余命10年のレビュー・感想・評価
全419件中、201~220件目を表示
自分のために書いた小説。
原作者は亡くなっているからこれはドキュメンタリーなのかとまず思った。しかし小説だから自身の願望(妄想)をフィクションにして生きた証を残したのだろう。難病で長く生きられないと知った主人公の心の動きが美しく描かれている。家族や友人達との関係もリアルである。最初の内は、淡々としている茉莉に、寿命が短いことをあまり深刻に受け止めていないのか、半ば人生を諦めてしまったのかと感じていた。しかし、そうではないことが和人との関係が進展していくにつれて明らかになっていく。本当は泣きたいし叫びたいのに無理に抑え込んでいただけ、自分の理不尽な境遇に怒っているが、感情を露にしたら家族を悲しませるだけだと思っている。和人に対しては、自分を愛してくれたことに感謝して、彼の為を思って別れてしまうのは切ない。命の終わりが近づいた時、本当なら将来二人に訪れたであろう幸せな時間を想像する姿は悲しすぎるが、確かな幸せがあったことを思うと幸せな人生ではなかったかとも思う。
主人公の目線で自分のために書いた小説だと思う。茉莉以外の人物は、作られた感が強い。茉莉に対しては、内面を理解するとどんどんキャラクターに入っていけるが、和人は都合のいい相手役にしか見えない。まるで、路傍に捨てられていたのを茉莉に拾われた「ポチ」のようである。不器用だが真面目なのが取り柄である。
映像も音楽も美しい作品でした。
私たちの余命はあと何年だろう?
人間は総じて寿命というものに対して楽観的だ。
人生は有限だということをわかっているはずなのに、今日やらないといけないことは明日に回し、今やりたいことは老後にやろうと我慢する。大切な友にはいつか会おうと言い、自分の寿命を縮めるような無理をする。
この作品はタイトル通り、余命が10年しかない女性の生き様を描いた作品だ。
この作品を見たときに多くの人は儚さや憐れみの情を抱くかもしれない。しかしこの作品を見ている全員にも余命があることを忘れてはならない。これを書いている私も、これを読んでいるあなたも、数十年後、10年後、5年後、明日死んでいるかもしれない。人生の終わりは必ずあるのだ。
寿命があと何年あるかを知ることができるのはある意味で幸福だ。残りの時間に向き合い、生きていくことができるのだから。
主人公は愛を知り、そしてそれを最後に伝えることができた。
10年という時間は長いようで短い。彼女はそれを憂い、涙を流していた。この涙はきっと死ぬことではなく、やりたいこと、実現したいことを実現できないことに対する悲しみだ。
しかし十分すぎる寿命が残っている(と考えている)私たちは、自分達がやりたいことを、実現したいことは今から実現しきれるのだろうか?人生を全うしたとき、いい人生だったと笑顔でこの世をさることはできるだろうか?
重要なのは残り時間ではなく、今この瞬間まで送ってきた人生を振り返り、悔いのない人生が送れているかなのだろう。
今あなたは会いたい人に会えているだろうか?
愛を知ることができているだろうか?そして伝えられているだろうか?
大切な人を大切にできているだろうか?
今死んでも良いと思えるような人生を送れているだろうか?
私たちの余命はあと何年だろう?
予告編は何だったのか…
全く薄い内容で小松菜奈演じる主人公が「死にたくない」というセリフ以外に感情移入する要素なし。
この手のテーマは、泣ける感動みたいな物語が多いと思いますが、ここまで酷いのは構成もさながら、主人公2人の演技も微妙でした。
小松菜奈は美しい。
が、余程作品を選ばないとこの先女優としては難しいかもレベル。セリフ少なめの役柄ならいいんじゃないかな。
家族役などバイプレイヤー揃いも、内容の薄さとそんな馬鹿なと言ったお約束の偶然演出でぶち壊し。
配信で見るべき映画ですね。
散る桜が哀しいほど美しい
「泣けるか/泣けないか」でこの映画を評価しようとしてしまうと、おそらく「人間の死をリアルに知っているか/知らないか」の違いになってくるのかなと思いました。
ですから、この映画をみて「感動しなかった」「ありきたりだ」と感じてしまう人たちがある一定数存在するのは致し方ありません。
映画を観てすこしだけ残念だったのは、人間が‘死’という現実を受け入れるまでの心情変化に関して、なんとなくの雰囲気でしか伝わってこなかった事です。終始、演じている小松菜奈は綺麗でしたが。そもそも恋愛映画なので、「愛する人が死んでしまう運命を嘆く」という意味では目標達成していたのかも。
ストーリー展開だけで言ってしまえば、よくある難病系映画とさほど大差はなかった印象です。
しかしこの映画がここまで評価されているのは、音楽や映像としての美しさがわたしのような素人にでも分かるくらい目を引くものに仕上がっているというところにあるんでしょうね。
咲いたり散ったりする桜と共鳴するように、人の物悲しさや切なさ、恋しい気持ちや前向きな心の変化を感じ取れるようなシーン構成になっていたところがとても良かったです。
個人的にやさぐれてる坂口健太郎が好物なので、物語前半は心臓がギュンギュンできました。ご馳走様です。
タイトルなし(ネタバレ)
小松菜奈が好きなので鑑賞。思ったよりはまらず。病気のことを打ち明けられないのはわかるが、打ち明けて以降の二人のストーリーが無いのでなかなか感情移入できなかった。
多くの人へ届いて欲しい
生きてることで丸儲け
RADWIMPSすき♥
タイトルからしてズルいと思う
素晴らしい作品
素晴らしい作品だった。
脚本、キャスト、映像、音楽、全てがよかった。
点描シーンでは、素晴らしい音楽が合わさり、切なくも幸せな時間があった時を伝えてくれ、同時に別れを想像してしまい、悲しくなった。
茉莉の夢の中のシーンが、病気でなかったら実現してた未来で、切なくなり、泣いてしまった。
小松菜奈の一粒落ちる涙が美しかった。
別れることになったが、亡くなる前に、和人が会いに来てくれて、少し救われた。
ひとつだけ要望としては、エンドロールで、ビデオカメラで撮影したシーンを編集して、流して欲しかったかな。
総評としては、本当に素晴らしかった。
やっぱり駄目ですね…。ww
フルボッコされた
【カズくんの独白 うるうびと】
10年てのがポイントだと思った
最初は身体健康な人間は死にたいて思ったらいけないみたいな窮屈な前提があるのかなと身構えましたが、予想より柔軟な思考ができるヒロインで良かったです。
10年て長いようで余命と考えたら短いのか微妙なところこそがポイントだったなと思います。退屈すぎて死にそうだった、早く死なせてくれの言葉に10年だからこその重みが感じられました。
恋愛を主軸にした話のはずですが、家族関係のやりとりの方が生々しさがあって断然良かったです。美しい家族愛だけでなく、心配されることの息苦しさ、諦めてくれないことの煩わしさだとか、マイナスの感情も余すことなく伝えてくれる演技でした。序盤はどこか謎めいた読みきれない表情から一転して、怒りや恐れを爆発させる流れが引き込まれ、小松菜奈さんの実力がびしびし伝わってきました。
ラブロマンスとしては、物足りなさを感じていますが、前髪が長い坂口健太郎が見れて良かったです。ちゃん付呼び可愛かった。
泣けない私は荒んでいるのか?
綺麗な映画✨
桜やいちょう等季節を感じる綺麗なシーンがいっぱいでした。内容が少し暗めだからバランスがいい感じ(´˘`*)
素敵な映画でした。小松菜奈も坂口健太郎も最高!!
普通に泣いてしまった😭
無駄な音がなく、綺麗さがいっそうましてる??気がする笑
結構心の声的なのもあまり無いので察するシーンが多い感じな気がします。
いつも見る映画とは作り方が違って面白かった(´˘`*)
最後のシーンは、カズくんが前に進めてる(いい意味で)気がしました。茉莉ちゃんの事を思い出に出来たのかな??
カズくん、幸せになって欲しいです😭
全419件中、201~220件目を表示