青くて痛くて脆いのレビュー・感想・評価
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醜い汚い それでもありたい
主人公の男性は、人とうまく関わる事が出来ない。
それでも誰かと繋がりたいと思ってる。
けども、それも諦めて孤独でいいとおもっていた。
そんなある日、同級生の女の子から『モアイ』のサークルを作ろうと、言われ、そこで自分達が楽しめる場所を作る事にした。
主人公は、とてもカッコ悪いです。
それは、卑怯であり、自分ばかりでありたいと顕示欲もあるのかもしれない。
だけどもそれは、この主人公に限ったことでは、無いと思う。
誰でもそうありたいと思いながらも、 「自分は、こういう人間です!』って何か枠に納めて誰かの中にいる。
みんなが理想ばかりであったら、この世の中がめちゃくちゃになってしまう。
だからこそ、誰かが少し傷ついていく世界なんだろな。
それでも僕は、僕でありたいと願うから。
もっと傷ついて、傷つけてしまう。
だからこそ、誰かの優しさが滲みるのかもしれないと感じた作品でした。
なりたい自分に…
痛っ
イタタ。
こわいほど刺さった
主人公の楓(吉沢亮)目線で
描かれていく
不用意に人に近づくと
傷つくことも
…傷つきたくなくて
傷つくのが怖くて距離を置いていた
主人公の楓
自分とは違う
彼女に惹かれ近づいた
それなのに…
考えが方に違いが
いつしか
楓は彼女を避けるように
そして彼女に敵対心を燃やす
…嫉妬心
彼女に対しての気持ち
彼女は変わってはいなかった
楓自身が心を閉ざしていただけ
嫉妬心から彼女を傷つける痛さも
吉沢亮の楓の気持ちに
共感してしまうところがあった
…傷つきたくない気持ち
なんか解る気がした
…世界を変えたい
これは
楓が自分自身を変えたいことの
一つだったのかも
…間に合わせに使われていると
思いながら
彼女を憎み大学生活を終える
涙がでるほど心が痛かった・・
…思い描いていた世界は
彼女と共に
仲間たちと一緒にいる
…なりたい自分がそこにいた
ちゃんと傷つけ
・・もう一度
人は傷つけ合い強くなる
観終わって感じたことは、納得する部分と納得がいかない部分が入り乱れました。
きっと鑑賞者が、楓のような人生だったのか、寿乃のような人生だったのかによっても、感じ方は変わってくると思います。
大人になり、今ある強さは出会ったモノ同士お互い傷つけ合いがあって成長だと思えるのです。本作では、そういった若いころの苦い感情を思い出させ、心が揺さぶられる自分が居ました。
寿乃からの楓に対しての「気持ち悪い」の言葉、好きな人から言われるには一番強烈な言葉かもしれません。その言葉の後に楓が出来ることと言えば、心にもない言葉の相乗攻撃をし、さらに傷つけること。
そして、後悔の念…。
なんだかなー、って苦笑いするしかなかったです。
そして、ラストは消化不良。傷ついたのか傷ついて無いかは、想像してねの終わり方は、なんだかとっても、もやっと感が残るラストでした。
誰でも持っている、苦い経験を思い出させてくらた映画ではあります。原作も含め、若い世代に人気だということも、映画を観て納得でした。
彼女は死んだ、僕は忘れない
世界平和という高潔な願いを臆せず発信する秋好と、それを軽視しながらも巻き込まれていく楓
2人が作ったモアイは徐々に大きくなり、就活サークルのようになっている
その現状を打破するために楓がモアイをつぶしにかかる
自分を表現する事をしてこなかった楓が、自分の世界から復讐を試みて結果的に双方を傷つける
安全圏から否定的な意見をただ言う、実際に行動して理想を追う、流れに便乗して私欲を満たす
自分の世界から活動の真意を把握せずに、的を得ていない意見を出すことの青さ、痛さ、脆さを見せつけられる
軽薄な批判は議論に値せず側から見ると滑稽なものである
誰しも持つ社会の心理を多く含み、自分にも気をつけられる部分があるなと思わせる
登場人物が誰しも完璧ではなく、台詞の間も台本じみていないところがある
映画であるが身近に感じさせるようなつくり
吉沢亮が魅せるリアルな青春
本作は、キミスイの住野よる原作、キングダムの吉沢亮主演ということで、期待して鑑賞したが、意外な作品だった。心理描写が多く分かり易い作品ではなかった。本作で描かれているのは、キミスイのようなピュアーな青春物語ではなく、リアル、ダーク、赤裸々な青春サスペンスだった。
本作の主人公は、大学1年生の田端楓(吉沢亮)。彼は、人を傷つけることを異常に恐れ、人付き合いを遠ざけていた。ある日、彼は、授業で、形振り構わず理想論を信じ、周りから浮いていた同学年の秋好寿乃(杉咲花)と出会う。孤独な二人は、秋好の世界を救済するという壮大な目標を目指して秘密結社・モアイを結成し、二人だけで活動していくが、次第に、モアイは参加メンバーが増え、当初の目標とはかけ離れた組織に変貌していく。楓は、そんなモアイに失望し潰そうと画策していく・・・。
序盤は、大学に入学した男女のピュアーな青春物語だったが、中盤以降、作風が一変して、楓の復讐劇に変貌していく。リアルな青春物語になっていく。吉沢亮がキングダムなどで確立した役者としてのイメージをかなぐり捨てて、不器用で鬱屈した青年を演じ切っている。杉咲花は、旺盛な行動力で理想を追い求める寿乃を不思議な魅力で巧演している。
ラストシーンでの楓の台詞が本作のメッセージを凝縮している。強く頷くことができる。
青春時代は、理想を追い求める時であり、現実を知る時でもある。理想と現実の狭間で、気持ちが揺れ動く時である。色々な事に衝突し傷つく時である。それでもなお、傷つくことを恐れずに、挑んでいくことで次が見える時である。本作は、そんな青春時代のリアルなプロセスを、楓の心情を追うことで綴っていく。
青春時代の渦中にある人より、青春時代を俯瞰できる年齢になった人の方が心に響く作品だろう。二度と戻らない、あの時の、青さ、痛さ、脆さに、今の自分を重ねて、人生における青春時代の意味を再確認できる作品である。
面白い
前半はモアイや強烈なカリスマ性を持った秋好という巨悪と戦う感じでしたが、後半で教授?に相談した瞬間から話のスケールが急に小さくなります。
普通なら萎えるはずですが、大学生の話だからなのか、不思議と成立していてそれが逆に巧くて面白いなと思いました。
冒頭の傷つきたくないという遥か彼方に飛んでいった伏線という名のフレーズが、ラストで急にバチッと結びついたのも納得できた要因なのでしょうか。
脚本の高度な狙いのようなものが明確にあるような気がして、すごい作品だと思いました。
吉沢亮さんは大層美しいお顔をしていらっしゃるのに、拗らせ方からだん...
吉沢亮さんは大層美しいお顔をしていらっしゃるのに、拗らせ方からだんだんと気持ち悪く見えてくる演技に圧巻。
個人的に、住野よるさんの私の描いたヒロイン像が苦手でならない。キラキラと太陽のように眩しくてみんなに分け隔てなく気遣いができて最高の子!といったような虚像が受け入れられない。ただ、そのような設定の女の子にピッタリと当てはまるような真っ直ぐ直向きでみんなから好かれるようなオーラを醸し出す杉咲花さんの演技はすごく良かった。
面白いかどうかと言われれば微妙。男女の痛くて脆いすれ違いだが、サークルの繁栄具合は現実味がない。しかしながら、男女の関係において恋人ができて、距離ができてしまう悲しさには共感ができた。多分常人は違うコミュニティに顔を向けるし、ヒロインに執着することはないけれども。
楓の気持ちは恋愛感情と言うよりは
これは登場人物二人の感情のもつれを描いているものであるからカエデがアキヨシに対する恋愛感情的嫉妬と短絡的に描くのは、違うだろうと思う。
初っ端から言ってしまったが、そこが一番言いたいところだったのでつい。
この嫉妬や疎外感は 男男 女女でも十分あり得る。
そこを男女で描くところにこの作品の高度な部分があるはず。
カエデの気持ちは嫉妬と疎外感で、そこから派生する恨みと妬みであるのは確かだ。
だがそれははっきりとした恋愛感情とは違う種類だったろうと思う。厳密に言えば、だが。
自分とアキヨシと
二人で何気に遊びのような気持ちで立ち上げたモアイが
次第に自分たち二人のものではなくなっていく。
もちろんそれはアキヨシに院生の彼が出来た事は大きい。
つまり アキヨシにとっての一番が自分じゃなくなってしまった事に対する寂寥。
カエデとアキヨシが女女でも 男男でも
十分あり得るシチュエーション。
相手に彼や彼女が出来て自分より当然そっちに気持ちの重心が行く事に耐えられない。
もしかして私の事 好きだった?
このセリフは原作にもあるのだろうか。
私はこの原作者が登場人物に付けた名前を見ても、
それがあったとは思いにくい(ただ 確かめる気にはもうならないんだけれど)
他にも語るべき内容はあるのだと思うが、今回はここにポイントを置いてみる。
しくじり先生。
「不用意に近づかない。誰のことも否定しない。」そう生きれば誰も傷つけず、トラブルに巻き込まれない。ようは、自分が傷つかずにすむ、という算段(ポリシー)で生きていた吉沢さん演じる主人公・楓。杉咲さん演じるポジティブ人間・あきよしと出会い、ズルズルと意思なく関わりはじめ、結果どんな自分と出会ったか。
妬み。
自己愛。
これは人類普遍の課題ですね。
それはフツーの人の、仮面の下にある。
自分の心に巣食う闇。
コイツと向き合わねばね。戦争も差別もいじめも格差社会も、これと向き合わない限り、改善できないですね。クズになるかどうかの岐路。魂、試されます。
楓くんよ、やらかしたね。大しくじり先生、でもここからだ。誰もが乗り越えないといけない試練。ナルシスト卒業は、こんな経験からしかできません。最後のパラパラ漫画に、愛がありました。
ブルエンだけ良かった
メンヘラの黒歴史を見た
見終わって感想を考えると、タイトルの言葉が浮かんだ。
想像してた単純な話と違ったのは面白かったけど、見て良かったと思う作品ではない。今あんまり気分が良くない。
作品名は途中まで秋好のことのように見せかけて、実は楓のことなんですね。
他者に依存して、思いどおりにいかないことを受け入れられず逆恨みして暴れるのは子供みたい。
でも実際そういう人は大人になっても結構いるのかなと思った。
心が幼いままの大学生が変に知識を持ったら、きっとこういう形での暴れ方をしてしまうだろうな…一度ネットに上がったら永遠に消えず取り返しがつかないし、めちゃくちゃ後悔するんだろうな。
リアルだったら、ポエムっぽい反省文付きで自分の顔を晒したこと一生後悔すると思う。
主演2人に全然共感できなかったので、ちょっと苦手意識を持ってしまいそう。
でもそれだけ2人とも演技が上手いということなのかも。
なりたかった自分になれてますか
原作未読、あらすじもあまり読まずに鑑賞したのでもっと恋愛に寄った話かと思いきや全然違いましたね。
同じ大学の楓と秋好が2人でサークルを立ち上げるところから始まる。
理想を掲げ、世界は変えられると本気で信じる秋好が眩しくもあり、憧れに似た想いからほのかな恋心を寄せていたであろう楓。
2人きりの楽しかった世界はサークルが大きくなり、秋好には彼氏ができ、今までと違うものになってしまった。
どんどん自分の居場所が無くなり、嫉妬や自分が必要とされていないような気持ち、それがやがて憎しみに変わって行く。
その後の楓がとった行動はタイトル通り、あまりにも青く痛く脆かったけど、やるせない気持ちやぶつける場所が無く、自分が居たはずの場所で今も輝いている彼女が許せなかった、ドロドロした心の底の澱のような思いはもしかしたら自分含め誰しもが持っているのかもしれないと思いました。
それをどう消化するかは人それぞれですが。。
なりたかった自分をイメージするシーンが何だか辛かった。
私もなりたい自分になれてないなぁ。
めちゃくちゃキレイな顔の吉沢亮くんですが、ちゃんと陰キャな雰囲気出てて流石だなぁと。杉咲花ちゃんもよかったです。
観てよかった!
思い当たる、若かりし頃の青さ、痛さ、脆さ
大二病とでもいうべきか
思い当たる節がある元意識高い系の大人は多いのでは?自分もかつてそんな時期があったなと。今や見る影もない程意識低いが。
鑑賞途中は本当に秋好が死んでしまって、復讐劇なのかと思いましたが違いました。本当に痛かったのは楓くんでしたね。
嫉妬、世間知らず、驕り、思い込み。色んなドロドロした感情をミキサーで混ぜ混ぜにした、そんな青春の1コマ。
大人になって色んなことに無頓着になった我々が忘れていた感情を呼び起こす、そんな映画でした。
できれば思い出したくない、布団に顔を埋めて足バタバタしてしまう過去の方が多いですけどね。
昼間より夜一人で見ることを推奨する作品。
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