岬のマヨイガ

劇場公開日:

岬のマヨイガ

解説

児童文学作家・柏葉幸子が東北の民話を盛り込みながらつづった同名ファンタジー小説をアニメーション映画化。ある事情から家を出た17歳のユイと、両親を事故で亡くしたショックで声を失った8歳のひより。それぞれ居場所を失った2人は、不思議なおばあちゃん、キワさんと出会い、岬に建つ古民家「マヨイガ」で暮らすことに。そこは“訪れた人をもてなす”という、岩手県に伝わる伝説の家だった。マヨイガとキワさんの温もりに触れ、2人の傷ついた心は次第に解きほぐされていく。そんなある日、「ふしぎっと」と呼ばれる優しい妖怪たちがキワさんを訪ねてマヨイガにやって来る。主人公ユイの声を芦田愛菜が演じる。アニメ「のんのんびより」シリーズの川面真也が監督を務め、「ヴァイオレット・エヴァーガーデン」シリーズの吉田玲子が脚本を担当。

2021年製作/105分/G/日本
配給:アニプレックス
劇場公開日:2021年8月27日

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(C)柏葉幸子・講談社/2021「岬のマヨイガ」製作委員会

映画レビュー

3.5優しい日本昔話の世界

2021年9月13日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

ああ、成る程。「迷い家」という訳だったのか――予備知識も無く映画館に飛び込みで見てしまったのですが、難儀を訴えれば二つ返事で氏神様にお地蔵様達が助けてくれる、そんな優しいニッポン昔話でホッとした気分でした。作中で語られる昔話のアニメーションが独特でとても面白かった。

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猿田猿太郎

4.0被災地の復興と心のドラマを抑制されたトーンで描く

2021年9月22日
PCから投稿
鑑賞方法:試写会

東日本大震災から10年の節目に、被災地を舞台にしたアニメ3作品を製作する「ずっとおうえん。プロジェクト 2011+10…」の1作です(残り2作は、テレビアニメ「バクテン!!」、12月3日公開の「フラ・フラダンス」)。
ファーストカットはひび割れたコンクリートのアップ(だったはず)で、凄いところからはじめるなと思いました。震災の爪あとが残る岩手県を舞台に、「のんのんびより」シリーズを手がける川面真也らしい和やかなテイストで主人公の少女ユイの暮らしを描きつつ、余裕のなくなった人間が引きおこす嫌な部分(見ていて本当にイラっとするのが凄い)をピンポイントで挟むことで、ゆっくりと物語のテーマを浮かびあがらせていきます。全体的に抑制されたトーンで描かれているところに、児童文学が原作の本作を描く覚悟を感じました。
ユイ役の芦田愛菜(「海獣の子供」)、キワさん役の大竹しのぶ(「漁港の肉子ちゃん」)の近作とはまた違った見事な声の演技も心に残りました。

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五所光太郎(アニメハック編集部)

3.0マヨイガは未来のスマートホーム

2024年9月29日
PCから投稿
鑑賞方法:VOD

楽しい

単純

岩手県盛岡市在住の原作者が東日本大震災をモチーフにした児童文学の映画化。原作は未読。

身寄りのないゆいとひよりの二人の少女は避難所で出会った謎の老婆キワに言われるまま不思議な古民家で共に生活することに。
その古民家はマヨイガといわれ、人をもてなす不思議な力を備えていた。穴の開いた障子紙を自動修復、適度にお風呂を自動で沸かす、言葉に反応して氷水まで差し出してくれる。あともう少し経てばスマートハウスとして実現できそうだな。転居届なんかもネットでできるだろうし。

ただ、マヨイガだけでは話が持たなかったのか、古来からの言い伝えである恐ろしい大蛇「アカメ」が震災でその封印を説かれ、今まさに人々に災いをもたらそうとしていた。それを阻止するためにキワは一人立ち向かう。そしてゆいたちも力を合わせてアカメを退治するというお話。

児童文学が原作なのでファンタジー映画なんだろうなあと思いながら見ていたけど、冒頭で震災の生々しいリアルな傷跡を見せられたり、話のトーンも中盤までは結構抑え気味だったので後半からのカッパの登場や古今東西の妖怪たちが一堂に会してる光景を見せられ、作品中盤までに築いた本作のリアリティラインが崩壊してしまった。
最後には少女たちが空飛ぶ狛犬に乗って大蛇を倒すという、中盤までに抱いた本作への印象とはあまりにかけ離れた展開に私自身その振れ幅についていけず振り落とされてしまった。
心に傷を負った少女たちがマヨイガでの疑似家族生活の中で心が癒され徐々に成長していくというほのぼのした物語を想像していたんだけど、彼女たちの成長のために大蛇退治が必要だったのかなあ。
何でも願いが叶うマヨイガ、ひよりは死別した両親を生き返らせてと願うけどそれはかなえられないとか、そういうシーンがあれば泣いてたかも。

この物語を見る限りだと震災もあまり活かされてなかったような気がする。ひよりは震災のショックで口が聞けなくなったわけでもないし、ゆいも震災とは関係なく虐待で家出してきたわけだし。
あえて東日本大震災を題材にする必要性があったのだろうか。あるいはあの大蛇を震災に見立てて、大蛇を倒すことで震災からの復興をイメージとしたものなのかな。大蛇は震災で傷ついた人々の不安や悲しみ、恐怖の象徴として描かれたものなのかも。原作とは人物の設定も変えてあるらしいので原作は一度読んでみたい。

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レント

1.0『のんのんび』より、『神っチュ』だネッ

2024年7月16日
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マサシ