ノマドランドのレビュー・感想・評価
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若い人に見て欲しい。
雰囲気は年齢層高めですが、これは若い人が見るべき映画です。
当たり前の前提が一瞬で無くなるかもしれないということ、仮に人生に失敗してもなんとかなるということ、若いうちに対策しておけば回避できることは多いということ。
とても考えさせられました。
いい映画です。
自分には響かなかった
自分は基本的にエンタメ系の映画が好きなのでもともとこの映画は観るつもりは無かったのですが、アカデミー賞作品賞を受賞した作品ということで観てきましたがやはり自分には合いませんでした。
こういう映画って身近にこういう人がいるか、もしくは自分が当事者にならないとなかなか共感できないと思います。
いかにも批評家たちが好みそうな映画かな。私は好みではありませんでした。
「home」はどこにあるのか
「ホームレス」を「ハウスレス」と言い換えた彼女の思想がすべてを物語っているように感じた。
建物としての「家(ハウス)」ではなく、心が帰る「home」は、それぞれの心にある。不条理な浮世の中で、心の帰る場所を見つけられるのか。自分の子供たちに、そんな場所を作れてあげているか……。考えさせられる作品でした。
アカデミーノミネート作が軒並み弱かったのは否めないけど、作品賞に十分値する作品だったと思います。
パンフ作ってなかったのは完全に失敗でしたね。買収するならちゃんとやれよディズニー
ドキュメンタリーのような作品
不況の影響で企業下の街に住んでいた主人公が車上生活をしながらアメリカを転々としながら、同じ車上暮らしをしている人たちと交流しながら再び住む家を探しながらアメリカを放浪する映画。
この映画でアメリカという国が過酷で人間味のある国だと感心しました。車上生活で一番つらいことは「寒い」という環境が人間にとって過酷な状況だと思いました。映像を見ているだけでも肌に突き刺さるような冷たい空気を見せられて、車上生活のリアルな現状を観ることができました。
過酷な環境で生きる主人公はわが道を行く独りよがりな性格で、同じ車上生活をしている人たちからのアドバイスを受けるんだけど、聞き入れようとしない姿勢が、私個人的に理解できなかった。
それでも主人公に対して親身になって接してくれる人たちに対して、アメリカは複雑な国なんだと知るようになりました。
生き方のバイブル
タイトルから流行りの「ノマド」や「ミニマリスト」の話に思われがちだが、ノマドライフを称賛するだけの映画ではない。ミニマルな暮らしも資本主義経済どちらの良さも描かれている。決して文明や文化を否定しているわけではないのだ。その立ち位置がこの作品が評価される所以ではないだろうか。
車生活をしながらAmazonの工場で働く人たち。大量生産大量消費、大規模流通の経済や、華やかな商業施設も登場し、その狭間で揺れ動く心情を映しながらそのギャップを表現している。
ただどちらにせよ、人生において最も価値あるものは「時間」であるということだ。そのすべての人に平等に与えられた時間で何をするのか。
牧歌的な暮らしが心地いい人もいれば暇な人もいるだろう。文明の発展で楽しさの恩恵を享受している人は多い。「映画」だってそうだ。
どちらが正しい、優劣の問題ではなく、とにかくやりたいことをやった方がいいと思う。いつ死ぬか分からない限られた人生なのだから。
人は誰しも、生物はみな、いつかは必ず滅び自然に還っていく。排泄物やうがいした水、切った髪の毛などを道端の土の上にそのまま捨てている姿が、コンクリートとモラルに囲まれた今の世の中の規範を皮肉っているようだった。人間だって生態系の一部だ。
でも肉体は消えても思い出は残り続ける。語り継いでいくことでその人を長生きさせることができ、それがなによりの供養になる。
現代は貨幣経済の歯車の一部で止まると生きていけないサイクルに巻き込まれている。当たり前のことだが、働くために生きているのではなく、生きるために働いている。
でも一方で、働くこと=誰かの役に立つことは大事なことで生き甲斐でもある。
貨幣だけに踊らされず、その先の付加価値の交換と幸せの総和が重要なのだ。無駄な物や欲を持たずシンプルに生きることは幸せへの一歩だと信じている。
この映画を観たすべての人にムヒカの言葉を送りたい。
「あなたがもし何かを買うとき、それはお金で買っているのではないのです。そのお金を稼ぐために費やさなければならなかった人生の一部の時間で払っているのです。」
多様な生き方が認められはじめているいま、これからの人生について考えるすべての人に観てほしい素晴らしい作品。
孤独
生き方は人それぞれ。
でも私は圧倒的な自然が怖い。
帰れる家があるから自由になれる。
この映画は孤独が押し寄せてくる。
ささやかな暖かさはホッとするけど、車が動かなくなる降りはただただ恐怖。
キャンピングカー旅に憧れてたけど、生半可な気持ちじゃとても無理だと教わった。
死を考えざるを得ない。どんな死に方が理想? 見ていると長い間離れ離...
死を考えざるを得ない。どんな死に方が理想?
見ていると長い間離れ離れだった母を思い出した。母もこんな人生だったのかなぁ〜と そして自分もどうやって死を迎える?すなわちどう生きる? 問われている感覚!
ドキュメンタリーとしては脚本がしっかりしてるが
淡々と静謐な時間を撮影していて、なるほどこんな生活もあるかなと思う。
ただドキュメンタリーフィルムとしては良いけど、賞を取るほどとは正直?なところ。
まあ賞取ったから見るのもどうかと思うけど、きっかけとしてはアリなのでちょっと肩透かし。
映画の良し悪しというよりこの生活を受け入れるかどうかの判断がこの作品の評価になるのではないか。
その点ではノマド生活に憧れる人への応援になると思う。
なんとも言えない鑑賞感
こういう生活に追い込まれてしまった人の話かと思っていたら、こういう生き方を選んだ人の話だった。哀しいけど、なんか温かいと言うか…。不思議な感触の映画だった。このような人たちがたくさんいると言うのは、現代アメリカ特有なのか?それとも、そのうち日本にも…?
綺麗な空気がたくさん吸えました
心がノマドの私は共感し過ぎて胸が痛い。ノンフィクション原作だし辛くて厳しいのかと思いきや、なんと自由なのだろう。広い空と海、森、砂漠、、、見事な光景をスクリーンで観ておいてよかった。こんな作品が観られるこんな時代、とても貴重な体験。
考えさせられることの多かった映画の1本
ノマドという生き方をしている人を知って考えたこと。
①ノマドの人々は家に閉じこもっていないし,
生活情報や労働に関する情報が必要なため,
人と接する機会のある生き方だということ。
なかには,感銘をうける人,気の合う人もいるだろうし,
もう二度と会いたくない人もいるでしょう。
ベースは孤独でも,
人と出会い,連帯できる機会が持てるところが良いところだと感じました。
②旅を続けるので,いろんな世界を知り,自然に触れ合える生き方だということ。
自然の美しさを,同乗させてもらっている感覚で堪能しましたが
でも,自然は厳しい。
車上生活で寒さ暑さは耐えられないこともあるでしょう。
映画の中ではあまり語られていなかったけど
路上では怖い思いをすることもあるのではないかと想像できました。
映像や音楽が美しい映画でしたが
実は
見終わった後、
私はただただ体が寒かった。
冬や雪山の景色、寒い車中生活の
シーンが印象深かったからでしょうか。
あたたかい服装で鑑賞されることをお勧めします。
フィクションとノンフィクションの境
もはやドキュメンタリーを観てる感じで映像はアメリカの風景を素晴らしく綺麗に写し出す❗演出が斬新‼️しかもロードムービーのようで、しっかりアメリカのノマド社会を感じさせる。自分の老後を考えさせられた。
どこに暮らしても
どんな暮らしでも、
どんな仕事でも、
美しさがあり、空しさがある。
それが、
説明的でもなく、音楽もなく淡々と進む。
エッセイを見てる様だけど、
それを2時間、楽しく観れるのは、
やはり監督のセンスなんだろうなぁ…
#35 余計なものは要らない
フランシス・マクドーマンドありきの作品。
彼女以外にこの役をこなせる人が思いつかない。
思い出から逃れるためにRV車で放浪の旅に出た主人公が、いろんな人々と触れ合ううちに思い出と共に生きていく決意ができるまでを描いた作品。
あんな風に特定の場所に住まずに、必要な物だけ持ちながらその場その場で働いて生きて行けたらなあ。
ノマドの人はほとんど高齢者というところが日本と最も違う。
アカデミー賞効果のせいか東京から人が流れて来たのか平日昼間なのに結構人が入ってた。
コロナ禍じゃ放浪の旅どころか映画も自由に観れないよ😿
夢の国
私は一人で行動することが多い
映画も一人で行く、山にも一人で行くしランチも一人で食べに行く
ある人の本を読んでから自信を持って行動できるようになった
その本にはこう書いてあったから
「寂しいことは悪いことではない」
こんな簡単なことに気が付かされた
ひと所に長く住んではいるがどうにもしっくりこない
この映画を見て思うのだ
私にもこんな生活ができるのかもしれないと
祖先はきっと農耕民族ではなかったのだろう、家を快適にするよりも持ち物を減らせるだけ減らして素早くあちこちへ行ってみたいと思う
知らない場所へ、知らない人に出会って、そしてまた知らない場所へとさすらってみたいと思う
寂しさよりも明日への楽しみの方が強いのではないだろうか
ノマドのように移動して働いてまた移動してまた働く
私からしたらとても自由で魅力的で贅沢に思えてなりません
許されるならば今からでも………
アカデミー賞有力候補 中国人監督の『ノマドランド』
他の人の感想を見ると 人それぞれ違うんだなーと!
いい映画は 想像する余白が多くて、観た人それぞれの解釈ができるみたいだ。
ぜひ 映画館で鑑賞してみてください。
苦難にも負けず
苦難の中で生きる人々が、苦しみながらも力強く生き続けていく。
ミレーの晩鐘のようだと思った。
大切な人や仕事を失うような苦難を経験した人はきっと共感し、登場人物の気持ちが理解できて、自分だけではないのだと思える。
だけど私は、映画には奇跡のような救いを求めたい。
衝撃的な事実が題材の詩的な映画
ノンフィクション『ノマド:漂流する高齢労働者たち』が原作ですが、
映画はこのサブタイトル「漂流する高齢労働者たち」から連想される
衝撃的な内容ではなく、とても詩的な作品です。
主人公が他のノマド達から影響を受けながら、新たな決意を固める様が
描かれていますが、ドキュメンタリーではないので本来緊迫感があった
であろうエピソードもあっさりした説明で終わっているし、フィクション
としても詩的な作品であるがため、刺激に欠ける部分は否めません。
残念ながら私としては、どっちつかずな退屈な作品でした。
世界的に高評価を得ている作品なので本来は良作と言えるのでしょうが、
たぶん私の記憶には残らないだろうと思います。
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