アンテベラムのレビュー・感想・評価
全106件中、1~20件目を表示
映画における約束事を逆手に取った仕掛けと、人種差別をエンタメで描く覚悟
本作を特徴づけるとりわけ大きな要素はやはり、ストーリーテリングにおける仕掛けだろう。評者は幸い、「ゲット・アウト」「アス」のプロデューサーが関わっているという事前情報だけで鑑賞できたので、その仕掛けに作り手の思惑どおり驚かされ、大いに感心した。ネタバレを避けるためぼかして書くと、見た目からこうだと思い込んでいた“世界”が、途中からまるで違っていたことが明らかになる。M・ナイト・シャマランが好んだ仕掛けに近いかもしれない。
もう一つの大きな特徴は、「ゲット・アウト」「アス」に通じるが、黒人への人種差別をエンターテイメントのフォーマットで描く姿勢だ。冒頭で「過去は死なない。過ぎ去ることさえない」というフォークナーの言葉が引用される通り、奴隷制が廃止された現在の米国でも、人種差別はなくなっていない。センシティブなテーマであるがゆえ、劇映画で描くなら真摯な社会派ドラマの仕立てになるのが定番だが、本作は敢えてサスペンス、コメディ、ホラーの演出を組み合わせてユニークなエンタメ作品に昇華させた。監督を務めたのは、本作で長編映画デビューを果たしたアフリカ系のジェラルド・ブッシュと白人のクリストファー・レンツという珍しい組み合わせの米国人コンビ。「ブッシュ+レンツ」を名乗って活動しているそうで、今後の作品にも大いに期待したい。
かなりつまらなかった
内容的には過去パートみたいなところが長くて現代パートに進むみたいな感じに見える、でも最初からなんとなくネタバレ以前にそのまま素直にみちゃったんであーこれ違うな〜って
そしたらやはり予想通りの展開でうーんって感じ
なんだろう練り込み不足?
ゲットアウト、アスのプロデューサーがどうのって宣伝文句に食いついてみたらいまいち
やっぱそーゆー宣伝文句がある映画はいまいちなんだなあと思った
☆☆☆ 、、、、、んなアホなʅ(◞‿◟)ʃ まあ確かに、人種差別に...
☆☆☆
、、、、、んなアホなʅ(◞‿◟)ʃ
まあ確かに、人種差別に対する警告を発する作品として製作されている感はなきにしもあらず…ではありますが。
流石にここまで飛躍してしまうと「おいおい!被害妄想も大概にせいよ!」と💧
北ならぬ、南にも将軍様がいるんかい…
まあ、所詮は作り物なんで。どうでもいいっちゃ〜いい話。
やっぱり、、、と言うか。あのトランプを、ほんの一部の人達が、リー将軍になぞらえて語っていたり。トランプ本人がリー将軍に関するあれこれに対して、コメントを発していたりする事が大きく関わっているのですかね?
オープニングのカメラワーク等、ちょこちょこっと見所のある場面もあるにはあるんですけどね(^^;)
2021年11月7日 TOHOシネマズ錦糸町オリナス/スクリーン5
リー将軍語録 Wikipediaより転載
奴隷制を「必要悪」として擁護していた。
この啓蒙の時代に、奴隷制が制度として道徳的また政治的悪であることを認めようとしない人はほとんどいないと、私は信じる。その短所を長々と述べるのはつまらない。私は有色人種よりも白人にとって大きな悪だと思う。私の感覚が有色人種のために強く働く一方で、私の同情は白人の方に深く向かっている。黒人は、道徳的、肉体的および社会的にアフリカよりもここの方が遙かに良い暮らしをしている。彼らが経験している苦痛を伴う規律は人種としてさらに教導するために必要であり、より良い状態に進むための準備だと私は願う。彼らの奉仕がどのくらい長く必要かは、慈愛深い神意によって知らされ告げられるであろう。
— Lee, R.E. "Robert E. Lee's opinion regarding slavery", フランクリン・ピアース大統領への手紙, December 27, 1856. civilwarhome.com. Retrieved October 24, 2007.
そうきたか!
かなり、上手く作られているなという印象です。
1時間ちょい2つの世界を交互に見せられてどうなるのかと眺めていたら、まんまと裏をかかれました。
人種差別を描いた作品ですが、いつの時代も差別をする人はいて、人が一番怖いなと思わせられました。
うーん、シャラマンかあ
この製作者は黒人が主役で世界観のひっくり返しが
得意なんでしょうが
最後はこれではありきたりの感はぬぐえない。
もうそろそろこの路線も飽きてきたなあ。
でもまた監督名につられて観に行くんやろうなあ
60点
アレックスシネマ大津 20211208
騙されました。
スマホの登場で?となって
一気に謎が解けて
なるほど!!
思い返してみると
オープニングで○○年、のタイトルでないなと思ったのも
妊婦がまったく状況把握しないで騒ぎ出すのも
そういうことだったのねと納得。
もっと誰にも見つからない僻地でやってるのかとおもったら、
映画村みたいなとこでやってるの、うーん。
❇️まだ今も存在する白人主義者にゾッとします😱
1850年代?南北戦争直前🇺🇸ルイジアナ州
南部連合軍駐屯地所の綿花農場。
2020年頃のルイジアナ州
🔰アンテベラム=戦争前、戦前、戦争、この映画の場合南北戦争を指す。
🌀1850年代のパート
白人の駐屯地内にある綿花農場で奴隷として連れてこられた黒人女性が主人公。
主人公は長年を経て脱出の計画を企てる❗️
🌀2020年代現代のパート。
黒人家庭でセレブな生活して博士号を持つ学者が主人公。差別と戦う仕事をしていた。仕事や家庭、子育てで大忙し。
しかしこの生活を見ている何者かがいた❗️
この天国と地獄の時代の違う状況下の中まさかの新展開に発展していく新感覚サスペンス‼️
◉74D点。
❇️まだ今も存在する白人主義者にゾッとします😱
★彡結構ストーリーが動くまで時間がかかり、退屈な時間もあって、ラストの驚愕を差し引いても全体的には普通かなぁと思いました。
🟡見所5!
1️⃣冒頭からのワンカットシーンが凄い。⭕️
★彡何の解説もなく、この時代の黒人奴隷の状況が家畜の様な描写でゾッとします。
2️⃣新たに入ってくる新人奴隷の行動がヤバい⭕️
★彡ルールや体罰を知らないので主人公が危険に晒されドキドキします。
3️⃣優しそうな白人の変貌⭕️
★彡ただただ怖い😱
4️⃣過去と現代を繋ぐまさかの新展開。
5️⃣本当にこんな時代があったと思うと恐ろし過ぎる、そしてまだ白人主義社会は無くなってないのがもっと恐ろしいかも…
🟣ちょっと一言。
102分の映画で70分は特に大きな動きが無い。ただ奴隷とセレブ生活を見せられていて、少し謎を入れているくらいでやや退屈でした。
がっ!しかし大きな伏線の為、仕方ないと思いましたけどね。それでも??
映像のつなぎ方が上手いと思う
時系列が順番通りではなく、現在→過去→現在というような描かれ方をしている。
あーそういうことかと分かったときの爽快感があり、なかなか楽しめた。
少し気になったのは過去と思われる映像内で、スマホが映るシーン。
もう少し手元を大きく移した方が家庭で見る場合にはわかりやすいかと思う。
上質なスリラー
個人評価:4.0
冒頭の長回しのシーンから、これは他の量産型の映画とは別格であると気付かされる。
美しく、どこか恐ろし気な陰影。ストーリーもさる事ながら、この映像美にも引き込まれる。
ミスリードを上手くつかった脚本にも脱帽し、すべてにセンスあるスリラー。良作である。
そう来たかー
が、観終わった鑑賞。
何となく、世界観に違和感を感じながら観つつも、気付けなかった。最後の最後まで。
しかし、アメリカなら有り得そうとも思ってしまった。
あの、エレベーターの少女のシーンは、『シャイニング』を思い出しますね。狙ったのでしょうか。
とにかく、ネタバレ禁止な映画ですね。
やられました。
そうきたか
いつの時代かと…まさかと思うのは、やはりスマホが出てくるシーンでしょう。
それまでまんまと騙されてしまった。
そんなことが?まさか!?と。
いやいや、すごいね。
これが現代のアメリカで行われていたとしたら。
部屋の中で妙な動きをするエデン。
なんだろうと思ったら、そういうことだったのね。
そしてベッドから倒立して出てくるところ、若干ホラーだった。
これ、どのくらいの期間だったんだろう?
最後の最後まで施設名が明かされなかったけど、再選を狙うなんちゃら氏のポスターが出てきたり、伏線はありましたね。
なるほどこれは何も知らずに観た方がいい。
“予備知識なしで観るべし!”の理由!
そういうことこかぁーー!となる。
最初の奴隷シーンが長かったから前世の記憶が現代に残ってる系の話かと思いきや、まさかの展開でした。
冒頭、奴隷にされてる人たちがエデンに対して口にしていた『あなただけが頼りなの』というセリフ、これも、黒人差別に対して精力的に活動していた彼女に希望を持っていたからの発言だったのか。
しかし、人種差別というものが根強くない日本人の私にとって黒人差別というものはここまで酷いものかと衝撃を受けた。
結局、白人至上主義の議員が秘密裏に同じように差別している人たちを集めて、擬似奴隷農園を開いていたということか。
恐らく、参加者たちからは高額なお金を受け取っていたのだろう、、
その議員がエデンを気に入っていたのも、あんなに表舞台で差別に対して意見する強気な女性を虐げて手元に置きたいというかなり曲がった思考の持ち主。
だから、その娘もヤバいほど性格捻じ曲がっている。
あの、リモート取材の白人女性、すっごい差別感出してくる人だなと思ってたらまさかの黒幕の1人だったとは。
でも、最後にサラッと“女性は男性の尻拭いをさせられる”と彼女も性差別に対しての不信感は抱いていた様子。
なのに、自分よりさらに弱い立場にはあんなことを平気でできるんだなぁとドン引き。
ヴェロニカがホテルのエレベーターで出会った女の子は、シャイニングに出てくるような幽霊系かと思ってたけど違った。
色々と脚本の手がこんでて面白かったけど、最後はちょっとあっさりだったなぁ〜
あの議員がどんな理由でどういう風にこんなことを始めたのかを掘り下げて欲しかったなぁと。
予想できないストーリー展開
物語の序盤からは想像ができないストーリー展開に思わず見入ってしまいました。
ストーリー全般的に人種差別問題を提起する物語ですが、過去も現在も繋がっているということを考えさせる構成となっていて現実社会の闇を見た印象を受けました。
事前情報なく見たので、途中までは
誰かの過去の追体験なのか、夢と現実を行き来しているのか、ホラーなのか、全く分からなかったですが、
スマホが出てきた辺りから「ん?」と思いストーリーが繋がり始めたのは見ていて面白かったです。
人種差別を問題にしているので面白いという感想はおかしいかもしれませんが、差別問題を考えさせる暗いだけのストーリーではなく、予想を覆すエンタメ性のある脚本が素晴らしいと思いました。
これこそ誰にでもお薦めできる、すべき映画
捻りがあって、考えさせられる。そしてそれらがクオリティが高く飽きさせない演出。複雑になり過ぎず、細かなところを見落としたり、忘れていても納得感のあるラストは「こういうのが観たいんだ」と思わず唸った。
途中登場人物についての掘り下げや、ラストの畳みかけ(教授についてや脱走まで)が余りにもアッサリしていて少し物足りなく感じた。が、私はスリラーにおけるドラマ性は必要と思っている派だが、この作品については107分にまとめてある点の方が個人的には非常に高評価なので全く問題ない。
かつては利権、いまはメンツ
ポストプロダクションのスタッフが共通しているのか、
だいぶジョーダン・ピールみを感じる作品だった。
観客をしっかり楽しませなきゃいけない、
そしてメッセージを刻みつけなきゃいけない。
そういう覚悟というか凄みみたいなものを感じる作品だった。
シャラマンじゃね?
あれじゃん。
シャラマンのヴィレッジと同じオチ。
南北戦争以前の黒人奴隷と現代の黒人のエリート女性が過去と未来を行き来して
何か時間の混乱が起こるホラーかと思いきや、最初から現代劇で人種差別主義者が
黒人を攫って南北戦争以前を再現するとか、、
何か大袈裟な仕掛けがあるのかと思いきや何のことはないテーマパークの中😂
シャラマンのヴィレッジの時もめっちゃガッカリしたオチだったのに、
同じオチをしかもテーマパーク内で黒人奴隷をリアルに再現とかいくら何でも無理があるだろ。
主役のエデンとヴェロニカを一人で演じ分けていた女優が顔が別人のように変わっているのは面白かったけど、それくらいしか見るところはないかな。
経験した事の無いプロット。
本当に良く出来てる。時間と空間をずらしているかのような構成で物語が時間軸上に展開し、一方でその進行をパッチワークの様に切り刻んでは再構築しズレていたかのような時空間を一本の時間軸に収斂させていく。本作品で展開したドラマツルギーは他に類を見ない。満点でもいい。傑作である。奴隷制をテーマにしているように見せかけて現代社会における人種差別、性差別、世代間差別を見度とにクローズアップさせている。
全106件中、1~20件目を表示