劇場公開日 2021年8月20日

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ドライブ・マイ・カーのレビュー・感想・評価

全781件中、181~200件目を表示

4.5「正しく傷付くべきだった」

2022年4月10日
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鑑賞方法:映画館

「今日帰ったら話があるの」
そう言っていた彼女は心筋梗塞で亡くなっていた。

現代はSNSやマッチングアプリで容易に出会える時代だ。
一方で、容易に関係を切れる時代。
私ごとだが、過去何度も異性にフラれ続けている。ラインもブロックされる。
ハッキリいってコレ毎回心がグチャグチャになる。何が間違っていたんだろう。何が正しかったんだろう。そもそも私が考えすぎてるだけかもしれない。相手は何も考えてないのかもしれない。
面と向かって拒否をされる以前に突然にシャッターが閉じられてしまう。だから心の痛みが残り続ける。

私たちはちゃんと傷付くことができない。

劇中の重要なシーンで西島秀俊は「正しく傷つくべきだった」と言う。
私はこのセリフにとても感動した。
そっか。そうなんだ。
他者との関係の中で私は、
ちゃんと傷付きたかったんだと思った。

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ねこのシャケ缶

3.5物語は美しいけど、、

2022年4月10日
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村上春樹好きな人は良いのかもしれないけど、そうでも無い人にはバックグラウンド無しに深い共感を得ることは難しいんだと思う。

序盤から村上春樹らしいセックスやマスターベーションの描写が多く、少しうんざりしてしまったが、後半のSAABに乗る三浦透子さんのシーンや、演劇を通して人と人の感情が繋がって自分を見つけるようなある意味ロードムービー的な展開自体は美しかった。

ただ、チェーホフだなんだと劇作家を並べられても知識が無いのであまり理解できなかったところは村上春樹や演劇の経験値不足だったかもしれないな〜。

そんなのが3時間も続くのでどうだろうとは思ったけど飽きずには見れた。
滝口監督はハッピーアワーからしてこういう作り方が上手いんだろうね。凄い。脚本の力をとんでもなく感じた。そんなに長い小説じゃないのにね、、

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ちゃーるすとん

3.0やっぱり、私には良さがイマイチ分かりませんでした。

2022年4月10日
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アカデミー賞の前から宣伝でも気になってたんですが、上映館があまりなくて、見逃してまってましたが、アカデミー賞後上映館が増えたので観てきました。
いや〜3時間は長い!
普段は、上映時間を長くしてでも、内容を濃くしてもらいたいと思う映画は多いのですが、今回はそこまで長くしなくてもという、無駄な場面や尺が長い箇所が多々あったように感じる。
淡々と物語は進んでいってましたが、最終的に何が言いたかったのか、よくわからなかった!
奥さんの気持ちを理解するべきだと言うなら、あそこまで遠回しに物語を組まなくても良かったような気がします。
ま〜私の理解不足かもしれませんが、分かる人には分かるんでしょうね。
なぜか、プレミアスクリーンでの上映だったので、長時間でも座り心地は、良かったのですが眠気との戦いでした。

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ツヨポン

1.0見る側が努力して意味らしきものを無理やり見出して自分を納得させる、そんな映画です。

2022年4月9日
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鑑賞方法:映画館

この映画は、観た後に分かる・分からないをあーだこーだ言って楽しむものだと思います。アカデミー賞を受賞したのもあって、分かるって言えばかっこいい的な。

比喩的な表現だったり、伝えたいテーマみたいなものは、ある程度国語力がある大人であれば、さして理解は難しいものではない。というか、途中で西島さん演じる主人公だったりが説明してもいるので、、、。それを理解した上でも、映画としては非常に退屈な作品でした。

見る側が努力して意味らしきものを無理やり見出して自分を納得させる、そんな映画です。

また、唐突にぶち込んでぐる韓国のシーンだったりが脈略がなくてキモかったです。一時期のフジテレビの韓国推しを彷彿とさせます。

まぁーなんか観終わって疲れましたね。俳優さんの演技はとても良かった(非常に難しい役柄にも関わらず)ですが、脚本が悪い。

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Ryohei

4.5と思いきや。

2022年4月9日
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鑑賞方法:試写会、映画館

知的

幸せ

村上春樹ワールドな冒頭。男女の〜大人の〜精神の〜で、昔は大好きで読んでたがあえてそこから離れたくて原作読めておらずで鑑賞。最近の流行りに逆行し珍しく3時間と長い映画なのにまったく飽きず、集中し心がずっと動いていく。たくさんのメッセージがそこかしこに散りばめられている。懐かしさとなんとも言えない雰囲気の間(ま)が生まれるタバコの演出。車の良さ。事実のみ全てを語らないからこそ生まれるリアルと広がり。昭和生まれでない人はどう感じるのかな。

当然俳優陣の演技も観応えあり。

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sasayaco

5.0物語は緻密にゆっくり進む、だから長い、長いが大作ではない

2022年4月9日
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鑑賞方法:映画館

悲しい

知的

普段はエンタメ性の高い作品ばかり観ている私だが、割と好きな俳優西島秀俊出演映画がアカデミー賞受賞したという理由だけで観ることにした。村上春樹もチェーホフも全く知らない。映画を観るようになってからまだ10年にもならない私だ。

だから「ワーニャ伯父さん」は予備知識として読むことにした。帝政ロシア末期、中流の下くらいの家柄に生まれたワーニャは性格こじらせ独身中年(壮年?)男、愚痴っぽくてネガティブで太宰治小説に出てくる生まれてごめんなさいみたいな面倒くさいオッサン。他の登場人物もみんな口悪い性格悪い自分勝手な人間ばかり。なんかロシア人嫌いになっちゃうわ〜。そんな中でワーニャの姪御ソーニャだけは性格が優しくて私は救われた。ソーニャは実の父に捨てられても健気さを失わない。最後まで嘆くことしか知らないめんどくせぇワーニャ伯父さんを含蓄深く信心深い言葉で優しく励まして物語はゆる〜い絶望のまま終わる。

ホント、太宰作品の読後感のような、やるせなさ、不条理感、厭世観ばかりが後味の、幸せすぎてたまには他人の不幸でも味わおうかなという余裕のある人にしかオススメできない、しかしながらその文学性はとても高いであろう作品だった。私は多分チェーホフはもう読まない。ドフトエフスキーは読むかも。

そして満を持して観ましたドライブ・マイ・カー。

当然の事ながら「ワーニャ伯父さん」の印象に引きずられながら観てしまう。だからチェーホフ作品のセリフが出る度に反応してしまう。映画の本ストーリーと劇ストーリーをシンクロさせてしまう。解釈を試みてしまう。

映画は初っ端から謎を残したまま物語展開するので、観客はモヤモヤを抱えながら見守ることになる。とにかく終始観るものをモヤモヤさせ続ける映画だ。モヤモヤ映画だ。私はそれに加えてチェーホフ劇場のあらすじを辿りながら色々考えながら観てるので忙しく、ゆっくり進んでいる物語なのだが時間はどんどん進んでいく。

途中何度か「えっ?」と驚かされる展開もあり、観ていて本当に忙しかった。しかし、物語がエンディングに向かって回収を始めていく段階くらいからラストまでは物語の面白さが断然勝ってしまい、チェーホフのことなど忘れてしまっていた。

「新解釈・三國志」と「大怪獣のあとしまつ」では大半爆睡していた嫁は居眠らずしっかり最後まで観て、珍しく感想まで述べた。

そう、要するに面白かったのである。ワーニャ伯父さんは別に読まなくても良かったのかな。そりゃ読んでる方がバックボーン的なものを理解する助けにはなるだろうが、村上春樹シロートの私には情報量が多すぎて本ストーリーを純粋に追う邪魔になってしまった。

つまり、これから観る方に申し上げるとすれば、ただ素直にストーリーを追えば、登場人物とシンクロできる作り方になっている映画だと思います。キリスト教的価値観なども、特に知らなくても映画のメッセージは伝わると思います。難しい独特な文学的表現など全くなかったですよ。なるほどアカデミー賞を撮る作品とはこういう建付けになってるんだなあ、とも思いました。チェーホフは読まないけど村上春樹作品は読もうかなと思ってます。

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アーリー

4.5素直にいい作品だと思った

2022年4月9日
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鑑賞方法:映画館

ノミネート作品って、前評判が大きく成りすぎて
実際すごく期待して見に行くと、
思ったほどでもないなぁって、なってしまいがちだけど、
素直にいい作品だと思った!

迷っているなら、是非見てもらえると嬉しい

淡々とした進み具合が、好きだな
フラットな感じ
泣けるように仕向けたシーンは、無いんだけど
結構すすり泣く声が、劇場に響いていました

なんか、見ていて感情が高ぶっちゃうんだよね
自然と…

家に帰って、どんな内容だった?
どんなところがよかったの?
って、聞かれたけど言葉は伝えられないし
見た人しかわからない感じの作品だと思う

内容に引き込まれ、3時間あっという間でしたよ
原作読みたくなりました

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かえるパン

5.0孤独な人間の魂とその救い、そして物語を奏でる意義を重層構造で描いた傑作。説明省いたラストもお洒落。

2022年4月8日
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Kazu Ann

0.5スノビズムっていうのかな。 こういった映画は、昔からいっぱいあった...

2022年4月8日
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スノビズムっていうのかな。
こういった映画は、昔からいっぱいあったと思う。
色々な映画が、あって良いですし
その数だけ、色々な意見があって良いですが
自分には、ムリ。
長すぎる。

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トマシュ

2.5本当に映画音痴ですみません

2022年4月6日
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途中で見るの放棄してしまいました。。

映画見て感想言い合えないくらい理解不能で。。

俳優さん方の演技はとても良かったです。

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hamster

4.0あら、いい映画。

2022年4月6日
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村上春樹だしなー、と倦厭してたらなんとまあ、いい映画。
三浦透子が出てきてからが俄然おもしろい。

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Peinyo

5.0かなり評判だったので

2022年4月6日
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鑑賞方法:映画館

泣ける

難しい

幸せ

アカデミーまではこの映画の存在すら知らず
話題作は必ず観たいぐらいで観に行きましたが

よかったなぁ
なんだろ
西島秀俊さんの寡黙だけど心の中の揺れ動く感情。
感情を出さない演技が好きです

あと、岡田将生くんはなぜにあのような
ちょっとイラッとさせる欠陥の様な役が
とてもうまい。
悪人では感情移入しすぎて嫌いになってしまったが💦
今回は嫌いにならずに
好演だったなって観れた

見終わったあとは、
はぁこんな映画だったのね
ぐらいだったのだけれど

なんだろ
どんどん元気が湧いてくる映画

それでも生きていかなきゃならない。
つらくとも乗り越えなきゃならない。

元気になった。

平日の15時半〜18時半の上演でしたが
半分埋まってました
アカデミー賞受賞などの
影響と
作品の素晴らしさを感じました。

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悠々同盟

5.0苦悩から目覚めた西島と三浦の人生!

2022年4月6日
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この作品は、西島が妻に対して本気で向き合おうとせず、放置した過去を乗り越えて、ステップアップしていく生き様を淡々と描いています。同じくドライバーの三浦も、母親を放置した過去の贖罪を乗り越えるという、二人の生き方がクロスオーバーしているところが、物語の深みを作っていると感じました。アカデミー賞を受賞した決定的な根拠は、私の想像では、キリスト教的な贖罪を乗り越えて解放されることをテーマにしているがゆえに、欧米の高い評価を得たものと思います。仏教的には、全て縁ですから、願って生まれることはあっても、人間にはもともと罪などありません。最後にはチェーホフ特有の人生論が語られますが、苦しみがあればこそ、人生の景色は美しくなるというセリフは、まさに西島と三浦の人生を言い得ていて、心に深く刺さりました。村上作品は、ストーリー展開の巧みさより、鋭い感性の積み重ねで、読者を惹きつけ感動させるタイプですから、淡々とした人生の展開は、物足りないものもありますが、それでもどんでん返しがあって、私たちを至福のラストに運んでくれました。ただし純文学風の感性が至る所にあって、エンタメ映画を見慣れた人には、少々疲れるかもしれません。この作品の中で、広島から新潟の佐渡?にドライブするシーンがありますが、故郷の見慣れた風景に感銘しました。あと、オーディションで募集を行い、練習を重ね、劇場で演劇を開催するまでのプロセスを、しっかり学べるという意味でも貴重な作品です。さらにもう一つ、西島と妻、あるいは妻と岡田とのベッドシーンは、この監督らしさでしょうか、芸術的な妖艶さが溢れていて唸りました。

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三輪

1.0恋人と裸でベッドで見るのにとてもオススメです

2022年4月6日
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とまちゃん

5.0喪失と再生

2022年4月6日
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女性男性関係なく、悲しい時はとことん悲しむ、、我慢することなく涙するんだ、そして再生されていくんだ

伏線回収も素晴らしい✨
キャストの皆さんの演技に魅了され
こんなに素晴らしい監督が日本にいらした事に感激しました

帰国までに、オファーがあったのではないでしょうか、次回作も楽しみです
あっという間の3時間でした

アカデミー賞受賞おめでとうございます🎉

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chagall

3.0体力要ります

2022年4月6日
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鑑賞方法:VOD

難しい

長いから集中して見るには体力が要る。
淡々と時に劇的に進む。
再鑑賞はしないけど見て良かったなとは思う。
各者とても味は良く出ているし、長いけど
そこには必ず理由があり、完成されている。

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みきねこ

0.5開始30分で寝ました

2022年4月5日
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こんなにsex描写が必要でしょうか?開始30分で寝ました。子供にも見せられません。

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りん

4.0喜怒哀楽のバランスが崩れた時に人は自分を見失う。

2022年4月5日
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傷つくことから自分を守り生きていく。

感情で走るタイプの俺には大人な男に思える。

感情でばかり生きてたら、トラブルし‥

でも、感情を押し殺しきりながら活きいきと生きれないのも人間の事実。

何が正解とかではなく、何が起きても生きてる限りは前向きに笑顔で、誰かの為に仕事しよう。

自分の仕事でモチベーションが下がった時、俺もこの考えを忘れないようにしよう。

長いけど、耐えれた。
初めて、「演劇ってものを観に行ってみたい」と思わせてくれた映画でした。

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Daichi Kitakata

4.0イケメンサイコパスのブルース

2022年4月5日
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濱口監督は、前作の「寝ても覚めても」で東出をつかい
サイコパス、
人格者、
という二面を描いた。
それが、現実においては東出のサイコパス性が浮き彫りになってしまう事件につながってしまった。
今作品においては、そのサイコパス性と人格者の側面は、一人の人間のなかで共存している。ということを強く訴えていたように感じる。

ある意味、逆風によりテイクオフしたような映画なのではと感じた。
少し長い。

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bando-8

2.0〝勘違い〟によってしか情緒が着地しない映画として

2022年4月4日
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正直な感想を書きたいと思う。

映画である必然性が感じられなかった。

後で思い返した時、この画面の時、この台詞だったよね、という印象が、あまり強くない。
台詞と映像が解離している感じの印象を受けてしまう。
映像は映像で美しいと思う。
ただ、その映像が映画としての文脈になっていたのか、思い返すと違和感を感じる。
文体はあるのに文脈にはなっていない感じを思ってしまう。
台詞の語尾は意図して疑問形かそうでないのか、ふわふわさせていると思うのだが、それによって情緒的な映画では無くしたとしても、映像と台詞を印象として繋いで欲しかった。

ジャン・リュック・ゴダールが「車と女と拳銃があれば映画が出来る」と述べた言葉は有名だが、
個人的に日本映画は「車とSEXと三角関係があればつまらない邦画が出来る」と思っている。(自分はこれを「日本映画死のトライアングル」と呼ぶ)
そういう意味で、ドライブマイカーも、内容をざっとあらすじで聞けば、どこかの呑み屋でも聞くような物語に、自分としては感じる。

自分の知る限りだが、あの手話は、正確な手話であるのか、よく知らない。
どこかでオリジナルの手話だった、みたいなことも読み、もしそれが本当ならひどいな、と思わざる得ないと感じた。
「コーダあいのうた」以上に手話への演出依存度が高かったように思う。
それだけに、実際の聾の方へ伝わる手話をするべきだったと思った。

環境音の方がよっぽど饒舌だった。「ロボット」と劇中内でメタ的にも劇における演出への注釈のような形があり、意図的とは分かりつつも、音程を外すことの無い上手なカラオケを聴いてるみたいで、とりわけ心を動かされることは無かった。
もしこの映画を観て、感動や涙があったのなら、その観た方の心情が乗っかったのであり、この映画そのものの機能に泣いたのではないようにも感じる。
観た方の〝勘違い〟によってしか情緒が着地するところを、自分は見つけられない、そんな心持ちになる映画だった。
それが「映画的」、と言われてしまったらそれまでだが、個人的にはそんなに好きな映画じゃなかったな、という印象だ。

せめて二時間ぐらいにして欲しかった。

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タニポ