鬼太郎誕生 ゲゲゲの謎のレビュー・感想・評価
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変な邦画ホラーより余程出来の良い作品
犬神家のパクリだの言われてますが、陰鬱な日本の田舎の描写は見事。戦闘の作画も良かったけど、少しゲゲゲの鬼太郎から乖離してる感はあった。人間の怖さと醜さがこれでもかと味わえる作品で、かなり大人向け。
ドハマリした。
結論:本当に面白かった。ネット上で高評価だったがそのとおりであった。
鬼太郎のお父さん(目玉のおやじ)が活躍する話。
目玉になる前の話で何故そうなったかと言うのが墓場鬼太郎の1話目だがそこでは目玉で動き出すくらいしか描かれておらず、何故そんな状態で動き出したのか、またどうして目玉しか動けないのかと言う所を深掘りした内容である。
墓場鬼太郎もゲゲゲの鬼太郎もそこまで見たいなかったがそれでも面白かった。
至極一般的な目玉のおやじ、鬼太郎がわかっていれば楽しめた。
声優が沢城みゆきに変わっていることさえ知らなかったが本編と関係がほとんどないので知識ゼロで楽しめる。
◯良かった点
・げげろうがかっこよすぎた。腐女子狙いか?
・犬神家の一族の様な日本の古典的推理小説の様な世界観が見事にマッチした。
・ラストシーンの盛り上げ方が素晴らしく、鬼太郎がスター・ウォーズのルーススカイウォーカーの様なまさに希望の象徴である表現で涙が出るほど興奮した。
◯不満点
・鬼太郎は古来から子供向けの印象で映倫の年齢制限も低かったが何故、その評価なのか疑問に思うほど死に方などがバイオレンスだった印象。
子どもが親と見に来たら、凍りつきそうな感じがした。
性癖がやや特殊な映画
評判通りそこそこ面白いとは思う。
特に序盤は、八つ墓村とか犬神家とかが好きな人にはたまらない、というかそのまんまなので雰囲気は良いのだけれど…。
「ゲゲケの鬼太郎」というコンテンツにこんな地獄なみの暗い初期設定入れる必要あったかな?というのが率直な感想。
殺人、近親相姦、幼女暴行などあらゆる残虐描写や特殊性癖に溢れていて、やり過ぎな感じがした。
昨今のグロくて過激にすればみんな楽しいでしょ?みたいな浅い思想が垣間見えてなんか萎えたよ。
でも、ドMの人には性癖的に刺さる映画かもしれないね。
でも、最近不足していた横溝正史テイストの要素を満たせたのも事実で、そこそこ楽しめたのはある。
沙代と猫娘が可愛かった、最後に残った感想はそれだけだったかな。
特に沙代ね、超絶可哀想なのになぜか可愛いと思ってしまった時点で、私の中にも何か触れてはいけない衝動があるかもしれないことを自覚し、敗北した気分に(笑)
最初は面白そうな出だしだっただけに残念。
冒頭30分くらいは100点に近い出来だった。
人に薦める気にはならない。
オヤジの純愛
こういうテイストのストーリーは好きです。
鬼太郎の誕生を描くと共に、目玉のオヤジのストーリーが、とても興味深いです。
もう少しだけ、エンディングのところをとかオヤジが誕生するところまでを本編に組み込めていたよかったです。
6期アニメのエピソード0
私は鬼太郎の大ファンながら、基準は貸本版を編纂された「墓場の鬼太郎」で育っているので、本作はあくまでも6期アニメの前日譚というように位置付けた。
鬼太郎のバックボーンが描かれることは実は非常に稀有で、「何故人間に味方するのか」という点においても語られることがないので、そこを描いたのは非常に興味深い。
横溝正史のような世界観と展開に妖怪がエッセンスとして足されたことで、展開は残念ながら先が読めるようになっている。
途中挟まれるアクションシーンも、キャラクターの活躍という目的のためにあり、そのために用意された登場人物と雰囲気とはうらはらに非常にシンプルな構造。
ただ、めちゃくちゃよく出来たアクションシーンになっている。
そのためミステリー感を期待しやすいのだが、肩透かしに遭いやすくもある。
登場人物の思想や、水木の戦争経験から国家主義や覇権主義に対する思想が表現されるが、その恩恵に預かっている水木(我々)という皮肉めいた関係性の描かれ方はもう少し強く描かれていても良かったと思う。
本作が高評価を得ている大きな要因はゲゲ郎(目玉の親父)と水木のブロマンス要素だと感じた。
鬼太郎の実父と養父という未来の関係性を含めてとてもエモーショナルではある。
大人向けの作品。
※この作品は、子供様に見せた場合説明に困る内容が含まれます。
ゲゲゲの鬼太郎、子供の頃に見て、大人になった今、猫娘が可愛くなったぐらいの情報しかなく視聴。
内容が結構、本格的にサスペスホラーでかなり面白かったです。
途中性的言葉表現があるので子供には見せない方がいいかも。
正直妖怪より、人間がいちばん怖いのだと実感できる作品です。
ほぼ完璧。
戦後間も無く村社会の陰鬱とした世界観ほんとに素晴らしかったし、気味が悪かった。そこに引き込まれるような八つ墓村だったりとココ最近みないドラマ性を感じれた。正直この感じで最後まで貫いてくれれば間違いなく満点だった。個人的には最後の戦いがその世界観とは全くかけ離れ過ぎてしまったのが本当に惜しかった。もちろん評価して最高だったよ。と思う方も多くいらしゃるかと思いますが八つ墓村を見ていたのに途中からドラゴンボールに変わったかのような印象を受けてしまった。
自分は最近他の鬼太郎シリーズを見てないからこういう感じが鬼太郎なのかもしれないがテイストはずっと同じであっては欲しかったと思う。
ただそれを差し引いてもこの世界観は一見の価値あり。
戦闘シーンがかっこよく迫力があるが、よくある背景が好みではなかった。
話題になっていて気になっていた作品。ネトフリにやってきたのですごく期待して鑑賞。
期待しすぎたかな。
なんか、よくあるホラーの、昔~の村のうんたら、しきたり、道が封鎖、といった感じで、
あるあるで、なんだかなといった印象でした。
予想がつく流れで、みていてあまり気分のいいものではなかった。
妖怪がいっぱい出るのかなと思ったらそうでもなくて。
ゲゲゲの鬼太郎は昔、やっていたアニメという感じでほぼ見ていなかったと思います。
妻のドラマも興味がわかず、見ていなかったと思います。
完全に知識0で、思い入れも0です。それも映画や登場人物に気持ちが寄り添えなかった理由の一つかもしれません。
アクションシーン迫力があってめっちゃかっこよかったです。少年漫画好きな人ならはまると思います。
映像もきれいです。田舎の背景がとても懐かしさと寂しさがありました。
登場人物の頭身が低く感じました。
ザ、かっこいいアニメ!ってかんじで足長ーーーく(頭身をめちゃめちゃ高く)描かないところに好感が持てました。
リアルなおじさんに近づけているのかなと思いました。
昭和31年が舞台のサスペンス・ホラー
今作は鬼太郎もねこ娘もあまり活躍しません。鬼太郎が産まれる前の物語です。
目玉おやじの若い頃の姿が、なかなか格好良かったです。
戦争を経験した水木(声:木内秀信)は、東京から哭倉村に行き、謎の男(目玉おやじの若かりし頃)(声:関俊彦)と出会ったり、変な状況になったり、血液製剤「M」の真相を探ったり、沙代から東京に連れて行ってほしいと言われたりする。
『墓場の鬼太郎』の第一話につながる内容でした。
幽霊族や妖怪が、戦前及び戦争中は何をしていたかまで言及してくれたら、もっと満足できたかもしれません。
ねこ娘が可愛いし、鬼太郎の声は峰不二子役をした沢城みゆきさんで氣に入っています。
人間が一番怖い
子供の頃に観てたな~って思いながら何気なく観たんだけど、思った以上に大人向けだった。
記憶を辿ってみると鬼太郎って一貫して人間が一番恐いって話だったなって。今回も考えさせられたし人間の欲とかエゴが色濃い話だった。
で、鬼太郎誕生ってうたってる割にそこにはあまりフォーカスされてないと言うか、オヤジさん誕生だったなと。
これを機にテレビシリーズ観直すのもおもしろいかも。
醜悪一族に抗え! ゲゲゲの絆
昨秋はちょっとした“犬神家”ブームだったのか…?
偶然かもしれないが、昨秋公開された『ミステリと言う勿れ』と本作。『犬神家の一族』を彷彿させる設定や世界観。『犬神家の一族』が大好きな者としては嬉しさや食指そそる。
『ミステリと言う勿れ』も(TVドラマ未見でも)面白かったが、本作の方がよりディープ。
おどろおどろしい横溝風ミステリーと、水木妖怪ワールドがマッチした世界へ誘われる…。
水木しげるのライフワーク『ゲゲゲの鬼太郎』。
これまでに何度もTVアニメ化されてきているが、本作はその第6期がベース。
単に劇場版ではなく、スピンオフと言っていい。
描かれるのは、目玉のおやじの過去と、鬼太郎誕生。
以前にも前史的な『墓場鬼太郎』があったが、本作は本作のオリジナル。まだ身体があった頃の目玉のおやじが描かれるのは初めてだとか。
鬼太郎、また映画でやるのか…。当初はそんな程度。
興味はあったが、『鬼太郎』はちょいちょい見てるくらいで、特別大好きとか詳しい訳でもない。よって、劇場スルー。
そしたら、予想以上の評判とヒット。
ダークで大人向けの作風。加えて、先述の『犬神家の一族』風。
俄然興味が沸いた頃には公開終了でレンタル待ちだったが、先んじてNetflix配信。
こりゃもっと早めに見ておけば良かった。
昭和31年。戦前から日本の財政界を裏で牛耳っていた“龍賀家”の当主、時貞が死去。
その跡目は誰か…?
血液銀行に勤める水木は、龍賀家が運営する“龍賀製薬”の現社長で時貞の長女・乙米の婿である克典と昵懇でもあり、今後の強力なパイプ作りと出世の為とある密命を帯びて、龍賀家が君臨する哭倉村へ。
村に足を踏み入れた途端に感じる異様な雰囲気、異様な一族。
そんな中発表された遺言。跡目継ぎは克典ではなく、時貞の長男・時麿。
時麿は普段人前に出ないほど精神が触れており、実質実権を握る乙米共々、絶対なる血筋の前には誰も逆らえない。
一族の間で波紋が広がる中、やはりそれは起きた。
時麿の奇怪な死。
跡目争いで何者かに殺されたか、それとも…。
一族のおぞましい因習によって“何か”に呪われたか…?
昭和という時代、閉塞的な村、支配する一族、古くからの因習、跡目争い、凄惨な事件、血と呪い…。
美しいヒロインと、巻き込まれ主人公…。
もう本当にドストレートの横溝ワールドだ。
よれよれ袴の探偵が現れても不思議じゃない。
が、この村を訪れたのは水木ともう一人。奇妙な男。
よれよれの着物姿に下駄。
しょぼくれた雰囲気。生気の無い表情。片目を髪で覆っている。
浮世離れを感じさせつつ、もう片方の目はまるで人の心を見透かすかのよう。
村人に捕らえられ、時麿殺しの犯人にされかけるが、水木が制止。龍賀家の下で、水木が監視役に。
よそ者同士。立場も寝床も食事も共にする事になるが、奇妙なこの男は名前すら名乗らない。
水木はこの男を“ゲゲ郞”と呼ぶ事に。
まだ身体があった頃の目玉のおやじであった…。
ゲゲ郞が村を訪れた理由。“ゲゲゲの女房”…ならぬ妻を探しに。
幽霊族のゲゲ郞。幽霊族は人が生まれる遥か昔から存在していたが、人の出現によって生活圏を奪われ、妖怪ってだけで殺され…。
人を憎んでいたゲゲ郞だが、弱さ愚かさも含めて人の良さを教えてくれたのは、幽霊族でありながら人を愛していた妻だった。
が、その妻が行方不明に。幽霊族の仲間からの情報で、この哭倉村で気配を感じたのを最後に。
ある理由を持って村にやって来たゲゲ郞。実は水木も。
会社から帯びた密命。それは…
龍賀家が日本の財政界を裏で牛耳っている理由。ある秘薬開発。
“M”と呼ばれ、人に投薬すると不死のような効力を発揮し、日清日露でも使用されたという。
龍賀家の絶大なる権力、莫大な富の源。
それを探る…。
水木は戦争帰り。戦場での不条理な体験。国や上官の命令で命が軽んじられた惨状を目の当たりに。
帰還しても、この国は力を持った者が上にのし上がり、力無き者は地べたを這いつくばされる。
せっかく生きて還ってきたこの命。不条理さ変わらないこの国。
ならば、上にのし上がってやる。誰にも翻弄されないほどの力を手に入れてやる。その為なら、俺は…。
目的も性格も種族も全く違う二人が、各々の目的の為にバディを組む。
ミステリー要素と怪奇ワールドが面白い。
大妖怪も登場。村の湖に浮かぶ小さな島。そこから時折轟く地響きと唸り声。
人の怨念から生まれる妖怪、狂骨。
しかし本当に恐ろしいのは言うまでもない。人の暗部。
龍賀家の悪行は、昨今見た映画/ドラマ/アニメの中でもえげつないものであった…。
秘薬“M”の秘密。
幽霊族を捕らえ、その血から作る。
仲間を殺したのも、妻の行方不明もやはり…。
“M”の人体実験に村人を。その怨念が狂骨を生む。
一族と配下の村長らが陰陽道の悪技で操る。
彼らの支配下に置かれるのは一族のある人物も。
長女・乙米の娘、沙代。
こういう世界観にぴったりの大和撫子。東京に憧れ、水木に東京に連れて行って欲しいと懇願。
一見、若い男女のロマンス。が、水木は彼女の気持ちを…。
沙代は一族の血を受け継ぐ“子産み”として扱われている。その相手は水木など外部の男ではなく、一族の血と。口に出すだけでもおぞましい、実の祖父と…。沙代は時貞の“お気に入り”であった…。
また、時貞の三女の息子・時弥。この幼い子供も水木に懐き、東京に憧れるが、終盤に明かされる生を受けた理由…。
この世に生を受けた若い命と人生を、一族の私利私欲の為に弄ばれる。
人はここまで残酷になれるのか。傲慢になれるのか。醜悪になれるのか。
この悪しき一族に相応の死を。
悲しみ苦しみにより暴走した沙代の怨念から生まれた狂骨が一族を皆殺し。尚、祖父と同じ悪行をしようとした時麿や一連の事件の犯人も沙代であった…。
悲劇のヒロインは報われる事なく。沙代も反撃にあって…。
悲しみと絶叫の中に消える沙代…。
激しく後悔する水木…。
だが、事件はこれで終わりではなかった。
“M”の秘密や龍賀家のおぞましい真相は判明されたが、ゲゲ郞の妻は…?
湖に浮かぶ小さな島。神社があり、その地下深く。“窖”と呼ばれる聖域にいたのは…
全ての元凶。諸悪の根源。
ゾッとした。
あんな姿になってまで、地位や力を貪り続けたいのか。
その為に生を受け、利用された時弥…。
窖の溜め池に立つ桜のような巨木。血のように濃く紅い花を咲かす。
“血桜”と呼ばれる妖樹で、“M”はここから。囚われた幽霊族の生き血を吸っている。
花の色。血桜の中枢に囚われていた者こそ、ゲゲ郞の妻であった…。
恐ろしき血桜、現世に舞い戻ってきた時貞、彼が操る強大な狂骨。
圧倒的劣勢…。が、
ゲゲ郞は知る。妻は身籠っていた。
諦めない。ここにもいた。諦めの悪い男が。
何より力を欲していた水木。時貞が甘い言葉と誘惑で惑わそうとする。
抗う。その姿は、戦争を経験し、反骨精神に溢れた水木しげるそのものだ。
妖怪と欲にまみれた人間がさらに悪しき人間に立ち向かうというアンチテーゼ。
水木の正義への目覚め。
ゲゲ郞の妻とこれから生まれてくる我が子への愛。
そして、ゲゲ郞と水木のバディと絆に胸アツ。
陰湿なストーリーではあるが、最後は熱いものに心震える。
戦後の血を売っていた銀行や近親相姦はあながちフィクションではない。戦場で用いられた秘薬なんかも…。ゾッとさせるリアリティー。
残酷描写やアクションは想像以上の迫力、クオリティー。
痩せ型の長身ながら、ゲゲ郞強ェ~!
目玉のおやじはその昔、カッコ良かった。ビジュアルも陰のあるイケメン。
目玉のおやじと言ったら田の中勇や現在は野沢雅子だが、まだ身体があった若き頃は関俊彦のイケボ。しかし思慮深い言動があの鬼のボスを思わせる。他ボイスキャストにも石田彰や古川登志夫ら“上弦鬼”がいて、ちょっと意識してる?…なんてね。
下駄やちゃんちゃんこなど後の鬼太郎アイテムも。
そしてタイトルの“鬼太郎誕生”はEDにて。『墓場鬼太郎』第1話をベースにしているが、本作オリジナルストーリーも踏まえ展開は全く別。
辻褄合わないかもしれないし、もっと鬼太郎の誕生や活躍を見たかったという声もあるだろうし、子供受けやコンプライアンスNG描写もあるし、この陰湿な作風がそもそも受け付けない人だっている。
だけど個人的には、思っていた以上の面白さと見応えと満足!
本当に躊躇せず、早い内に見ておけば良かった…。
鬼太郎は妖怪でありながら、何故人間を助けるのか…?
人間以上の他者への優しさ。仲間への気持ち。亡き母や目玉だけになっても傍にいてくれる両親への愛。
そんな父と父が出会った一人の人間。
相容れない事はない。妖怪と人間の在るべき姿を体現してくれた。
これらが鬼太郎の源。
それらを知ってさらに、“ゲゲゲワールド”に足を踏み入れたくなってくる。
面白くて怖かった。
もちろん昔アニメは観てたし、「目玉親父が主役」と聞いて、是非観なくちゃ!と思ってましたがようやく観れました!
映像がキレイで面白くて、、、思ったより本当に怖かったです。
殺人描写と人間の業の深さが思ったよりエグい。
昔のアニメのイメージとはまったく違いました。このエグさは完全に大人向け。子どもは観ない方がいいと思う。でも、もしかしてこれが原作に近いのかな~。
あのエグさはやはり戦争を体験した水木先生ならではのものなんでしょう。
昔観ていたアニメではわからなかった、水木作品の核心に触れた気がしました。(でもそこが怖かった)
感心したのは時代の空気が伝わってきたこと。
横溝正史や京極夏彦もそうだけど、あの戦後すぐの混沌とした感じとか、変な村や家の風習とか、人々の荒んだ心とか。。
そして、エンドロールまで手の抜かない作り。ゲゲ郎と相棒だった水木先生ならぬ水木が、鬼太郎を墓場から取り上げ、育てるというのがすごく感動しました。ほんとに鬼太郎誕生!の瞬間ですよね。
見事でした。
水木しげる作品はまだまだ永遠ですね。
ムネアツ展開
序盤はこれぞ昭和な雰囲気たっぷりに時代背景を含めた説明をたっぷりと。少しくどいくらいではあるが、話が進むにつれて、徐々にスピード感が増してくる感覚は見ていて面白い。
最終的にあの名作の第一話にしっかりとつながっていく。
そうか、水木が彼らに合うのは初めてではなかったのか。
まぁ、原作ではあんなに感動的に抱きしめなかったけどね。
ちょっと記憶改竄された気分だけど、それはそれでいいかなって思った。
生い立ち暴きたいかな?
絵本や図鑑で見た妖怪が入り組む鬼太郎の世界観は、子供心にはワクワクドキドキして大好きだった。何年ぶりの鬼太郎だろう。もはや妖怪にワクドキする歳ではないのが、大人向けっぽく見えたのでどこまであの感覚が呼び戻されるのか、はたまた全く違う切り口なのかが楽しみだった。
どちらでもあり、どちらでも無かった。妖怪ものとしても、田舎のドロドロものとか八つ墓村的なものとしてもやや中途半端。もっと田舎に振り切っても良かったように思ったのと、もうひとつ、鬼太郎やらその仲間たちって何者かよく分からないところも魅力な気がした。生い立ちとかって要らなくないか?
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