アビゲイル クローズド・ワールド

2019年製作/110分/ロシア
原題または英題:Abigail

スタッフ・キャスト

監督
アレクサンドル・ボグスラフスキー
脚本
アレクサンドル・ボグスラフスキー
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映画レビュー

3.0ロシア映画だけど全編英語

2023年1月22日
PCから投稿
鑑賞方法:VOD

 北斗七星じゃなく凧の星座で北の方角がわかるという、異世界ファンタジー。ただし、建物や家具を見ると、ヨーロッパにおける第二次大戦前後といった雰囲気だ。この世界では謎の病が拡がり、感染拡大を防ぐためのシールドが展開されていた。街では甲冑のような特殊装備の警備局直属の「検査官」が監視をし、目の虹彩を調べて感染者を見分けるのだ。何しろ、病のステージ1では無症状だという・・・

 少女アビゲイルの父ジョナサン・フォスター(エディ・マーサン)も10年前に検査官に連れ去られ、生死不明の状態。ハイティーンになったアビゲイルは父が生きていると信じて、近所似住む検査官のロイおじさんをそそのかしてヒントをもらう。そして、街のゴミで覆われた一角に住み着いている特殊能力者たちと出会うのだった。アビゲイルも特殊能力者だと見抜かれる、仲間に誘われるが・・・

 実は感染症なんてものは全く存在していなくて、王が特殊能力者をあぶり出すために検査し、彼らをある場所に閉じ込めていたのだ。しかも能力を使えないようにする装置で閉ざされた空間。さらに父ジョナサンはその装置や検査機を開発した本人。

 最初はヒトラーによるユダヤ人迫害をメタファーにしているのかと思いきや、レジスタンスだとか革命だとか、ロシアの歴史を称えるストーリーに思えてくる。警備局のギャレットは「人々を平等に」などと主張するけど、ジョナサンは「それぞれが能力を発揮してこそ平等」と娘に教えていた。

 まぁ、終盤は通常人対エスパーの典型的なアクションだったけど、面白いのはアビゲイルの父の記憶をたどるという、言ってみれば記憶のタイムスリップで装置破壊に導くというユニークな展開。アイデアはいいけど、結局のところ人間の作った兵器と能力者の攻撃が同じような雰囲気だったのが残念なところ。

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kossy

1.5ロシア国民の願い?

2020年10月29日
Androidアプリから投稿
鑑賞方法:CS/BS/ケーブル

出演者はエディ・マーサンしか知らなかったが、子役のアビーが可愛い。ロシア映画なのに全編英語と言う珍しさ。映像は綺麗でファイナルファンタジーの様。前半は結構作り込まれていて、その先を期待したけど、後半になるにつれ、駆け足となり、ご都合主義で勿体ない。父娘の会話のシーンでおかしいと思ったら、王様だとしても声を上げなければならないと言う言葉や、ストーリー自体が権力者が超能力者を恐れ、疫病に罹ったと言い掛かりをつけ、捕えてしまう超管理社会を描いており、今のロシアと被る気がしてならない。

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KEI

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