ドライブ・マイ・カーのレビュー・感想・評価
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観に行ってしまった…
ミーハーだなぁ〜、賞を獲ったからって。
アカデミー賞作品は時に首を傾げる作品もあったりして、「あ、私解らない人なのか…」ってちょっと落ち込んだりします。
本作は素晴らしい作品だと思いますし、伝えたい事はよく判りました。でも、あそこまで長くする必要はあったのかな、と思うと星の数が減っちゃいました。
きっとあったのでしょうね。
私は「解らない人」…(笑)。
きっと本を読んだ方がぐぐ〜っと入ってくるのかもしれません。
生きよう
レンタルで家で観ました
ちょっと理不尽な事柄で心が荒んでた金曜日の午後
ザ・村上春樹 的なオサレな映画かと軽い気持ちで観始めたけれど
結構最初のほうからどんどん引き込まれて
最後は涙を流している自分がいました
原作は読んでいたけれど、どんな話だったか忘れてしまっているくらいでした
映画を観た後の現在も思い出せない…
別物になっているのかな
思い出せないのでわかりません笑
三時間という上映時間に映画館での鑑賞は頓挫したけど
きっと劇場で観てたらヤバいくらい号泣してたと思う
いい文芸作品を読んだ後みたいに心が温かくそしてスッキリと前向きになれました
あの短編を
どういう風にすれば3時間?と思ったけれど同じ短編集の作品を入れ込んだり、劇中劇を入れ込んだりと元々の短編とは全く異なるものだけど何故か退屈せずに3時間見終えました。ただ最後ちょっと綺麗にまとめた感じが作品の雰囲気とマッチしたないような気がした。
つまらない。
正直つまらないと感じた。
非常に長い。進展が遅い。
他の人のコメントを見ると面白かった。引きこれた。と感想を述べる人が多くて驚いた。
一切原作の本は読んだことがなくそのせいもあるのかもしれない。はっきり言って上級者向け?だと感じた。
それほどでも...
つまんなくはないけど長すぎるし詰め込みすぎで途中眠くなった。演劇関連のシーンはちょっとあざといところもあるけど新鮮で面白かったけどね。
デート向きではないかな。
なお映画と小説は別物だとは思うけど、原作の方がずっと面白かった。
濱口監督だったら「寝ても覚めても」「偶然と想像」の方がずっと面白いと思います。
あと西島秀俊はテレビドラマの人というイメージが強くて、映画俳優としては線が細いというか弱いと思うな。
新感覚ミステリー
物語の冒頭から終盤まで車中でカセットテープから流れる演劇の台詞が印象に残る。
主人公である家福は演出家であり、自らも舞台に立つ役者でもある。
家福は妻の浮気を目撃してしまうが、怒るわけでもなく何事もなかったかのように振る舞う。
実はこの夫婦は4歳になる子供を肺炎で亡くしていた。
その事から妻である音は傷心し立ち直れずにいたが、ある日からセックスの最中に物語を語るようになる。
音は大事な話があると言い残し、くも膜下出血により病死する。
2年後、ある演劇祭の仕事で広島に向かい、そのドライバーとしてみさきが登場する。
徐々に距離を縮めていき、お互いの過去のことを話し始める。ラスト近く演劇の台詞が劇中の主人公達にも重なるようなセリフ、不幸なことだらけだけど生きていくしかない、あの世に行ったら神様に憐れんでもらおうというよつな台詞がこの映画の主人公達を表しているように感じた。
終盤まで感情を感じなかった主人公が自分自身に向き合い本当の自分を解放していた。みさきと対話し、重ね合わせることで自分自身と向き合っていたんだと思う。
村上春樹は以前に読んで苦手だと感じていたが、やはりこの不思議さは苦手である。
ただ、映画として引き込まれた。ストーリーが緻密で丁寧に描かれていた。
ひたすら思考を要求する映画
物語の中で幾重にも物語を語り、巧みに組み入れ、下手な演出だと滅茶苦茶になりそうだなと思いつつ、そこはやはり村上春樹作品、端正な清潔感とともに理路整然と物語が組み上がり引き込まれていく。
丁寧に1シーンずつ、ひたすら思考する事を要求する、示唆にあふれた映画。劇中、観客に考えさせる量の何と凄まじいことか。画づくりも、いかにも考え抜かれた精密感、静寂感に満ちたものになっている。
思索の深掘りが試される気分と、日常に慣らされた頭が少しリセットされた感覚を覚える。これは村上春樹の小説を読んだ後味そのものであって、同じものを映画でも感じるとは思わなかった。
セックスの際に語られる創作物語が夫婦のきずなになり、仕事になるという下りは村上春樹ならでは。他の作家が書いたら気持ち悪くて許されないだろう。
各映画賞を受賞しており、これは納得出来るが、子供と一緒に観られる娯楽映画ではない。「かもめ」くらいしか読んでなかったチェホフも読んでみようか。
最後にサーブに乗っていた犬は、食事に招かれた家に居た犬ですよね?穏やかで暖かい未来を感じさせるラストも映画らしくて良かった。
流れる景色。
棒読みのテープと読み合わせ。三浦透子という役者を選ぶセンス。最後まで三浦透子は感情的になることはなかった。それがよくある感動を誘うような演出にならなくて良い。彼女の実家に行った時、どういう感じになるのか見入ったが、やはり期待を裏切らず。素晴らしい。
家福が車を手放すことで、彼女がそれを引き継ぐことで、二人が生きていけるならそれでいい。最高の選択。
長い。
話題になったため鑑賞。
まず、プロローグが長い。からの2部?も長い。
役者陣の演技は上手かった。微細な演技や表情の変化がとても良いです。カットやシーンとかも凝ってると思う。サイレントなところやドライブのシーン、トンネルなどなど。ちょい俺にはくどく感じるところや眠くなるとこもあったけど、いいんだと思う、、。
まぁ、あとは内容。俺には難しすぎたかな。ドライバーと徐々に距離を縮めていくところとか、人と人との関わり、こーゆー訴えかける?的なストーリーは刺さる人には刺さるのかな。
子供脳の自分としては、大迫力・ラブコメ・大爆笑・感動・わかりやすい起承転結・ハッピーエンドが好きだから、そこまでハマらなかった。
小説好きな人は、いいかも?俺には早すぎました笑
不思議な世界観に引き込まれる心地よい3時間
村上春樹氏の短編を原作にした映画。原作では黄色のサーブ900コンバーティブルですが、映画では赤のサンルーフ付き。この車、学生時代に憧れていたこともあって、それだけでエモかったです!
2人が車内で煙草を吸って、サンルーフから出しているシーンが個人的にはとても良かったです。
他は、皆さんがいろいろ書いてらっしゃるので、そのことだけ(笑)
訣別と再生
アカデミー賞受賞のニュースを受けて映画館で観ることにした。静かに紡がれる訣別と再生の物語は、深い余韻を残した。映画を見終えて外の世界に出た時に、何か言葉にならないけれど世界がほんのわずかに変化したように感じた。過去の悲しみから抜け出せずにいる全ての人に観て欲しい。この映画は自分の中に葬られていた生きる喜びを思い出させてくれる。
予定調和の通俗作品
この映画で主人公は最後にもっと妻と向き合うべきだったと懺悔する。こんなシーンは原作にはない。原作はあくまでメタファとしての域に止まろうとする。そこを出ると予定調和に堕してしまい、観客に1つの解釈を強要することになるからだ。この映画はその意味で人間性の闇に流行りの安直な解決を与え、原作をただの通俗作品に堕させてしまった。因みに太宰治は志賀直哉の小説を「お前のは詰め将棋と同じだ、最初から詰むとわかっている」と散々に罵っている。私はこの映画が詰め将棋にならないように、ならないようにと祈りながら観たが、最後にやはり詰め将棋になってしまった、と思った。
もう1つだけ書いておく。「ドライブ・マイ・カー」は「女のいない男たち」というタイトルの短編集に収録されている。「ドライブ・・・」のなかで劇中劇としてチェーホフの「ヴァーニャ伯父」が出てくるが、なぜ「ヴァーニャ伯父」なのか。それはヴァーニャ伯父さんもまた「女のいない男」の一人だからだ。村上春樹は登場したときからこのことだけを追究して作品にしてきた(最近変質しているが)。映画では様々な国の人をキャスティングすることで多様性をテーマにしようとしているが、このこともまた私には小賢しいことのように思えた。
村上春樹の小説
死をテーマに抱える人物たち
西島の演じる家福、奥さん役の三浦が演じる音、二人は夫婦、幼い娘を亡くしてしまう。
過去を背負いながらも良き妻であり、また同時に歪んだ性を持つ。元々女優だったが子どもの死から何も出来なくなってしまう。
少しずつ夫との性を通して快楽の後に脚本家として作品を作るようになるのだが、それは同時に夫との深い溝を作ってしまうのが切ない。
ある日、妻が病に倒れて急死する。
家福が広島で開演される作品のために、オーディションと演技指導を行うため、数ヶ月広島に滞在することになり、そこで出会った人達との人間模様にも死がある。
自分が、○○していたら、と言う罪悪感から現在の生き方が歪んでしまった、家福と似た女性が、家福が広島滞在中にドライバーとして雇われるのだが、相手を通して自分を見る事になる。
罪悪感を抱える人の辿る道が寒々しい北海道の何も無い土地へと二人を導いていく。
相手を通して自分を見た2人
その後の生き方は大きな変化を遂げた。
闇深い心理の変化を感じた。
人にはそれぞれストーリーがある。
久しぶりに映画界隈が騒がしい。出かけにちょっと時間があったので、映画館へ。始まって1時間、静かな時間が流れる。はたと、この映画3時間以上〜。出かけて、ちょっと、、、で観る映画じゃやないかも。監督も何やら話題だし、村上春樹原作なんて終わってから知ったし。
スクリーンの中では、物語が展開している。幸せそうだった主人公家福や音に起きたこと。寡黙なドライバーさんの生育歴、キーマン岡田くんなんてなんかやらかしている。登場人物一人一人にストーリーがある。そのまま掘り下げたら映画一本取れるくらいのスゴい話なのに、この映画ときたらさらりさらりと流れていく不思議。ドライブ・マイ・カーってタイトル、なんでやねん?っって考えながら3時間。あっという間だった。一人一人が自分の人生を生きている。傷つくことも沢山ある。それでも人は傷を隠したままにどこかに集い合いながら生きている。そんなあたり前の時間が愛おしいと思えた3時間だった。
日本語と韓国語、中国語に英語。韓国手話と様々な言語が飛び交っているのに抵抗なく観れている。韓国手話の子が「みんなに聞かないことを私にだけ聞かないで」今どきだよね。時代は確実に動いているんだ。
静か
言葉のやりとりがはっきりしていて、聞きやすかった。福家夫婦が愛し合ってるのは、わかったけど秘密があって、お互い話せないまま死別って後悔しかない。
舞台での最後のセリフには、涙が出た。
人生経験を重ねてから見るとより揺さぶられるものがあるだろうなと感じた。
何を言いたいのか伝わってこない
本作中に「前世ではヤツメウナギで、川の底で口の吸盤で石にくっついて、ただゆらゆらと揺れていた」と語った時、輪廻転生を深く理解した作者の作品だと思い、期待しながら最後の方まで見ていました。後半の演劇で手話の女性との掛け合いを見ていたら、生まれ変わりの理由や生きている目的、生まれてきた理由といった、高ステージの話はなく、俗物的な「悲しみを背負って、でも明るく生きていこう」的な展開にはあきれてしまいました。
こんな展開で「前世」という言葉を使ってほしくはなかったですね。
東京テレビ開局50周年スペシャルドラマ「永遠の0(ゼロ)」(向井理主演)を100点とするなら、この映画の評価は8点ぐらいですかね。
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