砕け散るところを見せてあげるのレビュー・感想・評価
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携帯もスマホもない時代設定を選んだ事には好感を持てた。
2つの異なる映画をミックスして、あれもこれもいれて欲張ったせいで、作品の焦点がすっかりボケてしまった。
前半部分を言いたかったのか? 言いたかったのは後半部分なのか?
あと30分もあれば、それらの疑問を解決できたのか?
後半部分が主テーマなら、前半をもっと簡潔に削る冪。
3人の男優陣(中川大志さん、井之脇海さん、堤真一さん)はそれぞれ非常に良い仕事をした。
3人とも満点。
若手女性陣はどの子も、もう1摘み塩味が利いていない。
特に石井杏奈さん、可愛いく魅せるのは後半だけにして、
前半 特に制服を乾かしているあたりの時間帯で
「本当は可愛いく、おしゃべりな女の子」の演技・演出は映画の質的価値を大きく下げてしまった。
前半はもっと口数を減らしたブスにしないと、中盤以降に彼女を素敵に変化させることができなくなってしまいます。
石井杏奈さんのような美的な女性ではなく、もっと個性派女優さんを起用すべきでした。
手の跡から予想された展開にすすまなかったが、
だったら、関連するシーンはちゃんと全カットす冪だ。
冒頭「死んだのはふたり」これは、何? 冒頭で出す意味はまったくない。
スーツケースの持ち主の事を意味しているのは判るが、
この思わせぶりな会話は作品の品位を壊している。
商店街のシーンでは後方に見える赤橙が気になってしまい、シーンに集中できませんでした。
これはカメラの露出が主要2名に合っていないからです。夜の撮影にはちゃんと露出計を駆使して欲しい。
同じように、演出に関係なく、昼間や室内でも周囲・背景の明度に露出があってしまい、
本当に描きたい部分の画質が落ちてしまうのはもったいない。
これは今時にしては、性能が悪いカメラのせいでしょう。この辺で予算を抑えたのは失敗でした。
そういった撮影が非常に悪いシーンが沢山あり、残念な映画になってしまいました。
カメラと照明スタッフそして機材はアマチュアレベル。
この映画の後半は園子温監督風にしたかったのだろうか?
まとまらず残念。映画の製作者は欲張り過ぎました。
「冷たい熱帯魚」とでも、見比べてみようかな
目覚めよSABU!!
やはりと言うか残念ながらと言うか、原作を超える事は無くむしろ小説だからこそ出来たこの作品の醍醐味が無くなってしまっている分面白さも半減しています。
「イニシエーションラブ」でもそうだったように小説にしか出来ない事があり、一方で映像だからこそ表現できるものもあると思います。この映画版に関してはその良さが付加されず、ただストーリーをなぞって映像化しただけになってしまっているのが残念。
初期のSABU監督に見られたエッジの効いた演出が観たかったです。原作をアレンジして独自の世界観を見せてくれていれば違ったのに、と思ってしまいます。
この作品に関しては是非とも原作版をオススメします。
まあ、清原果耶が見たかったので良しとしよう!
エヴァやりたかったの?
前半は傑作を予感させる出来栄え。いい意味で新しいキラキラ映画の誕生と言っていい切り口。さすがSABU監督。「弾丸ランナー」「ポストマンブルース」の冴えまくった監督時代復活かと思いきや堤真一出て来てからが駄作もいいところ。ただ精神世界を重ねて、挙げ句の果てに父親と祖母出して何が言いたかったのか分からない。堤真一の異常性がよく分からず、主人公もただヒロインの話聞いただけで信じて、ご都合主義の映画。原作を見てないが映画化するなら原作変えてでもちゃんとしたシナリオに仕上げないと。期待が大きかっただけに落胆も大きい。
ラストの韓国映画のパクりを観て、ため息を何度エンドロールでついた事か?
暗い学園ドラマ
前半と後半で様変わりするっす!うっす!
清原果耶ちゃんの「うっす」という可愛らしい返事だけでこの映画を見る価値があります。ただのファンなだけですが(笑)
前半と後半とでここまでも話の流れが変わるのか…という驚きを禁じえない映画。前半はいじめ問題にフォーカスして、いじめられている石井杏奈とそれを助ける中川大志の関係性の構築、後半は詳しくはネタバレを避けますが、復讐ものというかややホラー展開に向かっていきます。
凄くもったいないなと思うのは、モノローグの使い方です。例えば、直近で見た「花束みたいな恋をした」のモノローグは、映像で見せられていることと違う心情吐露だったり、ストーリーと関係ないように見えて実は登場人物の新たな見え方、考え方の提示になっている。だから素晴らしい。モノローグ自体が物語の推進力になってはいけないと思っている人です。
今作のたとえば石井杏奈がいじめられているんではないかと思い主人公が立ち向かうシーンでは、全部モノローグだったりセリフを発してたりするんですよ。まるで漫才コントの設定説明のように。これがもったいないなと思いました。
いじめの描写は容赦ないです。リアリティラインギリギリだと思います。
清原果耶ちゃんと堤真一さんが登場する後半からはより見所が増えて、どんどん面白さが増していきます。自分にとってのヒーローはどんな人だったか、自分は誰かのヒーローになれるのかと考えさせられる映画でした。
常識を覆す、衝撃の愛の物語
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