13月の女の子
劇場公開日 2020年8月15日
解説
テレビアニメ「ラブライブ!サンシャイン!!」など声優としても活躍する小宮有紗が映画初主演を果たした青春ドラマ。2017年と2019年に公演された同名舞台を原案に、「名前」の戸田彬弘監督がメガホンをとる。引っ込み思案でクラスになじめない女子高生・穴森一穂は、生まれつき心臓病を抱える唐木田巫女と仲良くなるが、巫女は入院中に亡くなってしまう。悲しみに暮れる一穂のもとに、1通の手紙が届く。巫女について話があるというその手紙に従い、1人で夜の校舎を訪れる一穂。そこで彼女を待ち受けていたのは、巫女の死と同時に現れた謎の転校生・浮間莉音だった。名古屋発のアイドルグループ「TEAM SHACHI」の秋本帆華が巫女、「ハローグッバイ」の萩原みのりが莉音を演じる。そのほか、声優ユニット「i☆Ris」の茜屋日海夏や元「AKB48」の田野優花、元「SKE48」の酒井萌衣、映画「猿楽町で会いましょう」の石川瑠香など若手女優が多数出演。
2020年製作/97分/日本
配給:チーズfilm
オフィシャルサイト スタッフ・キャスト
全てのスタッフ・キャストを見る
2022年6月18日
PCから投稿
鑑賞方法:VOD
ネタバレ! クリックして本文を読む
入りはいわゆる友情を描く系の青春モノで仲の良かった友人が病気で死んでしまって打ちひしがれているというお約束から始まり。
そこから不思議なことを言い出す少女が登場しパラレルワールドに転生してしまう。
ここまではラノベのような、まだ展開に期待できる流れだったがここからの急速落下が否めない。
この作品をディストピアと書いているレビューがどこかにあったが、ディストピアではなくポストアポカリプスだろう。
パラレルワールド転生後すぐに人が死んでいる描写や多数決で追い出す描写からそれだけ切迫した世界なんだという表現をしているのだろうが、その描写は必要なのか?という感じがする。正直転生直後の学校が荒れ果てている時点で何か大変なことが起きたのだろうなというのは容易に想像できるので、作中の「大きな震災が起きた」「市街地は略奪とか・・」だけでも見る側は理解できると思う。意味もなく大して重要でもない役が死んでいたりハブられたりこの時間があれば主人公たちの心理描写や経緯の描写等もっとしっかり出来ただろうという気はする。
前半20分のうちのたかだか数分モブとして登場した人物が転生先でキャラ変してて非常に混乱した。ただでさえ穴森一穂と浮間莉音が入れ替わっていたり脳を整理しているうちにどんどんキャラが出てきて途中で理解することをあきらめた。一回見ただけでは理解できないだろう。
展開としては、浮間莉音(穴森一穂)と唐木田巫女が自分たちの意思で市街地に繰り出し会話をしてる道中唐木田巫女が心臓病の発作でという方がまだ入り込めたかもしれない。
少なくとも自殺しようとしている奴を引き留めてというのはチープさを感じでしまった。
最後は唐木田巫女に会いたいはずなのに浮間莉音(唐木田巫女)になっていてそれでいいのか?という感じ。人間は見た目ではなく中身だという隠れたメッセージなのか?
浮間莉音の宙ぶらりんの存在は何?という疑問が残る、ご都合主義で登場させられた気がしますね。
パラレルワールドにはどうやら穴森一穂がいないらしい。パラレルワールドから浮間莉音(唐木田巫女)は何のために穴森一穂の世界に来たのか?なぜ唐木田巫女が浮間莉音の姿で現れたのか?
パラレルワールドに行ったからといって何も解決せずに、浮間莉音(唐木田巫女)が言ってたことは本当だったんだねで終わる感じ。考察の余地は残しておいてほしいと思うものの考察出来るほどの情報がない。
本作品がループ説あるみたいですが、個人的には本来1月から12月でループする現実世界に対して13月という"ループから抜けた"パラレルワールドでの話なのではないかという気がします。
メタ的な感想として、主要の3人の顔が綺麗すぎる。こうゆう系の作品は実は美人だけどまだ原石の女の子やパッとしない芋臭い女の子たちが演じることで女子高生感があって作品がリアルになるが、この作品は作り物感が強い。
この女優たちを目当てに見ている人はいいかもしれないが作品を目当てにした場合、ちょっと興ざめしてしまった。
2021年6月23日
スマートフォンから投稿
鑑賞方法:DVD/BD
小宮有紗が主演のようだが実質的には荻原みのりが主演
エンドロールでは脇を固める大物俳優の如く最後に名を連ねている
いかにも低予算
ダントツでギャラが一番高そうなのは津田寛治だが友情出演らしいので良心的なお値段だろう
役作りのためか髪型をバッサリと短くしたのは謎
彼にとって学校の先生といえばあの髪型なのかもしれない
女子校が舞台
若い美女がいっぱい出てくる
いわゆるアイドル映画?
コメディー要素はない
このメンバーで脚本がいまいちではかなりきついが意外にもそこそこ楽しめたのでその点はきっと良かったんだろう
若くて綺麗な女性が好きで好きで堪らない人には向いている作品かもしれない
自分はそれほど好きじゃないらしい
『バイプレイヤーズ』に出てくるような役者さんがたくさん出るような映画が好き
生徒役の皆さんは荻原みのり以外知らない
その荻原みのりは一穂であり莉音であり巫女だったりする
少々難解の一番の原因かもしれない
パラレルワールド
ジャンルはSF
東日本大震災と似た状況
首吊り死体が発見されても警察に通報できない
カレンダーには13月がある世界
ゾンビが出てこない『がっこうぐらし』みたい
だからホラーではない
ヌードモデルになって絵を描いてもらうシーンがあるが胸より上のみ
これでは志村けんは興奮できない
アキラ100%がこんな扱いされたら芸人殺しだ
投票のシーンが印象的
一番の見せ場
SFは好きなジャンルだがパラレルワールドは好きじゃない
なんか卑怯な感じがする
それ以上に苦手なのは松本まりか系の秋本帆華の声だ
こんな声でこっぴどく叱られたら失笑してしまう
それでもそのうち松本同様に慣れるだろう
結局学校の向こうがどうなっているのか
自殺した謎の男は過去に何があったのか
それはわからずじまい
全てにおいてなんか物足りない作品
とりあえず荻原みのりファンならそれなりに楽しめるだろう
2021年2月3日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:VOD
主人公:一穂が病気で亡くなった巫女に会いたくて13月があるパラレルワールドへ迎う話。
通常世界では、若ければ若いほど死に対して敏感でも無く生活し、逆に13月と言うマンスリーがあるパラレルワールドでは死がすぐ隣同士の真逆の世界を構築。
異世界では容姿変更、漂流教室の様なもう一つの異世界観、昭和時代の角川映画を思いださせる描写、深作バトルロワイアルを少しかじった様な心の闇、色々アイデア盛り沢山な(でも舞台的にはライトな)SF映画。
2つ世界の唯一共通点はキャラクター巫女の宿命なる「死」なのだが、これをパッピーエンドへ持ち込む(脚本を納得化)為に思考(心)のみ過去へタイムスリップと言う強引さも発動✨
アイデアは申し分ないが、撮影も4:3の画面比率で古臭いし、俳優陣の演技の良し悪し等が伝わって来なかったので、勿体ない感がありました。
2020年9月28日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:映画館
ネタバレ! クリックして本文を読む
カレンダーで本来なら12月の次にあるべき1月はなく、「13月」と表示がされたその世界、「13」という数字に込められた絶望感が素敵でした。
人物たちのいる場所の建物や周囲の環境、音も含めて、辛辣な雰囲気が自然で素晴らしい空間でした。
そして、主人公の想いと身体の掛け渡しの演出で驚かされるのは観ていて気持ち良かったです。
すべての映画レビューを見る(全10件)