劇場公開日 2021年5月14日

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ファーザーのレビュー・感想・評価

全254件中、161~180件目を表示

5.0文句なしの五つ星

2021年6月5日
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月並み過ぎるが、「いい映画」だと思った。
父を介護する家族の苦労を描いた映画ではない。
介護を受ける認知症の父の苦労・混乱・悲しみを描いた映画だ。
アンソニーホプキンスの演技は、半端じゃない。
アカデミー賞を受賞して当然の名演だ。
また、今年の作品賞受賞作のノマドランドを私はまだ観てないが、ファーザーこそはアカデミー賞作品賞に相応しいものであると感じた。

見ようかどうか迷っているあなたには、絶対の自信を持ってお勧めする。

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T A

2.5眠くなる作品

2021年6月4日
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怖い

難しい

寝られる

こうなったらと思わず心配させられました。でも、正直言って眠くなる作品・・・体調万全で見ないとついていけないかなぁ。

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イ・ジア

タップダンスに胸締めつけられる

2021年6月3日
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鑑賞方法:映画館

認知症を患ってからの日々を当人の視点で描くと、こんなにサスペンスフルな映画になるんだ。ナイスアイデア。面白かった。

一方で、やっぱり胸がつまるところもある。こんなふうに悪い夢の中にいるみたいなのかな、認知症の当人は、と思うと。

アンソニー・ホプキンスの役がまた、うちの父(今のところは体も脳も元気)に少し似ている。新しく出会った若い女性の前でおどけてみせたりする感じなんか、あるある。認知症になるまでは、自分の世界をしっかり持ちつつも社交を楽しんだ人なんだろうな。

寂寥感はあるけど、決して絶望的ではなくて、いいエンディングだった。少なくとも、心無い言葉でいじめてくる男(娘の当時の夫)はもういないし、娘はわざわざ会いに来て一緒に散歩を楽しんでくれる。

私から薦めると傷つけそうだからダメだけど、両親がどうかしてこの映画に出会ってくれたらいいなとちょっと思う。

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デブリ

5.0晴れの日を楽しもう。

2021年6月2日
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知らないうちに、世界が変容していく。

あいつは誰なのか。
ここはどこなのか。
話が違うのではないか。
なぜ自分をそんなふうに扱うのか。

「my flat」私の家への侵略者、私の日常への侵略者。

そして、私はいったい何者なのか。

認知症をこんなふうにして見せ、その認知の歪みを体験させるこの映画の凄まじさ。関わる人々の力量。
主要な演者はたったの6人なのに、誰が誰なのかわからなくなり、混乱するようなこの感覚が、「それ」なのだ。

アンソニーに忍び寄る不安の表現に、エンドロールでは涙が止まりませんでした。忘れられないアンソニーの最後の表情、最高の演技に、最大限の感謝を示したい。みんなに見てほしい。

ふっと出てきたフラットの共有庭のオブジェや、より深く伝えるために計算し尽くされているであろう家の作りやインテリアなどにも注目したいので、もう一度観たいと思っています。一度では追いきれず…涙

そしてどんなに認知が歪んだとしても、愛情が伝わる瞬間が、少しでも多くあればいいなと願ってやみません。

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Kiki

4.0言い方悪いけどある意味ホラー

2021年6月1日
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見ていて浮かんだ言葉はこれだった。
あらすじを知った上で覚悟してたけれど…。
現実がどれなのか?誰が本当の家族なのか?周りが嘘をついている?では誰が嘘をついているのか…?
終盤までそれが延々と続き、少しずつ真実が見えてくる。

でも、これはあくまでも私がこの映画を見た真実であって、主人公の真実ではない。

「私達には現実でないことでも、彼らには現実だから」と、介護関連の記事で読んだことがある。まさにそうなんだなぁと感じた。

正直、誰から構わずお薦めする映画ではない。私には苦しかった。

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ゆの

3.5リトル・ダディ

2021年5月31日
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悲しい

自分もこうなったらどうしよう?

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マリエル

5.0混乱、怒りや悲しみ、そしてその理由

2021年5月31日
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悲しい

知的

難しい

忘却とか混乱というものを、なるべく主観的に表現しようという意志を感じました。それ故に難しくて複雑な気がしますが、見ていて訳わからんとなることこそが、この忘却と混乱の本質なのかもしれない。
細切れに、なおかつそれが連続する内容の時間軸や真実味が実に曖昧で、見ていて不安になるしイラついたりするかも─。でも、時に怒ったり、時に意味不明だったり、時に泣き出したり…奇異に思えるような言動には確かな理由があるということを気づかせてくれる。
それなりに理由や意味が分かってくると、意外と幻想的な作品にも思えてしまったけれど、現実社会で実際にその渦中に入ってしまうと難しさしかないのかも─。
ファンタジーとかサスペンスに見えてしまうようなところを、アンソニー・ホプキンスの名演で、心が悲しい現実に引き戻されるようだった。
革新的で優れた作品でしたが、そこには確固たる悲哀がありました。

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SH

4.5下馬評一蹴の受賞も納得のホプキンス

2021年5月31日
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 怖い映画だ。作品サイトには「切ないけれどおかしく、いらだたしいのにいとおしい」とか、感動作とか絆とか書いてある。それらの表現が全く当てはまらないとまでは言わないが、この言葉の連なりから連想されるイメージより、遥かに救いがなくて重い話だ。
 いわゆるホラーとは怖さの質が違う。大抵のホラー映画の中で起こる恐怖イベントは、現実にはまず起こらないことだ。一方、この映画で認知症が進行するアンソニーの主観で描かれる出来事の数々は、そこそこの確率で私たち誰もに起こりうる内容だ。自分の親や、更に時が経てば自分自身にも。そして、今のところ確実な予防策も、完治するような治療法もない。現実と地続きの恐怖だ。
 記憶のジグソーパズルが、見えない手によってばらばらに壊されてゆく。最初俯瞰で見ていた観客も、見取り図なしに提示されるパズルのピースを追ううちいつの間にか、アンソニーと同じフィールドに立たされる。断片的に、これは事実だろうと推測される場面も出てくるが、見ているうちにそれさえ何だか頼りなく思えてくる。
 若さと縁遠くなり、親が老境に入ったぐらいの人間の不安感には特に効く話で、とても外国の他人事とは思えない。今後の人生の予告映像を見せられているようで、恐ろしくて仕方なかった。
 世界に無数の当事者がいるこの疾病の、患者や家族が晒される心理を伝えることは、難しいと同時に重要なことだ。知っておくべき現実を、ご都合主義的展開無しに丹念に描く様は好感が持てた。怖さばかり先に書いてしまったが、観るべきものを観たという高い満足感を得られる作品だ。

 主人公は、アンソニー・ホプキンスと同じファーストネーム、同じ生年月日という設定だ。同年齢の人間が演じるというリアリティに加え、役者としてホプキンスが纏ってきた様々な役のイメージが私の脳内で残り香のように漂って、主人公アンソニーの不安定な精神の変化に説得力を与えているように見えた。
 もちろんそれは私の色眼鏡で、ホプキンス自身は以前の仕事など関係なく、この役を全霊で生きている。終盤の彼は特に圧巻だ。
 あんな圧倒的な演技をしておいて、アカデミー賞授賞式にはリモートでさえ姿を現さず中継中のコメントもなし。そこはまあコロナ禍でやむなくそうなったのかも知れない。しかし、結果的に下馬評を覆して受賞、ボーズマン待ちだった会場と日本の某有料配信局のスタジオは鳩が豆鉄砲を食らったようになった。それを見て、ホプキンスに失礼だと思う一方、本当の主役が姿を現さないなんてかっこいいななんて思ったりもした。そして、競り合ったボーズマンの熱演が素晴らしかったからこそ、本作の公開が一層待ち遠しかった。
 ホプキンスの演技は、そうして高まった期待を上回るものだった。外野の期待するストーリーに忖度せず彼の演技を評価したアカデミー賞に、心中拍手を贈りたい。

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ニコ

4.0mille-feuille

2021年5月30日
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重層的な演出はアカデミー賞俳優達のなせる技あっての出来映えであり、映画的表現の新たなページを開いた功績は大きいと思う。
好き嫌いがハッキリ分れる作品ではあるが、それでもジャンルとしての確立は成し得たであろう。
大変優秀な作品であった。

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いぱねま

4.0人間は必ず老いる

2021年5月30日
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不覚にも後半睡魔に襲われてしまったので、ところどころ、抜け落ちたところがあった。単に痴ほうになった老人の生活を描くのではなく、老人の頭の中の再現をしている脚本の妙があって、観ている側も混乱していく。
痴ほう症の追体験をしているようだ。アンソニー・ホプキンスは「羊たちの沈黙」での演技が強烈で、今作も痴ほう症とはいえサスペンスミステリーのような雰囲気になるのはアンソニー・ホプキンスの演技ならでは。
それにしても、介護の仕事ってめちゃっくちゃ大変というか、人間そのものへの深い愛情がなければ、やっていけない仕事だと思った。人間は必ず老いる。そのことを含めて人間を愛しているか否か、ってところを突きつけられる。

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菜野 灯

5.0これは中高年向け恐怖映画だ

2021年5月30日
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どこで辻褄合わせが来るのかという不条理なエピソードが延々と続く。話を追う限り主人公は何も悪くなく、周囲の誰かが何か企んでるいるようにも見えてくる。理不尽なのは周りなのか、自分なのか、なぜみな自分に苛立っているのか、昨日ここで起こったことは幻なのか、訳が分からなくなってくる。こんな中に毎日いたら誰でも気がおかしくなってしまうに違いない。
認知症が決して「ノンビリとボケていく」ものではなく、とてつもない恐怖と不安の中に放り出されるものだと実感、そう遠くない将来自分にも訪れるかもしれないと考えただけで戦慄の走る映画だった。あの勇猛なフロスト中佐が、不敵のレクター博士が、幼児のように咽び泣くラストシーンは、アンソニーホプキンスの俳優人生の集大成としての「演技を超えた何か」と自身の未来への悲観が混じり合ってしばらく席が立てなかった。

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あっきー

4.0今となっては懐かしいような

2021年5月30日
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認知症の父親を演じたアンソニー・ホプキンス。
㊗️アカデミー賞主演男優賞‼︎

しかし、ごめんなさい、アンソニー様。
よく知る世界なので客観的に観ることができません。

認知症の初期から中期にある記憶の混濁。何にも無くなって久しい今となっては、この頃のことが懐かしいような。

現実には何にも残らない。
喪失感しかない。

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エロくそチキン

5.0斬新かつ洗練された演出と圧巻の演技。

2021年5月30日
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ずーーーっと観たかった映画です。
ようやく鑑賞できました。

すごい映画でした。そして素晴らしかった。

まず、アンソニーホプキンス、健在。見事。
圧巻です。
強さ、脆さ、戸惑い、悲しみ、怒り、意固地
不信、怖れ、当惑、自慢、見栄、悲しみ、
退行、子供、大人、親、男・・・
などなど、人間(男性)の全ての感情と
心情を演じたのではないでしょうか?

登場人物が少なく、シチュエーションも
限られているのにこれほど厚みのある作品
となっているのは、この演技で生まれる
説得力が大きく貢献していると思います。
もう、語るだけで、表情が変わるだけで
ストーリーに画面に色がついていく感じ
でした。演者の力でこんなにも観る側の
心情が揺さぶられるなんて。
さらに本作は虚実ないまぜに展開して
いきます。
まるで夢の中にいるような。。。
虚でも実でも説得力を与えるのは演技
ですね。

さて、本作ですが、予想の斜め上を行く
内容でした。これまで認知症の親子を描く
物語はあったと思いますが.まさか認知症を
患った人の視点で描かれた作品があったで
しょうか?認知症の方がなにを思ってその
行動に出るのか?は.完全には解明されて
ないだろうと思います。しかし、作中の
アンソニーの行動には全て理由があります。
彼の頭の中が描かれているのです。
多分、記憶と現在の境目が朧げになって
しまうという認知症の症状から想像したの
だと思うのですが、その描き方が見事なのです。

誰かわからなくなる、
何のこと言ってるかわからない
徘徊する
など、認知症の方が行う行動の動機付けを、
その人の過去の経験や性格とうまく結び
つけてますすごいと思いました。
あぁ、そういうことなのか?と思って
しまいます。
(本当にそうなのかもしれませんが)

またその行動を映し出す際の視点が認知症
本人です。ここがどこかわからない。
昨日ここにいたはずなのに。
怖くて、人が信じられない。
確かに患者本人の頭の中はこうなのかも
しれません。ここの演出がサスペンス
タッチで描かれているんですね。
確かに、患者当人には毎日がホラーかも
しれません。認知症、なった本人が一番
辛いのだろうなぁと思いました。
なりたくてなったわけじゃないんですから。

認知症の人の行動によくここまで裏付け、
ストーリー付けができたなって感心します。

認知症本人の描き方が見事ですから、
介護する家族の辛い心情も痛いほど
伝わってくるんです。
日々の辛さ、もどかしさ、伝わらない
愛情や献身、思いがけず投げかけられる
否定発言、、、そして、優しさと感謝。
いっそ殺して・・・なんて考えてしまう
ほどに気持ちボロボロ
体もボロボロになっても愛情を消すこと
はできないし消えない・・・
それがビシビシと伝わってくるのです。
(オリヴィア・コールマン、名演です)

なりたくてなったわけではない認知症が
大きな障害となり家族の中に横たわり
ますが、完全に忘れているわけではない
家族の記憶の存在、そして変わらぬ愛。
親子の愛情賛歌です、本作。
信じたい、なくならないものがあることを。
そう願いたい、そうありたい。

傑作です。

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バリカタ

5.0老い老い老い

2021年5月27日
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老いの切なさとチャーミングさのたまらない感じが素晴らしいアンソニー・ホプキンス。
「愛 アムール」を思い出しました。あのジャン=ルイもチャーミングで切なかった。

もし認知症の人の認識がこの映画の通りなら、自分だったら怖いし、お世話の相手だったら優しくしてあげたい、と思う。

て、ゆーか、切なくてすごいいい。
「あ、言っちゃった!」って口を抑えるシーンは最高!

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ゆかぴよこ

4.0なんて疲れる映画なんだ

2021年5月27日
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褒め言葉。

オープニングはあまり面白くない話から始まる、なんだもしかしたらこんなのが続くの?と思ってると、あれ?あれ?
話がよくわからない?この人は誰?と混乱してくる。
理解しようと頭を整理しながら見るとよけい何がなんだかわからない。
認知症目線がこんなにホラーのような展開になるとは思いませんでした。
アンソニーホプキンスはさすがの演技で、イライラさせられたり悲しくなったり見てるこちらが振り回される。
それが家族の視点でいつのまにか見ていたり本人の視点になったりで感情がぐちゃぐちゃになる。
舞台背景も見ていくとなんとなく分かっていく作りがとても優れていました。
終わった後ぐったりしてしまった。

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まあ映画好

4.0美しい密室劇。

2021年5月27日
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ほとんど密室劇。アンソニー・ホプキンスとオリビア・コールマンが実の親子のようにかみ合っている。認知症の老人との会話が噛み合うわけないのだが、老いた父親と中年の娘の間に生まれる世界共通・普遍的な関係性が見事に再現されている。なのに全く陳腐でなく心地よい。決して大富豪ではないのだが、英国テーストの設えの舞台としてのインテリア・小物も効いている。オケイジョナリーに挿入される窓外を見やる横顔のシーンは「日の名残り」で演じた老執事へのオマージュか・・・。
見ているうちに自分までが不安になってくる。今見ているものは幻視か幻聴か、誰の主観の映像なのか。時間経過も渦巻いて理解しようという気が失せてくる、認知症患者の疑似体験。そして、アンソニー・ホプキンスの身のこなしに魅せられ、救われる。機嫌のいい時にはタップダンスまで始めてしまうのだ。
認知症患者が増える高齢化社会へ警鐘を鳴らす、といベタな社会派映画ではない。そういった症候群をモチーフに、格調高いエンタティメントが創られた。そして最後に泣いてしまう。

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Kumiko21

4.0認知症を認知症の視点で描いてるから 時系列がおかしかったり 同じ人...

2021年5月26日
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認知症を認知症の視点で描いてるから
時系列がおかしかったり
同じ人の名前が違くなっていたり
とにかく視聴者も、主役のアンソニーと同じ
不安感や訳がわからない謎で包まれます。

娘婿の名前や自分の部屋がわからなくなっても
クラシックや絵画を愛し高尚な様が見える程
まともな人間扱いされないシーンが悲しくて。

認知症とはなんと残酷で悲しい病気なのだろう。

ラストのアンソニーの木に例えたセリフが悲しかった

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猫柴

5.0痴呆老人視点の映画

2021年5月26日
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予告やポスターを見るとなんだかHeartwarmingな話なのかなと思ってスルー。
しかし、評価が高いので他の人のコメントを読むと、痴呆老人視点で描かれていると知る。
コメントからは描かれている作品が不安や混乱に満ちていると感じる。実際に観賞中もアンソニー・ホプキンスの不安や混乱ぶりを感じられHorror?Suspense?と怖くなる。

ラスト、切ない…泣ける。
これは人間ドラマです。

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Oyster Boy

3.5映画のありかた

2021年5月26日
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 この映画は認知症になったアンソニーの目線、もしくは頭の中に見えている画像で描かれている。時間軸も設定もあちこちなアンソニーの目線は、幻視、過去の出来事、妄想。その事を踏まえていないと、混乱してくる。

 当事者の目線から描かれているという意味で画期的な映画作りなのかもしれない。

 か、しかし、見終わった後は、改めて思った。

私は、ふつーの映画が、好きなんだ‥

 固定観念から抜け出せないかもしれないが、流れている画面、ストーリーを主人公の身になったり、反目したり、はたまた画面に映る調度品や衣装小物風景に目を奪われ、鳥瞰図の様な感じで見る映画。そういう映画が好きなんだ、と、気づかせてくれた。

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はなも

5.0親を想う

2021年5月26日
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まるで舞台のようだと思っていたら、そうだと知り驚く。笑
脇を固める俳優陣も演技派ばかりなのだけれど、アンソニー・ホプキンスのあまりの演技力に脱帽するばかり。
素晴らしい作品でした。

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horsesneck