劇場公開日 2020年8月15日

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「五分刈りの津田寛治」13月の女の子 野川新栄さんの映画レビュー(感想・評価)

3.0五分刈りの津田寛治

2021年6月23日
スマートフォンから投稿
鑑賞方法:DVD/BD

悲しい

難しい

萌える

小宮有紗が主演のようだが実質的には荻原みのりが主演
エンドロールでは脇を固める大物俳優の如く最後に名を連ねている
いかにも低予算

ダントツでギャラが一番高そうなのは津田寛治だが友情出演らしいので良心的なお値段だろう
役作りのためか髪型をバッサリと短くしたのは謎
彼にとって学校の先生といえばあの髪型なのかもしれない

女子校が舞台
若い美女がいっぱい出てくる
いわゆるアイドル映画?
コメディー要素はない
このメンバーで脚本がいまいちではかなりきついが意外にもそこそこ楽しめたのでその点はきっと良かったんだろう

若くて綺麗な女性が好きで好きで堪らない人には向いている作品かもしれない
自分はそれほど好きじゃないらしい
『バイプレイヤーズ』に出てくるような役者さんがたくさん出るような映画が好き

生徒役の皆さんは荻原みのり以外知らない
その荻原みのりは一穂であり莉音であり巫女だったりする
少々難解の一番の原因かもしれない

パラレルワールド
ジャンルはSF
東日本大震災と似た状況
首吊り死体が発見されても警察に通報できない
カレンダーには13月がある世界
ゾンビが出てこない『がっこうぐらし』みたい
だからホラーではない

ヌードモデルになって絵を描いてもらうシーンがあるが胸より上のみ
これでは志村けんは興奮できない
アキラ100%がこんな扱いされたら芸人殺しだ

投票のシーンが印象的
一番の見せ場

SFは好きなジャンルだがパラレルワールドは好きじゃない
なんか卑怯な感じがする
それ以上に苦手なのは松本まりか系の秋本帆華の声だ
こんな声でこっぴどく叱られたら失笑してしまう
それでもそのうち松本同様に慣れるだろう

結局学校の向こうがどうなっているのか
自殺した謎の男は過去に何があったのか
それはわからずじまい
全てにおいてなんか物足りない作品
とりあえず荻原みのりファンならそれなりに楽しめるだろう

野川新栄