賜物なのだと思いますが、元の原作自体の骨組みがしっかりしているからこそだとも思うのです。
辻村深月さんは、自分で声を上げるのが難しい立場の方々に、とても優しく深く寄り添う姿勢が素晴らしい作家だと尊敬してます。
『朝が来る』もそうでした。なかなか声を上げることのできない弱い立場の人たちは、なぜ自分が追い込まれなければいけないのか、ということも分からず、そもそも誰に対して何をどう訴えたらいいのかも分からないことが大半です(イジメ被害者の当事者には、訴えるべき相手は、加害者の同級生なのか、見て見ぬ振りの友達なのか、先生なのか、親なのか等を判断する精神的余力はありません)。
追い込まれた者たちの声なき声が、この映画を代弁者として、見た人の心に深く届いてきます。
帰りはこの原作本を購入するために、書店に寄り道します‼️
涙腺崩壊
かなりの色んな人の評価が高ったので…
せっかく年初めの元旦にえぇ作品を!なんて思いつつ,あまり私自身観無さそうな作品に手を付けてみた。
どっかの誰かが「ビックリする程の良作!」なんて台詞を訊いちゃったが為、観なきゃならんような気がして鑑賞してみた。
非常に勝手な上から目線で語っているかもしれない…。
シナリオ自体は非常に善い!と思えたのだが、私からの観方をすると,どうもいかんせんアニメにした事に寄って、子供っぽく?安っぽく?観えちゃい(アニメ全てがそうなっちゃう訳では決して無い事は強く云いたい処なので!)申し訳ないが,私的に作画?と言う言葉に値するのかな?の説得力に欠けていやしないかい?で何処かで損をしちゃい,何処かで評価自体が下がってしまう要因が有るように想われた!のだが…
実は土台?若しくはベース?素材?自体は非常に面白い筈なのに…⁉️,
良かった
正月最初の映画がこれでよかった
Eテレでやってそうな
今でも遅くはない!
でも、もっと自分が若い頃に観たかった。
知りたかった。
そうしたらもっと強い自分になれたんではないか?と思ってしまうほど。
実はこの作品全くしらなくて、レビュアーさんが下調べしないで観にいったほうがよいとコメントされてたので素直にその状態で観に行きました。
…ありがとうございます!
ほんとなんにも知らなくてよかった!
声優陣も、忖度なしに選んだ感じしましたね。
キャラクターと雰囲気が合ってました。
物語は現実だけどファンタジー、違和感なくはないけど、ストーリーが進んでいけば入り込めます。
入り込めたがゆえに、途中怒りが込み上げたり涙が出たり、自分の感情を揺さぶられ続けてホント大変(苦笑)
エンディングに向けても中だるみすることなく話は進み、なんとなくわかってたけどそうだったんだぁとか思いつつ終わります。
ただ、
ちょっと映画だけでは不明な箇所、疑問?が多々あったので、原作を読んで補正したいかなぁと思いました。
なかなかよいのでは。
原恵一監督ということで観てみました。
結構、後半がヤバい。
内容が内容なだけに派手さはないですが、
ささる人にはささると思います。
2回観ると物語のつながりや発言や細かい演出にも気づけると思います。
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1/28
ポストカードが追加された影響か、上映回数が減っている中、地元では動員が増えているようで7割くらい席が埋まっていて驚いた。
親子連れ、小学生も多かった。ジワジワ伸びている感じ。異質なんじゃないかと。
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結構繰り返しみました。
こころの部屋で一瞬取りかけた本は、
The Wolf and the Seven Little Kids
これを取りかけて、本棚に戻してから赤ずきんちゃんの本を取っている。
結構細かいところにネタを散りばめてます。
現実とファンタジーの入り混じり
原作の入門書
原作のファンです。
原作のファンで、今回楽しみにしていました。
結果的には良かったと思います。どこも端折られることなく、描くことができた、というか、原作を大切にしている姿勢は伝わりました。一つ、気になるのはオオカミと七匹の子やぎの絵を借りてたのに、最後、鏡に入る時に、持ってなかったよな、ていうところ😓
そんな小さいところだけど、あれ、返せないじゃん。て。思いました。あと、最後オオカミ様が(善処する)と言った時の声のトーンがイメージと違う気がしたけど、よく考えたら変えた方が、オオカミ様の心情が描けていいな、と感じました。最後エンディングで、みんなのその後が描かれたら、良かったな、と思いました。特に、アキ、あれからどんだけ苦労したのか描いてほしかったな。昴がゲームエンジニアになっていくのも描いて欲しかったな。
いろいろ注文はあったけど、総じてガッカリすることなく最後まで楽しめて、もう一度原作を読みたくなりました。みんな、豊かな人生を生きれたのだと、感じれて、お姉ちゃんの思いも伝わってすごく良かったです。
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