ファーザーのレビュー・感想・評価
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さすが名優
時系列とか人物とか行ったり来たりして、わけがわからない。けど痴呆をそういった演出で表現したんだろうな。途中からあんまり深く考えずに観ることにした。アンソニーホプキンスはやっぱり秀逸だった。名優ってこういうものよね。
評価:3.6
認知症の世界
認知症の人の幻聴、幻覚の世界を見事に演じたアンソニーホプキンスの演技と家の中だけの世界観はとても面白い映画でした。
ただ、軽度認知症の母親がいる身としては今後、重度になった場合、あの世界に母親が入ってしまう恐怖と悲壮感はとても見ていられなかった(/ _ ; )
こちらの希望と我が儘を言わせてもらえば、最後は本人と家族がハッピーエンドで終わって欲しかった。。。
アリスのままのように…
アンソニーの名前をそのまま映画でも使ってた理由はなにかあるのかな(。-_-。)
自分がわからなくなる!
自分を失う恐さを体感しました。
仕事の関係で介護施設でお世話になったことがあり、認知症の方と接する機会がありました。
どうしていいかわからないのょと急に混乱をしたり、数分前に食べ終わったごはんを、今日のごはんはまだ?早く食べたぃと言ってくる。
夕方になれば、帰宅願望がある。
突然、陽気に歌い出す。
その薬で殺そうとしてるのね?の言葉。
現場では介護の他に、もっと深い心のケアも必要だ。
その場所でその時間で、生きているのは事実。
記憶、とはなんだろう。
実際その方たちに触れていても、いまだに根本的ななにかがわからない。
寄り添おう。
笑顔でいられるように。
快適に過ごせるように。
劇中の男性は、本当に主人公の前にいた人物だったのかな、娘のアンと接点はあったかな?と考え直してしまいました。
実は主人公の妄想やせん妄や幻覚から来るものだったら、、と考えずにはいられませんでした。
ちょっと重い。。
アンソニーホプキンスの2度目のアカデミー受賞作品と認知症の本人目線での作品という事で興味を持ち鑑賞する。いや〜ホプキンス氏の名演技が光るも認知症知るに非常に勉強となる内容だった。時間(時計)への執着、過去の出来事と現実の狭間の混乱を映像化されており誰もが死の前に経験するかも知れない認知症を赤裸々に描く。誰でも何処でも起こりある意味死よりも辛い病いだと感じる。
介護する側だけでなく、認知症患者の視点も描かれているのが秀逸だ。 ...
介護する側だけでなく、認知症患者の視点も描かれているのが秀逸だ。
ただ忘れるだけでなく、ありもしない事を事実として覚えてしまうという。
娘が2人、娘の夫が2人、訪問介護人が2人、それぞれ別の人間が登場し、娘もパリに行くパターンとロンドンに残るパターンがある。
結局どれが真実だったのだろう。
オヤジの立場で観ていた
楽しみにしていた一作が早くもレンタル旧作に
5回に分けて
戯曲の映画化 日本では橋爪功が主演を務めたのだと
最初から最後まで混乱しっぱなし
元々外人の顔の見分けがつかなくて
あれ? これ誰だっけ
てなことがよくあるのだが
この作品はわざとそうしているのか
最後の30分は酒が結構入っていたこともあり
意識が混濁してグッタリ
それがねらいのような気もするし
単にオラの鑑賞力の乏しさによるものなのかもしれぬ
これから各種レビューにて確認することとしよう
少し前に長いお別れという映画を観たときは
子どもの目線で鑑賞した記憶があるのだが
今回はオヤジの立場で観ていた
途中幻なのか、現実なのか、朝なのか、夜なのか、よくわからなくなって...
途中幻なのか、現実なのか、朝なのか、夜なのか、よくわからなくなってくる。
きっと認知症は自分でも困惑するほど、わからなくなるんじゃないかと思うと、観ていて老いる将来が怖くなってきた。
アンソニー・ホプキンズの演技がすごくて、なおさらリアルに感じられました。
認知症の世界を見る
認知症当事者とその周囲の人々、どちらの感覚も疑似体験できる凄い映画でした。
セットや衣装、役者陣を突然ガラリと変えることで、場所・時間・他人、そして自分の変化に追いつけなくなる認知症患者の不安を感じることができる(感じざるを得ない)内容です。
認知症の祖母を持つ自分としては、主人公の娘やヘルパーの女性に感情移入してしまい辛いシーンも多かったです。
ただ、同時に主人公が直面する恐怖にも共感し、自分の祖母が見て生きている世界を理解出来たようにも思いました。
何が怖いって(^_^;
Netflixで観よーとしてたら嫁さんが「あんた、それ、前観てたやん」…んなことあるかい!と観続けたら、確かに…観た!ホプキンスさんごめんなさい!枯渇してゆくあなたの演技がナチュラルでつい…怖わ〜〜。
可視化の手法
ううむ。主人公の主観と劇の外側からの客観がごっちゃに映像化されているという趣向。観客をだますテクニックが映画の手法としては面白いのかもしれないけど、なんか認知を巡るシリアスなテーマを扱うのにふさわしいと思えないんだよなあ(サスペンスとかスリラーの手法だろうよ)。トリックに引っかかって真面目にストーリーに向き合えないのだ。認識があいまいなのでドンピシャこういう手法が使えると言えばそうなんだけど。
クラシック音楽の趣味は良かった。
ブルーの世界
アンソニー・ホプキンスだからこその説得力と可愛らしさと矜持と悲しさ、オリビア・コールマンの美しい眼が娘の思いをよく表していた。脚本も構成も映像も良かった。
ブルーがあちこちで使われている。アンのクリアな青のブラウス、キッチンの壁の水色タイル、青のセブンチェア(クリニックにあったと思ったらフラットにも)、絵画の中のブルー、リビングの椅子やソファやクッション、寝室の壁紙、花瓶、レジ袋、ベッドリネン、タオル。どの時がどの会話が現実なのか、もやの中でわからなくなってくる。ブルーはとりとめのなさでもあれば、恐れや怒りでもあるし憂鬱でもあるんだろう。アンソニーが自分には「象の記憶力」があるんだ!という自慢が悲しかった。アンソニーの最後の台詞:葉っぱも枝もなくなっていく・・・、ママに会いたい、はとても辛かった。
アンソニーがよく聞いていたオペラのアリアもエンドロールで流れる控え目で静かなメロディーもまさにEinaudiで、優しく背中を撫でてくれた。
アンソニー・ホプキンスはやはり名優!
アンソニーは認知症の為に記憶が曖昧。娘のアンがパリに行く、と言っていたのに、物語はアンがまだ夫と暮らしていた時に遡っている。
アンが認知症の父の介護を必死にしてきたこれまでの過程を見せながら、アンソニーが記憶を辿りながら今の状況を理解しようと頑張っている様子が交錯して観せられる。まるで映画を観ているこちら側まで、認知症を疑似体験しているような感覚になる。
とてもよく考えられた構成だと思う。
アンとしたら辛い決断をしたんだろうが、フランスに連れては行けない、というかアンソニーはいかないだろうし、あの選択しかないだろうな。
色々と考えさせられる映画です。
見始めたら引き込まれる
眠たいな。。昼寝でもしようかなと思いつつ、レンタルしたDVD『ファーザー』を見なければと思い、再生したら、眠気もどこかへ、、ぐいぐい引き込まれていった。
誰?さっきの人はどの人?これはいつの出来事?時間や人の顔、普段何も気にしていない事が混濁していく。認知症の人から見る世界を再現してみたのか、、最後まで見てようやく納得した。アンソニー・ホプキンスはもちろん、アン役のオリヴィア・コールマンも細かな心理表現がすばらしい。
祖父母だったりこれからの父母だったり自分だったり
止めどなく涙が溢れました
あまり予備知識無しに観たので
最初は何がどうなっているのか
それもそのはず、認知症の主人公からの視点
ホントにこんなふうに毎日が
スリリングで悲しくて戸惑いながら心細いのだろうか?
実のところは分からないけれど
アンソニーポプキンズの名演で
ホントに認知症とはこういうものかもしれないって
思えました
そうなると泣けて泣けて
私の祖父母は?
もっと違った接し方があったかもしれない
私の父母は?
これから私が介護する時が来たら?
私が自分をわからなくなった時は?
全部がただひたすら悲しく愛おしい
こんな映画に出会えてよかった
アンソニーホプキンスすごかったです
混乱の共有
認知症目線のストーリーだとは思っておらず、
純粋に混乱し続けてしまいました
途中で絶望しました、
ありきたりな感想ですが、
認知症ってこういうことなのかと思いました。
周りが騙してるのではないか?
なんでそんなことするの?
という気持ちが自然と出てきました。
最後の落とし所も素晴らしいです。
部屋の配色、洋服の色で時系列や
環境の変化を暗示しているところ、
シンプルかつ伝えたいことが明確な
ストーリーが本当に美しい映画でした。
あえて触れる必要もないほど
感動的な演技でした。
何となく辛そうと思って避けてましたが、
本当に見て良かったです。
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