沈黙のパレードのレビュー・感想・評価
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「沈黙」の演技で魅せる北村一輝と実写版ガリレオの幕下げ
本作は天才物理学者湯川が実に面白くロジカルに解決していく東野圭吾原作ミステリの実写映画版。
ハウダニットで視聴者を引きつけてきたドラマ版とは異なり、どちらかといばホワイダニットに軸足をおいた映画版は、事件当事者はもとより主要登場人物の心の機微にもフォーカスしているところに趣がある。
今回の裏主人公はやはり北村一輝が演じる湯川の「腐れ縁」刑事・草薙だろう。
草薙と湯川は同じ大学の同期。
大学時代の草薙の冤罪を湯川が証明してからの縁だ。
そんな彼らは刑事と物理学者になってからもそれぞれの動機の為、不可解な事件解決に奔走する。
今回の事件は草薙にとってはできれば向き合いたくなかっただろう。
15年前の後悔と苦しみから、
力を削ぎ落とされても、
さらなる苦しみと違和感を感じる
幕引きになりかけようとも。
しかし、今回の件は草薙が刑事としての強さを取り戻すきっかけとなった。
湯川の思いやりと激励と共に。
黙っていてもどこか通じ合えた親友同士となって。
黙ることは利益も混乱ももたらす。
沈黙は金色ではなく、玉虫色。
時には沈黙を打ち破る勇気も必要なのだろう。
湯川教授が浮く
ガリレオのスピンオフ作品といったところか
❇️二時間ドラマは越えられてない。 ★彡パレードにお金掛けすぎたのか?
沈黙のパレード
🇯🇵静岡県。
町内で歌手を目指していた女子高生が殺された!犯人もほぼ特定されていたのだが、黙秘を貫く。
負の連鎖や復讐が渦巻く中、今年も町内で夏祭りのパレードが開催され新たな事件が‼️
犯人は誰で動機を科学の力を使い解決できるのか❓
❇️二時間ドラマは越えられてない。
★彡パレードにお金掛けすぎたのか?
◉58点。
★彡暗いストーリーだったな。
重いし、やや無理くり感満載でした。
🟢感想。
1️⃣マウントを常に取る福山さん。❌
★彡いまいち独りよがりで説明セリフ多い。
トントン難しいトリックが進んでいくのも無理を感じた。
2️⃣手の込んだトリックだけど。❌
★彡トリックも科学的で一般の仲間が考えたと思えない。
3️⃣被害者の家族が犯人ならわからなくもないけど❌
★彡全体の犯罪が見えてくると、なんとも理解し難いな。
4️⃣最近良くあるミステリーに感じた。
★彡トリックは違えど、松潤の映画の99.9%刑事専門弁護士もほぼかなり類似していた。
☆☆☆★★ 原作読了済み。 実は人気のあるドラマの『ガリレオ』シリ...
☆☆☆★★
原作読了済み。
実は人気のあるドラマの『ガリレオ』シリーズは完全未見。
その辺りを踏まえ、(シリーズのファンの人達から)批判されるのを。ガッテン承知の助の上で、はっきりと言ってしまうと…
ザ・凡庸
原作も映画も、、、
じゃあつまらないのか?と言うと、「いや!そこそこ楽しめるんじゃないかなあ〜」…と、
楽しめるけれど、とても面白い…とも言えないとしか💧
原作を読み始めてすぐに、「あ?これアガサ・クリスティーじゃないの?」と感じた。
実際に原作の157ページ〜158ページに渡って
〜アガサ・クリスティーの小説で有名なオリエント急行の個室でさえ、もう少しましだったのではないかと思った。〜
と書き込まれている。
おそらくは、物語の発想の中にアガサ・クリスティーがあるのは《当たらずとは言え遠からず》なのだと思う。
その辺りを含めた登場人物達のキャラクター設定等は、とても分かりやすく描かれていた。
殺された男のキャラクターの憎らしさであり、全員に殺意を抱かせる演出等も併せて。
でも、アガサ・クリスティー以上に。原作の中には、或る昭和を代表する推理小説を参考にしているのだろう…と予想される本が有り。それが、松本清張の『砂の器』ではないか?と推理する。
原作は未読でしたが、映像化された『祈りの幕が下りる時』は、明らかに『砂の器』に対してのリスペクト感を強く感じられる映像化でした。
この原作の370ページ目には。妹想いの男が、絶対に過去を知られたくない。知られてはいけないのだ…と叫ぶセリフが書かれており。この場面こそは、野村芳太郎監督版『砂の器』に於ける名場面である。加藤嘉の叫びを意識しているのだろうと思える。
(明らかに似せてしまわない様に、演出・演じている風にも見えたのだけれど)
ドラマ版は福山&柴咲による【ある種の】バディ物と思われるのですが。原作を読んだ限りは、湯川教授と草薙の奇妙な友情物語の様に思える。2人は主に、落ち着いて話せるBARで会っては、次々と疑問点を炙り出し。事件の真相に迫って行く物語になっていた。
それをこの映像化では、何度も草薙と薫を入れ替えて描いていた。
ところで、これを書き込んで良いのかどうか、ちょっとだけ躊躇してしまうのですが。
原作では終盤に何度も(いわゆる)どんでん返し的な展開を見せる。
最後の最後に至って、さらなるどんでん返しになるのだけれど。(当事者の最終決断の言葉は)本編ではあえて描いてはいなかった。
映画を観た人が、〝 それを 〟摸倣してしまったとしたのならば、、、製作側にその思いを抱いてしまったからだろうか?
だからこその〝 沈黙 〟なのですが。
元々の復讐劇に無理筋感が強すぎるのを、原作ではかなりのページ数を使い説明し、何とか強引にストーリーを組み立てている。
「いやいや、幾ら何でも…」と思いつつ、筆力で読み切らせてしまうだけに。これを映像で説得力を持たせるのはなかなか難しそうだ、と思っていた。理解しながら観ていても、やはりそもそも感が…
まあ、そうしなけばアガサ・クリスティーにはならんのですけど💦
原作の持つその辺りのバリバリな違和感に対して、大いなる許容範囲を持って観れるならば、暇つぶしに見るにはまあまあか…とは思える作品でした。
最後にちょっと気になった事を、、、
本編が始まる前に、今後公開される予告編が何本か流れたのですが。その中に、以前フジテレビ系列で人気が有ったドラマの《その後》を描く作品が何本も。
この作品自体が、そんな流れの始まりと言っても良いのだろうか?
以前の隆盛はもはや昔。何かと良い話を聞かないフジテレビでも有り、四の五の言ってはいられない状況なのだろうか?
2022年9月18日 TOHOシネマズ錦糸町オリナス/スクリーン2
パレードでワイワイしとるやないか!
沈黙のパンデミック
少し物足りない
可もなく不可もなく
心の謎
湯川学の人間性を垣間見る
ガリレオこと湯川学は変人と言われるだけあって友達が少ない。本人も多くの交友関係を望んでいないだろう。変わり者ゆえに一人でも平気、または孤独を愛してさえいそうだ。
しかしそれでも、少ない友に対して人間らしい情をみせることがある。本作はそんな物語だった。
ドラマ版では主にトリック解明に焦点が当たったが映画の場合はトリックよりも湯川学の人間性に焦点が当たる内容が多い.
少なくとも「容疑者Xの献身」はそうだろう。「真夏の方程式」は湯川の苦悩を描きたかったのだろうが描ききれなかった。
このドラマ版との違いこそが映画を面白くする。
本作の主人公は出番こそ多くはないが北村一輝演じる草薙だった。草薙の心を救済する物語だったのだ。
湯川は物理学者らしく真実こそが全てを救うと信じている。しかしそれを強制はしない。
ドラマ版であれば真実を追求しないのは意味が分からないという態度をとりそうなものだが、草薙に対してそのようにはしない。
無神経な変わり者に見える湯川の友に対する情が垣間見えるところがいい。どんなに変人でも彼もまた人間なのだ。
草薙を演じた北村一輝さんは良かったね。嘔吐のシーンから出てくるたびに荒んでいく姿はいい。
その姿を知ってか知らずか湯川先生のやる気が上がっていっているような気がするのもいい。実際、湯川先生は感情が見えないので上がってるか分からないんだけどね。
とにかく、ガリレオらしいトリック解明ではなかったけれど、違う意味でガリレオらしい面白い作品だった。
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