ラストナイト・イン・ソーホーのレビュー・感想・評価
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夏は排水口が匂うって・・・
「ベイビー・ドライバー」もそうでしたが、今作品も音楽が効果的で視覚とともに入り込むな、とか、ジャックの運転するトライアンフもイイね、なんて割とお気楽に見ていましたが、時間が進むに連れ恐怖がどんどん増してきました。
ロンドンの当時の時代背景をもっと理解していると更に入り込めてたのかなという印象です。
エロイーズの表情がストーリーの進行に従って変容していき、フレンチレストランのネオンサインが発する音も不安感を増幅させてくれました。
予告編からは想像できないエンディング!怖いけれど良かったです。
最後に少し泣くとは思わなかった。
夢や憧れを抱いて新しい世界へ飛び込む感動と、そこから違う方向へ沈んでいくツラさを知っている人には心に来る内容になっているかもしれません。
最後の主人公の姿が唯一の救いでした。
とても良い映画です。
軽いホラー+軽いミステリー+たっぷりの60年代ファッション&ミュージック
軽いホラー+軽いミステリー+たっぷりの60年代ファッション&ミュージックで脚色された作品で、個人的にはとても好みです。
女優さん2人とも魅力的な方でもう一度見たくなりました。
気になるのは、
・最後の対決シーンはあっさりしすぎていること。
・母親の〇〇に隠された背景がなかったのか・・・・
よくわからないのが、美人の白人女性と黒人青年があっさり恋仲になること。
国際化の進んだイギリスならあり得るのか、それとも単なるポリコレなのか。
大好きなブリティッシュポップスいっぱい聞けて嬉しかった。ストーリー...
大好きなブリティッシュポップスいっぱい聞けて嬉しかった。ストーリーはまあまあ、映像は楽しかった。母親との確執がいまいち良く分からずでした。
「キャンディマン」の正当アップデート
怖かった…もう一生見ない…最高!
視覚的におしゃれで、でもどこか古臭さもあって面白かった。音の使い方や一度安心させてからの…というホラー映画としての作り方も面白かった。
見た印象は「キャンディマン」のアップデート版と言った印象。周りの人間じゃなく主人公が追い詰められていく今作のほうが、主人公に感情移入すればするほど恐ろしさが増すのは言わずもがな。
間のダンスシーンが良かった。詳しくないけど音楽の使い方もいい。
友達があまりにもいい人すぎるのは気になった。言っても引っ越したばかりの女性に近づく男は怖いぞ〜というか、何を持って好きになったのかが分からなかった。ここを掘り下げるとさらに良いのかなと。女性は男性の力に屈するというシーンが多いのもキツかったですね。
バランスの取れた作品
最初のウキウキ楽しい感じから、一気にシリアスな雰囲気になっていきます。キラキラしていたネオンも不気味に変わっていく感じがします。そして、最後には謎が解き明かされていき、よく練られているなーと思うストーリーでした。
また、
主演女優が2人とも可愛い
音楽の使い方が素晴らしい
鏡の写し方など、撮り方が工夫されている
などなど、ストーリー、音楽、映像、バランスの取れたいい作品だと思います。
ホラーと思って観に行くと物足りないかしれません。
音楽が好き、レトロな世界観が好き、サスペンスストーリーが好きな人にはオススメできると思います。
今週(12月10日の週)では本命に来るかな…。
今年200本目(合計264本目)。
※ 大台を超えてしまいましたが、その中でよかった作品などは次の投稿(「ドント・ルックアップ」のほうで)。
sohoという語は日本では一時期流行った言葉ですが、ここでは「ロンドンの中心街」という意味(ほか、ロンドンに限らず、一般に大都市とされる都市で、その中心街一般をさす単語として使われる模様)です。これを事前に把握しておかないとある意味ハマりそうな気がします(映画内では説明は一切ない)。
ストーリーは他の方も書かれている通り、1960年代と現代の描写が混ざり、また、いわゆる「ループもの」にホラーを足して、さらにミステリー要素も足してそれらを2や3で割った感じかな…と思います。ところどころ流れる音楽がとても当時の雰囲気を表しているので、(この映画はいわゆる音楽映画のくくりではないですが)当時の音楽に興味がある方も行かれても損はしないかなと思います(内容的にも音楽や踊りのお話もでます。なお、主人公の女性はファッション学科に入学してきた子)。
※ 前半はそのように学校の装飾科(服を作るというお仕事の学校)のお話が続くので、最低限だけでも知識があると良いのかもしれません(女性の方だと何の問題もないのかも)。
レーティングがR15である関係か、やや不穏当な表現(大半は大人の営みに関するところでひっかかったと思われます)がありますが、そこはレーティングがありますし問題はないかなという印象です。そこまできつい表現ではないですし、高校生以上のお子さんがいる家庭なら今週どれ観に行く?となったら本作品になるのでは…と思います(大人の営みも出るのは出ますが、R15という観点ではソフトなほう)。
※ まだわかりませんが、来週になるとマトリックス(新作版)という超大作が来るので、1週間前の作品と言えども大幅に放映回数が減りそうな気がします(ここは注意しないと、一気に「見逃し作品」が出てきかねないので注意です)。
ストーリーや内容、ネタバラシになるような内容は他の方も書かれているのでここでは省略。ミラー(鏡)を使ったトリックって古典的なのですが今でもこのような作品ができるように結構よくできているなぁと思うし、今週どれ見ようかなと思ったらまず本作品が来るのでは…という印象です。
やや英文法的に怪しいところがあるのは気になったものの、理解を妨げるほどではないので(前置詞の抜け等)、そこは特に気にしませんでした(字幕以外の解釈はできない)。
特に作品として気になる点はないのでフルスコアにしています。
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(減点なし/他事考慮) tohoシネマズなんばさんで観たのですが(シアター4)、シアター4って、ミニシアターを一回りか二回りか大きくしたくらい(定員120人くらい?)の大きさなのですよね…。
そこで今週、おそらく本命枠になると思う作品をシアター4に入れているので、三密どころかすごい状況になってました(現在でも「1マス開けて座る」という暗黙のルールはあるものの、暗黙のルールに過ぎないので、ほぼ満席な状況)。
さすがに予約を開始してからシアターを入れ替えるというのは無理なのは当然ですが、過去のデータ等から「この映画にはこのくらい来そう」というのは相場観というのはあると思うのですが、映画館側もできるだけ三密にならないようにしていただければ…というところです。
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踊り狂え!!これぞエンターテインメントだ!!
この映画の存在を知ったのはつい1か月前。
YouTubeに予告が突如現れ、見てみるとそこには衝撃的な映像があった。これだ。今、自分に必要な映画はこれだと確信した。どタイプ過ぎる作風と内容に一目惚れ。先週公開されたヴェノムも最高に楽しみだったが、本作もヴェノムに並ぶほど今月楽しみにしていた。
という訳で、早速公開日に鑑賞。普段、邦画ばかり見る私にとっては洋画を2週連続公開日に見るのは大異形。期待値マックスのまま、劇場へ。
うわっ、、、なんだこの映画。
めっちゃくちゃおもしれえぇぇええええ!!!!!
これだよこれ。映画ってのはこうあるべきなんだよ!
ジェントルメン・クルエラに引き続き、ロンドンを舞台にした映画はやっぱり超最高でした。
ファッションデザイナーを夢見て、ロンドン・ソーホーにあるデザイン専門学校に入学をしたエロイーズ(トーマシン・マッケンジー)は、寮に馴染めず一人暮らしをすることに。そんなある日、彼女は夢の中で60年代のロンドンで歌手を目指すサンディ(アニヤ・テイラー=ジョイ)に出会う。
映画が始まった瞬間から絶対面白いやつ!と確信。
ありがちなスタートだけど、ファッションに音楽にトーマシン・マッケンジーに魅了され、息をつく間もなく映画の世界にひとっ飛び。スタートから震えた映画なんて、クルエラぶりだなぁ。もう既にめちゃくちゃ面白いんですけど、大丈夫?と思ったが、もちろん大丈夫。冒頭から凄いんだけど、もっと凄いのはここから。
田舎からロンドンへ。この緩急が一層ロンドンの街並みを美しく照らす。もちろん現代も良いのだけど、やっぱり60年代のロンドンの方がカッコイイ。
高級感があって、華やかで、ちょっぴり怖くて危険な街だけど、他にはないオーラが漂っていて、思わず見とれてしまうみんなの憧れの街。
天才的なアングル、脳を刺激する照明、ロンドンを彩る美術。制作陣の本気が見受けられ、面白いくらいに美しい映画になっている。ああ、行きたいな、行きたいな。今のロンドンにじゃない、60年代のロンドンに。
ひたすら流れる60年代の音楽。
これが本当にカッコよくて痺れる。
選曲がパーフェクト。全然知らない曲ばかりだけど、テンションは上がるわ、恐怖を煽るわ、美しさを際立たせるわ、音楽の力ってここまで凄いのか、ここまで偉大なのかと衝撃を受けた。帰り道はラストナイト・イン・ソーホーとSpotifyで検索して、プレイリストを再生。綺麗な星空を見ながら聴くのもカッコいい。音楽に関しても日本の曲ばかり聞いているが、これを機会に洋楽も聞いてみよっかな。これも、60年代のをね。
トーマシン・マッケンジーはジョジョ・ラビットの時から気になっていた女優だったが、本作でも魅力がグッと詰まっている。ソーホーに降り立った時の彼女は田舎臭くて、でも夢を見るようになってからは見違えるほど美しくて、最初と最後では別人のようになるし、驚き方も恐怖を抱える表情も演技とは思えない最高の演技だった。
アニヤ・テイラー=ジョイは最初から最後までめちゃくちゃ美しい。少し悪っぽくてカッコよくて独特の雰囲気を感じる。映画自体クルエラと似ているけれども、アニヤもエマ・ストーンに似ている気がした。
夢と現実の狭間や場面の切り替えなどの演出もオシャレで、一瞬しか映らないのにちゃんと鏡の向こうにはエロイーズが居たり、冒頭のシーンが生かされていたり、細かい所までこだわっているのもまたいい。
ホラー要素も抜け目が無く、ちゃんと怖いしちゃんと驚く。樹海村とかキャンディマンみたいなバカな怖さじゃなくて、華麗で見事な恐さ。R15とは言ってもそこまでグロくないし、世界観を邪魔することも無くホラーを取り入れている。
若干雑かな?物足りないかな?とか思うけど、丁寧すぎ無いのは夢で起こるという曖昧な話だからわざとしているのかもと思って気にならないし、これ以上話を詰め込むのは無茶な気がする。そう考えると非常に計算された映画だなと思う。見応えがあり余韻もあり、全てが愛おしくて全てがカッコイイ本作に私は酔いしれてしまいました。
決して泣ける映画ではない。
もちろん、分かっている。感動シーンなんてない。
だけど、何故だか泣けた。
この映画が終わってしまうことに悲しさを感じてしまった。こんなこと滅多にない。席を離れたくない、この場から離れたくない。そういう思いが積もりに積もって、短いエンドロールの最中に泣いてしまった。
それくらい、いい作品なのだ。
そんな映画を★5.0にせずして何に★5.0付けるのか?
クルエラには少し劣ってしまうが、間違いない大傑作。100回見れる最高傑作。本当に面白い映画でした。
クルエラもラストナイト・イン・ソーホーも、おそらく一生好きな映画で一生オススメの映画は?と聞かれたらこの2本だと答えると思う。東京リベンジャーズも、サマーフィルムにのっても、鳩の撃退法も、騙し絵の牙も、大好きな映画だけれども、この2本には勝てないな。
2021年の最後の月にこんなにもいい映画に出会えてよかった。ありがとう!
と、いうかクルエラ★5.0にしてないじゃん!笑
今すぐ★5.0に書き直します笑(なんで4.5にしたんだろうか、思い出せないよ笑)
オシャレ・ホラー ネタばれ厳禁
60Sの音楽とファッションがオシャレ。
撮影や演出も気が利いててカッコいい。
主演の2女優もカワイイ。
オシャレ要素たっぷりなのにサスペンス・ホラー。笑
これも脚本が良く書けてて最後まで緊張感と謎解きが続き、最後のオチまで面白かった。
監督のエドガー・ライトは才能あるね。
落ちは予想外。ただ、中盤以降の夢が現実に入り込んで来る描写が…
結論、落ちが予想外で見て損なし!
序盤、60年代の世界が登場し、現代の主人公とシンクロしていく過程の映像表現が素晴らしくて、見てる側もどんどん引き込まれる。
60年代の主人公と、現代の主人公が入れ替わり立ち替わりダンスするシーン、クラブの階段降りていくシーンとか、特に好き。
ただ、中盤以降、夢が現実に入り込んでいく過程の描写が、非現実的で疲れる。ギャーギャー騒いでるだけに見えてしまい、ダレます。
現実と過去がシンクロする際の映像表現と、予想外の落ちが見どころかな。
あと、60年代のファッション、世界観が好きな人にも良いかも。
ピュアなサイコホラーと思わせて‼️❓サースペーンス‼️‼️ミーステーリー‼️
ヒロインの二人がとてもチャーミング。
幻想的でノスタルジー。
前半はとにかく、驚きと、美のメリーゴーランド。
なんだか、着地点が平凡と思わせながらの大どんでん返し、驚愕。
そうきたか。
映画の評価としては、良い方に裏切られた。
ヒロイン二人にアカデミー賞あげたらどうですか。
サプライズが効果的な佳作でした、映画ファンなら是非。
【苦悩する女性たちへ】
アニヤ・テイラー=ジョイと、トーマシン・マッケンジーがとても可愛らしいので、ホラー色は薄めだし、実は、僕は最後の方まで、謎に迫ることが出来なくて、よって、それなりに楽しめました。
(以下ネタバレ)
性暴力をモチーフに、田舎から上京してきた女の子なんかを食い物にしようとする男たちと、密かに起こった事件を、エロイーズの悪夢に散りばめ、エロイーズがどう対峙するのか描いた作品です。
最後、エロイーズが、男たちの亡霊の望みは受け入れず、アレクサンドラが自ら命を絶とうとすることも止めようとするところが、実はミソかなと思ったりします。
結局、アレクサンドラが炎に包まれたのは長年の自戒の苦悩を表したかったのかななんて考えたりしました。
伊藤詩織さんへの誹謗中傷のケースで、最近、賠償金の支払いが裁判で判決として出されましたが、安すぎますよね、賠償金額。
あんだけ厳罰化の方向にあるのに、未だ無くならないあおり運転を考えたら、性暴力や、被害者を揶揄するような行為には賠償金額の高騰化は絶対必要だと思う。
ホラーエンタメだけど、実は、考えさせられるところがあるような気がする。
新感覚ホラーを楽しめました。
主人公のエリーはファッションデザイナーを目指してイギリスの田舎町からロンドンの学校に入学。最初、寮に入るんだけどルームメイトとソリが合わなくて、一人暮らしを始める。
この娘、元々霊感が強くて田舎にいた時も亡くなっている母親の霊を普通に見ていたっぽい。
で、鏡に映る女が出始める。
ん?60年代に行って、鏡に映ってた女になってる?いや、鏡の中にいる?なんだか分からない状況がバンバン繰り返されます。とにかく前半は全然分からない。こりゃだめだ〜って思ってたら、その女、彼女の部屋に昔住んでた人だったみたい。その辺りから、話しがはっきりしてきて、枕営業とか殺人とか当時の女の生きづらさと事件が見えてきて、面白くなった。
とにかく、主人公の女子がとても可愛い。そこにメイクやファッションがどんどん変化してしてって目が離せなかった。最後のオチも、まさかの展開で素晴らしかった。
内容は大した事無いんだけど、アイデアと脚本が凄かった。ホラーな展開なのに60年台の明るいBGMってのも良かった。
たまには、こんなのもいいね。
音楽と映像が素敵!
コミカルな作風の映画だったり、変化球の多い映画が多いエドガー・ライト監督の最新作は、芸術性が高まってやや路線変更した印象。
60年代のイギリスが最も輝いていた時代を描き、音楽、ファッション、クルマが美しい。
中盤までのテンポが遅めな分、後半はやや駆け足気味となって省かれた描写も多く、あのヒトはどうなったんだろうとか気になるのですが、濃密な1時間56分でした。
ホラー映画というジャンル分けをされていますが、そういった要素は一部ですし、イギリス好きには必見の映画でしょう。
華やかなスウィンギング・ロンドンの世界から一転
ロンドンに服飾を学びに来た女の子が60年代のソーホーの歌手を目指す女性の出来事の幻影に追われる話。
華やかなスウィンギング・ロンドンの話から一転、ホラー味が強く話もしっかりしていて面白い!
主人公と60年代の女性のミラー効果など、ありそうで今でないと作れない映像もよかったなー
60年代の女性アニヤ・テイラー・ジョイよかった
上質なサスペンスミステリー
この作品をホラーと宣伝しているが、それは大変もったいないこと。ホラーと聞いて観るのをやめる人たちが出るだろうから。実際は、ホラーとは異なる世界。60年代音楽がテンポよく作品の世界に引き込んでいく。前半1/3くらいまでの60年代英国の楽しい雰囲気から、徐々に幻想と現実が交錯するスリリングな展開に変わっていく。ラストまで息つくことなく引き込まれたのは久しぶりのことです。音響効果を考えると、この世界にどっぷりつかるには劇場で鑑賞することは必須だろう。ぜひ劇場に足を運んで観てもらいたい傑作だと思う。
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