ドライブ・マイ・カーのレビュー・感想・評価
全781件中、261~280件目を表示
気持ち悪い夫婦
どうも好きになれない。
極論だが内容も気持ち悪い。
やや狂ったとは言え、あんな性癖の妻はイヤだし、あれを許容する夫もイヤだから。
日本アカデミー賞も取りまくってるけど、「おくりびと」を思い出してしまう。「おくりびと」は海外賞取る前に日本で公開されたがその時はあんまり売れてなかった。
ところが海外で賞を貰うと、情報番組が山ほど宣伝して大ヒットした。日本アカデミー賞は海外の評価に左右され過ぎと思う。
本作は見て好きに感じて理解する作品だと思うので、「面白くない」も意見の1つだし、「凄く面白い」も同様だ。
で、自分は面白くなかった。
この作品はこう言った作品を見馴れているユーザーに喜んで貰える作品だから、普段こう言った芝居っぽい作品を見馴れてないユーザーの評価は別れると思う。
感想より長いけど、コメントくれた人が居たので追記
世間的に高評価を得てるこの作品を悪く書くと、叩かれるのは分かる。自分が気に入った作品を貶してる奴に一言言いたいのも理解は出来る。多様化に寛容なら否定してる意見にも寛容にしてほしいとは思う。
意味や内容が分かってても好きになれない事はあるのだから。
あと作中の演劇で多言語を織り混ぜてやってるが、実際観るときの客はどうする?イヤホン着けて翻訳聞きながらになるのだろうか?聴覚障がいのある人が観るときは横に字幕をつけるのだろうか?観劇するユーザーはこの試みを楽しんで観られる人が多いのか?色々考えてしまう。昔、邦画に字幕を付けろと言われた事があったが、字幕付けてると邪魔くさいと言う客もいた。 どっちにせぇっちゅうねん?となる。多様化も多言語も口で言うほど簡単じゃない。
感想書いてから都合4回目を観てみた。
普通に観て、普通に感想を書くとしたら、最初に書いたのは“芝居嫌い”の自己都合も混ざっていたので辛めに書いたと思う。
しかし、飛び抜けて良いとは思えない。
まず長い…三時間の長尺、あの内容に入り込めた人には問題ないだろうが、主人公たちに共感できないと「なぜあの時に怒らなかった?」とか言いたくなる。
人情ものを間延びしてアーティスティックにした作品みたいに思ってしまう。
そう思えるようにはなったので☆一個増やした。
今後、こんな作りの作品が増えるならこの作品のやり方が世間的に受け入れられるものだったと思えるが、恐らくはそうならない。
グローバル化や他者、他国への理解は誰にでも都合が良いものでもないし、争ってる国や勢力、経済的な競争などを含むと尚更だ。
ただ邦画の皮をかぶったこの作品が評価された事は良かったとは思う。
この作品観たさに瞬間でも映画館に足を運ぶ人が増えたら映画館が潤うから。
「おくりびと」の時には本当に有り難かったから、「ドライブマイカー」で喜んでる映画館もいるだろうと思いたい。
どうなんでしょう?
話題の映画なので見に行かないと!
日本映画らしい、村上春樹らしい
繊細な感情が伝わってくる
そしてモヤモヤ、フワフワした作品
演劇を観るのは好きなので
最後まで興味深く観ることができましたが、
観る前からハードルが上がった分
ちょっとフラストレーションが残ってしまった
みんなにどうなんでしょう?って聞きたい作品
人は他者の立場に立てるか
不慮の事故であっても、自分が殺してしまったという思いから抜け出せず苦しむ人がいても仕方ないが、他人の心の中は、自分が考えているのとは全く違うかもしれない事に思い至らないのが普通だ。だから何時迄も重しになって苦しむ。
最愛の妻のあられもない秘密を見てしまった演劇人が、妻の急死に直面して、硬い殻の中に閉じこもった時、すっと入ってきた無表情な女性運転手の、プロに徹した仕事ぶりと、互いに口が軽くなっていく過程が見どころで、この静かな映画に、計らずも涙が出てしまった。「人は他者の立場に立てるか」
村上春樹やチェーホフを知らなくても、演劇に関心がなくても、自分なりの解釈から心に染み入る演出だ。山陽道らしき高速道路を疾走する車の中からエンディングに向けてストーリーは走り抜ける。
注。アカデミー賞だからと言って家族そろって鑑賞・・なんて厳禁
こういう「話題の作品」って悪く言ってはいけない雰囲気が出来てしまうのが嫌ですが、決して気軽に見るタイプのロードムービーではありません。
PG12ですが、どうせならR18+の方がいい内容です。家族そろって鑑賞・・なんて絶対考えてはいけません。
主要キャラがみんな歪んでて、マトモでない人間ですし、冒頭30分は無駄に濃厚なシーンや下品?な言葉が飛び交い昔の良質な日活のポルノを思い出します。一応終盤に回収される伏線とはなっているものの家族で見てはいけないです(苦笑)。
やたら韓国びいきなのも気になります。
魂の救済が原点か?
最初は、ちよつとビックリした。妻 音と、家福の濡れ場からはじまっていたから。これは選択する映画を間違っていたかしら、と思ったが、どうも違う。宗教的に夫に、物語を紬ぎ出し語り出す妻。それを聞く夫‥やがて二人の現実と、妻の語る架空の物語がシンクロしてくる。夫役、西島秀俊の無表情な仮面が、舞台という仮想世界で、急に生き生きと生を語り始めるにいたりどちらが、生きているという実感を、感じさせるのかあやふやにわからなくなる。西島秀俊、とヒロインドライバーの岬の紬出す醜い現実の世界。西島演じる演出家、家福と俳優たちの作り上げてゆくチエーホフの演劇の舞台との対比が、映画を奥行きのあるものにさせた。俳優に韓国のろうの女性を、手話で台詞をいわせたり、各国の俳優の母国語で語らせたり、革新的な舞台の構成になつている。手話で台詞を語るソーニヤのセリフ。言葉でなくからだで表現した、生きるということの辛さを、それでも私たちは、ただ生きていきましょう~生きていかなくてはならない~主人公家福の人生の悔恨に繋がるところだ。また孤独なドライバーの岬の過去とも重なる。ソーニヤの体で表されたセリフは辛さに耐えて残されしものの、生きることの意味を、教えてくれたように思う。いろいろなことを考えさせられる深みのある映画。最後の岬の家福の車にのつて買い物に、出かける姿に希望と救いがあった
1,200円だったからかも?!
コロナ禍の中、かつて隆盛を誇った近くのシネコンを前日ネット予約。3時間の長丁場だから端席で、トイレに行きやすいよう選んだつもりが壁奥。封切からかなり経っていたのと朝一の上映会なので200席に少し足らないスクリーンに10人弱の客入りでした。村上春樹氏の本は、全く読んだことはないですが、映画はノルウェーの森は観ました。でも全く内容は覚えてなくレビューもしたかな?!程度。赤い車の意味、若い男の振る舞い、運転手の過去、ワーニャ伯父さん、多国籍、多様性、いろんなことを考えさせられる内容で悪くはなかったです。死ぬこと生きること、結婚他人、愛哀、義務責任、親子、過去未来、対比がいろいろあり、たくさん考えました。赤車じゃなく黄コンバーチブルだったら、また考えさせられました。泣ける場面はなかったですが1,900円ではなく良かったです。オリンピック残念。居抜で良い店入るとイイなぁ。
今見れてよかった作品
上映時間を確認して、途中で寝てしまわないかと
頭を過ぎった少しの不安も杞憂に終わるあっという間の3時間でした。
気づいたら1番感情移入していたのは家福。
妻(音)の浮気現場を目撃しながらも、
何もなかったかのようにその場を去り、
その後も平然と夫婦生活を営む。
家福は音が複数の男と関係を持っていたであろう事を、
彼女の創る芸術と結び付け、正当化しようとしていた。
それでも本心では大切な人に裏切られたという思いを払拭できず、
その葛藤の中で生き続けていたのだろう。
そんな家福の心を少しづつ、
みさきが溶かしていく過程が見事に、丁寧に
表現されていた。
家福が涙を流しながら、
自身が本当は傷ついていたこと、
音に会ったら責めたいこと、謝りたいこと、
これまで平静を装ってきた感情を
表出させるシーンは苦しくもあり、
救いでもあるような気がした。
さまざまな失敗や後悔、悲しみを経験して大人になる過程で
人は自分が傷つかないよう防衛機構を構築するのだと思う。
自分自身、今現在そんな自分に嫌気がさしている。
子供の頃みたいに、好きと思えるものには真っ向からぶつかりたい。
傷つく自分を恐れず、後先考えず。
だから、今見ることができてすごく良かった。
長い余韻の中に、孤独、寂しさ、希望、救い
さまざまな感情が入り交じっている。
それらすべてひっくるめてぜんぶ抱きかかえて
生きていかなければいけないのが人間なのだと思う。
定期的に見返したいと思える、素晴らしい作品でした。
人生哲学あれこれ
いよいよアカデミー賞も迫って来ました。
この作品は、日本的な奥ゆかしさを、言語化して紐解いているように思った。奥ゆかしさと言うと聞こえはいいが、それは人間関係を独りよがりにさせる危険な美徳でもあり、家福もみさきも、大切な人の本当の気持ちを理解できずに喪ってしまった事に、大きな喪失感を抱えているように思えた。けれども、それまで軽薄さが否めかった高槻のサーブ車中での「自分の心しか、見ることはできない。」のくだりで、少し救われたと感じた。このシーンの岡田将生さんの独白演技は素晴らしかった。
西島秀俊さんは、ドラマでもコメディでも、内省的なお芝居をされる(と勝手に決めつけ)俳優さんなので、家福のキャスティングがぴったりハマっていた。
言葉が重要な意味を持つ映画であるが、言葉を持たない韓国人女性のご夫婦が、誰よりも幸せいっぱいだったのが印象的だった。魅力的な女優さんでした。
この作品は、多言語による戯曲を軸に、生と死、男女のすれ違い、親子の確執、貧困、虐待、障害と、普遍的テーマを重層的に取込み、エンターテイメントと思索のバランスが絶妙だった事が、世界的評価に繋がったのだと思う。また、広島が舞台と言うのも、期せずして、平和を意識せざるを得なくなってしまったここ数週間、人間同士の分かり合えなさを痛感した。
三浦透子さん岡田将生さんが良かった
評価されてるいのは監督賞、脚色賞、主演男優賞ではあるが、全体を通してサイドの登場人物達の存在がこの作品の良さを底上げしている物語に思えました。
それがあまり話題にならないのが不思議。
出演者が多国籍、これが作品として斬新で面白かった。
三浦さんのみさきは笑顔を封印して自然でクールな佇まいが魅力的だったし、岡田くんの高槻は一人で苦悩を抱えた青年が、後半徐々に葛藤とともに暴走していく様は観るものを圧倒した。車内で家福と対峙するシーンは何とも言えない鬱屈したもどかしさが頂点。
長いのが嫌とかではなくて、奥さんの音のシーンは物語を進めながらの合間の回想シーンでも充分だったと思う。
しんどいけど観て良かった。…ただ少し長い。
主人公の心情が苦しくて、観ていてなかなかしんどかったですが、
観て良かったな、とは思いました。
ただ個人的に3時間は長いな〜💦
2時間40分くらいでなんとか収まらないものでしょうか…
希望のある終わり方だったので後味は良かったです。
もう少しコンパクトにできなかったか?
アカデミー賞の作品賞候補にもあがったドライブ・マイ・カーを観たが約3時間近い映画はやはりしんどい。もう少し、コンパクトにできなかったか?また原作は村上春樹。村上らしい作品の映画化だったが好みにもよるがやはりしんどいストーリー。この点はマイナス。よかった点は考えさせられた内容と海外の人にも観てもらえる内容。この点はよかった。カンヌ映画祭で賞を獲るのは納得できる反面、個人的にはアカデミー賞作品賞候補に値する内容なのか疑問に感じた映画。
世界的に評価されたの納得です
長尺なのでためらってましたが、
早く観ればよかったなあと
世界でも評価されているの納得で
引き込まれました
西島さんの演技すごいなあとしみじみ
直近だと昨日何食べた?見ましたけど
演じ分けがすごいなあと
個人の演技もともかく、ストーリーとして、
登場人物の本音や真実がどんどんわかっていく
描き方の過程がよかったし、
岡田将生と西島秀俊が後部座席で話してるシーンが
ただの会話なのに、特にぞわぞわと引き込まれました
約3時間長いなあと感じませんでした
ポップコーンぼりぼり食べることはできない静かな映画ですが引きこまれます
自分の人生を自分でドライブせよ
3時間に渡る長編作品。芸術的な表現も多くすべてを理解するのは難しいけれど、それでも引き込まれていく感じがすごかった。
移り変わるロケーションと登場人物の感情の動きが繊細に絡み合いながら描写されている。
タイトルでもある「ドライブマイカー」は何を意味するのか。個人的には、自分の人生は自分にしか生きられないということ、自分の人生は人を通してしか見出せない、だから傷つくことを恐れることなく真正面から向き合う勇気を持てとそんなメッセージを感じた。
寝ても覚めてもが良かったので気になっていたけど、 これは村上春樹だ...
寝ても覚めてもが良かったので気になっていたけど、
これは村上春樹だから手が出なかった。
どうせ見ても私には分からないと思っていたので。
でもいつまでもやってるので見てみたら、
思ったより良かった(理解できた)。
長時間の上映も仕方がない気がした。
自分と向き合うこと、誰かを受け止めること
この言葉が、作品を通じて、訴えかけているメッセージだと私は感じました。
自分に正直に向き合い、真実を見る勇気、そして、誰かを真っ直ぐに受け止める事の大切さが、劇中にちりばめられています。
劇中のドライブのシーンは特にそれを象徴していると感じました。
原作も読みましたが、原作以上の濃密さのあるストーリーで、色々と考えさせられ、楽しめる作品です。
受け入れるしかない現実
夏に公開してたのを見送ってしまってたところ、賞を取った事で劇場で鑑賞する事が出来ました。
広島が舞台という事で地元人ならではの楽しみ方も出来ました。
無くしてしまう恐怖から、いろんな現実に蓋をしてやり過ごしていた結果、分からないまま受け入れるしかない現実を迎えてしまう…って私ごとですが自分の現実と被ってしまい感慨深かったです(笑)
後悔しないように生きるって凄く大事な事ですが、後悔しないと真面目に考えない事ってたくさんあると思いました。
西島秀俊さんは相変わらず素敵な演技でしたが私は岡田将生さんの表情とか口調の演技に魅せられました。
受賞作品って面白い映画というよりは暗く重く考えさせられ、「…で、結局どうなったの?」って内容が多い認識がありましたがこの作品もそうゆう作品ですね。
肉体美
西島さんと霧島さんのあんなシーンがあるとは思わず観に行ったけど、年齢を感じさせない体の美しさに目を奪われた。
そして3時間とは知らずに観てしまって途中の記憶がない…
映像としては面白いと思う。車を運転している時の道路を映す画は無駄に長く感じる人も居るもしれないけどあの時間で色んなことを考えることができて、最後韓国?の時だけちゃんとあの車の高さで、それまではトラック位上からの目線とか。高槻が家福に音の夢を語るシーンとか。結構好きだった。
ひとつだけ、イベント主催の女性だけ昭和から飛んできたのかと思って喋り方も気になって仕方なかった。
自分と向き合わないと他人とも向き合えないし、他人と向き合わないと自分自身とも向き合えない。ちゃんと向き合えた時等身大の自分で生きていけるのかもしれない。
カレーは飲み物、字幕は観るもの、人は死ぬもの
カレーは関係ない。字幕は倍の分量でも平気。死ぬってあっけない。
青空文庫で冒頭20分読んでおくだけでも理解が全然違う。
まあ、○○のためにする読書なんか碌でもないけれど。
原作未読。『ワーニャ伯父さん』は直前に青空文庫で冒頭ワーニャ伯父さんがグダグダくどくどぶーぶー文句たれてるあたりまで。八割がたそんな感じだけれど。
睡魔に襲われるかもと心配したけど、全くそんなことはなくてぐいぐい引き込まれてしまった(別にPG12場面だからじゃないぞ)。霧島さんの声が妙に耳に残る。ベッドでの語りもだし、テープの『ワーニャ伯父さん』も。ここで直前に読んだおかげですんなり入っていけるし、「ここでこの場面入れてくるかあ」と色々と考える余裕ができる。あと多言語演劇に驚かされる。これって実際に演られてるのだろうか。
先に鑑賞済みだった『偶然と想像』でもそうだったが、人間は演技しながら生きているのだなと。気づかないふり、何でもないふり、平気なふり、思わせぶり。極端な感情表現だけが演技じゃない。振りの(フィクションの)中にだって真実はある。と何かと深掘りしたくなる。
いろんな気になる場面があるけれど、車内での岡田将生の長台詞は、それまで浅慮で口先だけに見えていた高槻という人物の見方が変わる秀逸なシーンだった。北海道のシーンから公演場面、そして最後の三浦透子まで、どんなことがあっても折り合いをつけて、(変な言い方だが)死ぬまで生きていかなければならないのが人間だなと思った。
作品賞と監督賞は厳しいかもしれないが、脚色賞はひょっとすると。国際長編映画賞はすんなりいけそうな気がする。
映画史に残る珠玉のロードムービーが生まれた。
米アカデミー4冠作品ということで、かねてより注目していたものの、シアター系は1日1回しか掛からないという塩興行でなかなか時間が合わずやっと観た。
村上春樹短編の原作は読んでいないものの、いかにも村上春樹作品に登場する意識高い系夫婦wのセックスと超非現実な語りから始まる冒頭で、正直なとこ一抹の不安もよぎったw しかし全編鑑賞後、予想を遙かに上回る佳作であったと感嘆した。
とにかく上映三時間という長丁場にもかかわらず、丁寧に丁寧に登場人物達を掘り下げて撮り上げ、その繊細な演出も素晴らしく最後までダレることなく観ることができたと思う。確かに原作は村上春樹ではあるものの、浜口監督シナリオのストーリーテーリングは賞賛すべきところが多い。西島演じる家福の舞台演出術の描写などは、論理的で破綻もなく舌を巻いた。こういところはおざなりになりがちだから余計にそう思うのだ。
「仕方ないわ。生きていかなくちゃ…。長い長い昼と夜をどこまでも生きていきましょう。そしていつかその時が来たら、おとなしく死んでいきましょう。あちらの世界に行ったら、苦しかったこと、泣いたこと、つらかったことを神様に申し上げましょう。そうしたら神様はわたしたちを憐れんで下さって、その時こそ明るく、美しい暮らしができるんだわ。そしてわたしたち、ほっと一息つけるのよ。わたし、信じてるの。おじさん、泣いてるのね。でももう少しよ。わたしたち一息つけるんだわ…」
ロシア帝国の偉大な作家チェーホフはワーニャ伯父さんでそう書き記した…劇中の舞台と主人公たちの人生が鮮烈に交錯してゆくのは胸に迫るものがあった。ふつうに観ていても心揺さぶられるものが多い本作だが、「人生はかくも醜く辛い」ということを数多く認識してる人にとっては、より琴線にビシビシ触れるものが多いことだろう。
あと余談だが、狂言回しの小道具となる車がなぜサーブ?というのも後半からラストにかけて観てゆくと納得なのだ(笑)
全781件中、261~280件目を表示