青くて痛くて脆いのレビュー・感想・評価
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鑑賞済の方、意見をください!
爽やかなラストで締め括られて物語としての幕引きは良いですが、凄く妙な余韻に引っ張られて困っています。
この作品の制作側の明確な意志はどこにありますか?
田端くんが最後に踏み出したように傷ついても向かっていくことですか?
では秋好さんが田端に最初にいった「その生き方は誰も傷つけない優しさだね」っていったことは否定される?
秋好さんは真っ直ぐに歩いていたけど、最後に「気持ち悪い」と田端くんを傷つける言葉をかけた。あれは暴力に含まれる?
含まれるとしたら秋好さんの世界を変える!というのはただのうわ言やったってことですか?
そして朝美が「二人ともバカ!」といった言葉は的を射ていますか?
モアイはいい部分もあったけど、それなりにうさんくさくなってるのも事実だと思いますし、それも朝美は利害関係人してると思ったんですが、それでも二人をバカといったのは何故だ・・
2人の気持ちもわからんではない、とそっと見守るような気もしたんですが、知らんうちにモアイ肯定派になってた?
とにかくなんか自分のなかでこれだ!という答えが見つからずもやもやしています
作品としては好きです。
誰かスッキリする答えくれますか?
俺のことが分からないのは、君が分かろうとしないからだ!
主人公が自分を切り捨てたヒロインに叫ぶセリフ。
これ、若者だけでなく、察する文化で育つ日本人が持つメンタリティのひとつかも。
大学生でこういう経験をした主人公は、きっと自ら変わっていくんじゃないかなと思えるエンディングでした。
自分の今の境遇に満足できないなら、過去や他人のせいにせずに、よい方に自ら変わっていこうと思いました。
なりたい自分になれるかどうかは分からないけれど、やってみないと絶対に叶わないもんね~。
ミステリーじゃ無かった。
予告やCMから勝手にミステリーと勘違いしてしまった。
それがある意味“騙された”!?
確かにタイトルには偽りは無いが
動機とか、かと言って済まされるか?
という消化不良があったりでモヤモヤ。
うーん……。
けど
吉沢亮はめちゃくちゃイケメンなので
今後
すっごく良い人を装った
裏でドクズな男を演じたりするのは期待したい!!
(この作品とは関係ない話です笑)
痛いのにも、いっぱい種類あんねんな。
声フェチの自分には
杉咲花さん、たまりません。
主人公をはじめ、人の心の動き方
揺らぎ方が、面白い。
自分にもある、ダークサイドを
見せつけられ、暗くなった。
楓は、最後までやな奴で
終わって欲しかった。
繊細すぎる人間の描写
普通の人間たちが抱く鬱屈とした思いをこれでもかと繊細に描写した逸品。
まずは、傷つきたくないあまりに他人を拒絶しようとする主人公。この感覚自体は多くの人に共感されるものだと思う。亡き友人のために、その友人とふたりで作ったサークルをぶち壊してやろうと画策するが、話が進むにつれて病的にも思える執着心を露にしていく。
なぜ主人公がそれほどまでにサークルの破壊に熱心になるのか?それは映画の終盤で明かされるのだが、一言でまとめるのならばまさに青くて痛いからなのだろう。自分には理想があって、その理想を誰にも壊されたくなかったのに、壊した人間がいる。その人間を許せない。
まさに青臭い人間であるし、痛いやつでもある。その青臭さ、痛さが油絵の厚塗りのように何度も丁寧に描写される。そこがいい。
このような青くて痛い主人公だが、どうだろう、どこにでもいる普通の人だとも言えないだろうか。
たとえば主人公以外の登場人物もそうだ。理想を語り都合の良い理想しか見ない人間、気に入らない他人が悪人であってほしいと望む人間、他人に寛容な振りをしてひたすら傍観者でいたい人間、熱血なあまりに空回りして他人から誤解を受ける人間…
要素だけ抜き出せばうっとおしいが、全員どこにでもいるごく普通の人間だ。ごく普通の人間が抱く嫌悪や困惑を丁寧に描いたところがこの映画の良いところだと思う。前半でこそ異常者として描かれるが、異常者たちが段々と自然に普通に見えてくる演出は見事の一言。思えば主人公はメタ的な普通への迎合にも抗っていたのかもしれない。
「何者」など、大学青春ものが好きな方へオススメです。
僕も、世の中に暴力は要らないと思いますっ‼️
久しぶりに劇場に行けたので、杉咲花を見ようとこの映画を観賞。
なかなかのサスペンスだった。
冒頭の方で、杉咲花が吉沢亮に野望を持つことについて語りかけるシーン。歩く二人を平行移動で追っていたカメラが、杉咲が横断歩道にさしかかると次第に視点が上がっていき、白だけを踏んで歩く杉咲と後をついて行く吉沢の二人を俯瞰で見せる。何気ない演出だが、まだサスペンスに転じる予兆すら見せていないこの段階で、期待感を刺激する。
さて、物語はザックリ言うと「逆怨み復習劇」だと思う。
主人公楓(吉沢亮)によってストーリーが語られるが、そこに虚偽がありどんでん返しとなる。
これは原作小説の構成なんだろう(未読)。
一人称で語られ、語り手が犯人だったというアメリカのサスペンス小説で見られる仕掛けだが、楓の行動をちゃんと見せて、犯行を隠すのではなく動機を隠すというアレンジが良い。
田端楓は、主体性に欠ける男だ。この男にはやりたいことなどなかった。
秋好寿乃(杉咲花)に興味をもち、流されて秘密結社の結成に協力した。
寿乃にとって自分が一番の男だと思い込んでいたのに、見事に覆され、裏切られた、騙されたという妄想に支配されるに至る。
物語としては現実場離れしていて、見方によってはシラケてしまうかもしれない。
吉沢亮が二枚目過ぎて、他の女子が放っておかないだろうから、一途に寿乃を怨み続けてなんかいないだろうと思ってしまう。
杉咲花、柄本佑、その他のキャラクターたちにはリアリティがあって、演者たちも役柄に合っていたように思う。
特に光石研がイヤな役だが、相変わらず見事だった。
そして、映画は、自分の愚かさから大切な人を傷つけてしまい、大事な関係を壊してしまったことに気付いた楓が、最後に廻ってきた懺悔のチャンスにかけるところで終わる。
タイトルに表されている若者ならではの罪と罰。若いうちは取り戻せる、と思いたい。
思い込み
まず、予告で勝手にストーリー思い描く。
変な団体にはまって死んでしまった彼女の為に、復讐を決意する彼!って感じの映画かな?
映画が始まって、?なんか痛い感じの彼女じゃないか?みんなに引かれてるし…
前半部分、それは楓から見えた物語だった。
その人の感情を通しての話は、別の人から見れば別物になりうるということ。
自分の思い通りにならなかった現実を、『挫折』として受け入れて人は成長していく。でも、『今まで守ってきたものを壊された上に、酷い目にあった』と感じれば、これは憎しみ、恨みの塊となる。そこには、『正義』があるかも知れない。が、正義は人それぞれ、同じでは無い…と思った方が良い。
しかも、今時のSNSを使って、自分は表に出ないで他人の力を使って懲らしめようとする、姑息な反撃。心の非力を感じる。
秋吉は、自己肯定感があり、社交的で、やりたいことのために進める強い女の子だ。
楓にも何度もちゃんと聞いていた。それに圧倒されて拗ねていたんだね、楓。その気持ちもよくわかる。
『間に合わせ』ですれ違ったとしても共有した時間は人生において『必要』だったから起きたと思いたい。
そう思えれば、全ての幸せにつながる気がする。
長く生きてくればこそこそわかることですが…。
長くて辛くて眠い
冴えない主人公の感じ、流石のクオリティやったんだけど、冴えないだけに何とも煮え切らないままに進んでいくストーリー。不安や緊張を煽る音や画は挟まるのだけれども、想定の範疇内でふわふわするので気持ちよくなってしまいついついウトウトと…(苦笑)。飽きちゃったのか、後ろの方に居た女子高生達も会話に余念がないご様子でした。
悪くはないけど残念なコンビとして「人数の町」を先に観ておくと、途中脳内シンクロで遊べるので、飽きないで頑張れるかもしれません(笑)。
いい意味で予告に騙されました!
ネタバレ無し。
映画予告を観て、杉咲花が誰かに殺されて吉沢亮がその犯人を見つける映画なのかな?と思って鑑賞したらやられました!
『糸』『事故物件 恐い間取り』と立て続けに邦画で撃沈してたので期待せずに観てみたら、とても面白かったです。
最近の邦画は映画予告でラストシーンを出してるのが多くて萎えていたら、まさかの予告が前半パートのみで作られていて上手い具合に騙されました。
本当にこの作品の予告作った人は天才だと思いました!
終盤の吉沢亮と杉咲花の長ゼリフのシーンは本当に心撃たれました。
ここまで起承転結がまとまった邦画は久しぶりに見ました。
原作者は『君の膵臓をたべたい』の方なのですね。面白いわけですね。
俳優人も柄本佑、岡山天音、光石研、松本穂香と
いい演技が光ります。
是非とも皆さん予告を観てから映画を観てください。
本当に終盤の吉沢亮と杉咲花の二人の長ゼリフシーンは圧巻でした。
オススメ映画☆5です!
心に突き刺さる
心に突き刺さりいつまでも忘れられない映画になりました。
大学生のお話で青春サスペンスと宣伝されていたのでいい大人年齢のわたしには合わないかな、と思いつつ鑑賞。
見事に号泣しました。
特に最後のパラパラ漫画のシーンは胸に突き刺さり、全てが楽しく自然で、なぜ主人公はそちら側を選ばなかったのだろう…と思った時、自分も同じなのではないか、そちら側をいつも選ばなかった人間なんじゃないかと、衝撃を受けました。
涙が止まらなかったです。
吉沢亮さんの笑顔の後の腫れ上がった泣き顔との対比といい、素晴らしい演技力にも泣かされました。
忘れられない映画になりました。
また見たい映画です。
モアイからMOAIへ…
・モアイの急発展ぶりや、クオリティの高さにビックリしました。
・人は誰かを間に合わせにして生きて来ている…。このセリフは心に刺さりました。
・最終的に楓は人として成長出来たので、良かったと思いますが、とてつもない暴走ぶりで、復讐の内容もよろしくないので、ちょっとヒイテしまいました。
・森さんの迫真な演技素晴らしかったです。
青くて痛いけど、脆くなくて良かった
原作未読の為、予告編のイメージで誰か死ぬんじゃないかと心配しながら鑑賞していたんだけど、違っていてよかったです。
あと、住野さん『キミスイ』のイメージが有るから、どこかで話を捻ってくるかと思ったけど意外とストレートでした。
それでですね、結論から先に言うとこの映画、良かったと思うんです。
それは何故か。青くて痛かったけど、最後脆く崩れる直前で踏み止まったから。
私は最後の終わり方、好き。
青くて痛かったけど、ちゃんと自分のした行為に向き合って、覚悟を持って謝る行動に移したから。
許してもらえるかなんて後の問題、もしかしたら姿の似ている別人かも、でもとにかくそういう気持ちになれた事が重要だと思うんです。
そういう気持ちになれた事こそが成長で、この映画を成長物語と考えたら良い終わり方なんじゃないかと。
もう少し楓の事を考えてみましょうか。
中盤の彼、確かにキモかったですね。
ただ、彼がキモいだけの男なのだとしたら、あれだけ秋好以外にも迷惑を掛けたのだし、後輩の川原から見捨てられてもおかしくないと思うんです。
でも、川原は連絡をくれた。きっと楓の中の良い部分を見てくれていたんだと思います。
モアイ立ち上げの頃の楓は、単純に秋好との時間が楽しかったのかもしれません。
そんな中で見せたフリースクールで瑞希と接する時の彼の姿、積極的に手を差し伸べるわけではないが、押し付けがましくなく気持ちに寄り添う。
人に自然と寄り添えるのって、凄い事じゃないですか。これ、秋好と会う前から持っていた彼の資質だと思うんです。
川原も彼のそういう所に惹かれていたんだと思う。
そしてその良さを、騒ぎを起こした後に自分を見つめ直し、取り戻す事が出来た。
そんな彼だから、川原も連絡してきたんだと思うんですよ。
一方の秋好。彼女は楓の目線でしか描かれてないんですよね。
だから想像になっちゃうけど、楓が思っているより繊細で、楓が思い込んでる程変わってない気がするんだけど、どうなんでしょう。
もっとも、秋好がどんな人物かっていうのは、実はこの映画にとって重要じゃないのかもしれませんが。
この映画、想像していたより面白い成長物語でした。
吉沢亮の芝居だけが救い
何でこんなに皆が評価高いのか分からない、、、
吉沢亮演じる楓はそのままでええやん。
見てて楓側についてしまう。
秋好が悪いよ。【世界を変える】って大義名分出してるけど、1番近くに居てくれた楓の気持ちすら分からん奴がイキんじゃねーよ。って思った。
きもちわる。じゃねーよ。お前が気持ち悪いわ。観ててしんどくなったわ。
多分、少数派の意見だけど。
何を伝えたかったのか分からんかったわ。
吉沢亮の芝居の巧さだけが救いでした。
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