ノマドランドのレビュー・感想・評価
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なんとも言えない鑑賞感
こういう生活に追い込まれてしまった人の話かと思っていたら、こういう生き方を選んだ人の話だった。哀しいけど、なんか温かいと言うか…。不思議な感触の映画だった。このような人たちがたくさんいると言うのは、現代アメリカ特有なのか?それとも、そのうち日本にも…?
綺麗な空気がたくさん吸えました
心がノマドの私は共感し過ぎて胸が痛い。ノンフィクション原作だし辛くて厳しいのかと思いきや、なんと自由なのだろう。広い空と海、森、砂漠、、、見事な光景をスクリーンで観ておいてよかった。こんな作品が観られるこんな時代、とても貴重な体験。
考えさせられることの多かった映画の1本
ノマドという生き方をしている人を知って考えたこと。
①ノマドの人々は家に閉じこもっていないし,
生活情報や労働に関する情報が必要なため,
人と接する機会のある生き方だということ。
なかには,感銘をうける人,気の合う人もいるだろうし,
もう二度と会いたくない人もいるでしょう。
ベースは孤独でも,
人と出会い,連帯できる機会が持てるところが良いところだと感じました。
②旅を続けるので,いろんな世界を知り,自然に触れ合える生き方だということ。
自然の美しさを,同乗させてもらっている感覚で堪能しましたが
でも,自然は厳しい。
車上生活で寒さ暑さは耐えられないこともあるでしょう。
映画の中ではあまり語られていなかったけど
路上では怖い思いをすることもあるのではないかと想像できました。
映像や音楽が美しい映画でしたが
実は
見終わった後、
私はただただ体が寒かった。
冬や雪山の景色、寒い車中生活の
シーンが印象深かったからでしょうか。
あたたかい服装で鑑賞されることをお勧めします。
フィクションとノンフィクションの境
もはやドキュメンタリーを観てる感じで映像はアメリカの風景を素晴らしく綺麗に写し出す❗演出が斬新‼️しかもロードムービーのようで、しっかりアメリカのノマド社会を感じさせる。自分の老後を考えさせられた。
どこに暮らしても
どんな暮らしでも、
どんな仕事でも、
美しさがあり、空しさがある。
それが、
説明的でもなく、音楽もなく淡々と進む。
エッセイを見てる様だけど、
それを2時間、楽しく観れるのは、
やはり監督のセンスなんだろうなぁ…
#35 余計なものは要らない
フランシス・マクドーマンドありきの作品。
彼女以外にこの役をこなせる人が思いつかない。
思い出から逃れるためにRV車で放浪の旅に出た主人公が、いろんな人々と触れ合ううちに思い出と共に生きていく決意ができるまでを描いた作品。
あんな風に特定の場所に住まずに、必要な物だけ持ちながらその場その場で働いて生きて行けたらなあ。
ノマドの人はほとんど高齢者というところが日本と最も違う。
アカデミー賞効果のせいか東京から人が流れて来たのか平日昼間なのに結構人が入ってた。
コロナ禍じゃ放浪の旅どころか映画も自由に観れないよ😿
夢の国
私は一人で行動することが多い
映画も一人で行く、山にも一人で行くしランチも一人で食べに行く
ある人の本を読んでから自信を持って行動できるようになった
その本にはこう書いてあったから
「寂しいことは悪いことではない」
こんな簡単なことに気が付かされた
ひと所に長く住んではいるがどうにもしっくりこない
この映画を見て思うのだ
私にもこんな生活ができるのかもしれないと
祖先はきっと農耕民族ではなかったのだろう、家を快適にするよりも持ち物を減らせるだけ減らして素早くあちこちへ行ってみたいと思う
知らない場所へ、知らない人に出会って、そしてまた知らない場所へとさすらってみたいと思う
寂しさよりも明日への楽しみの方が強いのではないだろうか
ノマドのように移動して働いてまた移動してまた働く
私からしたらとても自由で魅力的で贅沢に思えてなりません
許されるならば今からでも………
アカデミー賞有力候補 中国人監督の『ノマドランド』
他の人の感想を見ると 人それぞれ違うんだなーと!
いい映画は 想像する余白が多くて、観た人それぞれの解釈ができるみたいだ。
ぜひ 映画館で鑑賞してみてください。
苦難にも負けず
苦難の中で生きる人々が、苦しみながらも力強く生き続けていく。
ミレーの晩鐘のようだと思った。
大切な人や仕事を失うような苦難を経験した人はきっと共感し、登場人物の気持ちが理解できて、自分だけではないのだと思える。
だけど私は、映画には奇跡のような救いを求めたい。
衝撃的な事実が題材の詩的な映画
ノンフィクション『ノマド:漂流する高齢労働者たち』が原作ですが、
映画はこのサブタイトル「漂流する高齢労働者たち」から連想される
衝撃的な内容ではなく、とても詩的な作品です。
主人公が他のノマド達から影響を受けながら、新たな決意を固める様が
描かれていますが、ドキュメンタリーではないので本来緊迫感があった
であろうエピソードもあっさりした説明で終わっているし、フィクション
としても詩的な作品であるがため、刺激に欠ける部分は否めません。
残念ながら私としては、どっちつかずな退屈な作品でした。
世界的に高評価を得ている作品なので本来は良作と言えるのでしょうが、
たぶん私の記憶には残らないだろうと思います。
いつかまた、どこかの旅先で。
いろいろと考えさせられる作品。
仕事なんかはどうにかなる。人との繋がりが大切。
ノマドは独りかもしれないが、時には集まり、時には助け合いながら生きていける。
だから、最後のメッセージが心に響く。「いつかまた、どこかの旅先で」。
そして、先に逝ってしまった人とも思い出とともに生きられる。
重い空気の映画だけど、何か勇気を与えられた気がする。
希望の明日へ旅するノマド。そして私たちも続く…
本年度アカデミー賞6部門ノミネート。
作品賞・監督賞は最有力の声!
本来は『るろ剣』を観に行く予定だったが、諸事情で後日観に行く事になり、急遽予定変更。
いつもながら地元では上映していなかったので隣町まで観に行くか悩んでいた所、この予定変更やスケジュールも上手く合い、よ~し!…と。それに、ちょうど明日オスカー発表だし。
無駄話はここまでにして、感想を。
主人公ファーンの境遇は、とてもとても軽々しく同情するとか察するとか言えやしない。
リーマン・ショックによる経済破綻は、住んでいたネバダ州エンパイアをも襲う。
工場の閉鎖により、町は衰退していき、事実上のゴーストタウンに。
住んでいた町を失い、住み慣れた家も手離し、さらには夫も亡くし…。
正直、ファーンはもう若くない。初老と言っていい。
その年代にこれはキツすぎる。
が!しかし!
ファーンは夫との思い出や最低限の生活必需品をワゴン車に詰め込む。
家や定住の地を持たず、季節労働の車上生活者として、アメリカ各地を渡り歩く。
現代の遊牧民(ノマド)として。
どん底に落とされても、ただでは這い上がらない!
それをフランシス・マクドーマンドが演じるのだから、力強く、逞しい!
キャリアベスト級、迫真の演技の声は言うまでもなく、全てをさらけ出した素の彼女を見ているかのよう。野○ソのシーンなんて、ある意味衝撃。メリル・ストリープに出来る??
Amazon内の仕分けスタッフや公園の用務員として実際に働くのは元より圧巻だったのは、他のノマドたちとの交流。
聞けばノマドたちは役者ではなく実際にノマドとして生きる人たちで(彼ら/彼女らの姿が作品にリアルさを与えている)、台詞もアドリブあり。それに合わせてフランシスは即興演技。
それって凄くない!?
3度目のオスカー主演女優に期待かかるが、さすがに3度目だしベテランだし、今回は別の女優に…。
嗚呼、もう、今年の主演女優は超混戦で分からない!
フランシスの名演も素晴らしいが、やはり本作のMVPは、監督のクロエ・ジャオだろう。
ドラマ映画なんだけど、ドキュメンタリーのようでもあり。
ダイナミックで、繊細。
斬新でもあり、的確でもあり、生きる事について問い掛けられる、哲学を纏った名演出。
それらを、雄大で壮大な風景の映像美の中に映し出す。
失われつつあるアメリカ大西部への憧憬を感じた。同時にそれは、絶望だけではなく、希望さえも。
本作のような深みのある人間ドラマを撮れ、次はMCU大作『エターナルズ』。その次はユニバーサル・モンスター『ドラキュラ』のリブート企画。この幅広いジャンルの手掛けよう。(注目作となった『ザ・ライダー』も無料配信されてるし、見なくては!)
同じアジア人として誇り。それに、結構美人さん。
才能もあって、惚れてまうやろー!
見てたら何故か、雰囲気やジャンルは違うが、日本の某国民的長寿映画を彷彿した。
放浪の旅暮らし。
その中で、出会いや別れ。
一見自由気ままそうに見えるが、その実は孤独や哀しさ、侘しさを抱えている。
共に暮らす事を誘われるが…、再び放浪暮らしを選ぶ。
ノマドはつらいよ。
一体、何が誰が、彼らを彼女らをこんな境遇に落としたのか。
まるで、見放したように。
生活は貧しい。苦しい。
でも、生活苦や侘しさと引き換えに手に入れた、何物にも縛られない自由と、人が人として生きる姿、交流…。
ノマドとして生きる人、我々多くの人、どちらの生き方がいいかなんて白黒つける事なんて永遠絶対に出来ない。
それぞれの生き方。
選んだ生き方。
私の向かう道。
あくまで人の生きる姿を誇り高く描き、政治的メッセージは抑えられているが、明日の見えぬその日暮らしは世界中の格差や貧困などに訴え掛ける。
何より胸染み入ったのは…、
大事なものを無くし、大切な人を亡くし…
つらくても、希望を捨てず、それでも人は生きていく。
明日へ、明日へ、明日へーーー。
また、いつか。
再びコロナが拡がり始めた今と繋がるものを感じ、見る意義があった。
4月26日追記
アカデミー賞発表!
やはり、『ノマドランド』勝利!
でもそれ以上に、クロエ・ジャオの監督賞が喜ばしい。
去年は韓国人、今年は中国人、アジア人監督の受賞が続き、果たして日本人監督はこれに続けるのか…?
にしてもにしても主演男優賞、チャドウィック・ボウズマンで確実と思っていたら、まさかまさかのアンソニー・ホプキンスとは…。
実際『ファーザー』観たら納得なのかもしれないが、それまでは呆然…。チャドウィック~!(>_<)
アカデミー賞ノミネートされたから
アカデミー賞ノミネートされる映画は全体的に変わった映画が多く、審査員しか理解できないような映画が多いと感じていたが、ノマドランドは僕の想像を大きく上回り、とても素晴らしい映画だった。ネタバレはしたくないので、一言だけ!是非是非観てください!
これが、ノマドとしての矜持だというのだろうか?
私はファーンの気持ちが最後まで理解できなかった。一緒に暮らそうと言ってくれる人がいるというのに、なぜ一人でがんばり続けるのだろうか? 淋しくはないのか? 怖くないのか? 不安ではないのか? 愛よりも自由な暮らしがいいのだろうか? 確かに他人との暮らしは自分の思い通りにいかないことが多いだろう。でも、喜びは2倍に、悲しみは半分にできるのではないか。私にはそう思える。ファーンも夫が健在なら、ハウスレス生活は送らなかっただろうと思う。この映画を観て、2つの言葉が思い出された。「アメリカン・ドリーム」と「プーア・ホワイト」。アメリカの一面を表している言葉だ。一発当てれば、億万長者。でも、格差はすごくあってこんな暮らしを送っている人々もいる。Amazonの便利さは、こんな人たちが支えてくれているのだ。車の背景は美しいけど、荒涼とした印象を受けた。
ノマドはかぎ針編みをする
主人公がおじちゃんじゃなくておばちゃんなのがもうとてつもなくなんともいえない。
でも、主人公は女優が演じているので、それよりなにより映画に出てきたノマドたちがスクリーン外でちゃんと生きてるのかどうかとか考え出すと、もう何をどう考えていいのかわからないくらいドツボにはまって、「いい映画ってこういうのあるからなぁ」ってなってsee you down the road.
ただ生きていくという勇気
圧倒的な自然。
叫びだしたくなるような孤独と自由。
寄る辺なき人々の連帯感と誇り。
自分の足で立つという覚悟。
ただ生きていくという勇気。
ファーンに刻まれた皺が格好良くて見惚れてしまった。
コロナ禍、無駄に人と会わなくてよくなったことに
どこかほっとしている自分の甘さを思う。
つらいけれど、暗くはない
予告編を観て、好きなタイプの映画ではないなと思ったけれど、何か引っかかるものがあったので鑑賞しました。
べつに、何とか賞を取ったとかノミネートされたとかは関係ないです。
で、予想通りとくに感動はしなかった。
でも、何らかのメッセージは伝わってきました。
ちょっと、つらい話でしたねぇ。
スクリーンの映像を観ているあいだ、頭の中に「寂寞」とか「寂寥」という言葉が浮かんできたりして、心細い感じがずっとつきまとった。
僕も先のことを考えたら不安だらけなので(老後は、ほぼアウトだ)、身につまされる思いでした。
けれど、暗い話ではないと感じました。
つらい話だが、暗くはないナ、と。
我々は、いつの間にか経済社会にすり込まれた理想や幻想にとらわれすぎて生きているのではないか。
そういったものがつくり出した多くの「かくあるべし」から、もっと離れたところで生きてもいいのではないかとも思った。
そして、人と人とが繋がることの大切さを、あらためて考えさせられました。
ただ、この作品は、——出演者のほとんどが、実際のノマドということだし——ドキュメンタリーで撮ってもよかったんじゃないの? という気もしましたが、どうなんだろう。
以上、「ノマド」予備群より
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