劇場公開日 2020年8月28日

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青くて痛くて脆いのレビュー・感想・評価

全287件中、21~40件目を表示

4.5青春とは、タイトルのようだ

2024年10月1日
PCから投稿
鑑賞方法:VOD

君膵が好きで、TV録画を何度も見た。本も読んだ。
ただ、構成は映画の方が圧倒的によかった。
だからこの作品の本も読んだ。
しかし小説は全く頭に入ってこなかった。
読み終えられないのだ。
半分でストップして、また初めから読み直すことを3回繰り返した。
どうしても主人公の心情と行動や、他の登場人物のイメージがうまくつかめなかった。
そしてとうとう映画を見た。
確かに内容は濃いものだった。
誰にでもある若気の至りというのか、どうしても自己中心的に物事を考えてしまうこと。
自分でしておいて、それでもまだ根に持っていて、どうしても許せない思いを、ついに行動にしてしまう。
楓が自分の頭の中で考えていることはすべて、彼の世界であり、彼の世界に侵入してくる矛盾は、彼の考えとは違ったもので、彼はそれを拒否したい。
しかしながら彼の生きる信条は、人を傷つけたくないから、自分も傷つきたくないから、だから人に不用意に近づかないこと。
最初楓は、心の中では寿乃の言動を「痛い」と否定しながらも、勝手に彼の居場所に入ってきた彼女を押しやることができないまま、いつしか彼女のペースに乗せられていた。
おそらくそれは楓が変わるきっかけとなり、実際に試行錯誤しながらの活動は面白いものだった。
ただ、
楓はいつも背中にナイフを隠している。
言い訳や自己正当性となる考えを絶えず作り出そうとしている。
物語が楓の思考によって進むことで、読み進めるための原動力である「もう寿乃はこのせかいにはいない」という言葉の秘密を追いかけ始める。
さて、
寿乃が死んだのは、最初は脇坂が関わっているものだと思っていた。
しかしそれは、楓の心の中の寿乃を、楓自身が抹殺したことだった。
寿乃に対する全否定の気持ち
これの事実がその後を読み進めるための原動力となる。
秘密結社モアイ
遊ぶための口実
背中にナイフを隠し持ったまましていた遊び
小説を半分読み進めてもまだ現在の寿乃が登場しないことで、私は読むのを断念していたことに気づいた。
映画を見れば楓の心情はわかりやすいが、小説の半分までではよくわからなかった。
この物語は、
確かに楓の成長を描いているが、彼がどれだけダメなのかはなかなかわからないのだ。
寿乃の考え
戦争をなくしたい 暴力では何も解決しない 世界を今より良くしたい なりたい自分になろう
この純粋な発言は、現代では「痛い」とされる。
それは確かに正しいことのようだが、主張する場所やタイミングを推し量れないで発言してしまうことが「痛い」とされるのだろう。
一緒にいたくない。
これが楓の本心だった。
一緒にいれば僕まで「痛い」と思われていまう。
モアイのチラシ配り
それはほぼ寿乃ひとりでしていた。
結局そのチラシを受取ってしまった楓と二人で活動を始めた。
それに共感した大学院生の脇坂が、もっと大きな組織を目指す必要があると言ったことで、モアイは大きくなった。
その過程で付き合い始めた寿乃と脇坂
これが楓の心を大きく揺り動かした。
それを知ったことで、以来一切活動に参加しなくなったのだろう。
やがて2年が過ぎ、巨大化したモアイは就活サークルと認識されるようになっていった。
それは楓が思い描いたものではなかった。
しかしそもそも、楓は何かを思い描いていたわけではなかったのだろう。
あまりにも別物になってしまったモアイを、傍から見ている学生にはとても奇妙で怪しいと思われていた。
楓は友人トウスケのモアイを否定する言葉に乗っかり、モアイを潰してしまおうと持ち掛けた。
これがこの物語の主軸となる。
映画では楓の心理が良く描かれている。
私は、楓にとっては寿乃との出会いが物語の初めだが、楓の信条なるものがナレーションされるだけなので、彼が背中に隠し持ったナイフ(比喩だが)を彼の思考として描かれていることがピンとこなかったのは、彼に共感していなかったんだと気づいた。
ここがこの作品の難しさだった。
さて、
とうとうモアイを解散まで追い込んだ楓
その説明会の場所で3年ぶりに寿乃と対面した。
寿乃が電話して話したいことがあるというのをずっと無視してきた楓
話は、一方的に楓の主張から始まる。
寿乃は、楓が彼女を好きだったことに気づく。
「気持ち悪い」
動揺する楓だったが、「お前なんか受け入れなきゃよかった お前は誰でもよかったんだ お前なんかいないほうがよかった」とぶちまける。
しかし、
寿乃が楓に話したかったこととは、いったい何だったのだろう?
彼女は隠れるようにして姿も見せなくなった楓に対し、一度は賛同してくれた寿乃の「この世界をよくしたい」という思いを作るためにもう一度参加しようと呼びかけたかったのではないだろうか?
しかし、彼女はすでに解散を決意していたはず。
そうであればそれは、「もう一度楓が参加してくれることが私の願いだった」となったのかもしれない。
同時にネットに書き込んだ張本人が楓あったこと。
そのショック
彼女言いたかったことは「なぜこんなことしたの?」に変わっていたのだ。
彼の激しい感情の吐露
完全なる決別を感じた寿乃は、説明会の会場で淡々と解散について話した。
この物語の結論は、
そんな楓が、もしあの時傷つくことを恐れなかったらということを思い描く。
傷つくことへの恐れ。
彼の背中に隠したナイフの正体
これを捨て去ること
だから、寿乃に謝罪したい。
無視されてもいい 拒絶されてもいい
その時はもう一度、端然と傷つけ
つまり、
避けても避けても、出来事は起きる。
逃げてもまた同じことが起きる。
「それ」は嫌だと思うが、「それ」が嫌である以上、また現れる。
「それ」が嫌でなくなれば、「それ」は単なるそれで終わる。
この普遍的なことをこの物語に乗せている。
少々まどろっこしかったものの、よく理解できてよかった。
作品も面白かった。
杉咲花さんがこの役に飛びついたのもよく理解できた。

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R41

2.0大学デビューの光と影

2024年9月28日
Androidアプリから投稿
鑑賞方法:VOD

単純

10代の悩み

社会に出たらもっとツライ事があるぞ

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いのしし

2.5尻すぼみ。

2024年9月22日
Androidアプリから投稿
鑑賞方法:CS/BS/ケーブル

途中まで、面白くなりそうな期待が膨らみます。
しかし、期待どおりとは行かず、尻すぼみ。
ジャンルとしては、サスペンスらしいですが、サスペンス要素は薄め。
どうでもいい事、つまらない事が重要に思えた若い頃を思い出せます。

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POPCORN

3.0これは辛い

2024年5月22日
Androidアプリから投稿
鑑賞方法:映画館

今まで、名前呼びだったのが、
急に名字呼びにするのは残酷。

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ムーラン

4.0醜い汚い それでもありたい

2023年11月13日
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ハンバーグ

2.0伝え方で拗らせてしまった若者たち

2023年5月25日
スマートフォンから投稿
鑑賞方法:VOD

理想と憧れと友情、恋愛いろいろ要素を混ぜた青春物語。ネット投稿1発で全てが崩れる社会は怖い。

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olivia

1.5原作だと描写がわかりづらかったからこれはこれで良かったのかも

2023年3月27日
スマートフォンから投稿

原作だと描写がわかりづらかったからこれはこれで良かったのかも

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たべるのすき

4.5なりたい自分に…

2023年3月23日
スマートフォンから投稿
鑑賞方法:DVD/BD

泣ける

難しい

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しろくろぱんだ

3.5人は傷つけ合い強くなる

2023年1月4日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:DVD/BD

悲しい

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いちごだいふくもち

3.5彼女は死んだ、僕は忘れない

2022年11月14日
iPhoneアプリから投稿
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23

3.5吉沢亮が魅せるリアルな青春

2022年10月29日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

悲しい

楽しい

怖い

本作は、キミスイの住野よる原作、キングダムの吉沢亮主演ということで、期待して鑑賞したが、意外な作品だった。心理描写が多く分かり易い作品ではなかった。本作で描かれているのは、キミスイのようなピュアーな青春物語ではなく、リアル、ダーク、赤裸々な青春サスペンスだった。

本作の主人公は、大学1年生の田端楓(吉沢亮)。彼は、人を傷つけることを異常に恐れ、人付き合いを遠ざけていた。ある日、彼は、授業で、形振り構わず理想論を信じ、周りから浮いていた同学年の秋好寿乃(杉咲花)と出会う。孤独な二人は、秋好の世界を救済するという壮大な目標を目指して秘密結社・モアイを結成し、二人だけで活動していくが、次第に、モアイは参加メンバーが増え、当初の目標とはかけ離れた組織に変貌していく。楓は、そんなモアイに失望し潰そうと画策していく・・・。

序盤は、大学に入学した男女のピュアーな青春物語だったが、中盤以降、作風が一変して、楓の復讐劇に変貌していく。リアルな青春物語になっていく。吉沢亮がキングダムなどで確立した役者としてのイメージをかなぐり捨てて、不器用で鬱屈した青年を演じ切っている。杉咲花は、旺盛な行動力で理想を追い求める寿乃を不思議な魅力で巧演している。

ラストシーンでの楓の台詞が本作のメッセージを凝縮している。強く頷くことができる。
青春時代は、理想を追い求める時であり、現実を知る時でもある。理想と現実の狭間で、気持ちが揺れ動く時である。色々な事に衝突し傷つく時である。それでもなお、傷つくことを恐れずに、挑んでいくことで次が見える時である。本作は、そんな青春時代のリアルなプロセスを、楓の心情を追うことで綴っていく。

青春時代の渦中にある人より、青春時代を俯瞰できる年齢になった人の方が心に響く作品だろう。二度と戻らない、あの時の、青さ、痛さ、脆さに、今の自分を重ねて、人生における青春時代の意味を再確認できる作品である。

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みかずき

5.0面白い

2022年10月24日
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鑑賞方法:CS/BS/ケーブル

知的

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てぃむてぃむ

3.0吉沢亮さんは大層美しいお顔をしていらっしゃるのに、拗らせ方からだん...

2022年4月3日
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吉沢亮さんは大層美しいお顔をしていらっしゃるのに、拗らせ方からだんだんと気持ち悪く見えてくる演技に圧巻。
 個人的に、住野よるさんの私の描いたヒロイン像が苦手でならない。キラキラと太陽のように眩しくてみんなに分け隔てなく気遣いができて最高の子!といったような虚像が受け入れられない。ただ、そのような設定の女の子にピッタリと当てはまるような真っ直ぐ直向きでみんなから好かれるようなオーラを醸し出す杉咲花さんの演技はすごく良かった。
 面白いかどうかと言われれば微妙。男女の痛くて脆いすれ違いだが、サークルの繁栄具合は現実味がない。しかしながら、男女の関係において恋人ができて、距離ができてしまう悲しさには共感ができた。多分常人は違うコミュニティに顔を向けるし、ヒロインに執着することはないけれども。

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ぽよのすけ

3.5チョットイタイ大学生の チョットキモイお話。 思ってたのと違った(...

2022年4月2日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

チョットイタイ大学生の
チョットキモイお話。
思ってたのと違った(・д・)
森七菜 上手いな♪って思った。
面白かった。

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chitto

2.5原作の良さが何一つ活かしきれてなく、残念。 けど1本の映画としては...

2022年3月19日
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鑑賞方法:VOD

原作の良さが何一つ活かしきれてなく、残念。
けど1本の映画としてはいいと思った。
やっぱり原作から入るとだいたいどの作品も実写や映画化って見るに耐えなくなる。
ぜひこの映画を見た人には原作も読んで欲しい。

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ミ

3.0楓の気持ちは恋愛感情と言うよりは

2022年2月5日
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asica

3.5しくじり先生。

2022年1月6日
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「不用意に近づかない。誰のことも否定しない。」そう生きれば誰も傷つけず、トラブルに巻き込まれない。ようは、自分が傷つかずにすむ、という算段(ポリシー)で生きていた吉沢さん演じる主人公・楓。杉咲さん演じるポジティブ人間・あきよしと出会い、ズルズルと意思なく関わりはじめ、結果どんな自分と出会ったか。
妬み。
自己愛。
これは人類普遍の課題ですね。
それはフツーの人の、仮面の下にある。
自分の心に巣食う闇。
コイツと向き合わねばね。戦争も差別もいじめも格差社会も、これと向き合わない限り、改善できないですね。クズになるかどうかの岐路。魂、試されます。
楓くんよ、やらかしたね。大しくじり先生、でもここからだ。誰もが乗り越えないといけない試練。ナルシスト卒業は、こんな経験からしかできません。最後のパラパラ漫画に、愛がありました。

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xmasrose3105

1.0ブルエンだけ良かった

2021年12月11日
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ほんっっっっとに何も感じなかった。つまんなかった。結構感動ものかな〜って思ってたのに感動のひとつもないし心が痛くなったとかもないなあ。
吉沢亮ってこんな顔してたっけ&怖いのと、ブルエンがただひたすらよかったという感想しかない。見ないほうがいい。(失礼)

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ゆ

2.0メンヘラの黒歴史を見た

2021年12月8日
スマートフォンから投稿
鑑賞方法:DVD/BD

怖い

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jellyfish
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