劇場公開日 2021年3月26日

ノマドランドのレビュー・感想・評価

全413件中、201~220件目を表示

4.0フィクションとドキュメンタリーの融合

2021年4月19日
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鑑賞方法:映画館

知的

数々の映画賞を受賞しているので気になっていたのですが、なかなかタイミングが合わなずにやっと今になって観賞。
なるほど、フィクションとドキュメンタリーとが融合した今までに観たことがないような作品で素晴らしかったです。
雄大な自然の映像、生きるこということの本質の描写、そしてふたり以外は役者でない本物のノマドたちが出演ということですが演技ではない説得力がそこにありました。

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光陽

4.0ノマドという生き方が持つ意味は?

2021年4月19日
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鑑賞方法:映画館

悲しい

幸せ

友人からの薦めで前知識なしで観に行った。印象に残ったのは悲しげなピアノ曲である。
彼らノマドは不幸なのだろうか?

ファーンの年齢に近付いた自分にとっては憧れる生活でもある。家族という軛から離れて自由に暮らすにはリスクもある。
でも、病院のベッドで死にたくないという気持ちもあるのは確かだ。

現在の格差社会への批判もあるが、季節労働者をやりながら生きて行ける寛容さもあるのではないか?
ファーンが普通の生活に戻るチャンスがありながら戻らなかった理由は、死別した伴侶への思いだけではないような気がする。

原作を読んでみたいと思った。

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しん野

2.0アカデミー賞候補作

2021年4月18日
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鑑賞方法:映画館

うーん、これは…。
2011年、サブプライムローンからのリーマンショック後のお話。

移動→人との出会い→壮大な風景とそれっぽい雰囲気の音楽、の繰り返しが退屈。
非常に長く感じてしまい、のれませんでした。

(自分を含めて)明らかに映画に集中できていない人がちらほら。
見る側の資質を求められる映画かなと。

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ぼろんてーる2

4.0若くて体力があれば 自由気ままな一人旅に憧れることもあると思うけど...

2021年4月18日
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鑑賞方法:映画館

若くて体力があれば
自由気ままな一人旅に憧れることもあると思うけど
高齢者が独りぼっちで
仕事を求めて
旅を続けていくという生き方は
観てるだけでもキツイ

本家の遊牧民(ノマド)だって
家族と一緒に助け合っている

車やスマホや
便利なグッズがあっても
ノマドたちと交流する機会があっても
基本は独り

でも、登場人達の
誇りと逞しさ知って
少し救われた

鑑賞してから2週間経つけれど
今でも時々
ノマドたちのことを想う

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xxminaxx

4.0老いること、生きること

2021年4月18日
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鑑賞方法:映画館

悲しい

配偶者を亡くし、住む家を失ったファーンはノマドとして生きている。淡々と車の中で食べて寝て、働いて、旅をする。

古ぼけたバンの修理費が高くても、いっしょに住もうと姉や友人に誘われても、乾燥したアメリカ中西部の雄大な景色の中で、ファーンは旅を続ける。画面にしばしば映し出される夕焼けが美しい。

ファーンの旅の行き先はわからず、いつどこで何が起きるのかもわからない。しかしそれは我々の人生みな同じであろう。

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惑星

3.0いい映画だったので

2021年4月18日
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皮肉たっぷりに書こうと思う。

中産階級の白人ですらこの有様なのに
国内でアニマル以下扱いされている有色人種はどうなってんだ?と言う疑問がまず浮かんだ。
そして劇中の会話で交わされるリーマンを揶揄する批判的な会話に米国の抱える根本的な課題を見
その病気に犯され切った我が国への憂いを改めて感じた次第である。
因みに最高特権を持つ米国人かつ白人でありながら、このような生活をしないと駄目なのに、敗戦国の有色人種のジャップが家を持って移動せずに生きている。と言うことに、またこの人達の嫉みが向かわないことを祈りばかりである🤞いよいよ世界のシロアリは自らの拠り所を食い散らかし移動を始めたな!❗️❕‼︎

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tomokuni0714

3.5高齢世代の価値観と大切なものとは!…

2021年4月18日
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難しい

今の時代を象徴する作品でした。
リーマンショックから実態経済とは異なる富の求め方に変貌した価値観で、生きるために頑張ってきた老いた女性の『心情』を通して『大事な人との思い出』の爪痕を守るところと『人とのふれあい』『死』のテーマを捉えたところは興味深かったです。
一人ぼっちになったらと考えると…強く生きられるか心配になります。

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あにゃい

3.5大自然

2021年4月17日
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鑑賞方法:映画館

車中生活と言っても大自然の中だから、心のあり方がそこらの駐車場とは全然違う。山の中でテントで暮らしているのに近い。でも、主人公はそこに身を置くことに満足するわけでもない。ノマドどうしの人間関係の中で生きていく。ホントのノマドかな?ノマドになり切れない人間の「煩悩」の映画か。

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yanpaken

4.0I’m not homeless, I’m just houseless.

2021年4月17日
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主人公の「ホームレスではないわ、ハウスレスよ」という言葉の意味をずっと考えてました。
人や社会とのつながりを失ってしまえば、例え住む家があってもホームレスな状態と言えるのかな?

自然と一体となって生活する現代のノマドたち。スクリーンの彼らを見つめていると同時に自分の生活、生き方をも振り返っていました。いろいろ考えさせられますねぇ。

エンドクレジットを見ていてびっくりしたのはフランシス・マクドーマンドとデヴィッド・ストラザーン以外はほとんど役名が実名で…皆さん役者さんだと思っていたけど実際のノマド民だったのですね!ご高齢の方が多いのも現実なんですね。
ドキュメンタリーとフィクションを融合したような作りは邦画の「朝が来る」とちょっと似ているのかなぁ?

アメリカ西部の壮大な風景、自然の光と音、そして人間の逞しさ。それらは大きなスクリーンでこそ味わえる作品ですね。
こういうシンプルな生き方もあるんだなぁ。

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ごーるどとまと

3.0結局、生きるためには拠り所が必要

2021年4月17日
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鑑賞方法:映画館

悲しい

いい映画だと思う、一方、寝ちゃう映画でもある。

脚本と編集がいいんだろう。最初の1時間は、ノマドという生き方をなんとなく理解しつつも、実際はこんなに苦悩があるんだ、っていう知識欲で観ていける。

でも、ノマドなのに結局、一年間を通すとルーティンであることも表現されていて。

ノマドな人たちは「さよなら」を言わない、この言葉に尽きるんだと思う。過去に経験した大きな喪失が、彼女たちをノマドでしか生きられなくしたんだろう。

いまの生活を考え直すきっかけにはなる映画です。

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一言レビュー

4.5見応えのある作品

2021年4月17日
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驚くべきは、キャストのノマドの人々が俳優ではなく、本物だったことだ。
確かに彼らの存在感はあまりにもリアルで、怖いぐらいに切実で、それと同時に、それぞれに一人ではあるが孤独ではなかったし、貧しくても誇り高い存在だった。

再三映し出される神秘的なマジックアワーの空の色がとても印象的で、アメリカのダイナミックさと圧倒的な自然美に加えて、正直何かしらの残酷さを感じずにはいられなかった。

妥協できないものを胸に秘め、覚悟の上で旅を続けるノマドたちは、美しくも厳しい自然の中で懸命に生き、そして土に還るように静かに死んでいくのだろう。
それが幸せでないとは限らないということを、私はこの映画で初めて知ることになった。

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wkchan

3.5異文化理解な映画。

2021年4月17日
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鑑賞方法:映画館

悲しい

難しい

4月5日@TOHOシネマズ梅田

レイトショーで鑑賞。

車中泊で生活をしていく女性のロードムービー。

私の知らないアメリカの姿を観ることができた映画でした。
アメリカの地方の厳しい自然や職業事情に触れることができてよかったです。

日本ではないことですが、アメリカでは会社が倒産すると街ひとつがなくなることも珍しくないようで、冒頭からカルチャーショックでした。

この映画を観て印象に残っているのは、ファーンが元教え子に「先生はまだホームレスをしているの?」と聞かれ、「ホームレスじゃない、ハウスレスだ」と答えるシーン。

日本ではノマドという存在自体メジャーではないので、違いがわかっていませんでした。
インターネットで調べてみたところ、ハウスレスは家はないが人とのつながりは残っている状態で、ホームレスは人とのつながりすらなくなっている状態を指すよう。

映画でも、ノマドは車ひとつで生活しているが、彼らの家族やノマド同士は繋がり合っている。
その精神的つながりが彼らを生きる方向へ導いているように見えました。

ノマド同士の交流を描いているシーンは心地よく感じましたが、高齢者がメインのノマドが亡くなっていくシーンで急に現実に引き戻されました。
「また会おう」というセリフが響きます。

ところで、ファーンという人物が最後まで読みきれませんでした。
高齢で、夫は先に亡くなり、お金もない、ノマド。
一見すると悲惨ですが、本人はノマドという生き方を、せざるを得ない状況とはいえ、気に入っているようで、姉妹やノマド卒業仲間から一緒に暮らそうと誘われても、退屈してしまって、結局ノマドに戻ってしまう。
最後には亡き夫の荷物を処分する様子もあり、少し理解が難しい心情描写でした。

異文化理解という観点で、面白い映画でした。

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ちん

5.0物悲しく 美しく

2021年4月16日
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人生の終盤に於ける選択
選んだ人 追い込まれた人 それぞれの事情

漂泊の道は険しく それでも 懸命に生きる

その日まで

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労働4号

4.5F・マクドーマンドの人生が結実したような一作。

2021年4月16日
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『ファーゴ』(1996)や『スリー・ビルボード』(2017)の主演など、順調にキャリアを積んできたフランシス・マクドーマンドの集大成的な作品です。特に『スリー・ビルボード』のミルドレッドと本作の主人公、ファーンの人物像には(単にマクドーマンドが演じているというレベルには留まらない)明らかな連続性があります。

ファーンを通して見るアメリカの風景は確かに荒涼としてはいても美しいのですが、より印象的なのはマクドーマンドの淡々として、何気ない演技。キャンピングカーで調理をし、少し遠方を眺めるように視線を向ける。たったそれだけの動作なのに心を掴んで離しません。『スリー・ビルボード』で何もかも失い、すさんだミルドレッドの心象風景が、このキャンピングカーを取り囲む環境だとしたら、その中で自分なりの生活を確立しているファーンは、救済を得たミルドレッドではないか、と思えてきます。

彼女の演技がこれほどまでに印象的なのは、彼女が本作に並々ならぬ情熱を傾けていることが大きく影響しているでしょう。本作の監督であるクロエ・ジャオの起用も自ら行い、製作にも携わるほどです。

本年度のアカデミー賞作品賞候補は、『Mank/マンク』や『ミナリ』、『シカゴ7裁判』など良作が揃っていますが、本作も是非健闘して欲しいです!

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yui

4.5旅に出るという終活

2021年4月15日
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寂しさを抱える人たちが、何かを探している。

彼らの家は、故郷は心の中にしかなくて、
心の中にあるけど、やっぱり寂しくて何かを探している。

日本でキャンピングカーに乗って旅をする人は、
最高の人生を求めて旅に出る人が多いけれど、
映画では寂しい放浪者の生きていく手段のような描かれ方だった。
寂しい中でも、車を改装して少しの工夫で暮らしやすくして、自分の城のように車を大切にしたり、出会いと別れがあり、そうして、1日、1年があっという間に過ぎてゆく。
同じようで、また違う1年が始まる。

それは車で旅に出てても出てなくても同じで、
毎日の1日1日を大切に生きようと思える作品でした。
過去は捨て、明日を向いて生けねば〜!

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hoheto

4.0寂しくないのかな。。。

2021年4月14日
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そりゃ寂しいよね〜。
もう、観てて寂しくなっちゃって、胸が痛い。
私だったらどうするだろう、ってずっと考えながらみました。

たしかにあのお家には住まないし、お姉さんちにも行かない。

誰かとつるむのも嫌だけど友だちくらい欲しいかな。。。
自由でいたいけど、、、、

うーん、なやむ。

よく考えさせられる映画でした。良い映画。

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ゆかぴよこ

4.5圧倒的な肉体

2021年4月14日
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マクドーマンドの圧倒的な説得力のある肉体。だから映像でしかあり得ない表現。そして、あの音楽も最高。つまり、映画!

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SATOko

4.0自由なようで決して自由ではない。

2021年4月14日
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鑑賞方法:映画館

興奮

知的

幸せ

言葉、会話を極力少なく、
マクドーマンドの表情、目線で語る物語。
人それぞれの価値観、生き方があり
何が幸せかも人それぞれである。
自由に生きるノマドでありながら、
決して自由には生きていけない現実。
一人で生きている誇りを持っていながら
仲間との交流を支えにする。
いかにも広大なアメリカの風景を観ていると
日本で生活している自分には現実感がない。
憧れる生き方・・とは決して言えなかった。

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tom

3.5それいるか?

2021年4月14日
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鑑賞方法:映画館

知的

佳作。じんわり沁みる系。主演のマクドーマンドは言うまでもない。ロードムービーの女王。しかし、ところどころ、そのカットいるか?という画にであう。時代を映す作品。Amazonはギャラがいいんだ。

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ありくろ

5.0またね

2021年4月14日
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女性ジャーナリスト、ジェシカ・ブルーダーが実際にノマドとして生活している人々を取材し書かれたノンフィクションである『ノマド 漂流する高齢労働者たち』が原作のほぼドキュメンタリーのようなロードムービー。

ネバダ州エンパイアで暮らしていたファーン(フランシス・マクドーマンド)だが、リーマンショックによる不況のあおりにより、石膏採掘で栄えたエンパイアの町がまるごと閉鎖されてしまい、仕事も家も同時に失ってしまう。今は亡き夫との思い出と家財道具をキャンピングカーに積み込み、ファーンはノマド(放浪者)としての生き方を選択する。

『イージーライダー』を始めとするアメリカン・ニューシネマの世代がシニアとなり、まだ放浪しなきゃならんのか。過酷すぎますが、ある意味、自由を求めて放浪する精神は通じるものがあるのかもしれません。

渋すぎるフランシス・マクドーマンドと、デヴィッド・ストラザーン以外の出演者は実際にノマドとして暮らす人々である為、言葉のひとつひとつがずっしりきました。

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Brian