護られなかった者たちへのレビュー・感想・評価
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心が重くなりました
佐藤健くんのファンなので内容を二の次で見に行きましたが心が重くなる内容でした。
役の上で倍賞美津子さんは生活困窮にも関わらず頑として生活保護は受けず亡くなってしまいますが、現実でも真面目に働いていても楽な暮らしにならなず老後も少ない年金で死ぬまで質素に暮らしてる方がたくさんいます。また宵越しの金を持たない生活をし老後は生活保護でちゃっかり暮らしてる方もいます。中には年金より生活保護費に方が多くなってる場合もありますからね、楽しく生きて最後は生活保護ってなんだかねと思います。映画の倍賞さんようなお年寄りは無理せず生活保護受けて頂きたいです。そして生活は貧しくても心優しいお年寄りを演じられた倍賞美津子さんの演技に引き込まれました
行き場の無い感情
監禁して餓死させるという手口の連続殺人事件。震災が生み出してしまった悲しい物語。震災で失くしたものはあまりにも多く、残ったものはあまりにも少なく。必然的に湧いてくる行き場の無い感情は、ある方向へと向かっていきます。点と点が繋がったときに湧いたのは、複雑な気持ちでした。
理不尽に争う
誰かの悪意による理不尽ではない。
護られなかった人の悲しみ、その事情、その周りにいた人たち。
それぞれの気持ちに思いを馳せる物語だった。
これは映画の中だけではなく、今も自分の周りで起こり得るストーリーだと思う。
自分的にはイマイチ腑に落ちなかったかな
東日本大震災で家族を亡くした人々。
寄り添い助け合う中で深い絆が生まれた。
新しい家族になった。
これは震災後の悲劇の輪廻を描いたサスペンス。さすが瀬々監督という感じのドラマチックな感動作だった。清原果耶ちゃんも良かった。
ただし自分的には怒りの矛先、そして復讐の方法がイマイチ腑に落ちなかったかな。佐藤健くんの常に苦虫を噛み潰したような顔もどうだろう。
震災被災者と格差社会が映し出す日本の衰退、そんな事は分かっているけど、あの時冷静ではいられなかった
もうあれから10年。既にありふれた東日本大震災の被害、毎日報道されているそして失われた30年により衰退する日本の中で切り捨てられていく弱者。
そんな、とても重いことなのに、皆ありふれてしまったように感じるテーマを実力派の俳優陣が重厚に肉付けして演じていて引き込まれていく。
確かに映画で描かれるほど日本の公的サービスは冷たくはないのかもしれないし、殺人に至る動機も弱く感じる人も多いかもしれない。
でも、僕も失業した時に助けを求めた役所に笑いながら門前払いを喰らったことがある。役所だって組織の論理があり、予算があり、出来ないことはあるだろう。それは十分に分かっているし、努力している職員だって多いはず。
それに、大切な人が見殺しにされたとしても、佐藤健のセリフじゃないが「死んでいい命なんてない」ことも分かってる。
だけど、あの震災の時、みんな普通じゃなかった。異常な状況に置かれ、それぞれに受けた傷は様々だった。
被災者は何をして良いか分からず、無気力になって、毎日パチンコ屋だけが大繁盛だった。
被災地に来たボランティアの中には「ボランティアに行くと単位がもらえるんっすよ、ラッキー!」と言い放った大学生がいた。
ボランティアを顎で使って怒鳴り散らし、何もしない被災者もいた。
東京の会社の上司は無関心で「震災で売上減りましたなんて理由になんねーんだよ、いいから仕事しろよ!」と怒鳴り散らしていた。
そして僕は、故郷が壊滅的な被害が出ているのに、母を助けにいくこともできず、土日のボランティアで傷つき、何も出来ない自分に呆然となって絶望していた。
あの震災の時、みんな普通じゃなかった。そして多分いまも普通じゃない。心の傷はいまも癒えない。形を変えた被災者が、あるいは社会的弱者があの頃より増えている様な気がする。
この映画には不自然な内容もあったかもしれない。傑作なのかどうかなんてわからない。
だけど、僕は最初の遺体安置所のシーンから涙が溢れ出して止まらなかった。泣き続けた2時間になった。多分そうなることが分かってたから、妻を誘わず一人でこの映画を見に行った。
あー、僕の心はあの時に壊れたままだったんだと気付いた映画だった。
映画の批評もいいけど、震災の被害者はまだ苦しんでる。震災に関係なく弱い人たちがどんどん増えて苦しんでいる。
そんな人達に寄り添いたい人が少しでも増えて欲しい、そんな風に思った2時間だった
映画のレビューじゃなくなったかもしれないけど、被災者の心は僕が想像もできないくらいに傷付いた、そのことを、どうか覚えていて欲しい、そして震災に関係するかしないかに関わらず、どうか少しでも弱者に手を差し伸べて欲しい。
お願いします。
立場、立場による言い分、
佐藤健の役者としての光った作品だった、瑛太、緒方直人の立場に立った言い分も理解出来る演技やそれを掘り起こして行く阿部寛の演技もやはり目を引く物があった、邦画が久しぶりに社会を深く掘り起こした問題を投げかける作品でした。
余計な演出が多いなぁ
3.11をベースにするのは、ちょっと嫌な感じ。
いろいろ思い出してしまった。
地震の間、間もなくして雪降ってたこと。
夜、停電で真っ暗で星が綺麗だったこと。
翌朝、うっすら雪が積もってて、朝日が綺麗だったこと。
ボランティアだらけだけど、あまり役に立つ働きができる人は少ない。
でも、みんな一生懸命に頑張ってた。
他人の優しさを身にしみて感じたこと。
途中で誰が犯人かはわかった。
けど、無理があるよね。
ラストの海を見ながらの阿部さんと佐藤くんの二人の会話と無言の表情で感情を語る演技が凄かった。
二人とも素晴らしい役者さんだなぁと思った。
コロナ禍の今のほうがこのストーリーは書きやすいかも。
いきなりバレエしてたり、なんか、ところどころに不自然さがあって、ちょっとイラッとした。
3.11.殺人、生活保護、孤独。
ちょっと、盛り沢山すぎた。
政治のにおいがした
円山さんがカンちゃんと分かってからは、カンちゃんが犯人でそれを悟った佐藤健がかばうというストーリーが見え透いてしまい、それ以上なかったのが凄い残念。
3人の愛情にはものすごい感動したからこそ、ストーリーに不満がある。
何もしてないのに公務執行妨害で逮捕されるのかわいそうだし、公務執行妨害で逮捕したのに、傷害未遂罪で逮捕と報道されるし、そもそも傷害未遂なんて罪あるの?ってつっこみどころがちらほら。
女性にあの犯行は無理でしょ!3.11関係あるの?法改正の話いる?と言いたい。
黄色いジャンパーの伏線はよく分からない。阿部寛が息子とカンちゃんを重てて、それを護ろうとした佐藤健の構図なんだろうけど、最後に佐藤健が黄色いジャンパーの少年を救えなかった話をするのも唐突で、無理矢理過ぎる。
阿部寛、佐藤健、倍賞さんの演技は半端じゃなかった。
あと、政治のにおいがした。
清原果耶の時代が来る・・・か😄
この女優、順調に成長していますね😍
そして今回、さらに一皮むけた感じです😊
今回のミステリーで、一番重要な難しい役回りを。
完璧に演じきりましたね、お見事🙌
大女優になる予感がします😍
おかえりモネ外伝?
清原果耶ちゃん良き。お芝居上手だなー10代とは思えない。脇に瑛太や緒方直人などを配し豪華。佐藤健の表情も良い。清原果耶ちゃん出てるし、舞台は宮城、背景は震災で朝ドラおかえりモネがチラチラ。もう一つのおかえりモネみたい。
正義の反対は正義である
ただの殺人サスペンスでも、単純に社会問題を伝える映画でもない。現代の居た堪れない社会をリアルに描いている。
誰も悪いわけではなく、みんな誰かのためになりたいと思っていても、歯車が噛み合わず理想通りにいかない世の中。とても難しい問題だ。
それでも、行き場のない想いも押し殺さず声を上げることが大事だというメッセージが込められている。
みんなつらい過去を背負っていたり、苦しい現実を抱えている。それでも寄り添って生きていくしかない。
死んでいい人なんて誰もいない。
でもきっとどこかで誰かが見ていてくれる。世の中捨てたもんじゃない。
みんながそう信じて助け合えばきっとうまくいく。変わっていける。
そんな理想論でも夢物語でもない、現実的な希望を描く。
それぞれが誰を護り、誰を護れなかったか。殺人の真実を知ったとき胸が締め付けられる。
登場人物の誰に感情移入するだろうか。誰が正義で、誰が悪か。それは表裏一体。
その答えのない問いかけに考えさせられる作品。
阿部寛の堪える表情に熱くなった。
護ることが出来なかった者たちの鎮魂歌
東日本大震災で、生き残った人たちの悔恨と魂の救済をテーマにした重厚な社会派ドラマです。瀬々敬久監督は、こう言うドラマでは抜群の腕前で、生活保護制度の矛盾を声高に叫ぶのではなく、震災時と震災後の登場人物の苦悩を丁寧に描いています。この抑制の効いたタッチとエンタメ性のバランスが絶妙で、ドラマとしてとても見応えがあります。役者は主演、助演共に好演ですが、阿部寛の虚無感漂う瞳、佐藤健の抜き身の刃のような瞳、倍賞美津子のどこか暗い瞳など、眼の演技が印象的でした。
ラストがいい
ストーリーも展開も素晴らしい作品だと思います。
場面展開も全く違和感もなく、現在と過去のストーリーも整理されてて分かり易いのもいいと思います。
1番いいのは、ストーリーの繋がりです。
ここでこう繋がるのかってのが凄くいいです。
今年のBest3に入る映画です。
是非見て頂きたいです!
護るべきものとは
生保の現場の人から話を聞く機会が昔あったので少し思い出しました。
最前線のほぼ全ての人が一生懸命働いているのに、それを管理する人、または国が財源をつけなかったり、運用しづらい決まりを作ってしまうと簡単に悲劇が生まれます。
ましてや震災直後の混乱があるとするなら。
生活保護制度自体は決して悪い制度とは思わないです。
テーマは良し
原作未読。
ミステリかと思わせておいて、生活保護制度への問題提起、ひいては現行政権への不信感をテーマとした作品だった。震災を絡めてくるあたりはちょっとズルいかなとも思うが、まさに今の問題をテーマとするその意気は良しと感じた。今作は良い方の瀬々だったかな。
あと、ベテランの役者に混じって、清原果耶の演技が見事だった。表情、とくにその目力。言葉で語らずとも伝わる感情に圧倒されてしまった。
東日本大震災の被災者にこの映画を捧ぐ。
震災後に起きた、主人公とヒロインと祖母の疑似家族がじわりと来ました。
数年後に久しぶりの再会の時に生きててほしいと生活保護を受けたのになぜ辞退したのか?
そして主人公は何故男3人を殺そうとしたのかその真相が解ったときに泣きそうでした。
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