竜とそばかすの姫のレビュー・感想・評価
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映像は息をのむほど美しい
『サマーウォーズ』×『おおかみこどもの雨と雪』×『美女と野獣』
<<あらすじ>>
歌が好きな女子高生・すずは、幼い頃に母親を亡くして以来、
人前では歌うことができなくなっていた。
ある日、彼女は全世界から人が集まる仮想世界「U」に足を踏み入れる。
やがて、Uの世界で「ベル」という歌姫として人気者になるすずだったが、
突然現れた謎の存在「竜」が、彼女とUを撹乱していく。
■映像美
とにかく美しいUの世界。
サマーウォーズのOZの世界も好きでしたが、Uのメタバースも最高に素敵だったね!
■楽曲が素晴らしい!!
中村佳穂さんの歌声と曲が素晴らしいに尽きる!
■内容は良いのに、美女と野獣でゲンナリする
細田守監督は美女と野獣が大好きだと公言しているのですが、
それを作品に露骨に出すのは、どうかと思いますね。。。
オマージュとはいえね・・もうちょっとやり方あったんじゃないかな(;^ω^)
■『サマーウォーズ』×『おおかみこどもの雨と雪』×『美女と野獣』
オープニングの入り方は『時をかける少女』を彷彿させ・・
メタバース(仮想世界)のお話というのはサマーウォーズを彷彿させ・・
竜の狼キャラは『おおかみこどもの雨と雪』の狼男を思い出すしww
極めつけは↑にも書いたように『美女と野獣』のオマージュ。
美女と野獣以外は自分の作品だからさ、まぁいいけども・・
なんか関連付けずにオリジナル作品として作ってほしいなぁ。
■細田守監督は、とにかく鯨と狼が大好き
サマーウォーズにも出てくる鯨。「ジョン」と「ヨーコ」なのでしょうか?
細田守監督はとにかく鯨と狼が大好きなんだな。
美女と野獣のように好きなものを出したい衝動が抑えられないんでしょうね。
■ちょっと無理がある
竜が親から虐待されているのを知って家まで凸しに行くとこ。
なぜ大人達がなんとかしてあげないのか?
子供に虐待している父親がいて、高校生が1人で向かうには危険すぎます。
鈴ちゃん1人行って何になる?(なんとかなったけどwwあら不思議。)
しかもうまいこと家見つかるww そんなうまくいく~??
ちょっと無理がある。
しかも虐待父親に顔を引っかかれて血が出るとか怖すぎ。
■父親に冷たすぎ
主人公の鈴ちゃん、お母さんが川で子供を助けて死んでしまったことをきっかけに
根暗な少女になってしまったようですが、お父さんを無視し続ける意味が分からん。
■忍くんのこと好きじゃないの??
竜の事好きみたいになってたけど、幼馴染の忍くんの事が好きなんじゃないの??
どっちなん??年下男子を好きになっても別にいいんやで??
音楽と映像美に魅了されましたが脚本がちょっと残念なのと、
美女と野獣がっつりオマージュでドン引きました。
もっとオリジナルで勝負してほしかったな。
魅力も多いけど気になる点もチラホラと
期待してただけにストーリーはつまらなかった
三度寝ちゃいました
"金ロー"で録画したものを鑑賞しました。
一度目寝落ち、二度目寝落ち、三度目寝落ち。結局最後まで見る事は出来ず消去しました。
何故だろう?ツカミが良くないのかな?ワクワク感を感じる事ができませんでした。
細田守監督は"時をかける少女""サマーウォーズ""おおかみこどもの雨と雪"の三作は大好きです。でも"バケモノの子"で「んん?」、"未来のミライ"で「地上波待ちで良かったな」と思い、今作は「最後まで観れば面白いんだろうか。。。」
なんか映像美を極めようとされてるのかな?結局最後まで観ていないので、批評をできる立場ではないのかもしれませんが、最後まで飽きずに観させる作品力は最低限必要だろうと思います。
一時期の「予告にツラれて、劇場でガッカリ」を繰り返した角川映画の記憶がよみがえります。散々な評価ですが、あくまでも私見という事でご勘弁を。
厳しい評価にせざるを得ない。
PTSDを克服するストーリーだけに絞ってたら良かったのに
作中に診断の描写なんてないけど
母の死を目の当たりにして絶望し、すずはPTSDは発症したはず
幼少から思春期に至るまで ずっとそれに苦しんできた
Uの世界で歌うことがきっかけとなって治癒に繋がり、
完治の決定打として 素顔を晒す→閉じた心を開く為のプロットが
作品に必要だったのは分かった
けど、そのための伏線を詰め込み過ぎて、その結果、哲学が渋滞してた
マスク美人を嗤う匿名モブ、の描写は有りだったけど
アバターじゃ信用なくて虐待から救い出せないプロットを混ぜてしまった結果、
哲学が多重になり、作品のメッセージがボヤけてしまった印象が強い
・母の死の受容と克服→分かる、物語の根幹
・Uのモブ描写とSNSへの警鐘→これも分かる、すずの心を開くことへの伏線
・竜の救出劇→ これが余計だった、虐待問題を混ぜてしまって 渋滞の原因に
映像はとても美しく、朴訥とした中村佳穂さんの演技も良かったのに、
終局の展開のコレジャナイ感が強くて残念
竜の救出劇は無くして、
異なった素顔を明かす代替プロットがあったらもっとノレたと思う
名作になれた可能性は十分にあった惜しい作品
まず第一に、映像、演出、キャラクターの表情による台詞に依存しない心情表現など、単純な映像としてはピカ一の出来栄えです。
比喩表現や台詞で度々キャラクターや出来事の二面性を強調して、視聴者に物事を複数視点で考えさせたりキャラクターの成長を表現したり、素晴らしい演出・表現も多々あります。
しかし全体を通して見ると、要素要素があまりにも「浅い」
一番致命的なのが「Uという世界観の浅さ」
単純なネット世界の視覚化・映像化ではなく、感覚まで共有したメタバース、もう一つの現実と表するような、ネットと一線を画する世界のはずが、Uとは結局何なのか?という描写が致命的に不足している。
広大なメタバース空間に林立する構造物、その間を飛んでいくデフォルメされた人々、しかし彼らはUという世界で一体どんな事をしているのか?どんな娯楽があるのか?などと言った事は一切説明も描写もされません。
代わりに何度も何度も繰り返されるのが、現実での動画サイトやSNSといった視聴者にとってごく身近なインターネット媒体を彷彿させる描写の数々。
視聴者にとって異世界も同然のはずのUの設定がことごとく「セリフだけ」で語られる一方、肝心の視覚からの描写は1シーン見れば一発で想像できる「ありふれた」「俗っぽい」インターネット世界。
せっかくの広大な世界が一気に小さく身近な存在に成り下がる上に、悪い意味でのリアリティを植え付けて「Uの中での出来事」と「現実のインターネットでの出来事」を比較させてしまいます。
しかし現実と比較するとあまりにもチグハグで齟齬を感じるシナリオばかりが続き、視聴者はひたすら置いてけぼりや腑に落ちない感覚を味わいます。
一例として、現実のネットと比較してしまうと、竜は別に悪い事なんてしていませんし、逆に追いかけている自警集団こそがネットでは犯罪者も同然の行為を繰り返しています。
一方で、すず達の現実世界の表現はリアリティを欠如させ過ぎて浅さを浮き彫りにしています。
自分は、ご都合主義も奇跡もドンと来い!で悪いシナリオだとは欠片も思いません。
しかしこの作品は、視聴者がニュースで見るような現実のネット問題・社会問題を、現実と同じ形、同じ悲しさ・汚さで表し、視聴者に生々しいリアルを思い出させますが、
その問題に関する知識・見識が明らかに欠如しており、うわべだけの批判と揶揄を繰り返したすえにご都合主義の奇跡が起こって全て解決します。
現実的な表現を多用しながら非現実的なご都合主義で解決させては、当然カタルシスなど感じようはずもなく、「これはリアリティの無い創作である」という一番感じさせてはいけない感覚を視聴者に叩きつけてしまいます。
物語の最後に、冒頭のセリフが再び流れ、視聴者がこの作品を観る前と観た後で「変わった」あるいは「変えよう」と思わせるのでしょう。
しかし、リアルに寄り過ぎた創作世界と、リアリティが無さ過ぎる現実世界の描写をくどいくらいに繰り返された結果、「現実ではありえない、創作だからこそ出来た」と植え付けられた視聴者には、果たしてどれほど響く物でしょうか?
最初に語った通り、映像や演出、場面場面の表現の数々はとても素晴らしいです。歌に至ってはもう言う事無いです、聞こえてきたら劇中のキャラクターたちと同様に振り向いて聞き入ってしまう自信があります。脚本だけが足を引っ張っていると言わざるを得ません。
あれもこれもと要素を詰め込み、大事な話をセリフのみで淡々と語り、世界観を膨らませる描写よりもどうでもいいユーモアやギャグシーンに時間を割き、大した見識も無いのに現実の社会問題を提起したがるなど、
まるで素人脚本家のような尺の使い方で、もっときちんとした脚本家に任せれば限りなく名作に近付けただろうと考えると、とても惜しい作品だと感じました。
映画館で観たかった
酷評と聞いてからみました。
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