恐怖分子
劇場公開日:2015年3月14日
解説
遺作ともなった「ヤンヤン 夏の想い出」などで知られ、1980~90年代には台湾ニューシネマを牽引した鬼才エドワード・ヤン監督が86年に手がけた長編第3作。80年代の台北を舞台に、都会に暮らす人々の不条理や孤独を浮き彫りにした群像劇。少女シューアンがかけた1本のいたずら電話によって、カメラマンとその恋人、女性作家と医師の夫、その元恋人、不良少女、刑事など、何のつながりもなかった人々の間に奇妙な連鎖反応が生じ、やがて悲劇が巻き起こる。日本での劇場初公開は1996年。2015年、デジタルリマスター版が公開。
1986年製作/109分/香港・台湾合作
原題:恐怖分子 The Terrorizers
配給:フルモテルモ、コピアポア・フィルム
日本初公開:1996年
スタッフ・キャスト
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映像の中の静的な構図も,動的な動きも光のとらえ方もとても良い.とても重たいシナリオだけれど,終始見せられる風邪の吹き抜ける描写によってとても軽やかに描かれているのもいい.
3.0.
2019年4月29日
PCから投稿
鑑賞方法:DVD/BD
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自宅で'86年の香港・台湾合作を、デジタル・リマスター版にて鑑賞。三組のカップルの運命が複雑に交錯し、不幸が産まれる物語。黒バックのスタッフロールから始まり、全編に亘り独特のリズムが展開を支配し、BGMが殆ど無い。登場人物を突き放した様な引きの映像が多く、電話のシーンが多い。個々のエピソードが積み重なり、三段論法の如くエピローグに集約されて行くが、本筋や主人公を絞り難く、誰目線で観るかによって印象が変わりえる。チロチロと舐める様に愉しむ古酒の様にじっくりと時間を掛け、鑑賞したい一作。60/100点。
・説明を排した様な作りは、破綻せずとも中途半端なシーケンスやシナプスから放り出された様な登場人物があり、中でも物語の核となるW.アン演じる混血の“シューアン”のその後が気になった。
・鑑賞日:2016年4月6日(水)
2018年11月7日
PCから投稿
鑑賞方法:CS/BS/ケーブル
主人公はサラリーマン、妻は小説家を目指しているが、ペンが進まず浮気したり。
一方、母親に軟禁中の不良娘がいたずらで偶然浮気妻に電話する。
主人公は昇進の話があったのだが・・・。
自分で自分を追い詰めていく様がとても怖い。