沈黙のパレードのレビュー・感想・評価
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お喋りなパレード
ガリレオシリーズがスクリーンに帰ってきた!
ということで、ついにこの日がやってきました。ちゃんと過去2作品を予習して、ガリレオ愛を深めてからの鑑賞です。正直、「容疑者Xの献身」が越えられるとはとては思っていないし、過去最大規模のキャストには、果たして上手く描けるのかと少々の不安を覚えてしまう。だけど、これはガリレオだ。東野圭吾だ。過去2作の栄光もあって、期待せざるを得ない。
てなワケで、「ヘルドックス」「川っぺりムコリッタ」という強者が揃う9月16日公開作品の中で、本作をチョイス。(本当は3本全部見たかったけど、台風の影響で早めに映画館が閉まっちゃいました...仕方なし。)
少し不安もあったけど、実に面白い!!流石でした。やはり、こんなに釘付けとなってしまうミステリー映画はそう無い。いいもの見せてもらいました!
注目すべきは、やはり福山雅治。
この9年間で更に役に磨きがかかっており、衰えるどころか、グレードアップし続ける福山に脱帽。こんな歳の取り方をしたいものだと、思わず憧れてしまいます。過去2作よりも湯川っぽさが全面に出ており、特に某ファミリーレストランのシーンは湯川節が炸裂。「真夏の方程式」では見られなかった〈教授〉としての活躍ぶりも見れたし、ガリレオ復活に相応しい作りだったと思います。「さっぱりわからん」「実に面白い」が映画館で聞けて大満足。ガリレオファン、福山ファンにとってもたまらない演出も多く、より一層このシリーズへの愛が深まりました。
そして、今回スポットが当たるのが、湯川の親友でもある刑事の草薙(北村一輝)。これがまた本当にいい演技をしていて、グッと締め付けられました。あぁ、こんな繊細な表現ができる役者さんだったんだな。これまた「真夏の方程式」では影が薄かった、草薙というキャラクターに重点を置いた話にすることによって、今までとは違う重みや悲しみを感じ取ることが出来、物語に深さを与えてくれています。このシリアスな雰囲気は「容疑者Xの献身」と似ており、湯川先生では無いため、あの作品ほど感情移入することは出来ないのだけど、あれと近いくらい来るものがありました。
「容疑者Xの献身」では物理学者としての湯川先生、「真夏の方程式」では人間としての湯川先生、そして本作「沈黙のパレード」では仲間の一員としての湯川先生という感じでしょうか。色々な葛藤が見え、なかなか見応えのある作品となっており、サスペンスというよりも人間ドラマとしての色が強くなっているように思えました。刑事の草薙との関係性も色濃く描かれており、今まで追いかけてきたファンにとっては考えさせられるものがあるでしょう。しかしながら、草薙に重きを置いてしまったせいか、柴咲コウ演じる内海の存在が薄くなっているのは残念。2人の掛け合い、というよりも湯川先生の独走、に近い感じがしてなりませんでした。
そして、何より気になってしまったのがラスト20分。ひたすら語り口調で、問題が解決していくと言うよりも解説を聞いているような気分がして、あまり気持ちいいものではなかったというのが正直な感想。今までのような、どんでん返し!まさかの結果!みたいな演出がなく、あっさりと終わってしまったのが残念だった。回収出来ていない部分もあったし、何より湯川先生にあまり関係していないのではと思ってしまった。親友、子どもと来て、仲間。エピソードが無いせいか、関係性が弱いように思えて、しっくり来なかったかなぁ。あまり湯川先生ぽくないしね。
ただ、役者は一流でして、中でも飯尾和樹の演技がとてつもなく上手いのです。この人、本当にお笑い芸人か?驚くほど繊細で、器用な演技するし、涙が込み上げてきそうになるくらい絶妙だった。いやぁ、持ってかれた。普段のおふざけキャラからのギャップが凄くて、俳優・飯尾和樹としての底力を見せつけられました。椎名桔平、岡山天音も流石でしたけど、飯尾に食われちゃってました。なんてパワーだ...。
ん?と思うところが多くて、ちょっとガックシでしたが、それでも安定の面白さで満足でした。福山も言うように、是非とも続編は早めに作っていただきたい。おじいちゃんになる前にね!笑
やっぱりガリレオが好きだ!福山雅治が好きだ!主題歌、なんだか福山っぽい曲調とリズム感だな、と思っていたら作詞作曲・福山雅治と出てきた。やはりか。実に素晴らしい!
劇場版の中では、一番落ち着いたストーリーかもしれない。前2作の救わ...
人間ドラマと推理の絶妙なバランス
冒頭。とある催し。
ほぼ台詞の無いそのシーンだけで
今回登場する人物の人柄や関係性、
空気感が伝わる秀逸な始まり。
結果、傑作劇場版前二作に続き本作も見事でした。
高いハードルを満たす傑作。
本作の素晴らしさは
人間ドラマと推理のバランスの絶妙さ。
どちらかと言えば人間ドラマに
比重を置く演出姿勢に好感が持てます。
推理作品ではトリックの
斬新さや面白さが重視され、
事件を起こす人間の心情が
軽視されることがあります。
本シリーズでは真実が語られるとき、
そこには誰かに対する想いが
時として司法すら無力に思える
人間の切実な思いが感じられます。
やや、都合の良い偶然があっても
それを帳消しに出来るレベルの
人間ドラマと見応えある推理が
とても満たされた娯楽時間を与えてくれます。
そして福山雅治が作品に寄り添い書き下ろした
エンディングに流れる「ヒトツボシ」
感情の弁が崩壊します。切なすぎる名曲。
哀愁滲む表情を観ているだけで
涙腺が刺激されるずん飯尾さんの芝居。
テレビで福山雅治さんが今回の主役と
言っていたのも頷けます。
主役は、北村一輝⁈・・・⭐︎
公開が決まった時から、楽しみにしていた作品。
福山雅治演じる湯川先生は、相変わらずの雰囲気だったし、教授になっていた。
柴咲コウは、TV時代より驚くほど美しくなって、当たり前だが大人の女性。
でも、今作の主役は北村一輝演じる草薙刑事か…
殺された少女の遺族や取り巻く人々の怨みや後悔、その他のことが絡み合って物語は
進んでいく。
原作は未読なので、何とも言えないがラストの20分ほどが余りにも二転三転して
かえって全体の印象がどこに視点があるのかわからなくなってしまった。
だか、やはり湯川教授の物理学からみの推理は面白くて楽しめるし、
内海刑事との掛け合いも相変わらずのテンポ。
それに比べると草薙刑事の苦悩があまりに深くて、最初の登場の際の嘔吐は
やり過ぎか…
全体的には、少し残念…
実に面白い
小説を映画化する意味とは
先に原作を読んでいたが、とてもおもしろかった。
原作を読んでいたので、人物や事柄がイメージでき、いい具合に忘れていた部分もあり、とても楽しめました。
原作を読んでいなくても、楽しめるのでは、という作品だと感じました。
役者の演技もとても良かったと思います。
もう一度、原作を読みたくなる、そんな映画でした。
良かった
冒頭のジュピターの歌声で
かなり心をつかまれました。
オープニングで主要な登場人物の現状が描かれます。
その時点でこの人物はこれからこの物語にどんな風に関わってくるんだろうか、誰がキーパーソンなのかと自分の中で想像が膨らんでストーリーに引き込まれました。
東野圭吾氏の作品は犯人のしたことは決して許されないけど、でも犯行に至る気持ちは痛いほどわかる…みたいな心の葛藤で苦しくなる事が多いけれど、今作はそこまでの葛藤は起こらなかったです。
良くも悪くもわりとサラッと客観的に見れました。
追記
映画公開の翌日にSPドラマ「禁断の魔術」が放送されたことを知りそちらも見ました。
湯川先生登場の時の音楽とか数式をぶわーと書くところ。うわ〜これこれ!とテンションが上がりました。
内容は、どんでん返しはなかったけどハラハラする場面もありかなり面白かったです。
ただ、某政治家の射殺事件が何度も頭をよぎり心臓がバクバクしました…
物理学者じゃなくて名探偵湯川教授
久しぶりでも面白かった、で、泣けた。
同窓会だよ、全員集合!
ゾンビランド・ダブルタップほどじゃありませんでしたが、懐かしさで同窓会気分だす!
でもでもでも。
ちょっと待て。何かが違う。ん?んんん?
コレ、メロディがちゃうやんか!
何?昔のドラマ版とは製作者が違うから、まさかのJASRAC対策?
物理の先生による種明かしパートのBGMだけが、残念でした。と言うか、ワクワク気分をぶっ壊すレベルて破滅的に残念w
でも懐かしかったです。科学的なカラクリ解明が殺害方法を解き明かす構成。真相に辿り着くまでの3段階段。寒暖ミックスの先生の人間性。キュートな新米刑事...じゃ無かったか、ここはw
北村一輝と酒匂芳を、そろって連荘すると言うレアな体験をしてしまいましたけど、まあ、コレが。二人が二人とも、振れ幅がデカくてw
冒頭のアマチョロ展開から役者さんの力を感じつつ進む「劇」でした。居酒屋に集まった役者さん、全員良かったのが映画のクオリティに直結してたのは間違い無いと思いました。
良かった。
普通に。
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