英国ロイヤル・オペラ・ハウス シネマシーズン 2021/22 ロイヤル・オペラ「トスカ」

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英国ロイヤル・オペラ・ハウス シネマシーズン 2021/22 ロイヤル・オペラ「トスカ」

解説

世界的に知られるイギリスの歌劇場ロイヤル・オペラ・ハウスで上演されたバレエやオペラの舞台を映像化し、映画館のスクリーンで上映する「英国ロイヤル・オペラ・ハウス シネマシーズン 2021/22」の1作で、歌姫トスカと画家カヴァラドッシの恋の行方を描いたプッチーニの名作オペラ「トスカ」を収録(2021年12月15日上演作品を収録)。ナポレオン率いるフランス軍がヨーロッパを席巻していた1800年のローマ。革命思想を持った画家のカヴァラドッシは教会で絵を描いていたが、そこに脱獄した政治犯のアンジェロッティが逃げ込んでくる。一方、人々に恐怖感を与えて権力をふるう警視総監スカルピアは、以前から美ぼうの歌手トスカに目をつけており、トスカの恋人であり逃亡犯を助けたカヴァラドッシを処刑し、彼女を手に入れようと企む。トスカは、そんなスカルピアから、恋人の命と引き換えに一夜を共にすることを迫られるが……。

2022年製作/199分/G/イギリス
原題または英題:Royal Opera House Live Cinema Season 2021/22: Tosca
配給:東宝東和
劇場公開日:2022年3月11日

スタッフ・キャスト

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(C)KENTON

映画レビュー

4.5こんなにドラマティックかつサスペンスフルな内容だったとは

2022年3月7日
PCから投稿

恥ずかしながら、ROHシネマシーズンを鑑賞したのは初めてだった。しかも「トスカ」となると自分にとって未知なる体験で、時代背景もストーリーも、ましてやどんなジャンルなのかもわからない。わからないことづくめでの鑑賞ながら、単刀直入に言って本当に楽しめた。こんなにもサスペンスフルな内容だったとは。オーケストラピットに女性指揮者が颯爽と現れ、スッと息を吸ってタクトを振り下ろす瞬間から、全てが一変した。プッチーニが創り出すドラマティックなメロディ、迫力ある歌声に芯から突き動かされる感じ。物語に小難しさはなく、むしろ直球のエンタテインメントとして120年以上も観客の心をかっさらってきた堂々たる自信みなぎる。生の観劇ではなかなか目の行き届かない細部や、演者の表情、歌声を放つ身体の躍動さえ感じられるのが嬉しい。そしてもう一つの主役、ロイヤルオペラハウスの空気をこれほどじっくり浴びることができるのも最高だ。

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牛津厚信

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