ラストナイト・イン・ソーホーのレビュー・感想・評価
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不快感
映画は何のために観るのか。
人それぞれだろうが、私は非日常を体感しストレス解消するため。
だから、ストレスを逆に溜めてしまいそうな映画はごめんだ。
この映画、本当に不快でストレス倍増した。
まず爺どもの醜悪さ、死を以て償うのは当然だろう。
また、ルームメイトの女の卑しさ、お咎めなしだったのは残念だった。
と言って、過去の方のヒロインに問題はなかったのかというと、
それなりの下心、思惑はあったわけで心底同情はできない。
そんなわけで、ストレスフルな展開だった。
R15だったのも頷ける。
ホラーとしても大いに物足りなかった。
心霊的な怖さはなく、結果的にやはり一番怖いのは人間だった。
ラストはやや予想外だったが、それはそれまでのヒロインとは違っていたからで、
ストーリーとしての面白さではない。
但し、切り裂きジャックのような、
ロンドンの底辺に流れる独特のおどろおどろしい雰囲気は感じられた。
不思議な魅力!!
エリー役の女優さんめちゃかわ!ブロンドヘア似合う
そしてサンディ役の女優さんは本当不思議な魅力で引き込まれたーー🤯💓💓💓💓
ファニーフェイスが大好物な私にとってはモロタイプ😮💨💓💓💓💓
話はね!心臓に悪い場面が多々あった🤣
腕掴まれたとき死ぬかとおもった🤣🤣🤣
「60年代ロンドンの音楽と文化にオマージュしたホラー調で泣ける最高のシスターフッド映画」
『ベイビードライバー』も見事な作品だったエドガー・ライト監督が今回は、タイムスリップモノにサスペンスホラーを組み合わせて60年代ロンドンのソーホの一見華やか繁華街でアーチィスト目指す女性達の悲哀をトリッキーな映像と編集で仕立てている。
若干ネタバレもしてます。
ファッションデザイナーを目指す主人公のエロイーズのダンスと生まれもつ霊感を視覚情報として観客に提示してから上京してロンドンへと向かう車窓までを、軽快にテンポよく捌く見事な導入から、若い女性達を品定めするような運転手や傲岸不遜な寮生達などの人物配置も巧みで、次第に重苦しくなるが、寮を出て下宿した部屋で見る夢の中でサンディと共に夢を追い解放されてゆく前半は良質な青春映画を彷彿とさせてくれる。
個人的には最初に60年代の夜の街に迷い込む場面のワクワクする高揚感が最高で『007/サンダーボール作戦』の看板もアガる。(もちろんこれも目配せや匂わせだが)
余談ですが、以前読んだ映画本だと『007/サンダーボール作戦』は、当時のロンドンで、ともかくヒットして何週も24時間上映されても引っ切り無しに客が入ってたらしい。
彼女が亡くなった母の姿を鏡などに見出だす霊感を説明せずにサラリと視覚情報で提示するなどのうまさで後半は、ロンドン幽霊奇談に通じるホラー展開にサイコスリラーの要素を盛り込んでいて、ジャンル的融合がとても良い。
現在を生きるエロイーズと60年代のサンディの夢の中での意識的融合は、徐々に現代にも及び、ちょっとした仕草などに影響される場面も微笑ましくも少しずつ暗い影を落としてゆく展開は、ポランスキーの『反揆』やニコラス・ローグの『赤い影』などのイメージも公言されているが、個人的には、新海誠監督のアニメーション映画の傑作『君の名は』のテンポ感が影響にもある感じだが、こちらは男女ではなく女性達の苦難を体験して共感を育み、ラストで立ち上がり共鳴する二人は、良質なシスターフッドでもあると思う。
画面作りも撮影編集も奮っており、ソーホの部屋に入ってくる煌びやかだが毒々しい色彩のネオン光に画面が包まれる場面は、ヒッチコック監督の『めまい』を彷彿とさせて、最後のところは同じヒッチコック監督の『フレンジー』(これもロンドンが舞台)や『サイコ』などの傑作もサイコスリラーを取り込んでおり、本作のエドガー・ライト監督同じ英国出身であるヒッチコック監督への目配せとしても機能していると思う。(もちろん別の意味合いもあるのが後記します)
近年の映像作品でジェンダーバイアスを取り上げた作品として傑作『プロミシング・ヤング・ウーマン』などがあるが、本作もその系譜に入る男性社会に搾取されてきた女性達への哀歌であり、自分も含めて世の男性陣への意識にも訴える要素が多々あるのが特徴的で今日的。
ソーホの夜の世界で夢や希望に満ちた若い女性達を精神的にも性的にも無惨に食い物にする男達の醜悪さは普段紳士として高価なスーツに身をまとって上品に振る舞う当時の自分勝手な男達へのカウンターにもなっていて、ラストで殺されて幽霊になってまで、自分の罪を意識出来きずに助けを求める連中に、NOを突きつけるエロイーズの姿は痛快でもある。
あと『007/サンダーボール作戦』などのコネリーボンド映画の定番でボンドに協力して殺されたり、性的な関係の後に文字通り弾除けに使われている女性の場面などは、この映画のテーマを思うと何とも象徴的。
ヒッチコック監督も女優への性的なパワハラが再度クローズアップされているのも意識してしまう。
ホラーやスリラーの定番でもある怪しい人物が、実は?なところも忠実に機能していて、エロイーズに忠告をする謎の男にイギリスの名優だが怪優寄りでもあるテレンス・スタンプを配役しているのも嬉しい。
そういえば彼が出演した名匠ケン・ローチー監督の初期作の『夜空に星のあるように』(1967年)でも当時の60年代のロンドンが舞台で、劇中のスタンプの妻であるヒロインが怪しげなバイトで素人ヌードモデルしていて、そこの客人であるアマチュアカメラマン達も高価な機材を手にした富裕層のオッサン達で、本作の夜の紳士達にも似た、やーな!バイブスを感じる。
ヒロインがモデルしている場面でオッサン達がポーズを指示するところで「最低なケモノ見る目線で自分を見てくれ」と床に這いつくばる無様な姿のオッサンには、鑑賞時に爆笑したが!(川崎市民ミュージアムのケン・ローチー特集にて鑑賞)
本作の重要な役どころで、嬉しかったのは個人的にも007のベスト作である『女王陛下の007』の悲劇のヒロインであるダイアナ・リグを起用しているのは、本作のテーマの一つでもあるジェンダーバイアス的観点からも意味合いがあり、エンターテインメントの世界で、男に搾取された女性の栄光と悲哀も007映画や当時のハマー映画など時代と共に反映されていて、60年代辺りからロンドンを起点に女性の服飾にミニスカートなどが流行して、肌を隠していたイギリスの女性達も一斉に開放感を味わっていたのだろうし、その影響でお堅いイギリス映画などでも、肉感を強調した露出の大きい服装の女性が映画に多く登場して来たと思う。
その象徴が007や時代物なのに露出度の高い女性が多々でるハマーホラーなどの映画だと思う。
今年やっと公開された最新作の『007/ノー・タイム・トゥ・ダイ』も完全な『女王陛下の007』へのオマージュ映画なので、両方の映画を観ると判るが、偶然とは言え同じ時期にダイアナ・リグに関係する映画が並ぶ奇跡!しかし残念ながら彼女は結果を見ずに昨年亡くなっているのが、ラストの炎と共に消えてゆく場面ダブって何とも悲しい。
主演のサンディ役のアニヤ・テイラー=ジョイとエロイーズ役のトーマシン・マッケンジー共に見事な演技と魅力があり日本でも知られて欲しい俳優だと思う。
気になるところは、些細で個人的観点ですが後半のゾンビ化した幽霊達の映像処理が若干ガチャガチャとして安ぽく見えてもう少しシンプルなメイクなどで抑えてもいいのでは?と感じた。
音楽も当時の有名なヒット曲をふんだんにまぶして時代を振り返りながらも、効果的に機能しているのは『ベイビードライバー』でも証明済みで、効果音で驚かせるところもあり、ぜひ音響の優れた映画館で本作を鑑賞することをお勧めします。なかなかの傑作だと思う。
本筋とそれるが、最近放映されているアニメで霊感を持った女子高生の日常を露骨に性的な絵と視点から描いている作品があり、おや?大丈夫か?と思ってしまう。原作にその要素は薄いと思うけど
ホラーと知らずに観た感想
ファッションデザイナーを夢見るエロイーズは、ロンドンのソーホーにあるデザイン専門学校に入学する。新居のアパートで眠りにつくと、歌手を夢見る魅惑的なサンディに出会うと、身体も感覚も彼女とシンクロしていく。だある日、夢の中でサンディが殺されるところを目撃してしまう。さらに現実では謎の亡霊が現れ、徐々に精神を蝕まれるエロイーズ。という内容のサイコホラー。
大した事前知識がなく、SFサスペンス・ミステリーだと思って鑑賞したので後半のホラー要素に驚き。ただそこまで直接的な描写もないので観れないということもない。
後半の展開は意外性があって面白かった。込められてるテーマも最近の流行を抑えている(男性にはやや肩身が狭いが)
ただ、後半に詰め込まれてるので前半がやや間延びしてる印象を感じる。後半の怖がらせる部分もワンパターンで、展開は早いのに退屈な部分も多かった。
60年代のソーホーの掘り下げもイマイチで、クズな男しかいなかったかのようなイメージしか残らない。ここを期待して観に行っただけに残念。
他にもリンジーの理不尽な扱いや、能力の詳細など中途半端に終わってしまった部分が多く、消化不良感が残る。また、何故ジョンがあんなに献身的なのかがわからない。
キャストはエロイーズもサンディもハマってたように思う。特にトーマシン・マッケンジーは愛らしさもあり、恐怖に歪む顔も美しい。
赤羽にハリウッド復活しないかな~
イギリスの田舎町コーンウォールにおばあちゃんと住んでいるファッションデザイナー志望のうぶな娘がロンドンのSOHOのデザイナー学校に入学することから巻き起こるお話し。
オシャレ~
ロマンチック~
ノスタルジック~
服飾、メイク、60年代のセットに凝ったオシャレな映画❗
さすがです。
イギリス、フランス、ベルギー合作ですか?
イギリスだけですか~
大家さん、謎の老紳士、エロイーズのおばあちゃんはみんなベテラン大物舞台俳優みたいですね。とくに、大家さんのダイアナ・リグ❗
若いピチピチの俳優達と共演して、こうしてバトンを渡していくのですね。
イギリス映画界のオムニバス的なエンターテイメント作品。
ダンスあり、ホラーあり、サスペンスあり、血みどろあり。
シンクロナイズドダンシングナイトメア。
美しかった。エロかった~
寝目覚まし時計も少し昔風。
スマホもおばあちゃんからかかってくるだけにとどめていましたね。
あ~ こんなノスタルジックなグランドキャバレー復活しないかな~
福富太郎(キャバレー太郎)死んじゃったしな~ 赤羽にハリウッド復活して欲しい。銀座の白いばらもなくなっちゃったし。
オープニングから👍もってかれる❣️いいー😁
オープニングから、
ベイビードライバーの次作感100%、ワクワクしてきます。
音楽と映像が、さすがの融合、昇華。
昨日、「浅草キッド」をみたばかりなので、
タイムスリップしやすかったです。
「シャイニング」を思い出すカメラワークは、オマージュ? 深読み?
監督のこだわりなのか?ラストの、明るく終わっていくのも、好きです。
矛盾しているところもあるが作品として成立はしている
昨日ダーク・アンド・ウィケッドというひどいホラーを観たおかげでだいぶホラーへのハードルが下がっていたのもあるかもしれません。うん、ちゃんと5w1hある。
真相が分かるに連れ、ヒロインが体験している事柄に矛盾を感じます。でも真相がなかなかの衝撃だったので目をつぶります。
しかし主人公のエロイーズ、最初めちゃくちゃかわいかったのにどんどんビッチ化していってケバくなっていくのでメイクってほんと女性の印象変わるんだなと思いました。
後、この映画で喫煙する奴はロクな奴じゃないというサインになってましたね。
デビットリンチ作品好きな方は見て欲しい
予備知識なく見てきました。現代と1960年代を繰り返しながら2人の女性の人生を軽快な音楽にのせて描いているのが前半です。
後半から徐々にサスペンス調になっていきラストは衝撃的な展開で最後まで楽しめる作品でした。
主役のアニヤ・テイラー=ジョイも独特の味のある演技でしたがトーマシン・マッケンジー演じる清純な田舎娘エロイーズは男性の目を惹きます。
ベイビー・ドライバーのエドガー・ライト監督は音楽と映像のテンポ感がとても個性的な作品が多く、今作も60年代の音楽に合わせた独特の色合いがかなり強く出ています。
若い人にもアピール力がある監督なので館内は満員御礼でした。怖いシーンも多いですがグロさはそれ程ないのでリンチ監督が好きな方には特に見て欲しいサスペンスホラー作品でした。
夏は排水口が匂うって・・・
「ベイビー・ドライバー」もそうでしたが、今作品も音楽が効果的で視覚とともに入り込むな、とか、ジャックの運転するトライアンフもイイね、なんて割とお気楽に見ていましたが、時間が進むに連れ恐怖がどんどん増してきました。
ロンドンの当時の時代背景をもっと理解していると更に入り込めてたのかなという印象です。
エロイーズの表情がストーリーの進行に従って変容していき、フレンチレストランのネオンサインが発する音も不安感を増幅させてくれました。
予告編からは想像できないエンディング!怖いけれど良かったです。
最後に少し泣くとは思わなかった。
夢や憧れを抱いて新しい世界へ飛び込む感動と、そこから違う方向へ沈んでいくツラさを知っている人には心に来る内容になっているかもしれません。
最後の主人公の姿が唯一の救いでした。
とても良い映画です。
軽いホラー+軽いミステリー+たっぷりの60年代ファッション&ミュージック
軽いホラー+軽いミステリー+たっぷりの60年代ファッション&ミュージックで脚色された作品で、個人的にはとても好みです。
女優さん2人とも魅力的な方でもう一度見たくなりました。
気になるのは、
・最後の対決シーンはあっさりしすぎていること。
・母親の〇〇に隠された背景がなかったのか・・・・
よくわからないのが、美人の白人女性と黒人青年があっさり恋仲になること。
国際化の進んだイギリスならあり得るのか、それとも単なるポリコレなのか。
大好きなブリティッシュポップスいっぱい聞けて嬉しかった。ストーリー...
大好きなブリティッシュポップスいっぱい聞けて嬉しかった。ストーリーはまあまあ、映像は楽しかった。母親との確執がいまいち良く分からずでした。
「キャンディマン」の正当アップデート
怖かった…もう一生見ない…最高!
視覚的におしゃれで、でもどこか古臭さもあって面白かった。音の使い方や一度安心させてからの…というホラー映画としての作り方も面白かった。
見た印象は「キャンディマン」のアップデート版と言った印象。周りの人間じゃなく主人公が追い詰められていく今作のほうが、主人公に感情移入すればするほど恐ろしさが増すのは言わずもがな。
間のダンスシーンが良かった。詳しくないけど音楽の使い方もいい。
友達があまりにもいい人すぎるのは気になった。言っても引っ越したばかりの女性に近づく男は怖いぞ〜というか、何を持って好きになったのかが分からなかった。ここを掘り下げるとさらに良いのかなと。女性は男性の力に屈するというシーンが多いのもキツかったですね。
バランスの取れた作品
最初のウキウキ楽しい感じから、一気にシリアスな雰囲気になっていきます。キラキラしていたネオンも不気味に変わっていく感じがします。そして、最後には謎が解き明かされていき、よく練られているなーと思うストーリーでした。
また、
主演女優が2人とも可愛い
音楽の使い方が素晴らしい
鏡の写し方など、撮り方が工夫されている
などなど、ストーリー、音楽、映像、バランスの取れたいい作品だと思います。
ホラーと思って観に行くと物足りないかしれません。
音楽が好き、レトロな世界観が好き、サスペンスストーリーが好きな人にはオススメできると思います。
今週(12月10日の週)では本命に来るかな…。
今年200本目(合計264本目)。
※ 大台を超えてしまいましたが、その中でよかった作品などは次の投稿(「ドント・ルックアップ」のほうで)。
sohoという語は日本では一時期流行った言葉ですが、ここでは「ロンドンの中心街」という意味(ほか、ロンドンに限らず、一般に大都市とされる都市で、その中心街一般をさす単語として使われる模様)です。これを事前に把握しておかないとある意味ハマりそうな気がします(映画内では説明は一切ない)。
ストーリーは他の方も書かれている通り、1960年代と現代の描写が混ざり、また、いわゆる「ループもの」にホラーを足して、さらにミステリー要素も足してそれらを2や3で割った感じかな…と思います。ところどころ流れる音楽がとても当時の雰囲気を表しているので、(この映画はいわゆる音楽映画のくくりではないですが)当時の音楽に興味がある方も行かれても損はしないかなと思います(内容的にも音楽や踊りのお話もでます。なお、主人公の女性はファッション学科に入学してきた子)。
※ 前半はそのように学校の装飾科(服を作るというお仕事の学校)のお話が続くので、最低限だけでも知識があると良いのかもしれません(女性の方だと何の問題もないのかも)。
レーティングがR15である関係か、やや不穏当な表現(大半は大人の営みに関するところでひっかかったと思われます)がありますが、そこはレーティングがありますし問題はないかなという印象です。そこまできつい表現ではないですし、高校生以上のお子さんがいる家庭なら今週どれ観に行く?となったら本作品になるのでは…と思います(大人の営みも出るのは出ますが、R15という観点ではソフトなほう)。
※ まだわかりませんが、来週になるとマトリックス(新作版)という超大作が来るので、1週間前の作品と言えども大幅に放映回数が減りそうな気がします(ここは注意しないと、一気に「見逃し作品」が出てきかねないので注意です)。
ストーリーや内容、ネタバラシになるような内容は他の方も書かれているのでここでは省略。ミラー(鏡)を使ったトリックって古典的なのですが今でもこのような作品ができるように結構よくできているなぁと思うし、今週どれ見ようかなと思ったらまず本作品が来るのでは…という印象です。
やや英文法的に怪しいところがあるのは気になったものの、理解を妨げるほどではないので(前置詞の抜け等)、そこは特に気にしませんでした(字幕以外の解釈はできない)。
特に作品として気になる点はないのでフルスコアにしています。
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(減点なし/他事考慮) tohoシネマズなんばさんで観たのですが(シアター4)、シアター4って、ミニシアターを一回りか二回りか大きくしたくらい(定員120人くらい?)の大きさなのですよね…。
そこで今週、おそらく本命枠になると思う作品をシアター4に入れているので、三密どころかすごい状況になってました(現在でも「1マス開けて座る」という暗黙のルールはあるものの、暗黙のルールに過ぎないので、ほぼ満席な状況)。
さすがに予約を開始してからシアターを入れ替えるというのは無理なのは当然ですが、過去のデータ等から「この映画にはこのくらい来そう」というのは相場観というのはあると思うのですが、映画館側もできるだけ三密にならないようにしていただければ…というところです。
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踊り狂え!!これぞエンターテインメントだ!!
この映画の存在を知ったのはつい1か月前。
YouTubeに予告が突如現れ、見てみるとそこには衝撃的な映像があった。これだ。今、自分に必要な映画はこれだと確信した。どタイプ過ぎる作風と内容に一目惚れ。先週公開されたヴェノムも最高に楽しみだったが、本作もヴェノムに並ぶほど今月楽しみにしていた。
という訳で、早速公開日に鑑賞。普段、邦画ばかり見る私にとっては洋画を2週連続公開日に見るのは大異形。期待値マックスのまま、劇場へ。
うわっ、、、なんだこの映画。
めっちゃくちゃおもしれえぇぇええええ!!!!!
これだよこれ。映画ってのはこうあるべきなんだよ!
ジェントルメン・クルエラに引き続き、ロンドンを舞台にした映画はやっぱり超最高でした。
ファッションデザイナーを夢見て、ロンドン・ソーホーにあるデザイン専門学校に入学をしたエロイーズ(トーマシン・マッケンジー)は、寮に馴染めず一人暮らしをすることに。そんなある日、彼女は夢の中で60年代のロンドンで歌手を目指すサンディ(アニヤ・テイラー=ジョイ)に出会う。
映画が始まった瞬間から絶対面白いやつ!と確信。
ありがちなスタートだけど、ファッションに音楽にトーマシン・マッケンジーに魅了され、息をつく間もなく映画の世界にひとっ飛び。スタートから震えた映画なんて、クルエラぶりだなぁ。もう既にめちゃくちゃ面白いんですけど、大丈夫?と思ったが、もちろん大丈夫。冒頭から凄いんだけど、もっと凄いのはここから。
田舎からロンドンへ。この緩急が一層ロンドンの街並みを美しく照らす。もちろん現代も良いのだけど、やっぱり60年代のロンドンの方がカッコイイ。
高級感があって、華やかで、ちょっぴり怖くて危険な街だけど、他にはないオーラが漂っていて、思わず見とれてしまうみんなの憧れの街。
天才的なアングル、脳を刺激する照明、ロンドンを彩る美術。制作陣の本気が見受けられ、面白いくらいに美しい映画になっている。ああ、行きたいな、行きたいな。今のロンドンにじゃない、60年代のロンドンに。
ひたすら流れる60年代の音楽。
これが本当にカッコよくて痺れる。
選曲がパーフェクト。全然知らない曲ばかりだけど、テンションは上がるわ、恐怖を煽るわ、美しさを際立たせるわ、音楽の力ってここまで凄いのか、ここまで偉大なのかと衝撃を受けた。帰り道はラストナイト・イン・ソーホーとSpotifyで検索して、プレイリストを再生。綺麗な星空を見ながら聴くのもカッコいい。音楽に関しても日本の曲ばかり聞いているが、これを機会に洋楽も聞いてみよっかな。これも、60年代のをね。
トーマシン・マッケンジーはジョジョ・ラビットの時から気になっていた女優だったが、本作でも魅力がグッと詰まっている。ソーホーに降り立った時の彼女は田舎臭くて、でも夢を見るようになってからは見違えるほど美しくて、最初と最後では別人のようになるし、驚き方も恐怖を抱える表情も演技とは思えない最高の演技だった。
アニヤ・テイラー=ジョイは最初から最後までめちゃくちゃ美しい。少し悪っぽくてカッコよくて独特の雰囲気を感じる。映画自体クルエラと似ているけれども、アニヤもエマ・ストーンに似ている気がした。
夢と現実の狭間や場面の切り替えなどの演出もオシャレで、一瞬しか映らないのにちゃんと鏡の向こうにはエロイーズが居たり、冒頭のシーンが生かされていたり、細かい所までこだわっているのもまたいい。
ホラー要素も抜け目が無く、ちゃんと怖いしちゃんと驚く。樹海村とかキャンディマンみたいなバカな怖さじゃなくて、華麗で見事な恐さ。R15とは言ってもそこまでグロくないし、世界観を邪魔することも無くホラーを取り入れている。
若干雑かな?物足りないかな?とか思うけど、丁寧すぎ無いのは夢で起こるという曖昧な話だからわざとしているのかもと思って気にならないし、これ以上話を詰め込むのは無茶な気がする。そう考えると非常に計算された映画だなと思う。見応えがあり余韻もあり、全てが愛おしくて全てがカッコイイ本作に私は酔いしれてしまいました。
決して泣ける映画ではない。
もちろん、分かっている。感動シーンなんてない。
だけど、何故だか泣けた。
この映画が終わってしまうことに悲しさを感じてしまった。こんなこと滅多にない。席を離れたくない、この場から離れたくない。そういう思いが積もりに積もって、短いエンドロールの最中に泣いてしまった。
それくらい、いい作品なのだ。
そんな映画を★5.0にせずして何に★5.0付けるのか?
クルエラには少し劣ってしまうが、間違いない大傑作。100回見れる最高傑作。本当に面白い映画でした。
クルエラもラストナイト・イン・ソーホーも、おそらく一生好きな映画で一生オススメの映画は?と聞かれたらこの2本だと答えると思う。東京リベンジャーズも、サマーフィルムにのっても、鳩の撃退法も、騙し絵の牙も、大好きな映画だけれども、この2本には勝てないな。
2021年の最後の月にこんなにもいい映画に出会えてよかった。ありがとう!
と、いうかクルエラ★5.0にしてないじゃん!笑
今すぐ★5.0に書き直します笑(なんで4.5にしたんだろうか、思い出せないよ笑)
オシャレ・ホラー ネタばれ厳禁
60Sの音楽とファッションがオシャレ。
撮影や演出も気が利いててカッコいい。
主演の2女優もカワイイ。
オシャレ要素たっぷりなのにサスペンス・ホラー。笑
これも脚本が良く書けてて最後まで緊張感と謎解きが続き、最後のオチまで面白かった。
監督のエドガー・ライトは才能あるね。
落ちは予想外。ただ、中盤以降の夢が現実に入り込んで来る描写が…
結論、落ちが予想外で見て損なし!
序盤、60年代の世界が登場し、現代の主人公とシンクロしていく過程の映像表現が素晴らしくて、見てる側もどんどん引き込まれる。
60年代の主人公と、現代の主人公が入れ替わり立ち替わりダンスするシーン、クラブの階段降りていくシーンとか、特に好き。
ただ、中盤以降、夢が現実に入り込んでいく過程の描写が、非現実的で疲れる。ギャーギャー騒いでるだけに見えてしまい、ダレます。
現実と過去がシンクロする際の映像表現と、予想外の落ちが見どころかな。
あと、60年代のファッション、世界観が好きな人にも良いかも。
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