生きててよかった
劇場公開日:2022年5月13日
解説
自身もプロボクサーという経歴を持ち、「南京!南京!」や「レジェンド・オブ・フィスト 怒りの鉄拳」など中国を拠点に活躍する俳優の木幡竜が、リングでしか生きられない元ボクサーを演じる格闘アクション。長年の闘いで身体がむしばまれたボクサーの楠木創太は、ドクターストップにより強制的に引退を迫られていた。闘いへの未練と執着を捨てきれぬ中、楠木は恋人との結婚を機に引退を決意する。楠木は新しい生活を築くために仕事に就くが、何をやってもうまくいかず、社会にもなじめず苦しい日々を送る。そんな中、楠木はファンを名乗る謎の男から大金を賭けた地下格闘技へのオファーを受ける。一度だけの思いで誘いに乗った楠木だったが、久しぶりのリングで忘れかけた興奮がよみがえり、楠木はふたたび闘いの世界にのめり込んでいく。その高揚感は彼にとって何物にも代えがたいものだった。監督・脚本は「くそガキの告白」でゆうばり国際ファンタスティック映画祭で審査員特別賞ほか4冠を獲得した鈴木太一。
2022年製作/119分/PG12/日本
配給:ハピネットファントム・スタジオ
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2023年2月19日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:CS/BS/ケーブル
鎌滝恵理、存在感十分な熱演でした。
とても良かったです。
引き込まれました。
2022年12月2日
Androidアプリから投稿
戦うことしか知らぬ故に不器用に、無様に、熱く生き抜いた漢の物語
凄く良かった。
主演の木幡竜は日本ではちょい役でしか見たことなかったけど、味のある演技が良かった。絞りきった身体も泥臭いアクションも良い。特に最後にボクシングスタイルに戻るのが最高にかっこいい。それに金的、噛みつきも使って何がなんでも勝つって意志が凄く良かった。
ヒロインの鎌滝も自然な演技と気合いの入った濡れ場が良かった。最後の応援もグッときた。
ただ、愛する人が傷つくのを見たくないのはわかる。だから試合を見に行かないのもわかる。でも愛する人が命がけで戦ってる最中に他の男とセックスして現実逃避するのは理解できない。
親友役の今野も良い演技。冒頭の刺されて死ぬシーンは下手糞だなって思ったけど。それ以降のシーンは普通に良い。演じ分け上手くね?やっぱコント師は演技も上手い。もう芸人っていうか役者だよ。
アクションが園村監督だったから凄く期待してたけど、ヒドラみたいな綺麗さは無いものの、泥臭くリアルなアクションで見応えありました。
最後の試合後にでっかく『生きててよかった』の文字が出てからすぐに試合後のシーンに移ったけど、一旦クレジットを挟んで時間を置いた方が良かったかも。
2022年6月14日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館
生きててよかった・・・うん、そう思ったんだろうけどさ、自分の生きがい、生きてるって感じるところに身を置くことができたんだからね。でもね、なぜかしっくりこない。
だって、「それ以外では死んでいるも同然」ってのは社会に溶け込めないってだけの理由ではないはず。彼にとっての「闘い」ってなんだったんだろう?がわからないんです。
生きていると感じる「何か」が彼にはあったはず。それを「闘い」のみに置いているとしか見えないから本作は薄く感じるのです。矢吹丈のような戦う理由をちゃんと語ってほしい。
その辺りがおざなりなのに、自分勝手な「幼なじみ気取り(に見える)」の自己中三人で勝手に騒ぎまくり、話をやたらこねくりまわしていき、「?」なエピソードが立ち並び自己完結していくから、あぁ物語を厚くしようとしているだけなんだろうなぁ・・・って冷めていくのです。とにかく色々と回収されずにただただ突っ走るわがままストーリーでした。
ロッキーオマージュ、結構ありましたね。エイドリアンの赤いベレー帽とか。けど、残念ながらロッキーのようなカタルシスはなかったなぁ。もっとシンプルでもよかったんじゃないかな?
格闘アクションはよかったなぁ。
2022年6月7日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館
素直に、よかったなあという感想。脚本もキャストも。さすが元ボクサーだという主人公役木幡竜も、薄幸感漂う恋人役も、役者が板についてきた今野も、みないい雰囲気をもっていた。それに、あんな胸締め付けられる(そしてちょっと笑える)セックスシーンもそうはない。
結局、自分が生きているって実感を持てないと、死んでるも同然って人なんだろうね、楠木は。それで本人はいいだろうけど、周りはどうなのよ?って心配になりながら見届けていると、やはりそうなるかってラスト。でも、そこには悲しさがないんだよな。すごいよ楠木。こんな人生、誰にもマネはできない。