Broken Keys
解説
2020年・第73回カンヌ国際映画祭(新型コロナウイルスの影響で通常開催を見送り)のオフィシャルセレクション「カンヌレーベル」作品。
2020年製作/90分/レバノン
原題または英題:Broken Keys
スタッフ・キャスト
- 監督
- ジミー・ケイルズ
- 製作
- アントゥン・セナウィ
- 脚本
- ジミー・ケイルズ
- 音楽
- ガブリエル・ヤーレ
受賞歴
第73回 カンヌ国際映画祭(2020年)
出品
カンヌレーベル「初監督作」 | |
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出品作品 |
2020年・第73回カンヌ国際映画祭(新型コロナウイルスの影響で通常開催を見送り)のオフィシャルセレクション「カンヌレーベル」作品。
2020年製作/90分/レバノン
原題または英題:Broken Keys
カンヌレーベル「初監督作」 | |
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出品作品 |
のんびり構えて見ていたが、最後のシーンはクライマックスで、圧倒されて声も出なかった。主人公、カーレム(Tarek Yaacoub)は海外に逃げてピアニストになる夢を諦めて、代わりに友達の息子サイードを海外に送る。この後、彼はイスラム原理主義のISISに対抗するするため、今までに声をかけられていても入らなかった地下組織のレジスタンスのグープの指揮をとり、砦を作る。
彼は外で母親の肩身で壊れた黒・白鍵を直したピアノを弾く(ISISが芸術を禁止をしている)が拡声器で音量を拡大する。このテンポのいい曲はガブリエル・ヤード (Gabriel Yared.)のAmbush?( Spotify がないので曲を聴き直せない)。カーレムはここでなぜ、ピアノを弾き始めるのか理解しがたかったが、これから戦いが始まるという合図で、ISISを招き寄せるためなのだ。彼のレジスタンスのグループは戦う準備が整っている。ISISのボスはクルド人のクループが後ろから攻めていて、前にはカーレムのレジスタンスのグループがいると部下から聞く。ISISは挟み撃ちになっているのだ。
ISISのボスはレジスタンスのグループを先にやっつけると言ってカーレムを撃とうとする。カーレムもISISのボスをピアノを演奏しておびき寄せている。武器を持たない戦士なのだ。カーレムのピアノ演奏が戦争の手段に使われているのだ。これがカーレムの戦略なのだ。この挑戦は死ぬ覚悟ができているという意味だと思った。自分のことばかり考えていたカーレムが、サイードを自分の代わりに、そして、地下組織レジスタンスの(一般市民)のためISIS と戦う決心をしたことは大きな変化だった。
しかし、先はわからない。彼はまた再び、クルド人のレジスタンスの女性戦士(Rola Beksmati) に助けられるかもしれない。
まず、タイトルを読んだだけだと、持っていた鍵が壊れて、どこかに行けなくなったとか...なんて勝手に想像していたら。ある男性がピアノを弾いている写真が。黒・白鍵盤のことかあ....と。
2014年、 イスラム過激派がイラクとシリアをコントロールして、シャリア律法を人々に押し付ける。この話は本当の話に、鼓舞されて映画にしたものと字幕に。
主人公はカリームでSekkaからThe Daoud というところのRamzaにジョセフを探しに行く。そこには彼のピアノと同じ種類のピアノがあるから。映画の途中で、シリアのどこなのか興味があるので探したが、不幸にも見つからなかった。個人的には土地勘がないが、この映画では大きな課題ではないねえ。