由宇子の天秤

劇場公開日:

由宇子の天秤

解説

「火口のふたり」の瀧内公美が主演を務め、「かぞくへ」の春本雄二郎監督が情報化社会の抱える問題や矛盾を真正面からあぶり出していくドラマ。3年前に起きた女子高生いじめ自殺事件の真相を追う由宇子は、ドキュメンタリーディレクターとして、世に問うべき問題に光を当てることに信念を持ち、製作サイドと衝突することもいとわずに活動をしている。その一方で、父が経営する学習塾を手伝い、父親の政志と二人三脚で幸せに生きてきた。しかし、政志の思いもかけない行動により、由宇子は信念を揺るがす究極の選択を迫られる。主人公・由宇子役を瀧内、父・政志役を光石研が演じるほか、梅田誠弘、河合優実らが脇を固める。2021年・第71回ベルリン国際映画祭パノラマ部門出品。

2020年製作/152分/G/日本
配給:ビターズ・エンド
劇場公開日:2021年9月17日

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(C)2020 映画工房春組合同会社

映画レビュー

4.5曖昧模糊のなか、由宇子が伝えようとした真実

2024年2月17日
Androidアプリから投稿
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美紅

4.0配信待ってました、やっと観れました! 想像よりはるかにベビーな内容...

2024年1月11日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:VOD
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コチョ

4.5報道人が陥る究極のジレンマ。

2023年12月20日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

知的

難しい

すべての事実は公にされなければならないのだろうか。思いがけず公になることもあるが、実際には公にされる事実、されない事実がある。それは事実を公にするかしないかで決まる。

報道に携わる者は、その社会的役割の重要性から清廉性が求められる。ましてや本作の主人公は報道に対して強い信念を持っていた。

ドキュメンタリーディレクターの由宇子は生じた事件に光を当ててそれを可視化し、問題を社会に投げかけることが報道の在り方と信じていた。
そんな彼女が思いがけず自己の信念と明らかに矛盾する行為を強いられる状況に追い込まれる。
彼女は自らの強い信念から自分が携わるドキュメンタリー番組を放送して事実をつまびらかにしたかった。しかしそうするためにはある事実を隠蔽しなければならない。
ひとつの事実に光を当てるためにはひとつの事実を闇に葬らなければならない。まさに彼女にとっての究極のジレンマに陥る。そして事態は思わぬ方向に、彼女はますます泥沼にはまっていくこととなる。

彼女に罪があるとすれば、事実を隠蔽しようとしたことは報道人として罪かもしれない。だが、それはさておき、まずは子宮外妊娠が疑われた段階で生徒の身の安全のために産科を受診させるべきだったところ、それをしなかったところに彼女の人としての罪がある。

結局、番組は放送直前に遺族が隠ぺいしていた事実が発覚して放送は中止となるが、彼女はそんな遺族を責める気にはなれない。
結果的に放送が中止になった時点で生徒の父親に自らの罪を告白することとなった由宇子。父親の怒りはまるで自分の娘と番組放送を天秤にかけた彼女に向けられたかのようであった。

今まで彼女が糾弾する相手に向けてきたスマホのカメラは彼女自身に向けられている。信念を持って報道の仕事に携わる主人公に起きたあまりにも酷な状況。報道への向き合い方が問われる問題作。全編静かなトーンながら凄まじい作品。

今は無きテアトル梅田にて鑑賞。

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共感した! 6件)
レント

4.0報道という刃物

2023年11月15日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:VOD

2時間33分の大作でもあっという間でした。
いわゆる「切り取り編集」
報道に都合のいい、感情移入しやすい見せ方。
これが今問題になっているところを映画化した勇気に拍手を送りたい。

一度犯罪が起こればそこに加害側、被害側が存在しその後報道という集団がこれに群がる。
どう伝えるかで受け手の印象は形成されてしまう。
そんなやり取りもしっかり映画の中に盛り込まれている。

この作品のすごいと感じたところは、冒頭のストーリーを軸に終わるだけに留まらず、違うエピソードを混えながらエンディングに向かったところをスッキリと締めた。

最後に
エンドロールに生方美玖さんの名前を見つけた
silentやいちばんすきな花で話題の新進脚本家
どこで協力していたのだろう。

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零式五二型