沈黙のパレードのレビュー・感想・評価
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先に原作を読んでいたが、とてもおもしろかった。
原作を読んでいたので、人物や事柄がイメージでき、いい具合に忘れていた部分もあり、とても楽しめました。
原作を読んでいなくても、楽しめるのでは、という作品だと感じました。
役者の演技もとても良かったと思います。
もう一度、原作を読みたくなる、そんな映画でした。
良かった
冒頭のジュピターの歌声で
かなり心をつかまれました。
オープニングで主要な登場人物の現状が描かれます。
その時点でこの人物はこれからこの物語にどんな風に関わってくるんだろうか、誰がキーパーソンなのかと自分の中で想像が膨らんでストーリーに引き込まれました。
東野圭吾氏の作品は犯人のしたことは決して許されないけど、でも犯行に至る気持ちは痛いほどわかる…みたいな心の葛藤で苦しくなる事が多いけれど、今作はそこまでの葛藤は起こらなかったです。
良くも悪くもわりとサラッと客観的に見れました。
追記
映画公開の翌日にSPドラマ「禁断の魔術」が放送されたことを知りそちらも見ました。
湯川先生登場の時の音楽とか数式をぶわーと書くところ。うわ〜これこれ!とテンションが上がりました。
内容は、どんでん返しはなかったけどハラハラする場面もありかなり面白かったです。
ただ、某政治家の射殺事件が何度も頭をよぎり心臓がバクバクしました…
物理学者じゃなくて名探偵湯川教授
久しぶりでも面白かった、で、泣けた。
同窓会だよ、全員集合!
ゾンビランド・ダブルタップほどじゃありませんでしたが、懐かしさで同窓会気分だす!
でもでもでも。
ちょっと待て。何かが違う。ん?んんん?
コレ、メロディがちゃうやんか!
何?昔のドラマ版とは製作者が違うから、まさかのJASRAC対策?
物理の先生による種明かしパートのBGMだけが、残念でした。と言うか、ワクワク気分をぶっ壊すレベルて破滅的に残念w
でも懐かしかったです。科学的なカラクリ解明が殺害方法を解き明かす構成。真相に辿り着くまでの3段階段。寒暖ミックスの先生の人間性。キュートな新米刑事...じゃ無かったか、ここはw
北村一輝と酒匂芳を、そろって連荘すると言うレアな体験をしてしまいましたけど、まあ、コレが。二人が二人とも、振れ幅がデカくてw
冒頭のアマチョロ展開から役者さんの力を感じつつ進む「劇」でした。居酒屋に集まった役者さん、全員良かったのが映画のクオリティに直結してたのは間違い無いと思いました。
良かった。
普通に。
出口夏希に注目
火災現場から発見された遺体は数年前から行方不明だった女子高生のものだった。事件の容疑者は、草薙刑事が以前担当した少女殺害事件の容疑者で、黙秘を貫き無罪となった男だった。男は今回も黙秘を貫き証拠不十分で釈放され、死んだ女子高生が住んでた町に戻って来た。多くの関係者がその男に憎しみを持つ中、町の夏祭りのパレード当日、その男が亡くなった。死因不明のため、草彅と内海は湯川教授にアドバイスをもらいに行った。女子高生殺害の犯人は誰か、死んだ男の死因は何か、その犯人はだれだ、という話。
原作を読んでなかったから、結果に驚かされた。
湯川役の福山雅治と内海役の柴咲コウは変わらず良かった。草薙役の北村一輝の熱演が凄かった。それと、村上淳の悪っぷり、上手かった。
亡くなった女子高生の妹役の出口夏希が清涼感が有って可愛かった。
はっはっは!実に面白い!
どうして同時公開?
だんだんと人間に近づく
愛とはなにか。
子供とはなにか。
そして今回
人とはなにか。
家族とはなにか。
人間と接していくことで、だんだんと人間に近づく湯川。
ガリレオ長編シリーズに触れるとそれが本当に読み取れる。
今回"も"
ほぼ物理的・化学的なことは内容の1/5程度。
あとは湯川の並外れた洞察力で事件を解決。
ガリレオの雰囲気を存分に堪能できる映画でした。
残念なところは中盤あたりから淡々と進んで行き、重厚感が無いように感じられた。
小説と比較するのは違うかもしれないが、小説は驚きがあり、インパクトがあった。
賛否両論ある事件の核心もいきなり現れ、違う意味でのインパクトがあった。
葛藤をもっと入れ込んで核心に持って行ったら賛否両論は薄れたのではないか。
前2作と比較してしまうと見劣りはあるが、ガリレオ好きは満足だろう。
まぁもし次があるとしたらあまり期待しない。(透明な螺旋)
沈黙のパレードは小説だとすごく良かったが、次のは小説でもつまらないから。
次々と明らかになる真相にひきこまれる!
事件が起きる前の被害者の少女の愛らしい姿を最初に見せることで、犯人とされる人物に対しての悪感情を観客にも植え付ける演出がかなりきいてきますね。
パレードのシーンで、いろんな人がちょこちょこ動いててこうなんだろうなとか、アリバイ?とか色々想像をかきたてられるんだけど、ただ当初の想像から後半にかけて明らかになってくる事実がすごい想像の斜め上を行っていてすごかったですね。
東野作品って犯人側にも事情があったり切なかったりしますが、今回はかなり複雑に絡みあってましたね。
色んな方が取調べされるんですが、皆さんいい。
終盤椎名桔平さんと北村さんの無言が多めのシーン、横顔アップになる演出がすごかったですね。
息するの忘れるくらい集中しましたw
切なさ的には容疑者Xが上かもしれないけど、多くのドラマがある物語でした。。
今回がガリレオシリーズの完結編だろう
複雑なパズルを判り易くまとめた
東野圭吾のガリレオシリーズの大ファンを自認する私としては、福山雅治演じる湯川教授を是認した訳ではないが、北村一輝演じる草薙刑事を了承した訳ではないが、それを差引いてもこの映画は原作の良さを殆ど損っていない様に思える。
正に近代ミステリーの粋を極めたこの原作は、序盤のあらゆる伏線を最後に見事に回収する秀逸さを持ち、最後の最後まで、ここが着地点では無いのか、まだ先が有ったのかと感嘆する快作である。
複雑に絡みあった難攻不落のパズルをどの様に解いて行くのか。
これを原作に映画化する難しさは相当の工夫と胆力が必要であったことだろう。
但し、原作を読んでいない場合、一回の鑑賞でどこまで理解できるかは不明である。
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