ミス・マルクス
劇場公開日 2021年9月4日
解説
19世紀を代表する哲学者、経済学者カール・マルクスの末娘で、女性や子ども、労働者の権利向上に生涯を捧げた活動家エリノア・マルクスの激動の半生を、パンクロックに乗せて描いた伝記ドラマ。1883年、イギリス。最愛の父カールを亡くしたエリノアは、社会主義者の劇作家エドワード・エイヴリングと出会い恋に落ちる。しかし、不実なエイヴリングヘの献身的な愛は、次第に彼女の心を蝕んでいく。エリノアは時代に先駆けた女性活動家として活躍しながら、苦悩に満ちた愛と政治的信念の間で引き裂かれていく。「エンジェル」のロモーラ・ガライが主演を務め、「戦火の馬」のパトリック・ケネディがエイヴリングを演じた。2020年・第77回ベネチア国際映画祭コンペティション部門に出品され、FEDIC賞とベストサウンドトラックSTARS賞を受賞。
2020年製作/107分/PG12/イタリア・ベルギー合作
原題:Miss Marx
配給:ミモザフィルムズ
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時は19世紀の終わり。カール・マルクスの末娘のエリノアは、偉大な父の亡き後、いったいどんな人生を送ったのか。この物語は、労働者や女性の権利向上のために活動した主人公の生き様を描きつつ、同時に、毅然とした表情の裏側にある彼女ならではの苦悩を浮き彫りにする。とはいえ、イタリア生まれのニッキャレッリ監督はこの映画を決してそこらにあふれた定型的な伝記の域にとどめようなどとは全く思っていない。それゆえヒロインの中で感情がたかぶりを見せる時、その思いを代弁するものとしてなんとパンク・ミュージックを炸裂させる。これにはきっと賛否が分かれるはず。だが監督の目には確かにこう映ったのだろうし、彼女の生き様からパンクの魂を感じたのもきっと事実なのだろう。それを純粋に映像へと昇華させることこそひとつの作家性である。成功しているか否かは別としても、この大胆な試みというか失敗を恐れない度胸を、私は興味深く受け止めた。
2022年3月28日
Androidアプリから投稿
19世紀ヴィクトリア朝 かなり進んだ考えの人であったろうとは思う 海外なんてあの頃赴く人いたんでしょうか その主張の割には、かなり男運が悪く、と言うか選ぶ目がない プライベートな部分ではあまり共感できず。良くも悪くも父親の影響か、そういえばエンゲルスさんに貢いでもらってたし 普通の人ならあんな活動するのも一苦労だったのではないですかね
2021年12月10日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館
あと、クソやろーが嫌いなのでどうしてもイライラしてしまった。
2021年9月29日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:映画館
これからご覧になる方は、Wikipediaでも良いので。マルクス一家の情報はインプットしておいたほうがよいですね。初見で家族状況について置いていかれちゃうんで。
本作、好みわかれちゃうかな?
僕は彼女のことはよくわからないけど、この音楽を使っているなら、もっとパンキッシュな描き方して欲しかったかな。事実かどうかは置いといて、私生活についてをもっと。なぜ、だめんずに行くのか?
彼女の幕引きが一体どんな動機だったのか?を観客に考えさせてくれるような、イメージ膨らませてくれるような、そんなの欲しかったなー。彼女の中での何かぎ弾けたはず。もちろん誰も真実はわからないのですが、でも提示して欲しかったかな。
社会活動と私生活のギャップの訳も事実じゃなくてよいから、なんらかの提示が欲しかったかな。
父に自由を与えてもらえなかった。その反動なのか?とにかく、自身が選んだ結果だったのだろうか?
反体制、けど私生活では搾取されることを良しとしてる。強がり?なんだろ?
そのあたりの描き方に不満があるんです。
凄く惹きつける人生、もっと踏み込んでほしかった。
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