アンテベラム

劇場公開日:

アンテベラム

解説

「ムーンライト」「ドリーム」のジャネール・モネイが境遇の異なる2人の人物を1人で演じた異色スリラー。人気作家でもあるヴェロニカは、博士号を持つ社会学者としての顔も持ち、やさしい夫と幼い娘と幸せな毎日を送っていた。しかし、ある日、ニューオーリンズでの講演会を成功させ、友人たちとのディナーを楽しんだ直後、彼女の輝かしい日常は、矛盾をはらんだ悪夢の世界へと反転する。一方、アメリカ南部の広大なプランテーションの綿花畑で過酷な重労働を強いられている女性エデンは、ある悲劇をきっかけに仲間とともに脱走計画を実行するが……。ヴェロニカとエデンの2役をモネイが演じている。製作に「ゲット・アウト」「アス」のプロデューサー、ショーン・マッキトリック。

2020年製作/106分/G/アメリカ
原題または英題:Antebellum
配給:キノフィルムズ
劇場公開日:2021年11月5日

スタッフ・キャスト

全てのスタッフ・キャストを見る

“観る楽しさ”倍増する特集をチェック!

関連ニュース

関連ニュースをもっと読む

フォトギャラリー

  • 画像1
  • 画像2
  • 画像3
  • 画像4
  • 画像5
  • 画像6
  • 画像7
  • 画像8
  • 画像9
  • 画像10
  • 画像11
  • 画像12
  • 画像13
  • 画像14
  • 画像15
  • 画像16
  • 画像17

(C)2020 Lions Gate Entertainment Inc. All Rights Reserved.

映画レビュー

4.0映画における約束事を逆手に取った仕掛けと、人種差別をエンタメで描く覚悟

2021年11月8日
PCから投稿
鑑賞方法:試写会

悲しい

怖い

知的

本作を特徴づけるとりわけ大きな要素はやはり、ストーリーテリングにおける仕掛けだろう。評者は幸い、「ゲット・アウト」「アス」のプロデューサーが関わっているという事前情報だけで鑑賞できたので、その仕掛けに作り手の思惑どおり驚かされ、大いに感心した。ネタバレを避けるためぼかして書くと、見た目からこうだと思い込んでいた“世界”が、途中からまるで違っていたことが明らかになる。M・ナイト・シャマランが好んだ仕掛けに近いかもしれない。

もう一つの大きな特徴は、「ゲット・アウト」「アス」に通じるが、黒人への人種差別をエンターテイメントのフォーマットで描く姿勢だ。冒頭で「過去は死なない。過ぎ去ることさえない」というフォークナーの言葉が引用される通り、奴隷制が廃止された現在の米国でも、人種差別はなくなっていない。センシティブなテーマであるがゆえ、劇映画で描くなら真摯な社会派ドラマの仕立てになるのが定番だが、本作は敢えてサスペンス、コメディ、ホラーの演出を組み合わせてユニークなエンタメ作品に昇華させた。監督を務めたのは、本作で長編映画デビューを果たしたアフリカ系のジェラルド・ブッシュと白人のクリストファー・レンツという珍しい組み合わせの米国人コンビ。「ブッシュ+レンツ」を名乗って活動しているそうで、今後の作品にも大いに期待したい。

コメントする (0件)
共感した! 13件)
高森 郁哉

4.0この騙され方は意表を突かれた

2024年10月7日
PCから投稿
鑑賞方法:VOD

知的

ネタバレ! クリックして本文を読む
コメントする (0件)
共感した! 0件)
かちかち映画速報

3.5どんでん返し、楽しめた。

2024年8月14日
Androidアプリから投稿
鑑賞方法:VOD

みんな大好きどんでん返し。賛否割れてるみたいだが、自分的には及第点。シャマランと、今作の黒人主役シリーズの制作陣には今後も頑張ってほしい。「ヴィレッジ」のパクリ?文化はパクリ、パクられ発展して来たのです。

コメントする (0件)
共感した! 0件)
maku1

3.5ラストに全てを賭けた「潔さ」

2024年8月14日
PCから投稿
鑑賞方法:VOD

この作品は語る事が少ない…。
とにかくラストに賭けた情熱と労力をどう評価するかだろう。でも見事に騙されたし、非常に面白いオチだった。ただしもう一度観る事はまずないと思う(笑)

とは言え時代背景や人種差別の問題もそこそこ織り込まれているし、途中では話がなかなか見えて来ない割には楽しめたのでまずまずの評価とした。ただし本当にオチありきの映画なので、しかもそこに「全振り」しているため途中はひたすらもどかしい。でもそれもラストの大オチに向けた長い長い伏線だったのだと考えれば、これはこれで良いと思うしかない。まあ反則ギリギリな気はするけど。

コメントする (0件)
共感した! 3件)
luna33