ノマドランドのレビュー・感想・評価
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うまく入り込めませんでした、、。
名作「スリービルボード」「ファーゴ」で有名なフランシスマクドーマンドが主演でかつ製作に関わったとなると否が応でも期待は高まります!
アカデミー作品賞受賞となれば尚更です!
で、観賞。
う〜ん。結果的にうまく世界観に入り込めませんでした。
ノマドという生き方が日本生まれの自分にとってあまりにも馴染みがないのが一番の理由です。
さしてドラマチックな展開もなく、淡々と描かれるノマドの日常を見せられるけど「で?」と思ってしまいました。
要は「共感」出来なかった、の一言です。
確かに実際のノマド生活を送る素人の演技やアメリカの雄大な自然は惹かれるものがありました。
自分も生きかた死に方を考えるようになるであろう年齢になったら、理解できる映画なのかな〜。
絶賛の嵐の中、水をさす投稿ですみません。
後期高齢者車中泊生活のロードムービー
第93回アカデミー賞 作品賞
監督賞 クロエ・ジャオ
主演女優賞 フランシス・マクドーマンド
クロエ・ジャオって名前を初めて聞いたわ。
史上二人目の女性の監督が作品賞を受賞。
次回作はマーベルのエターナルズの監督に大抜擢されている。
映画は生物と言うが、アメリカでも労働者の高齢化は深刻な問題となっている。
後期高齢者がキャンピングカーで仕事を求めて移動生活をしている姿は対岸の火事とは思えないリアルさがある。
日本も高齢者として年金暮らししててもおかしくない方々が、朝から晩まで働いている。
2008年のリーマンショック以降、アメリカではいわゆるノマド生活を送っている方が急増している。
映画の中に登場するノマドは実際に車中泊生活を送っている方も登場するそうだ。
後期高齢者が肉体労働をしながら生活なんて、人生ハードモードすぎる。
それでもノマドにはノマドなりの人生観や価値観があり、一度きりの人生を生きている。
もう、半分以上ドキュメンタリーなのではないだろうか?
しかしながら、正直なところアメリカの経済事情や住宅事情なぞ知るはずがない生粋の日本人である自分は、恥ずかしながら映画のテーマに共感することができなかった。
日本アカデミー賞に翔んで埼玉が選ばれた時くらい、ピンとこない世界を2時間観続けた。
何か心情の変化や伏線があるのかと、鑑賞前は予備知識なしで劇場に足を運んでしまった。
それが今回の敗因だったように思う。
何度も言うが、映画は生物だ。
映画を受け取る側も、映画を作る側の描きたい社会情勢やバックグラウンドくらいは調べていかねば、映画を咀嚼することは難しいように感じた。
そもそも、映画は2時間の中で理解できる範囲が映画だと思っている。
2時間あるにしてはセリフが少なく、自然の美しさや雄大さを画面に収めることに力を入れている。
つまり、アメリカ社会問題に興味のない人が見たら、全然ピンとこないつまらない映画だってこと。
アカデミー賞っていつから社会派ドキュメンタリーの品評会になったんだろう?
アカデミー賞の基準とはなんだ?
一部のセレブリティが所得格差や人種差別、職業差別があることを理解し、問題提起していますよーとマウント取りに来てるようにしか感じられない。
少なくとも、自分には刺さらなかった。
大好きなマーベルのエターナルズ。
ロードムービーにならないか心配してしまう。
放浪の民…そして自由
アカデミー賞・作品賞ということで鑑賞。アカデミー賞らしい、社会に訴えるヒューマン・ドキュメンタリー風の作品。決して面白さや楽しさを求める娯楽作品ではなく、ノマド(遊牧民)である主人公の生活を通して、自分たちの生活を見つめ直す機会となる作品である。
夫を亡くし、工場の傘下であった街が、工場の廃業と共に閉鎖され、60歳を超えているにも拘らず、ノマドとなる道を選んだファーン。バンを改良したキャンピングカーで、北から南へとキャンプ地へ。季節労働のパートで日銭を稼ぎ、あるもので暮らし、自然と共に生きる生活。
何モノにも束縛されないで、ある意味自由気ままに旅をしながら生活するのは、毎日あくせくと時間に追われて働く現代人にしたら、理想の生活かもしれない。また、行く先々で、同様のノマドの人々と出会い、友情を育むが、同時に同じだけの別離も経験する。こうした生活者の中に、高齢者も多く、その人達がキャンピングカーで集える場所があるのは、広大で、自由の国のアメリカだからこその姿なのだろう。
しかし、一見、自由と思われる生活も、ホントにそうなのだろうか…?人は人と繋がってこそ生きていける。デイブがノマドをやめ、息子の家に納まったのは、ホームの穏やかさと孫の温もりを感じたからなのだろうし、ファーンの腕の中で、デイブの孫がスヤスヤと眠りに落ちるシーンは、ノマドの自由であるが厳しい生活との対比として、ファーンの心の葛藤が伝わってきた。
主演のフランシス・マクドーマンドは、この作品で3度目の主演女優賞と作品賞を受賞したが、創られた演技をしているというのではなく、ノマドの一人となって、ノマドの日々の生活を送る姿がリアルに描かれており、これまでの主演女優賞とは、ひと味違った感じもした。
改めて、ファーンと同じ年齢の自分だが、これからの余生を考えた時に、こうした生き方は、決して選択しない生き方であると断言できる。
若い人に見て欲しい。
自分には響かなかった
「home」はどこにあるのか
ドキュメンタリーのような作品
不況の影響で企業下の街に住んでいた主人公が車上生活をしながらアメリカを転々としながら、同じ車上暮らしをしている人たちと交流しながら再び住む家を探しながらアメリカを放浪する映画。
この映画でアメリカという国が過酷で人間味のある国だと感心しました。車上生活で一番つらいことは「寒い」という環境が人間にとって過酷な状況だと思いました。映像を見ているだけでも肌に突き刺さるような冷たい空気を見せられて、車上生活のリアルな現状を観ることができました。
過酷な環境で生きる主人公はわが道を行く独りよがりな性格で、同じ車上生活をしている人たちからのアドバイスを受けるんだけど、聞き入れようとしない姿勢が、私個人的に理解できなかった。
それでも主人公に対して親身になって接してくれる人たちに対して、アメリカは複雑な国なんだと知るようになりました。
生き方のバイブル
タイトルから流行りの「ノマド」や「ミニマリスト」の話に思われがちだが、ノマドライフを称賛するだけの映画ではない。ミニマルな暮らしも資本主義経済どちらの良さも描かれている。決して文明や文化を否定しているわけではないのだ。その立ち位置がこの作品が評価される所以ではないだろうか。
車生活をしながらAmazonの工場で働く人たち。大量生産大量消費、大規模流通の経済や、華やかな商業施設も登場し、その狭間で揺れ動く心情を映しながらそのギャップを表現している。
ただどちらにせよ、人生において最も価値あるものは「時間」であるということだ。そのすべての人に平等に与えられた時間で何をするのか。
牧歌的な暮らしが心地いい人もいれば暇な人もいるだろう。文明の発展で楽しさの恩恵を享受している人は多い。「映画」だってそうだ。
どちらが正しい、優劣の問題ではなく、とにかくやりたいことをやった方がいいと思う。いつ死ぬか分からない限られた人生なのだから。
人は誰しも、生物はみな、いつかは必ず滅び自然に還っていく。排泄物やうがいした水、切った髪の毛などを道端の土の上にそのまま捨てている姿が、コンクリートとモラルに囲まれた今の世の中の規範を皮肉っているようだった。人間だって生態系の一部だ。
でも肉体は消えても思い出は残り続ける。語り継いでいくことでその人を長生きさせることができ、それがなによりの供養になる。
現代は貨幣経済の歯車の一部で止まると生きていけないサイクルに巻き込まれている。当たり前のことだが、働くために生きているのではなく、生きるために働いている。
でも一方で、働くこと=誰かの役に立つことは大事なことで生き甲斐でもある。
貨幣だけに踊らされず、その先の付加価値の交換と幸せの総和が重要なのだ。無駄な物や欲を持たずシンプルに生きることは幸せへの一歩だと信じている。
この映画を観たすべての人にムヒカの言葉を送りたい。
「あなたがもし何かを買うとき、それはお金で買っているのではないのです。そのお金を稼ぐために費やさなければならなかった人生の一部の時間で払っているのです。」
多様な生き方が認められはじめているいま、これからの人生について考えるすべての人に観てほしい素晴らしい作品。
孤独
ドキュメンタリーとしては脚本がしっかりしてるが
なんとも言えない鑑賞感
綺麗な空気がたくさん吸えました
考えさせられることの多かった映画の1本
ノマドという生き方をしている人を知って考えたこと。
①ノマドの人々は家に閉じこもっていないし,
生活情報や労働に関する情報が必要なため,
人と接する機会のある生き方だということ。
なかには,感銘をうける人,気の合う人もいるだろうし,
もう二度と会いたくない人もいるでしょう。
ベースは孤独でも,
人と出会い,連帯できる機会が持てるところが良いところだと感じました。
②旅を続けるので,いろんな世界を知り,自然に触れ合える生き方だということ。
自然の美しさを,同乗させてもらっている感覚で堪能しましたが
でも,自然は厳しい。
車上生活で寒さ暑さは耐えられないこともあるでしょう。
映画の中ではあまり語られていなかったけど
路上では怖い思いをすることもあるのではないかと想像できました。
映像や音楽が美しい映画でしたが
実は
見終わった後、
私はただただ体が寒かった。
冬や雪山の景色、寒い車中生活の
シーンが印象深かったからでしょうか。
あたたかい服装で鑑賞されることをお勧めします。
どこに暮らしても
#35 余計なものは要らない
フランシス・マクドーマンドありきの作品。
彼女以外にこの役をこなせる人が思いつかない。
思い出から逃れるためにRV車で放浪の旅に出た主人公が、いろんな人々と触れ合ううちに思い出と共に生きていく決意ができるまでを描いた作品。
あんな風に特定の場所に住まずに、必要な物だけ持ちながらその場その場で働いて生きて行けたらなあ。
ノマドの人はほとんど高齢者というところが日本と最も違う。
アカデミー賞効果のせいか東京から人が流れて来たのか平日昼間なのに結構人が入ってた。
コロナ禍じゃ放浪の旅どころか映画も自由に観れないよ😿
夢の国
私は一人で行動することが多い
映画も一人で行く、山にも一人で行くしランチも一人で食べに行く
ある人の本を読んでから自信を持って行動できるようになった
その本にはこう書いてあったから
「寂しいことは悪いことではない」
こんな簡単なことに気が付かされた
ひと所に長く住んではいるがどうにもしっくりこない
この映画を見て思うのだ
私にもこんな生活ができるのかもしれないと
祖先はきっと農耕民族ではなかったのだろう、家を快適にするよりも持ち物を減らせるだけ減らして素早くあちこちへ行ってみたいと思う
知らない場所へ、知らない人に出会って、そしてまた知らない場所へとさすらってみたいと思う
寂しさよりも明日への楽しみの方が強いのではないだろうか
ノマドのように移動して働いてまた移動してまた働く
私からしたらとても自由で魅力的で贅沢に思えてなりません
許されるならば今からでも………
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